金子達仁
思索にふける秋。 前回の東京五輪が開催された年、阪神は優勝した。だから今年も同じことが起きると信じていたのが、そうか、五輪が延期になったからこんなことになったのか、美酒は来年にお預けか、と自分を慰めた高橋ノ […]
先週の本欄で、「スポーツを文化にするということは、スポーツを習慣にすることに等しい」といった趣旨のことを書いた。 多くの人の習慣になっているスポーツは、コロナ禍の危機をも乗り越えようとする。選手はもちろんの […]
高校サッカー選手権の開催がひとまず有力となった。胸をなで下ろした選手や関係者、家族の方も少なくないことだろう。 およそコロナ禍が収まったとはいえない中、ゴーサインが出たのはなぜか。 一足先に開催 […]
驚いた。 バルサを再建するためにはメッシを追放し、ペップを呼び戻すしかないと書いたのが先週のこと。あまりにも怪物化したメッシが、バルサの緻密なサッカーを壊してしまったと考えたからである。 とはいえ、それが現 […]
恥ずかしながら、10年前のわたしは“こんなバルセロナ”をまったく予想できていなかった。まさか、バイエルンに8発ブチこまれて惨敗する日が来るなんて! 世界のサッカーが平家物語だということはわかっていたつもりだ […]
リオネル・メッシが世界のサッカー史に名を残す名手であることに、異論を唱えるアルゼンチン人はいないだろう。ただ、彼がアルゼンチン史上最高の選手かと問われれば、意見は大きく割れるはずだ。ひょっとすると――いや、かなりの確率 […]
経済協力開発機構(OECD)東京センター所長の村上由美子さんによると、世界の15歳を対象として行われる国際学習到達度調査(PISA)において、日本の子供たちは科学的リテラシー、読解力、数学的リテラシーでおしなべて高い数 […]
名古屋の選手からコロナ陽性反応が検出され、先週末の広島対名古屋戦が中止になってしまった。自分たちの立っているのが、実は薄い氷の上だったと思い知らされた気分だった。 今週末に名古屋での試合を控えた柏からは、試 […]
まさか、こんな日が来ようとは。 ヌマンシア、デポルティボ・ラコルーニャ、エストレマドゥラ、ラシン・サンタンデール。先週末、リーガエスパニョーラで2部B(3部相当)に降格が決まった4チームは、いずれも、かつて […]
想像してみる。 手術が必要な病気になった。経験豊富な医師と免許をとったばかりの医師。どちらもウデは悪くないらしいが、さて、自分ならどちらの医師に手術をお願いするだろう。 考えるまでもないか。 な […]
かつて「左足の怪物」と呼ばれた小倉隆史さんに久保建英について聞いたのは、昨年の年末だった。 「かわいそうだよね、あのチームじゃ。彼がやりたいこと、誰もわかってないし感じてない」 まったく同感だった […]
阪神の藤川球児が不調なのは、無観客試合の影響ではないか、というコラムを他紙で読んだ。彼はスタンドの空気を全身に感じながら投げる男。だからではないか、という。 なるほど。 リモートマッチ。野球はサ […]
プロ野球なんか開幕しなきゃよかったんだ……と毒づきまくっていた週末は過去のものとなり、虎さんチームも今年の1勝目をあげた。めでたしめでたし。 無観客試合。リモートマッチ。野球に関していうと、静まり返った球場 […]
無観客での再開となったブンデスリーガは、先週末までに5節を消化した。 予想通りというべきか、予想以上というべきか。 45試合中、ホームチームが勝利を収めたのが10試合(22.2%)。引き分けが1 […]
何回か、旅行代理店の方や担当編集者に訊かれたことはある。「予防薬、どうしますか?」 わたしの答えはいつも同じだった。「いらんわ、そんなん」 初めて訪れたとき、飲まなかった。でも、かからなかった。 […]
20年ほど前、テレビの仕事でストイコビッチに長期間密着させてもらったことがある。 ユーゴスラビア代表の韓国遠征や00年の欧州選手権に同行し、ピクシーはもちろん、チームメートにも話を聞くことができた。クリスマ […]
前日の朝のこと。いつものようにNHKの朝ドラを見ていたら、ドキッとするセリフがあった。 「応援って、わしらの自己満足やなかろうか。応援って、勝敗に関係あるとやろか」 呆然と博多弁でつぶやいたのは、 […]
朝の山手線の乗客が35%しか減らなかったことを受け、「出勤しちゃうんだ」と為末大さんがつぶやいたのは4月7日のことだった。待ち受けていたのは結構なバッシング。 それがどうだろう。1カ月ほどがたったこの国では […]
もうすぐなのか、はたまたしばらく先なのか、いずれにせよ、このコロナ禍もいつかは終息のときがくる。全地球上で、全人類が再起に向けて立ち上がる。ただ、ダメージから完全に回復したその姿は、おそらく、コロナ以前とは少し違ったも […]
昔の人は太陽が地球の周りを回っていると信じていた――という話と同列に捉えていた。戦争中は疎開先で地元の子供たちにいじめられたという話や、被爆者が差別を受けたといいう話。自分とは関係のない昔の話。迷信がはびこり、民度が低 […]
お粗末、というより、小狡い、という印象を受けた。 大会の1年延期に伴う追加費用について、「日本が負担することに安倍首相が合意した」と発表したIOCが、日本側の抗議を受けるとあっさりと当該部分を削除した。&n […]
先日、大学駅伝部の監督さんにお話をうかがう機会があった。選手たちのモチベーションが下がり始めているという。 「学生にとっては箱根駅伝と同じぐらい重要な5月の関東インカレは中止になってしまいましたし……。どこの […]
東大大学院の鳥海不二夫准教授によると、「100万の統計データよりも有名人の死という一つの物語が人々の行動を変えることがある」のだという。 なるほど。ただ、有名人の死よりも確実に、人々の行動を変えるものもある […]
あるJ2の社長から聞いたことがあった。 「降格システム。これさえなければ、もうちょっと施設に資本を投下できるチームも出てくると思うんですが」 それは、なぜプロ野球の球場が日進月歩で進化しているのに […]
幸いにして起こしたことはないものの、肝には銘じてある。 謝罪してはダメ! それが交通事故を起こした際の鉄則なのだと学生のころに聞いた。ひとたび謝罪の言葉を口にしてしまえば、落ち度が自分にあると認めたことにな […]