この日、伊達はひとつの作戦を立ててゲームに臨んだ。グラフが得意とするフォアハンドを封じようというものである。伊達はいったんグラフのオープン・スペースにストロークを配し、バックハンドでしか対応できないスペースを作っておい […]
<『そう遠くない日』と言っていた日がとうとう訪れました>。8月28日、46歳のプロテニスプレーヤー・伊達公子が自身のブログで引退を表明。現役最後の大会は9月11日に始まるJapan Women’s Openだ。伊達は世界 […]
2017年7月28日、WBC世界スーパーフェザー級のタイトルを4回防衛した三浦隆司選手が引退を表明した。7月15日(日本時間16日)、米カリフォルニア州で行なわれたWBC世界スーパーフェザー級タイトルマッチで王者のミゲ […]
名手が名門を再建中だ。辻発彦新監督率いる埼玉西武ライオンズは前半戦を終えてパ・リーグ3位につけている。西武は3年連続でBクラス。昨年は12球団ワーストの101個の失策を記録した。辻は現役時代、不動のセカンドとして君臨し […]
二宮清純: スーパーアグリの時代、ほとんどゼロからチームをつくって、22戦目のスペイングランプリで8位に入り、ポイントを取った。これはうれしかったでしょう。佐藤琢磨: チームにとっては優勝に匹敵する成功でしたし、僕自身が […]
インディ500――。日本では耳馴染みがないが、F1のモナコGP、スポーツカーレースのル・マン24時間とともに世界3大レースと呼ばれている。この中で最も古い歴史を持つのが1911年に第1回大会が開催されたインディ500 […]
江川とのライバル対決が話題になった54年のシーズン、掛布は48本塁打で初のホームランキングに輝く。小さな体で、どうすれば飛距離を延ばすことができるか――この長年のテーマに、その年、掛布は一つの解答を導き出す。  […]
現在、セ・リーグの首位を走る阪神タイガース。好調の要因は糸井嘉男、福留孝介ら左の強打者がきっちりと結果を出しているからだ。阪神の左のスラッガーと言えば、掛布雅之を忘れてはならない。1985年、不動の4番として阪神に21 […]
余談だが、松本は“持っている男”である。わずか6年の現役生活ながら、4打席連続死球という珍しい記録を持っている。転んでもタダでは起きない男だ。 <この原稿は2015年3月14日号『週刊現代』の原稿を一部再構成 […]
痛烈な打球がセカンド方向に飛び、“抜けた!”と肝を冷やした瞬間、菊池涼介がボールに飛びつき、事なきを得る。現在、開催中のWBCでも度々見られる光景だ。特段、鳥肌が立ったのは12日のオランダ戦だった。1点リードの7回裏、 […]
なぜ沢村は急速に衰えたのか、原因は戦争である。昭和13年春、沢村は歩兵として中国大陸に赴く。いわゆる武漢三鎮攻略戦に加わり、78人中22人しか生き残らなかった大別山の戦闘で左手と足を負傷する。左手は機関銃による貫通銃創 […]
プロ野球の先発ピッチャーにとって最高の栄誉である「沢村賞」にその名を冠する故沢村栄治。今年2月1日で生誕100年を迎えた。メモリアルイヤーを祝うため、沢村の出身地である三重県伊勢市で行う巨人―北海道日本ハムのオープン戦 […]
子供の体が危ない ―― 小倉さんがいまのスポーツ界を見て気になることはありますか。小倉 スポーツというより、日本社会全体にかかわることですが、子供の体が危ない。 Jリーグアカデミーで名古屋の保育園に […]
国際サッカー連盟(FIFA)は10日、2026年ワールドカップ本大会の出場チーム数を現行の32から48に増やすことを発表した。大陸ごとの配分がどうなるかは未定。だが、サッカーレベルが着実に上がってきているアジア市場に大 […]
大学ラグビー界で“最強”と称される帝京大学。岩出雅之に率いられ、全国大学ラグビーフットボール選手権7連覇の実績がその強さの証だ。この冬、8連覇を懸けた戦いに挑む。同大を常勝軍団に押し上げた岩出はいかにして選手育成にあた […]
年末はボクシングが熱い。2016年は12月30日に東京・有明コロシアムで、ダブル世界戦が行われ、大晦日には3都市で6試合の世界戦を開催する。有明の試合ではWBO世界スーパーフライ級の日本人対決に加えて、IBF世界ライト […]
“失速の浦和”“シルバーコレクター”と言われた過去がウソのようだ。今季の浦和レッズはJリーグカップを制し、2007年アジアチャンピオンズリーグ以来のタイトルを獲得。リーグ戦では年間1位でチャンピオンシップに進出を果たした […]
話を戻そう。心臓が悪化し、ヒジの痛みもひどくなる一方の江夏は、74年、75年ともに12勝(74年は14敗、75年は12敗)しか挙げられず、75年オフ、追われるように南海ホークスにトレードされる。 <この原稿は […]
圧巻は9月17日のジャイアンツ戦だった。江夏はこの日まで346個の三振の山を築いており、稲尾和久の持つ奪三振記録にあと7つと迫っていた。 <この原稿は1993年9月号の『Number』に掲載されたものです>& […]
広島カープが25年ぶりのリーグ優勝を決めた。今季のカープは、1980年代の黄金期に匹敵する強さだった。80年代のカープは、リーグ優勝に3回、日本一には2回輝いた。その黄金時代を支えていた選手のひとりが、守護神の江夏豊だ […]
7日(日本時間8日)に開幕するリオデジャネイロパラリンピック。注目競技のひとつが、国枝慎吾が出場する車いすテニス男子シングルスだ。このリオで3連覇がかかる。国枝は年間グランドスラム5度達成の車いす界のヒーローである。「 […]
今夏のリオデジャネイロ五輪で、柔道は男女合わせて過去最多となる12人のメダリストを生んだ。男子は全階級でメダル獲得という偉業を成し遂げた。日本人男子第1号メダリストとなったのは、高藤直寿だ。60キロ級の準々決勝で敗れた […]
夏の甲子園に前橋育英が帰ってくる。前橋育英は7月28日に行われた群馬大会決勝で健大高崎を延長の末に8-4で破り、3年ぶり2度目の甲子園出場を決めた。3年前の甲子園では初出場ながら頂点に立った。指揮官の荒井直樹は「選手に […]
リオデジャネイロ五輪開幕まで残り1カ月を切った。日本人メダル第1号を期待されているのが、ライフル射撃男子日本代表の松田知幸だ。五輪3大会連続出場の松田は、今年1月のアジア予選大会で優勝するなど、順調な仕上がりを見せてい […]
ポスティングシステム(入札制度)を使ってメジャーリーグ行きを模索していたイチローの受け入れ先は予想通りシアトル・マリナーズだった。<この原稿は2001年1月の『月刊現代』に掲載されたものを一部再構成したものです>&nb […]