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二宮清純「プロ野球の時間」

第381回 今年も楽天のアキレス腱はブルペン

 東北楽天の最大のウィークポイントはブルペンである。これまで、どれだけの勝ちゲームをフイにしたことか。 典型的なゲームが昨季のクライマックスシリーズ第2ステージの北海道日本ハム戦だ。 初戦、7回が終了
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工藤公康の投球論<中編>

 工藤は言ったものだ。「関川のスイングを観察していたら、どこが苦手でどこが得意か、どんなコースを待っているか、どんなボールを狙っているかすべてわかりました」――スイングの中にバッターは何を狙っているか
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第428回 期待できぬ新外国人には早めに見切りを

 プロ野球を現役引退後、大学院に進学した桑田真澄のケースは大きな話題になったが、ユニホームを脱いでから医者になったのは後にも先にも、この選手くらいではないか。広島、南海で活躍したゲイル・ホプキンスであ
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二宮清純「プロ野球の時間」

第380回 原動力は「もっとうまくなりたい」の一心 大家友和投手

 前インディアンスの大家友和に最近、会ったのは今年2月のことだ。自らが通う立命館大学びわこ・くさつキャンパス(滋賀県草津市)でウエイトトレーニングに励んでいた。「今年の(選手獲得の)動きは全体的に遅い
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第427回 伝説の投手知る“歴史の証人”またひとり…

 さる16日、巨人最高齢OBの前川八郎さんが呼吸不全のため死去した。享年97。またひとり“歴史の証人”がいなくなった。 前川さんは職業野球連盟が創設された1936年、東京巨人軍に入団した。エースは言わ
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二宮清純「プロ野球の時間」

第379回 今こそシュートの効能を検証せよ!

 東京ヤクルトスワローズのサウスポー石川雅規が復活した原因はシュートをマスターしたことだった。 3年前の夏、成績不振で2軍落ちした石川は編成部(当時)の安田猛から人差し指と中指で縫い目をまたぐようにし
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工藤公康の投球論<前編>

「もう勝てないかと思った。勝つことがどれだけ難しいか、26年やってあらためて感じましたね。忘れられない1勝になります。家でかあちゃんが泣いてるらしいよ」 横浜のサウスポー工藤公康が2007年5月23日
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第426回 煙突のぼりが尾花野球の基盤

 投手コーチとして、千葉ロッテ、ヤクルト、福岡ダイエー(現ソフトバンク)、巨人の4球団を渡り歩き、7度のリーグ優勝と4度の日本一に貢献。今季から横浜の指揮を執る尾花高夫に私が抱くイメージは「地味ながら
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二宮清純「プロ野球の時間」

第378回 「ルーティン」を大事にしているイチローのすごさ

「栴檀は双葉より芳し」とは、このことだろう。あるところからイチロー(マリナーズ)が小学6年生の時に書いた作文を入手したので、いささか長くなるが、それを紹介しよう。 タイトルは「僕の夢」。<僕の夢は、一
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第425回 栗原は「山形の星」で終わる器ではない

 同じ雪国でありながら、秋田県は山田久志、落合博満などプロ野球の名選手を多数、輩出しているのに対し、隣の山形県はパッとしない。 秋田県出身者といえば他に“酒仙投手”と呼ばれた石戸四六(故人)、1982
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