金子達仁
サッカーをプレーしたこともなければ、見たこともない人が監督をやったらどうなるか。待ち受けるのは、たぶん、壊滅的な状況。では、そうした状況を避けるためにできることはないのか? ある。チームを優勝させるとなると […]
ニューカッスル対リバプール。アラベス対バルセロナ。ボルシアMG対ヘルタ。アタランタ対インテル。目下、欧州4大リーグで首位を走っているチームの、最終節のカードである。 「だからなに?」と思われる方がいるかもしれ […]
13-1!? スコアを聞いた瞬間、まず思い出したのはブンデスリーガ史上に残る78年4月29日の出来事だった。 このシーズンのリーガ最終節、優勝争いは同じ勝ち点で並ぶケルンとボルシアMGの2チームに絞られてい […]
昔のことを思い出してみる。 なぜトルシエは五輪代表とA代表の監督を兼任したのか。02年のW杯で結果を出すため、だった。 当時の日本は、まだW杯に1回出場しただけで、1勝はおろか勝ち点1さえ獲得し […]
バルサとレアルが首位を争う? いつものこと。フランスではパリ・サンジェルマンが、イタリアではユベントスがリーグをリードしている。イングランドでは久しぶりにリバプールが独走しているが、これも、そう驚くことではない。いわゆ […]
冬でも青々とした芝生を育てるのは不可能だとされていた時代が、この国にはあった。確か、芝生が青さを保つには、日本の冬は寒すぎる……とかなんとか言われていた気がする。 なるほど、だったら、日本よりも緯度の高い英 […]
その国のサッカーの未来を占う上において、若年層の育成はもちろん重要である。ここを疎かにしている限り、他にどれほどの大金をつぎ込んだとしても果実が実る可能性は低い。そのことは、中国サッカーの現状を見ればよくわかる。&nb […]
いまや犬猿の仲、とまではいかないものの、長年、サッカーとラグビーは何かとソリが合わないことで知られてきた。少年を大人に変えるのがサッカーだとしたら、ラグビーは大人を一瞬、野獣に変える。支持してきたファンの層も違う。&n […]
日本がタジキスタンの奮闘に手を焼く数時間前、平壌では椿事が起きていた。 金日成スタジアムで行われた北朝鮮対韓国が、無観客で行われたのである。 FIFAによる制裁の一環として無観客試合が行われるこ […]
サッカーは国民性の表れるスポーツ――。 サッカー小僧として物心がついたときから現在に至るまで、ついぞ疑ったことはなかった。 なぜドイツはあれほど正確かつダイナミックなのか。ドイツだから。なぜブラ […]
思い出した。 22年前の11月16日。興奮しつつ呆然とし、笑いながら涙したあの日のこと。これで日本サッカーの未来は変わる。きっと変わる、変わってくれると念じたこと。 シンガポールから6時間あまり […]
悲願の初優勝が見えてきたFC東京だが、前途を楽観しているファンは少数派だろう。味の素スタジアムを本拠地とする彼らは、11月23日までホームゲームが組まれていない。優勝経験の豊富なチームにとっても過酷な終盤のつば競り合い […]
暑い。ほんの数十メートル歩いただけで汗が噴き出してくる。こんな暑さの中で体を動かすなんて、想像しただけで気が遠くなる。 おそらく、来年の今頃も同じような夏になっているはずで、五輪に関わる人たちはいろいろと頭 […]
フリマアプリ大手のメルカリが鹿島を買収したと。そのこと自体に驚きはないが、全株式の62%をたった16億円で取得できてしまったことには驚いた。 いまから14年前、米国人の実業家がマンチェスターUを買収する際に […]
まだ親善試合の段階とはいえ、レアル・マドリードに移籍した久保建英が順調なスタートを切った。45分間出場したバイエルン戦の出来は、ひいき目ではなく、十分に合格点をつけられるものだった。 マドリードのメディアは […]
わたしも昔はよくやった。やらかしていた。 「印象に残った選手は誰ですか?」 日本代表の試合だけではない。ガンバ大阪を担当していた頃は、対戦相手の監督が外国人だと、まず間違いなくこの質問をぶつけてい […]
昔はまったく苦にならなかった。というか、その方がドラマチックな感じがして、むしろ好きだったぐらいかもしれない。実際、W杯メキシコ大会予選の北朝鮮戦は、降りしきる冷たい雨の中、田んぼのようなグラウンドで行われたが、だから […]
「神の名を持つギロチン」との異名をとった名物会長がいる。ヘスス・ヒル。16年間にわたってAマドリードの会長を務めた彼は、在位期間中に26人もの監督を起用した。 監督たちからすると、ヒル会長は諸悪の根源にも思え […]
サッカー選手は、たった1試合で人生が変わることがある。 親善試合で4点をとった。いまの感覚からすると、さしたるニュースではない。けれども、ハットトリックプラス1をなし遂げたのが日本人FWで、赤っ恥をかかされ […]
Jリーグが面白くなりすぎて、海外サッカーへの興味が薄れてきたな……などと感じ始めていたら、「やっぱりこっちは凄いっすよ」とばかりに欧州CLで伝説的な名勝負が続発している。 準々決勝マンチェスターC対トットナ […]
平成という時代が幕を開けたとき、日本にプロ・サッカーリーグは存在しなかった。いつかはW杯に出場したい、と夢見る少年よりも、W杯になんか永遠に手が届くはずがない、と考える大人の方が多かった。ラグビーの人気はサッカーをはる […]
暗闇の奥に淀む有毒ガスの危険を、カナリアは人間よりも早く察知する。ゆえに、金融の世界では株価の急落や景気変調のシグナルとして「炭鉱のカナリア」という慣用句が使われる。 ちなみに、為替市場では金の相場や原油価 […]
一昔前までの常識が、いつのまにか非常識になっていることがあるのは、日本のサッカーも例外ではない。 Jリーグが発足した当時、選手たちに与えられたチケットは“下り限定”の片道切符だった。ひとたび、Jの舞台から転 […]
ジーコが日本にやってきた! いてもたってもいられず、普段は滅多に足を運ぶことのないJSL2部の試合に出かけたのは、いまから28年前のことである。 茶色く剥げた芝。閑古鳥の鳴くスタンド。それでも、うっとりする […]
やるかたなかった憤懣が、一夜明けてもまだ残っている。 3月22日と26日は、全世界的に代表の試合が組まれていた。日本が神戸でのんびりとしたテストマッチを戦った数時間後、欧州ではヒリつくようなユーロの予選が行 […]