野球・ソフトボールら8団体がアピール 〜2020東京五輪種目追加検討会議〜

 7日、2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会は2020年東京五輪の追加競技・種目を選定する追加種目検討会議の国際競技団体(IF)ヒアリングを開催した。6月22日に1次選考を通過した野球・ソフトボール、ボウリング、空手、ローラースポーツ、スポーツクライミング、スカッシュ、サーフィン、武術の8団体が参加。明日8日には事務局ベースで、より詳しいヒアリングが行われる。

佐野氏、大会エンブレムのデザイン盗作疑惑に「事実無根」と反論 〜東京五輪・パラリンピック〜

 5日、2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会は、大会エンブレムのデザインに盗作疑惑が出ていることを受け、都内で会見を開いた。大会エンブレムをデザインしたアートディレクターの佐野研二郎氏は「大変驚いている。全くの事実無根」と真っ向から否定。組織委も国際商標登録を確認済みで、国際オリンピック委員会(IOC)とともに「問題なし」との認識を示した。大会エンブレムは国内外のデザイナーによる条件付き公募を実施し、104作品の応募の中から審査委員会の審査を経て、選ばれていた。7月24日に発表後は、ベルギーの劇場ロゴやスペインのデザイン事務所の作品に似ているとの指摘を受けている。既にベルギーの劇場側からは使用を停止を求める書簡が届いており、組織委の槇英俊マーケティング局長は「内容はパブリックに開示しない。今後の対応については検討中」と話すにとどまった。

2022年冬季五輪開催は北京 〜IOC総会〜

 31日、国際オリンピック委員会(IOC)は総会をマレーシア・クアラルンプールで開き、2022年冬季五輪の開催地に中国・北京を決定した。同五輪の開催都市には北京とカザフスタン・アルマトイが立候補。IOC委員による投票で、北京が開催都市に選ばれた。北京は08年に夏季五輪を開催しており、史上初めて夏と冬の五輪を開催する。これにより、五輪は18年は韓国・平昌、20年は東京、22年は北京とアジアで3連続開催となった。26年冬季五輪開催に立候補の意向を表明している札幌市の招致にも影響が及ぶと見られる。

大会エンブレム発表 〜東京五輪・パラリンピック〜

 24日、2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会は都庁前の都民広場で大会エンブレムを発表した。組織委の森喜朗会長は「大会エンブレムはシンボルとして様々な場面で使われる。大会準備に関わるすべての皆さんをまとめる旗印となります」と今後の役割に期待し、東京都の舛添要一知事は「大会後も人々に残るものであってほしい」と語った。大会エンブレムは国内外のデザイナーによる条件付き公募を実施。104作品の応募の中から審査委員会の審査を経て、アートディレクターの佐野研二郎氏の作品が選ばれ、国際オリンピック委員会(IOC)、国際パラリンピック委員会(IPC)、組織委の承認を得て決定した。

新国立競技場、計画白紙に ラグビーW杯は別会場へ

 安倍晋三首相は17日、2019年5月完成で建設予定だった新国立競技場について、「白紙で見直し、ゼロベースで検討する」と表明した。この日、安倍首相は首相官邸で、東京五輪・パラリンピック組織委員会会長でラグビーW杯2019推進会議の森喜朗議長、下村博文文部科学大臣、遠藤利明東京五輪・パラリンピック担当大臣と会談。建設計画の見直しを伝え、下村、遠藤両大臣に早急に新たなプラン策定にとりかかるよう指示を出した。これにより、新競技場完成はメイン会場として使用する20年の東京五輪・パラリンピック前にずれ込む見込みだ。19年秋に日本で開催されるラグビーW杯は「残念ながら間に合わすことができない」と安倍首相は別会場での実施になることを明らかにした。

IOCコーツ副会長、準備状況を高評価。「次回が楽しみ」 〜2020年東京五輪・パラリンピック〜

 1日、2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会と国際オリンピック委員会(IOC)の調整委員会は都内で合同会見を開き、6月30日から2日間行われた第2回IOC調整委員会会議の報告をした。会見ではIOCのジョン・コーツ副会長が「1年間の進捗状況にとても満足している」と高評価。「次回を楽しみにしている」と語った。第3回IOC調整員会会議は、来年5月25日から27日まで3日間、開催される。

8競技団体が1次選考を通過 〜2020年東京五輪追加種目〜

 22日、2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会は追加種目検討会議を都内で行った。応募のあった26の国際競技団体(IF)のうち野球・ソフトボール、空手、スカッシュなど8つのIFが1次選考を通過。今後は8月7、8日に各IFとのヒアリングを行い、最終的に組織委の理事会で国際オリンピック委員会(IOC)に提案する種目を決定する。

26団体が追加種目に応募 〜東京五輪・パラリンピック〜

 12日、2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会は都内で第7回理事会を開き、2014年度の事業報告及び、決算の承認などを行った。また開催都市が国際オリンピック委員会(IOC)に提案できる追加種目について、応募資格を持つ33団体の国際競技連盟(IF)から野球・ソフトボール、スカッシュ、空手などの26団体が追加種目への応募があったと発表した。追加種目の選定スケジュールは、今月22日に追加種目検討会議により、ヒアリングに進むIFを絞り込む。9月末までにIOCに提案する種目を決める。

東京のパラリンピック準備状況を評価 〜IPC理事会〜

 5日、国際パラリンピック委員会(IPC)は都内で理事会を開いた。会議にはIPCからはフィリップ・クレイバン会長をはじめ、14名が出席。東京側からは2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長、舛添要一都知事ら18名が参加し、パラリンピック開催に関する準備状況をプレゼンテーションした。クレイバン会長ら、IPC理事たちは東京の準備状況を高く評価。同席した組織委の藤澤秀敏広報局長によれば、IPC側から東京に対する懸念や心配の声は挙がらなかったという。

追加種目は9月末に絞り込み 〜東京五輪・パラリンピック〜

 11日、2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会は追加種目選定のスケジュールなどを発表した。8日から応募は開始されており、応募可能な競技団体は国際オリンピック委員会(IOC)が承認する国際競技団体(IF)で、現時点で2020年大会に正式種目に含まれていない競技を統括している団体(雪上また氷上で行われる競技のみは除く)に限る。第一段階の応募期限は6月8日までで、22日に第二段階に進むIFには詳細な質問事項が送付される。第二段階へと進んだIFは7月22日までに質問事項への回答を提出し、8月に東京でプレゼンテーションを行う。東京2020種目追加検討会議を経て、組織委員会が最終選考。9月30日がIOCへの提出期限となっている。

森会長が1週間前に肺がん手術 続投には意欲 〜東京五輪・パラリンピック〜

 30日、2020年東京五輪・パラリンピック競技大会組織委員会は都内で理事会を開き、2015年度の事業計画及び収支予算などについて話し合った。新たに設置を決めた文化・教育委員会の委員長には東京芸術大学の宮田亮平学長が務めると報告。組織委員会の森喜朗会長が23日に肺がんの除去手術を行ったことを明かした。理事会には杖をつきながら出席し、冒頭のあいさつで事情を説明した。森会長は02年にも前立腺がんの手術を受けているが、会長職に続投の意向を示した。

IOC、「大きな前進」と進捗状況を高評価 〜東京五輪・パラリンピック〜

 2020年東京五輪・パラリンピック大会競技組織委員会と国際オリンピック委員会(IOC)の調整委員会は、大会準備に向けた事務折衝となる「第3回プロジェクトレビュー」を2日間行った。最終日となった5日、都庁で合同会見を開いた。IOC副会長を務めるジョン・コーツ調整員会委員長は、「前回11月に参りました時以来、大きな前進を遂げられている。好位置につけていると思います」と、進捗状況を高く評価した。昨年12月にIOCが総会で「五輪アジェンダ2020」を採択してから初の事務折衝。組織委の森喜朗会長は「『五輪アジェンダ2020』を我々としては全面的に支持している。IOCとともにオリンピック改革を進め、東京2020をアジェンダ2020の実現の場にしたい」と語った。森会長は会場計画や種目追加に関して言及。馬術会場は仮設施設の建設を取りやめ、既存施設の活用を変更することを明かした。追加種目については、設置を決めた種目追加検討会議の第1回を9日に行うことを発表した。

組織委、大会開催基本計画案を承認 〜東京五輪・パラリンピック〜

 2020年東京五輪・パラリンピック競技大会組織員会が都内で理事会を開き、大会開催基本計画案が承認された。理事会では、これまで理事を務めていた丹羽秀樹文部科学副大臣を副会長に選定。街づくり・持続可能性委員会、文化・教育委員会、経済・テクノロジー委員会と新たな3つの専門委員会の設置を決めた。大会開催基本計画は、2月上旬の国際オリンピック連盟(IOC)との事務折衝「第3回プロジェクトレビュー」で調整した後、IOCに提出する。

追加種目検討会議を設置 〜東京五輪・パラリンピック〜

 14日、2020年東京五輪・パラリンピック競技大会組織委員会が都内で2015年最初の調整会議を開き、大会開催基本計画等について話し合った。組織委は国際オリンピック委員会(IOC)が開催都市に種目追加を提案する権利を認めたことを受け、追加種目の選定を行う検討会議の設置を決めた。メンバーは日本経済団体連合会の御手洗冨士夫名誉会長が座長を務め、日本オリンピック委員会(JOC)の青木剛副会長兼専務理事、東京都の秋山俊行副知事、遠山敦子元文部科学相、日本レスリング協会の福田富昭会長ら7人。オブザーバーとして組織委の室伏広治スポーツディレクター、JOCの高橋尚子理事、文部科学省の久保公人スポーツ・青少年局長の3人が選ばれた。今後は大会開催基本計画の概要を19日のアスリート委員会とメディア委員会、23日の理事会を経て承認される見通し。IOCとの大会準備に向けた事務折衝の第3回プレジェクトレビューは2月4日から開催される。

野球・ソフトボール、五輪競技復活の可能性 〜IOC臨時総会〜

 8日、国際オリンピック委員会(IOC)臨時総会がモナコで行われ、開催都市が実施競技を追加提案できる案を可決した。これにより北京大会を最後に五輪競技から除外された野球・ソフトボールの復活、空手やスカッシュなどが新たに採用される可能性が出てきた。東京五輪の実施競技は、早ければ来夏のIOC総会(クアラルンプール)で決定する。一部競技を国内の別の都市や他国でも開催できる案も承認され、東京大会でも検討されている地方開催への障害がなくなった。

パラリンピック体制の強化誓う 〜東京五輪・パラリンピック〜

 27日、2020年東京五輪・パラリンピック競技大会組織委員会は都内で調整会議を開いた。議題は主に先週行われた第2回IOCプロジェクトレビューの報告。舛添要一都知事からは、19日の都議会の特別委員会で表明した会場計画の見直しについて説明があった。会議終了後の議事報告では、組織委の森喜朗会長と舛添都知事がともに現状では手薄なパラリンピック体制の強化を誓った。

パラリンピックへ始動、それぞれの思い語る

 26日、日立ソリューションズ本社(東京都品川区)のスキー部・車いす陸上競技部「AURORA」の激励会が行なわれ、次のパラリンピックを目指す選手たちが活動報告および今シーズンにかける思いを語った。来月から本格的にシーズンがスタートするスキー部では、2018年平昌パラリンピックを目指す新田佳浩(クロスカントリー立位)、阿部友里香(クロスカントリー・バイアスロン立位)が、今年2月(14〜18日)にアジア初開催となるW杯旭川大会での活躍を誓った。また、今年からコーチに就任したのが、現役時代は長野五輪に出場し、ソチ五輪ではクロスカントリースキーのナショナルチームを指導した長濱一年だ。荒井直樹監督とともに、新田、阿部の指導にあたっている。一方、今年3月のソチパラリンピックで銅メダル(バイアスロンショート座位)を獲得した久保恒造は、4月から陸上に専念している。来年1月から始まる16年リオデジャネイロパラリンピックの選考レースに向けての意気込みを語った。

IOC、準備段階を高評価 〜東京五輪・パラリンピック〜

  2020年東京五輪・パラリンピック大会競技組織委員会と国際オリンピック委員会(IOC)の調整委員会は、大会準備に向けた2度目の事務折衝となる「第2回プロジェクトレビュー」を2日間行った。最終日となった19日、都内で合同会見を開き、進捗状況を報告した。組織委の森喜朗会長は「濃密な時間を過ごし、有意義な議論ができた」と感想を語れば、IOC副会長を務めるジョン・コーツ調整員会委員長は「時間を無駄にせず、準備が進んでいる」と組織委を高く評価した。組織委と調整委員会の会合は来年2月にも行われる。

車椅子バスケ男子、痛感した“遂行力”の重要性 〜アジアパラ競技大会〜

「50−61」――電光掲示板に映し出されたスコアを見て、思わず首をかしげた。11点もの差がつくほど、相手に負かされたという印象がなかったからだ。実力に差があったわけでも、走り負けたわけでもない。しかし、2ケタの差がついたことは事実だった。何がその差を生んだのか――。 「相手ではなく、自分たちがどうするかが勝敗をわけることになると思います」  悔しさをぐっとこらえるかのように淡々とした表情の日本の選手たちと、初優勝に喜びを爆発させる韓国の選手たち。そんな対照的な姿を見ながら、2日前の指揮官の言葉を思い出していた。

車いすテニス男子決勝「国枝vs.眞田」、勝敗を分けた“経験値” 〜アジアパラ競技大会〜

 これが王者の実力というべきだろう――。23日、アジアパラ競技大会6日目、車いすテニス男子シングルス決勝が行なわれ、世界ランキング1位の国枝慎吾が、同9位の眞田卓との日本人対決を制し、2016年リオデジャネイロパラリンピックの出場権を手にした。6−3、6−1というスコアは地力の差以上に、2人の間にある経験値の差が生み出したものだった。

車椅子バスケ男子、劇的逆転に導いた残り34秒での戦略 〜アジアパラ競技大会〜

 ピッ。香西宏昭のシュートが決まった瞬間、鋭い笛の音がコートに鳴り響いた。相手ディフェンダーのファウルでバスケットカウントとなったのだ。電光掲示板を見ると、残り時間は34秒3。スコアは65−64と、イランのリードはわずか1点となっていた。緊迫した空気がコート中に広がる。すべての視線が注がれる中、香西の手から放たれたボールは美しい弧を描いて、ゴールへと吸い込まれた。65−65。試合はそのまま延長戦へと持ち込まれた。劇的な展開に、会場には異様な空気が流れていた――。

高桑早生、銅メダルに涙 〜アジアパラ競技大会〜

 4年越しの思いは実らなかった――。21日、アジアパラ競技大会4日目、陸上・女子100メートル(T44/47)が行なわれ、高桑早生は3着で、目標としていた金メダルには届かなかった。だが、決して走り自体が悪かったわけではない。それどころか、練習してきたすべてを出し切った最高のパフォーマンスを見せ、追い風3.1メートルで参考記録とはなったものの、自己ベストを大きく上回る13秒38という好記録をたたき出している。だが、彼女が最も欲しかったのは4年前に逃した金メダルだった。

ゴールボール女子、辛勝も意味ある1勝 〜アジアパラ競技大会〜

「よく耐えたな。良かったぞ」。後半開始直前、ベンチでは江直樹ヘッドコーチ(HC)が天摩由貴の横にそっと座り、背中をポンと叩いた。その時、天摩の目からは涙がこぼれ落ちた。 「それは汗ですよ(笑)」  そう強がった後、天摩は涙の訳をこう語った。 「自分がやろうとしたことが全然できなかった。そんな自分がふがいなくて……悔しいです」  その言葉の裏には、アスリートにとって不可欠な負けん気の強さと向上心が垣間見えた。

ゴールボール女子、黒星スタートも次戦につながる意地の1点 〜アジアパラ競技大会〜

「オマエには得点を取れる力があるんだからな!」  江直樹ヘッドコーチ(HC)から、そう発破をかけられて、若杉遥は勢いよくコートへと飛び出していった。その約2分後のことだった。レフトの若杉が一度自分のポジションで軽く床にボールを打ち付け、音を鳴らして相手の意識をレフト側に向けさせると、スススッと忍び足でセンター浦田理恵とライト安達阿記子の間へと移動。そこから思い切り腕を振って投げた。すると相手のレフトプレーヤーは一瞬、迷いが生じたのだろう。ディフェンス姿勢になるのが遅れ、腕が伸び切る前に、若杉の投げたボールが通り抜けていった――。若杉にとっては汚名返上の、そしてチームにとっては次につながる貴重なゴールだった。

アジアパラ競技大会、開幕

 18日、インチョン2014アジアパラ競技大会(韓国・仁川)が開幕し、文鶴スタジアムで開会式が開催された。285人の選手が出場する日本選手団は、25番目に登場。先頭を切ったのは、旗手に選ばれた高桑早生だ。7月に100メートルで日本新記録(13秒69)をマークし、今大会は日本記録保持者として初の国際大会となる高桑。今、最も波に乗っている義足スプリンターだ。そして高桑の後を、主将を務める車いすテニスの国枝慎吾を筆頭に、選手・役員が観客に手を振りながら行進した。今大会はアジアの41カ国・地域から約4500人が参加する大規模な大会。シッティングバレーなど、2016年のリオデジャネイロパラリンピックに直結する競技もある。大会は7日間、24日まで熱戦が繰り広げられる。

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