いいか悪いかはともかく、わたしは、負けたチームの監督やフロントに「謝罪」が求められるような風潮が好きではない。怒りのやり場を求めるサポーターの気持ちもわかるが、敗北は断じて犯罪ではないし過失でもない。応援してくれたファ […]
日本対ハイチの大味な一戦から半日後、アメリカ大陸各地ではW杯最終予選のヒリつくような激闘が繰り広げられた。デュエルなる言葉が大好きな我らが日本代表監督ならば、うっとりしてしまうであろう死闘ばかりだった。 恥 […]
わたしが彼の立場ならば、正直、いたたまれないだろうなとは思う。だから、わかる気もする。先週、ハリルホジッチ監督がボール保持率へのこだわりがいかに間違っているかを力説した件である。 いまや、世界中の多くの国で […]
「ドーハの悲劇」がなければ「ジョホールバルの歓喜」はなかった。W杯フランス大会への出場を果たしていれば、キング・カズはとうの昔に引退していたのではないか。その時は悪夢でも、あとになって最高の良薬だったとわかることが、スポ […]
東京ドームの天井高は、もっとも高いところで56メートルほどあるのだという。それでもごく稀には天井に当たる打球があるのだから、つくづく、野球というのは立体感のあるスポーツだと思う。 そもそも、米国で生まれたド […]
少なくともわたしの意識の中では、事実として刷り込まれていた。 「日本人は100メートルを9秒台で走ることはできない」 誰がいかなる根拠で言い出したものなのかはわからない。けれども、物心がついたころ […]
この負けは、非難できない。すでに本大会出場を決めている側が、勝つ以外に道のないホームチームと戦ったのである。どんな強豪であっても、あるいはどんな名将に率いられたチームであっても、苦戦は免れなかったことだろう。  […]
美空ひばりさんが歌った「柔」という曲の中に「勝つと思うな思えば負けよ」という有名な一節がある。その解釈は人によって異なるが、わたしは、無欲で戦うことの強さや可能性を歌ったものだと思っている。ある種、日本人の勝負勘を象徴 […]
GKへのバックパスを手で処理することを禁止するルールの導入が検討され始めたころ、聞こえてきたのは反対意見ばかりだった印象がある。 個人的によく覚えているのは、海外の著名なジャーナリストが展開していた「バック […]
15年ほど前、スペインで非常に印象的なテレビCMを見たことがある。 当時売り出し中だったアトレティコのフェルナンド・トーレスがインタビューに答えている。「子供のころはキケがアイドルだった」。キケとは、95~ […]
先月、ブラジルで行われたストリート・サッカーの世界大会「ネイマール・ジュニア5」には、豪華な、というか極めて特別な優勝特典が用意されていた。カンプ・ノウVIP席での試合観戦と、バルセロナにあるネイマール家への招待であ […]
このコラムでは何回か取り上げているが、かつてスペイン代表にアンドニ・ゴイコエチェアというタフなDFがいた。どれほどタフかというと、試合前に「必要ならばあいつの足をへし折ってやる」と宣言し、実際にマラドーナの左膝に全治3 […]
ガラパゴス、という最近ではすっかりネガティブな使われ方をするようになってしまったが、そもそも、グローバル・スタンダードとやらからかけ離れていることが、それほどいけないことなのか、と思う。 以前にも少し書いた […]
サッカーの見方は千差万別だな、とあらためて思う。あの、親善試合とは思えぬ熱気に満ちた撃ち合いを「酷い負け方」と感じる人がいるのだから。おそらく対戦相手も、「こいつら、だいぶ手強いな」と驚いたのではないか。いうもでもなく […]
大学3年生の時、メキシコで現地のユースチームと試合をしたことがある。W杯観戦ツアーに参加したメンバーの中に、関東大学リーグでプレーしている選手が複数いたため、「じゃあ腕試しをしてみようか」ということになったのである。& […]
この世にプロ・サッカーなるものが誕生してから現在にいたるまで、果たして何人のプロ監督が生まれ、存在してきたかは知らないが、おそらく、割合でいったら1%、いや、0.1%もないのではないか。少なくとも、わたしがパッと思いつ […]
2日前は3チームだった来季の候補が、1日たったら6つに増えていた。ひょっとすると、まだまだ増えるかもしれない。当然だ。あれほどの才能を、移籍金なしで獲得できる機会など、拝金主義のまかり通る現在のサッカー界では、そうそう […]
気のせいだろうか。スペイン2部のテネリフェでプレーしている柴崎が、急速に変わってきているように見える。 プレースタイルが、ではない。というより、プレーに関してはようやく本来の姿を取り戻しつつあるといったとこ […]
23年前、W杯米国大会を取材した際に宿泊したのと同じロサンゼルスのホテルに滞在している。確か、あのころは部屋のテレビでNHKの国際放送が見られた記憶があるが、今回はどうしてもチャンネルが見当たらない。中国語のチャンネル […]
率直なところ、前半が終わった段階での心境は、同情心と暗澹たる気持ちで真っ二つ、といったところだった。 同情したのはシリアについて。これほど素晴らしいポテンシャルを持ちながらグループの4位に低迷し、W杯本大会 […]
97年10月11日、わたしがウズベキスタンで日本代表の戦いぶりに激しく落胆していたころ、東京ドームでは日本人の格闘技ファンが呆然となっていた。高田延彦がヒクソン・グレイシーに惨敗を喫したのである。 今年は、 […]
知人の映像作家、佐藤大輔さんが制作したサッカーサイト「レジェンドスタジアム」を見た。韓国で行われている20歳以下のW杯に出場している日本代表選手たちにインタビューをしたものなのだが、短い時間ながら非常に印象的なものに仕 […]
あれは7年ほど前だったか、サッカー解説者になりたてだった頃の玉乃淳さんに聞いたことがある。 柿谷と香川、どちらが天才か。 ヴェルディの下部組織時代に天才の名をほしいままにし、中学卒業後はスペイン […]
サイドからのクロスをゴール前のストライカーが頭で合わせた。そんな時、必ずと言っていいほど解説者やアナウンサーから言われる言葉がある。 「いいクロスでしたねえ」 なるほど、ドリブルでの突破から決めた […]
久保建英に驚かされた。 15歳にして2つ上のカテゴリーとなる20歳以下の代表メンバーに選出されたから、ではない。かなり珍しいケースではあるものの、たとえばマラドーナの場合、15歳11ケ月で1部リーグでの得点 […]