落合博満が中日の監督に就任した1年目、キャンプ前の出来事。投手コーチの森繁和(現中日監督)は、「1回、皆で温泉でも入ろう」と落合に誘われ、数人のコーチとともに静岡県内の、とある温泉に向かった。 露天風呂に浸かっていると […]
1988年のパルパル(88)五輪が、これまで取材したどの五輪よりも印象に残っているのは、私自身、初めての五輪取材だったという理由だけではない。男子100メートルで驚異の世界記録を出したベン・ジョンソン(カナダ)をはじめ […]
殿堂入りは野球選手にとって最高の栄誉である。先頃発表された「平成30年度エキスパート表彰候補者」の中に懐かしい名前があった。元阪急の足立光宏と元ヤクルトの松岡弘である。 この2人が日本一の座をかけて投げ合ったのは今から […]
ツルンとした優等生的な発言をする選手が増えた今、この元アスリートの話は、いつ聞いてもおもしろい。その御仁とはロンドン五輪女子卓球団体銀メダリストの平野早矢香。過日、四国・松山で久しぶりにヒザを交えて長時間話す機会があっ […]
トーナメントの頂上まで、あと一歩だった。明治神宮大会で北海道2連盟代表の星槎道都大は決勝で日体大に0対3で敗れたものの、北海道勢として初の準優勝を果たした。6月の全日本選手権も含め、道内の大学が大学日本一を決める大会で […]
外国人プロレスラーとして初めて旭日双光章を受章したザ・デストロイヤー(本名リチャード・ベイヤー)が力道山やジャイアント馬場、アントニオ猪木相手に死闘を繰り広げていなければ、日本でプロレスがこれほどメジャーになることはな […]
70年代から80年代にかけて、「TVジョッキー」という番組があった。司会は土居まさる。なかなかの人気番組で11年も続いた。その中に「奇人・変人」というコーナーがあった。風変わりな芸を披露した者には白いギターが与えられる […]
「キャッチャーは潰しがきかないポジション」。かつて、そんな話をよく耳にした。外野なら3つ、内野なら4つポジションがあるがキャッチャーはひとつしかない。コンバートは容易ではなく、本業で失敗したらもう後がない、という意味だ。 […]
ドラフト会議――それはプロ野球の裏方であるスカウトたちが1年に1度だけ脚光を浴びる日でもある。そこで今回は私が直に耳にしたスカウトたちの「名言」を紹介してみたい。 ①「母親はしっかり者がいい」。これは九州を中心にスカウ […]
「テイク・ア・ニー」。国歌斉唱時に片ヒザをつく行為が黒人選手を中心にNFL、MLBで続出している。 元はと言えば昨年8月、NFLサンフランシスコ49ersのQBコリン・キャパニックが白人警官の人種差別的行為に抗議するため […]
柔道用語は世界中に普及している。日常生活においても、しばしば用いられる。それは「イッポン(一本)や「ワザアリ(技あり)」に限った話ではない。コーカサス山脈の南に位置するジョージアで「ケイコク」(警告)を告げられた時には […]
今は亡き荒川博が一本足打法を伝授しなかったら王貞治の通算ホームラン数は868本に達していなかっただろう。同様に長嶋茂雄が「4番1000日構想」を掲げ、松井秀喜に英才教育を施していなかったら、ワールドシリーズでMVPを獲 […]
これほど殺風景な星取表は見たことがない。上位陣は休みを意味する「や」ばかりだ。珍しく早起きした月曜日の朝、電卓片手に秋場所の「や」の数を数えてみた。 驚いたことに90もあった。その内訳は次のとおり。横綱・白 […]
残念ながら通算197勝を記録した“小さな大投手”長谷川良平の現役時代は活字と写真でしか知らない。3年連続(1960~62年)20勝をあげた大石清については、晩年、すなわち阪急に移籍してからしか記憶にない。 私が知る限り […]
傷ましい、の一言だ。5月のDDT豊中大会で頸椎損傷の重傷を負った高山善廣の術後の状況が極めて深刻であることが、石原真マネジャーの報告によって明らかになった。手術直後は「意識はあるが首から下の感覚がなく、人工呼吸器をつけ […]
悲劇は突然、訪れるわけではない。予兆があり伏線がある。小さなほころびが、やがて破局をもたらせる。 とびはねるようにダイヤモンドを一周する王貞治と、まるで最終ラウンドにKOされたボクサーのようにマウンド上でガックリとヒザ […]
ハンドバイクがパラリンピックの正式競技となったのは2008年の北京大会からだ。20年東京大会ではロードレース、タイムトライアル、チームリレーの3種目が行われる予定だ。 ハンドバイクとは、ひらたく言えば手漕ぎ三輪自転車の […]
昔の人は、よく言ったものだ。「ひとつ年上の女房は金のわらじをはいてでも探せ」と。ひとつ年上の女房は賢い上に気立てがよく、年下の夫をよく立てる。加えて言えば、夫が少々ヘマをしたくらいでは愛想を尽かさない。これこそ理想の女 […]
1969年夏の甲子園決勝、三沢(青森)対松山商(愛媛)の死闘(延長18回引き分け、再試合の末に松山商優勝)はいまだに語り草だ。 その三沢に小比類巻英秋というキャッチャーがいた。主戦捕手の河村真が故障し、さらにはヘルニア […]
快速球と剛速球はどう違うのか。前者がスピンのきいたホップするようなストレートなら、後者は回転数の少ないズドンとくるストレート。ボールの質に起因するのではないか。 ボクシングでも同じことが言える。先頃、自身の […]
V9巨人のエース堀内恒夫の身長は178センチだ。巨人に入団した頃は176センチだったと記憶している。野球雑誌には「長身の本格派」と書かれていた。東のエースが堀内なら西のエースは阪神の江夏豊だ。現役時代の身長は178セン […]
球場充足率という用語がある。要するにスタジアムにおける埋まっている席数の割合だ。12球団の中で球場充足率トップ(2016年)は福岡ソフトバンクの本拠地ヤフオクドームの93.6%、2位が広島の本拠地マツダスタジアムの93 […]
平幕・宇良の初金星は同じ目方の日馬富士からだった。名古屋場所9日目、いつもの低い姿勢で飛び込んだ宇良は、両手で日馬富士の右腕を手繰り、左に回りこみながら鮮やかにとったりを決めた。 幕内42人の中で体重150 […]
広島を本拠とする中国放送の「Veryカープ!」というTV番組の収録に参加した際、人気お笑いコンビ・ヴェートーベンの青井貴治から「バティスタはランスみたいな選手やったんですか?」との質問を受けた。 ランスとは […]
時計の針は午後4時を回っていた。時間の経過とともに秋天は翳り、大気はどんどん冷えていく。ヤクルトの広岡達朗監督は6回まで阪急打線を無失点に封じていた先発・松岡弘の肩の状態を案じていた。それでなくともこのシリーズ、4度目 […]