「キャッチャーは潰しがきかないポジション」。かつて、そんな話をよく耳にした。外野なら3つ、内野なら4つポジションがあるがキャッチャーはひとつしかない。コンバートは容易ではなく、本業で失敗したらもう後がない、という意味だ。 […]
ドラフト会議――それはプロ野球の裏方であるスカウトたちが1年に1度だけ脚光を浴びる日でもある。そこで今回は私が直に耳にしたスカウトたちの「名言」を紹介してみたい。 ①「母親はしっかり者がいい」。これは九州を中心にスカウ […]
「テイク・ア・ニー」。国歌斉唱時に片ヒザをつく行為が黒人選手を中心にNFL、MLBで続出している。 元はと言えば昨年8月、NFLサンフランシスコ49ersのQBコリン・キャパニックが白人警官の人種差別的行為に抗議するため […]
柔道用語は世界中に普及している。日常生活においても、しばしば用いられる。それは「イッポン(一本)や「ワザアリ(技あり)」に限った話ではない。コーカサス山脈の南に位置するジョージアで「ケイコク」(警告)を告げられた時には […]
今は亡き荒川博が一本足打法を伝授しなかったら王貞治の通算ホームラン数は868本に達していなかっただろう。同様に長嶋茂雄が「4番1000日構想」を掲げ、松井秀喜に英才教育を施していなかったら、ワールドシリーズでMVPを獲 […]
これほど殺風景な星取表は見たことがない。上位陣は休みを意味する「や」ばかりだ。珍しく早起きした月曜日の朝、電卓片手に秋場所の「や」の数を数えてみた。 驚いたことに90もあった。その内訳は次のとおり。横綱・白 […]
残念ながら通算197勝を記録した“小さな大投手”長谷川良平の現役時代は活字と写真でしか知らない。3年連続(1960~62年)20勝をあげた大石清については、晩年、すなわち阪急に移籍してからしか記憶にない。 私が知る限り […]
傷ましい、の一言だ。5月のDDT豊中大会で頸椎損傷の重傷を負った高山善廣の術後の状況が極めて深刻であることが、石原真マネジャーの報告によって明らかになった。手術直後は「意識はあるが首から下の感覚がなく、人工呼吸器をつけ […]
悲劇は突然、訪れるわけではない。予兆があり伏線がある。小さなほころびが、やがて破局をもたらせる。 とびはねるようにダイヤモンドを一周する王貞治と、まるで最終ラウンドにKOされたボクサーのようにマウンド上でガックリとヒザ […]
ハンドバイクがパラリンピックの正式競技となったのは2008年の北京大会からだ。20年東京大会ではロードレース、タイムトライアル、チームリレーの3種目が行われる予定だ。 ハンドバイクとは、ひらたく言えば手漕ぎ三輪自転車の […]
昔の人は、よく言ったものだ。「ひとつ年上の女房は金のわらじをはいてでも探せ」と。ひとつ年上の女房は賢い上に気立てがよく、年下の夫をよく立てる。加えて言えば、夫が少々ヘマをしたくらいでは愛想を尽かさない。これこそ理想の女 […]
1969年夏の甲子園決勝、三沢(青森)対松山商(愛媛)の死闘(延長18回引き分け、再試合の末に松山商優勝)はいまだに語り草だ。 その三沢に小比類巻英秋というキャッチャーがいた。主戦捕手の河村真が故障し、さらにはヘルニア […]
快速球と剛速球はどう違うのか。前者がスピンのきいたホップするようなストレートなら、後者は回転数の少ないズドンとくるストレート。ボールの質に起因するのではないか。 ボクシングでも同じことが言える。先頃、自身の […]
V9巨人のエース堀内恒夫の身長は178センチだ。巨人に入団した頃は176センチだったと記憶している。野球雑誌には「長身の本格派」と書かれていた。東のエースが堀内なら西のエースは阪神の江夏豊だ。現役時代の身長は178セン […]
球場充足率という用語がある。要するにスタジアムにおける埋まっている席数の割合だ。12球団の中で球場充足率トップ(2016年)は福岡ソフトバンクの本拠地ヤフオクドームの93.6%、2位が広島の本拠地マツダスタジアムの93 […]
平幕・宇良の初金星は同じ目方の日馬富士からだった。名古屋場所9日目、いつもの低い姿勢で飛び込んだ宇良は、両手で日馬富士の右腕を手繰り、左に回りこみながら鮮やかにとったりを決めた。 幕内42人の中で体重150 […]
広島を本拠とする中国放送の「Veryカープ!」というTV番組の収録に参加した際、人気お笑いコンビ・ヴェートーベンの青井貴治から「バティスタはランスみたいな選手やったんですか?」との質問を受けた。 ランスとは […]
時計の針は午後4時を回っていた。時間の経過とともに秋天は翳り、大気はどんどん冷えていく。ヤクルトの広岡達朗監督は6回まで阪急打線を無失点に封じていた先発・松岡弘の肩の状態を案じていた。それでなくともこのシリーズ、4度目 […]
歴代最多となる公式戦での29連勝を達成した最年少プロ棋士・藤井聡太四段に関するニュースが増えるにつれ、「最善手」「悪手」といった将棋用語が世間の口の端に上るようになってきた。 普段、我々がよく口にする将棋用 […]
時刻表に想を得た鉄道ミステリーは推理小説の王道である。松本清張の代表作『点と線』に出てくる“4分間の見通し”は発車時刻と入線時刻のギャップを突いたものだ。時刻表トリックの最高傑作として知られる。 「11秒にこ […]
敵の敵は味方である。逆に言えば敵の味方は敵である。こうした国家間関係が中東情勢をより複雑なものにしている。 2022年にサッカーW杯を開催することが決定しているカタールがサウジアラビア、エジプトなどのイスラ […]
指示された路上の白線の上を真っすぐ歩けない。日本風に言えば千鳥足だ。呂律も回らず、目はうつろ。挙げ句、後ろ手に手錠をかけられ警察に連行される姿は哀れの極みだった。 この男、誰あろうゴルフ界のレジェンド、タイ […]
1964年の東京五輪は10月10日に開幕した。「世界中の青空を全部東京に持ってきてしまったような素晴らしい秋日和でございます」。NHKアナウンサー北出清五郎の名調子は今も語り草だ。 東京五輪開催を記念し、開 […]
30日から「セ・パ交流戦」が始まる。なぜMLBで1997年にスタートした「インターリーグ」を、8年遅れで導入したNPBは「交流戦」と命名したのだろう。私には未だに腑に落ちないところがある。セ・パ両リーグは試合を通じても […]
沖縄で春季キャンプを張る球団は北海道日本ハム、千葉ロッテ、東北楽天、広島、巨人、横浜DeNA、阪神、東京ヤクルト、中日と9つに上る。かつてキャンプ地と言えば九州の宮崎と四国の高知が通り相場だっただけに隔世の感がある。& […]