西本恵

スポーツ・ノンフィクション・ライター

西本恵「カープの考古学」第10回 広島プロ野球誕生物語その十 2リーグ制の背景にあった米国の国家的意図

 カープ球団は、昭和25年からセントラル・リーグの一員としてペナントに参戦できるようになった。その一番の要因は、前年の昭和24年、プロ野球の生みの親とされた正力松太郎が提唱した2リーグ制に端を発しているのは、過去に述べた […]

西本恵「カープの考古学」第9回 広島プロ野球誕生物語その九 財界人に芽生えた「広島にプロ野球を!」の思い

 昭和24年に正力松太郎が、プロ野球2リーグ制を提唱したことがきっかけでカープ誕生の気運が加速するのは、「カープの考古学」第6回にて述べた。これにより谷川昇らが創立準備委員長となって、広島にプロ野球の球団をとの動きを早め […]

西本恵「カープの考古学」第8回 広島プロ野球誕生物語その八 生みの親・谷川を動かした”一枚のカード”

 カープ創立準備委員長を務めた谷川昇の父・玉蔵はアメリカで財を成し、その仕送りにより後ろ盾が整い、昇はカープ設立にむけて奔走することが可能となった--。このことは前回に述べたとおりだ。今回は"カープ生みの親・谷川昇"の心 […]

西本恵「カープの考古学」第7回 広島プロ野球誕生物語その七  カープ生みの親を支えた米国からの仕送り

 カープの考古学も第7回目を迎え、いよいよカープ誕生に深く関わり、"カープ生みの親"ともいえる人物を取り上げていきたい。筆頭は創立準備委員長を務めた谷川昇である。今回の考古学では、カープの歴史の中であまり語られてこなかっ […]

西本恵「カープの考古学」第6回 広島プロ野球誕生物語その六  カープ、セ・リーグ入りの真相

 カープが原爆の町・広島に誕生できたことは広島市民・県民に、これ以上ない勇気と希望を与え、復興に向かう明日への生きる活力となった。これは今さら言うまでもないことだ。では、なぜカープが誕生したのか--。考古学第6回はカープ […]

西本恵「カープの考古学」第5回 広島プロ野球誕生物語その五  戦火に耐えた”夢の球場”

 カープの考古学では、広島になぜプロ野球球団が生まれたのか、その歴史的な背景を探ってきた。 カープの本拠地・広島には、明治時代には日本軍の大本営が置かれ、第一次、そして第二次と2度起きた世界大戦でも軍部中枢都市の役割を果 […]

西本恵「カープの考古学」第4回 広島プロ野球誕生物語その四 郷土チームが巨人と対戦

「カープの考古学」も連載4回目を迎えた。これまで戦後まもない頃に「広島にプロ野球チームを!」との情熱を持って活動した企業や、広島商業OB、広陵高校OBらの動きをキャッチアップしてきた。原爆投下という人類史上に例のない惨事 […]

西本恵「カープの考古学」第3回 広島プロ野球誕生物語その三 広陵と広商のOBたち

「カープの考古学」の連載が始まって今回が3回目となる。これまでカープ誕生以前の広島におけるプロ野球誕生物語を書き、その中でプロ野球参入を目指した「鯉城園倶楽部」や「金子物産」の選手には広陵高OBが主力であったことを述べて […]

西本恵「カープの考古学」第2回 広島プロ野球誕生物語そのニ プロ化を目指した軟式球団

 前回は広島カープの誕生以前にプロ野球参入を目指した「鯉城園倶楽部」について取り上げた。終戦直後に財を成した広島の一企業が作ったこのノンプロチームは都市対抗野球大会で健闘し、一時はプロ参入も視野に入れていた。詳しくは前回 […]

西本恵「カープの考古学」第1回 広島プロ野球誕生物語その一 カープ誕生前史

 いつも愛読ありがとうございます。これまで二宮清純、書籍編集者・上田哲之氏の2人が執筆していた「カープ・アイ」に今月から新連載が加わりました。フリーライター西本恵氏が広島カープの歴史を掘り下げる「カープの考古学」です。掲 […]

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