いつもながらのビシッと伸びた背筋が、この御仁の気骨を感じさせる。 約2週間後に迫ったWBC。2大会ぶりのV奪還を目指す日本代表にとってキーマンとも言える人物が投手コーチの権藤博である。  […]
キャンプが始まると、必ず“柵越え”という文字が目に飛び込んでくる。 新外国人やルーキーがフリーバッティングで、何本スタンドに放り込んだか。いわば期待の大きさを示す、ひとつの指標である。  […]
キャンプが始まって間もないうちから、プロ野球の2017年のシーズンを展望するのは無謀かもしれない。 しかしパ・リーグの場合、2016年のシーズンを制した北海道日本ハムと15年の覇者・福岡ソフトバ […]
ストーブリーグの主役は巨人である。派手さはないが、ツボを押さえた補強を行っている。 FAでは、この制度を導入後、12球団で初めて3人の選手を獲得した。 FAで獲得できる人数は行使した […]
東北楽天の星野仙一球団副会長は、名うての“人たらし”である。 これまでも数々の“殺し文句”で欲しい人材を手に入れてきた。 たとえば阪神の監督時代には、広島をFA宣言した金本知憲(現阪神監督)を、 […]
「未完の大器」とは、まことに罪作りな言葉である。期待が大きい分、花開かなかった時の落胆も、またひとしおだ。 巨人の「未完の大器」大田泰示が北海道日本ハムに移籍することが決まった。大田と公文克彦、吉 […]
今季限りでの引退を表明した広島・黒田博樹の背番号「15」が永久欠番になるという。ご同慶の至りだ。 広島では“ミスター赤ヘル”山本浩二の「8」、連続試合出場元世界記録保持者・衣笠祥雄の「3」に続い […]
73歳での現場復帰だ。中日の新打撃コーチに土井正博元埼玉西武ヘッド兼打撃コーチが就任することが決まった。 現役時代の土井は“ユニホームを着た野武士”だった。豪快なスイングでポンポンとレフトスタン […]
NPBで通算150勝以上を挙げたピッチャーは400勝の金田正一を筆頭に48人いる。 この中で負け数が勝ち数を上回っているのは、元阪急の梶本隆夫(254勝255敗)、元広島の長谷川良平(197勝2 […]
広島が25年ぶりのリーグ優勝を決めた131試合目、勝利投手となったのは41歳の黒田博樹だった。 5回胴上げされた後だ。帽子を目深にかぶった黒田は両手で目を覆い、肩を震わせていた。 続 […]
広島にマジックナンバーが点灯したのは8月24日である。20もあったマジックナンバーは、24日間で0になり、25年ぶり7度目のリーグ優勝を決めた。 広島は過去、6度のリーグ優勝を果たしているが、2 […]
広島が四半世紀ぶりのリーグ優勝を果たせば「神ってる」は今年度の流行語大賞に選ばれるかもしれない。 この言葉は6月18日、マツダスタジアムでのオリックス戦後、監督の緒方孝市の口から飛び出した。「い […]
高校野球の名門・PL学園が今夏限りで休部となった。再開どころか、「このまま廃部になるのではないか……」との声が絶えない。 甲子園通算58勝の元監督・中村順司は「OBはみんな寂しい」と語っていた。 […]
「今日は新井さん。いや、新井さまになるのかな。失投とはいえ、それを逃さずに打つのは凄いの一言」 四半世紀ぶりのリーグ優勝を目指す広島が中日との後半戦初戦をサヨナラ勝ちで飾った。新井貴浩 […]
四半世紀ぶりのリーグ優勝を目指す広島が首位を快走している。7月18日現在、2位・巨人に10ゲーム差をつけている。 それでも広島ファンの多くは、どこか落ち着かない風情だ。20年前の96年、巨人に最大で11.5ゲーム差をつ […]
野村克也風に言えば「勝ちに不思議の勝ちあり」か。そんな試合が続いている。交流戦をチームの過去最高勝率(6割4分7厘)で乗り切った広島カープが2位・中日に10ゲーム差(7月4日現在)をつけ、“独走”態勢に入ろうとしている […]
広島カープが最後にリーグ優勝を果たしたのは1991年だから、昨季まで24シーズン、優勝から見放されている。不名誉なことに12球団の中で最も優勝から遠ざかっているのが広島である。 その広島が交流戦 […]
4年目にして打撃開眼の“二刀流”大谷翔平(北海道日本ハム)。5月4日の福岡ソフトバンク戦から5月17日の福岡ソフトバンク戦にかけて5試合連続ホームランを記録した。 6月6日現在、打率 […]
「今季はキャッチングのいい捕手のいるチームが優勝するんじゃないかな」 そう語ったのは前中日チーフバッテリーコーチの達川光男である。 達川は広島時代、キャッチャーとしてベストナインとゴールデングラブ […]
日本球界復帰2年目の広島・黒田博樹が絶好調だ。 今季初登板は3月26日、本拠地マツダスタジアムでの横浜DeNA戦。7回を投げてDeNA打線を1点に封じ、初勝利を挙げた。 圧巻だったのは4月2日、 […]
ベースボールという名の格闘技――メジャーリーグには、そんな趣がある。 それを象徴するのが併殺阻止のために一塁ランナーが仕掛ける二塁手、遊撃手への危険なスライディングだ。 これにより、何人かの日本 […]
ウエスタンリーグの開幕戦で、スーパールーキーが出場しないにも関わらず“満員札止め”になるという話は、あまり聞いたことがない。 去る3月15日、鳴尾浜球場で行われた阪神-中日戦。平日の試合ながら5 […]
キャッチャーのイメージと言えば水島新司が描く「ドカベン」の山田太郎である。 体形はずんぐりむっくり。高校3年夏の時点では身長175センチ、体重85キロとある。 梶原一騎原作「巨人の星」で星飛雄馬とバッテリー […]
昨季の沢村賞投手・前田健太がポスティング・システムを利用してロサンゼルス・ドジャースに移籍したことで、今季の広島カープは苦戦が予想される。 昨季のマエケンの成績は15勝8敗。1人で7つの貯金 […]
この人事は来年3月に予定されているWBC対策と言っていいだろう。 侍ジャパンの投手コーチとして元横浜監督の権藤博と元東北楽天の斎藤隆の入閣が内定した。 「僕の継投ミス。こういった場面での継投は初め […]