チュニジア戦の惨敗を受け、しかし「失望はしたが絶望はしていない」と書いてから半日後、試合を報じる各メディアの論調を見て少しばかり気持ちが動いた。 より、暗くなった。 原因は、シュミット・ダニエル […]
さすがはブラジル、というべきか。試合が終わって数日が経っても、あちこちであの試合について聞かれる。 一番よく聞かれたのは「ブラジルは本気だったんですか」ということ。これ、良くも悪くも日本人ならではの疑問だと […]
パラグアイ、ブラジル、ガーナ、チリまたはチュニジア。このコロナ禍にあって、よくぞこれだけの対戦相手を揃えたものだと思う。疑似W杯、とまではいかないものの、疑似コパアメリカもしくは疑似アフリカン・ネーションズカップの水準 […]
高原直泰がブンデスリーガ初ゴールをあげた19年前の2月9日、日本人メディアは大騒ぎだった。わたしもそのうちの一人だった。マジか! 信じられない! それが正直な気持ちだった。 たかが1ゴールで? と思う若い方 […]
アトランタ五輪を題材にした初めての単行本を書いた当時31歳のわたしにとって、メキシコ五輪は歴史上の出来事でしかなかった。第2次大戦や関東大震災のように、知っていても自分との直接的な関係は感じることのできない事象だった。 […]
欧州の21~22シーズンもいよいよ最終盤にさしかかってきた。各国でさまざまなドラマが展開されている。 まず感動的だったのは4月23日に行われたスペイン国王杯の決勝だった。ベティス対バレンシアは、1-1のまま […]
なぜイビチャ・オシムはかくも多くの日本人から惜しまれるのだろう。 指導を受けた選手やスタッフ、ジェフのファンが嘆くのはわかる。だが、日本代表監督としてのオシムはわずか20試合を戦ったにすぎず、W杯本戦で指揮 […]
サッカーの歴史は、クラブチームから動き出す。 世界を驚かせた74年W杯のクライフとオランダは、60年代後半のアヤックスから始まった。南米のアウトサイダーだったコロンビアを見る目が一変したのは、80年代後半の […]
大谷翔平は、サッカー界におけるペレのような存在だと勝手に思っている。100年に1度、何の前触れもなく、唐突に現れる不世出の存在。国籍や肌の色、文化の違いを超え、そのスポーツを愛する全世界の人々から畏怖され、愛される存在 […]
かたや「FCハリウッド」と呼ばれたこともある世界的なビッグクラブ。かたや人口わずか5万人、日本で言うなら福岡県田川市とほぼ同程度の街を本拠地とするスモールクラブ。試合を迎えるにあたって、目利きの揃ったブックメーカーがこ […]
全国大会の常連校と当たることが決まった。戦う前から、もう負けたような気分になってしまう。 強豪ではあるが、全国には行ったことのないチームとぶつかることになった。戦う前から負けたような気分、にはならなかった。 […]
元スペイン代表のセスク・ファブレガスがスペイン紙「マルカ」で語った現代フットボール論がちょっとした論争を生んでいる。 長いインタビューをものすごくザックリ要約させてもらうと、「現代のサッカーは味気ないものに […]
行くか、行かないか。 行かないのではないか、とわたしは思っていた。先発メンバーに浅野の名前が記されたと聞いて、なおさらそう思った。FWとしての能力に期待するというより、前線から猛烈なチェイスをかけることによ […]
2週間前のこの欄で「プーチンを止めるのは武力でも経済制裁でもない、ロシア国民の声だ」と書いた。届くはずのないのだけれど、つまりはロシア国民を煽った。自らは安全な場所に位置しながら、立ち上がれ、立ち向かえと煽った。&nb […]
日本のパラアスリートにとって、4年に一度のパラリンピックは最大にして唯一となるアピールの舞台である。どれだけ認知度を高めることができたかが、スポンサー契約の獲得や延長が鍵だった。 自分に関する限り、今回のパ […]
1カ月前、いや、10日前なら言えた。迷うことなく、軽く言い切ることができた。 戦争は悪だ。いかなる理由があろうとも悪だ、と。 いまは、もう言えない。どんな戦争も悪だというのであれば、ロシアに抵抗 […]
長く海外で生活してきた知人に聞いたことがある。 「海外のサッカーでも、日本で問題になってるようなパワハラ騒動ってあるの?」 間髪入れずに彼は言った。 「なかったですね」 「ミスをした選手も日本み […]
貰っても嬉しくないだろうし、そもそも意味がわからないだろうが、それでも座布団をあげたくなった。 イッツォク・スマティックさん。76年、スロベニアのマリボール生まれ。 北京五輪スノーボード男子ハー […]
わたしにとってのスキージャンプと言えば、うっすらと記憶に残る札幌での“日の丸飛行隊”と、あとは何といっても、長野での「ふなきぃ~」である。昨年、その主役でもあった原田雅彦さんにお話しをうかがう機会があったのだが、リレハ […]
なぜJリーグは生まれたのか。 負けたから、だった。 ロス五輪予選では、タイのピアポンにハットトリックを食らった。 W杯メキシコ大会予選では韓国に手も足もでなかった。 2年後、雨の国立 […]
さあ、いよいよ今年最初のW杯最終予選!……のはずなのだが、テレビを見ても、新聞を開いても、ネットを眺めても、なぜかいつもに比べて熱量が低めな気がする。日本代表が置かれている立場、状況を考えれば、もっとピリピリした空気、 […]
単に会話のツールでしかなかったケータイは、いつしか依存症が問題になるほど、人々にとって欠かせない存在になった。化石燃料を選択するしかなかった自動車の燃料は、電機や水素を選べる時代になった。 当たり前ではなか […]
圧巻の強さを見せつけた青森山田の選手たちが、最後の最後になって見せた若さ、いい意味での青臭さが印象に残っている。 スコアは4-0。逆転を喫する可能性はほぼない状態で獲得したコーナーキックを、彼らは得点を奪う […]
天皇杯効果なのか、高校サッカーがやけに楽しい。 元日に日本のトップクラスの試合を見る。その後で見る高校サッカーは、どうしても物足りなさというか、粗っぽさが目についてしまうところがあった。 だが、 […]
ガッツポーズ? セレブレーション? 呼び方はなんでもいい。振り返ってみれば、わたしは得点を決めた選手が見せる感情の吐露が大好きだった。ひょっとしたら、美しいサッカー、戦術的に洗練されたサッカーを見るよりも好きだった。& […]
