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「綺想」の系譜――黒田博樹と高橋純平

上田哲之「プロ野球哲学」(第1金曜更新)

 黒田博樹(広島)の復帰後、公式戦初登板は3月29日の東京ヤクルト戦だった。 7回を5安打無失点で切り抜け、今季初勝利をあげた。試合後のヒーローインタビューでとびだした、「広島のマウンドは最高でした」
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日本ハムvs.広島のプレーから――野球の可能性について

上田哲之「プロ野球哲学」(第1金曜更新)

 なぜか、夏目漱石『夢十夜』の有名な書き出しを思い出していた。「こんな夢を見た。」 だから、こう書きおこすことにする。 こんなシーンを見た――。 カープ、お家芸の二塁牽制 2月28日、名護で行われた北
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決断と注目のとき――黒田とイチロー、大谷と岡本……

上田哲之「プロ野球哲学」(第1金曜更新)

 再び黒田博樹の生き方について 前回、黒田博樹(広島)には文書ではなく、会見の形で広島復帰を語ってほしかった、と書いた。なぜなら、そうすれば、記憶に残る名言が聞けるに違いないから、と。あの時点で発表さ
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黒田博樹という生き方

上田哲之「プロ野球哲学」(第1金曜更新)

 この年末年始の日本球界最大の話題といえば、やはり、黒田博樹の広島カープ復帰ということになるのだろう。なにしろ、まだ年末なのに、知人から「おめでとうございます」という連絡が来る。何のことかと思えば、黒
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2014年、日本野球の10大事件

上田哲之「プロ野球哲学」(第1金曜更新)

<生れきて十八年のわれのこのきほこりを高くかかぐる  田部君子> 最近、お気に入りの歌である(池内紀さんの新著『戦争よりも本がいい』講談社「田部君子歌集」の項より孫引き)。これが、1933年(昭和8
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福岡ソフトバンクとSFジャイアンツ

上田哲之「プロ野球哲学」(第1金曜更新)

 まずは、福岡ソフトバンクに敬意を表しておきたい。リーグ優勝を果たしたうえでの日本シリーズ制覇、おめでとうございます。何よりも、この両方をクリアしての日本一、というのが素晴らしい。 日本シリーズは、阪
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常識の罠――広島カープとヤンキースの試合から

上田哲之「プロ野球哲学」(第1金曜更新)

 確かにセ・リーグもパ・リーグも、ペナントレースの最後の最後まで面白い展開だった。パ・リーグは福岡ソフトバンクが今季最終戦でオリックスをくだして優勝を飾った。ソフトバンク対オリックスは、正真正銘のペナ
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DeNA・中畑監督と東海大四・西嶋投手を結んでみる

上田哲之「プロ野球哲学」(第1金曜更新)

 それが自分の生き方なので、としか言いようがないが、茫然と野球を眺めている。 今日もまた、ニューヨーク・ヤンキースのジョー・ジラルディ監督が、ベンチを出てトコトコ小走りに審判の元へ向かう。「チャレンジ
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吉田(東海大相模)のスライダー、和田(カブス)のストレート

上田哲之「プロ野球哲学」(第1金曜更新)

 1年前、彼のことをどう書いたのだったかな。気になって当欄のバックナンバーを調べてみた。<ストレートは144〜145キロ。スライダーが鋭い。(中略)2年後にドラフトにかかっても不思議はない> 彼とは東
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グリエルの気品

上田哲之「プロ野球哲学」(第1金曜更新)

 カッコいいなぁ、グリエル。横浜DeNAに新加入したユリエスキ・グリエルである。ご存知のように、「キューバの至宝」と呼ばれる内野手だが、キューバの政策もあって、日本のプロ球団と契約することが可能になっ
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