金子達仁
すべてが、予想以上のスピードで動いている。 欧州選手権の延期が決まった。決まったこと自体に驚きはない。ただ、決断が下された時期には驚いた。こんなにも早く! ほんのひと月前、クルーズ船に対する日本の対応を嘲笑 […]
プロ野球のオープン戦を見る。ライト線の打球をヨタヨタと追うサンズの動きが、草野球に見えてくる。 大相撲を見る。そんなはずはないのだろうけれど、土俵際でもう一踏ん張り、といった場面が減った気がする。あっさりと […]
1カ月前、少なくともわたしにとって武漢の肺炎は対岸の火事だった。こんな3月を迎えようとは、恥ずかしながら、まったく予想していなかった。 残念ながら、日本より1カ月かそこら先をいっている中国では、未だ終息の気 […]
新聞を見てもテレビを見てもネットを見ても、国の無策に対する批判が渦巻いている。半面、一歩家の外を出れば、いつもの花粉症対策に毛が生えた程度のケアしかしていない自分がいた。事の重大さはわかったつもりでありながら、どこか人 […]
外国選手名のカタカナ表記は難しい。Edbergはエドバーグなのかエドベリなのか。なぜSolskjaerはスールシャールなのに、Elkjaerはエルケーアなのか。ちなみにスールシャールはソルスケアと表記されることもあって […]
勝ったチームはいじるな、という格言がある。誰が、いつ言い出したかは定かではないが、「Never change a winning team」という英語の表現もあるようだから、全世界に広く行き渡った格言ではあるらしい。& […]
18年9月11日のコスタリカ戦を皮切りに、森保監督に率いられた日本代表はこれまで28試合を戦ってきた。戦績は19勝4分け5敗。個人的には、いい時と悪い時の落差が激しいチーム、という印象を持っている。 同情の […]
バルデラマのコロンビアが、アルゼンチンを粉砕したことがあった。エルケーアやラウドルップのデンマークが、ドイツに完勝したこともある。サッカーの世界では、時に異変が起きる。 けれども、地殻変動は起きない。&nb […]
カレッカかセルジーニョか。ストライカーとしての才能や実績でどちらが上かと問われて、後者の名前をあげる人は皆無に近いはずである。 かたや、ブラジル史上屈指の点取り屋。かたや、82年W杯でブラジルが敗れた最大の […]
今月のスポニチ「我が道」はジーコ。これがすこぶる面白い。 興味深かったのはテレ・サンターナ監督に対する思い。明らかな批判はないものの、そこかしこに不信感や不満が滲んでいた。 そういえば、かつてソ […]
「我々は戦争を求めていない」と述べたトランプ大統領が命じたのは、無人機によるイラン要人の殺害だった。イラクにある米軍基地に向けて弾道ミサイルを発射した後、イランのザリフ外相は「事態のエスカレートや戦争を望んではいない」と […]
知人から「凄いよ」と勧められ、ネットフリックスで公開されている「マラドーナ・イン・メキシコ」というドキュメンタリーを見た。 なるほど、凄い。今年読んだノンフィクションの中では、新潟の早川史哉が自らの白血病と […]
ひどすぎた前半と、まずますだった後半。日本人選手の課題と可能性を考えさせられた試合だった。 得失点差で劣り、かつベント監督の手腕を疑問視する声も高まっている韓国が、立ち上がりから猛烈な勢いで向かってくること […]
サッカーをプレーしたこともなければ、見たこともない人が監督をやったらどうなるか。待ち受けるのは、たぶん、壊滅的な状況。では、そうした状況を避けるためにできることはないのか? ある。チームを優勝させるとなると […]
ニューカッスル対リバプール。アラベス対バルセロナ。ボルシアMG対ヘルタ。アタランタ対インテル。目下、欧州4大リーグで首位を走っているチームの、最終節のカードである。 「だからなに?」と思われる方がいるかもしれ […]
13-1!? スコアを聞いた瞬間、まず思い出したのはブンデスリーガ史上に残る78年4月29日の出来事だった。 このシーズンのリーガ最終節、優勝争いは同じ勝ち点で並ぶケルンとボルシアMGの2チームに絞られてい […]
昔のことを思い出してみる。 なぜトルシエは五輪代表とA代表の監督を兼任したのか。02年のW杯で結果を出すため、だった。 当時の日本は、まだW杯に1回出場しただけで、1勝はおろか勝ち点1さえ獲得し […]
バルサとレアルが首位を争う? いつものこと。フランスではパリ・サンジェルマンが、イタリアではユベントスがリーグをリードしている。イングランドでは久しぶりにリバプールが独走しているが、これも、そう驚くことではない。いわゆ […]
冬でも青々とした芝生を育てるのは不可能だとされていた時代が、この国にはあった。確か、芝生が青さを保つには、日本の冬は寒すぎる……とかなんとか言われていた気がする。 なるほど、だったら、日本よりも緯度の高い英 […]
その国のサッカーの未来を占う上において、若年層の育成はもちろん重要である。ここを疎かにしている限り、他にどれほどの大金をつぎ込んだとしても果実が実る可能性は低い。そのことは、中国サッカーの現状を見ればよくわかる。&nb […]
いまや犬猿の仲、とまではいかないものの、長年、サッカーとラグビーは何かとソリが合わないことで知られてきた。少年を大人に変えるのがサッカーだとしたら、ラグビーは大人を一瞬、野獣に変える。支持してきたファンの層も違う。&n […]
日本がタジキスタンの奮闘に手を焼く数時間前、平壌では椿事が起きていた。 金日成スタジアムで行われた北朝鮮対韓国が、無観客で行われたのである。 FIFAによる制裁の一環として無観客試合が行われるこ […]
サッカーは国民性の表れるスポーツ――。 サッカー小僧として物心がついたときから現在に至るまで、ついぞ疑ったことはなかった。 なぜドイツはあれほど正確かつダイナミックなのか。ドイツだから。なぜブラ […]
思い出した。 22年前の11月16日。興奮しつつ呆然とし、笑いながら涙したあの日のこと。これで日本サッカーの未来は変わる。きっと変わる、変わってくれると念じたこと。 シンガポールから6時間あまり […]
悲願の初優勝が見えてきたFC東京だが、前途を楽観しているファンは少数派だろう。味の素スタジアムを本拠地とする彼らは、11月23日までホームゲームが組まれていない。優勝経験の豊富なチームにとっても過酷な終盤のつば競り合い […]