三笘薫を「まるで日本のネイマールだ」と評したのは、東京五輪時のメキシコ・メディアだった。テクニシャンには見慣れたメキシコ人にとっても、ヌルヌルと抜けていく三笘のドリブルは異次元に感じられた、ということなのだろう。&nb […]
W杯決勝が行われるのと同じ日にM-1グランプリが行なわれ、大河ドラマの最終回が放送された。1週間後には有馬記念。いつもなら「ああ、ビール飲みてえ」がまず先に来た“W杯ロス”を、今年は素晴らしく新鮮な気分で満喫している。 […]
あまりにも劇的な幕切れにすっかりかき消されてしまった感はあるが、メッシの戴冠で終わったW杯カタール大会は、次世代の王は誰かを、改めて世界に知らしめた大会でもあった。 いうまでもなく、キリアン・エムバペである […]
もしわたしがシャルケを愛してやまない、ただし日本人のファンだったとしたら、ブチ切れていた。 吉田、なぜ追わん!? 先週末に行われたブンデスリーガの第15節。0-1で迎えた後半5分、シャルケはバイ […]
脳震盪。大会中にやってしまったら、その選手のW杯はほぼ終わる。やったことのない選手は少ないだろうし、やった経験のある者であれば、最低でも12日間の休養が義務づけられている。トレーニングが開始できるのは休養期間が明けてか […]
わたしだったら、最後のリーグ戦での出来を重視するかもしれない。わたしが代表監督で、選手選考に頭を悩ませているとしたら。 サッカー選手にとって、W杯でプレーすることの意味は大きい。「将来はWBCでプレーしたい […]
日本では代表人気の低下を嘆く声が聞こえるが、レアル・マドリードのペレス会長からすればかわいい悩みかもしれない。彼が頭を悩ませているのは、サッカー人気そのものの低下、若者のサッカー離れだからである。 確かに、 […]
馬として生まれなければ騎手にはなれない。それが日本サッカー界である。 何を言っているのかわからない、という方のためにご説明を。その昔、イタリアの名門ACミランが、プロサッカー選手としての経験が一切ない人物を […]
NHK大阪が制作した「阪神矢野 どん底からのラストデイズ」という番組を見た。今季の阪神矢野監督に密着したドキュメンタリーである。 おそらくは今年こそ阪神が優勝するのでは、との期待を前提に企画されたものだと思 […]
長谷部の力を借りない手はない。カタールで戦う相手の一つがドイツに決まった時から、そう思ってきた。 彼には経験があり、浸透圧の高い言葉がある。チームに迎え入れることで、得られるメリットは計り知れない。そう思っ […]
このトシになってやっとわかってきた。わたしには、世界大会のたび、相手にバイアスをかけてしまう傾向がある。 強いチームをより強く、弱いチームをより弱く認識したがってしまう。 W杯カタール大会での対 […]
ボルシアMGの板倉が左膝靭帯を部分断裂した。ついこの間、バイエルンと激しくやりあい、敵地で勝ち点をもぎ取るという得難い経験を積んだ選手のW杯出場が危うくなってしまった。 痛い。痛すぎる。 とはい […]
知ってはいた。体験したわけではないけれど、先輩たちから聞かされてわかったつもりになっていた。 スポーツの国際大会を招致するにはカネがかかる。 招致を争うライバルの中には、だいぶグレーというか、ほ […]
必ずしも未来に直結しているわけではない。それは、過去の歴史が証明している。ワールドユース。今で言うところのU-20W杯。第1回大会の優勝国はソ連だった。ガーナが優勝したこともあるし、前回大会の覇者はウクライナだった。8 […]
仙台育英が夏の甲子園を制した。宮城の、東北の悲願がついに叶った。須江監督の優勝インタビューも印象的で、はや「青春って密」を流行語大賞に、なんて声もあるようだ。わかる。わたしもアレにはグッときた。 今回の優勝 […]
初戦は早い時間帯で相手が10人になった。2戦目は勝手知ったる古巣が相手だった。わたしは子供のころからチームのファンで、しかも、日本人である。だから、割り引いて考える必要があるのかもしれない。 ただ、それにし […]
今回はちょっと自信なさげに書きます(笑)。 殺人。近代社会における絶対悪。明治だろうが大正だろうが昭和だろうが平成だろうが、断じて許されることではありません。なので、令和の世を生きるわたしたちが明治や大正の […]
26年のW杯本大会出場国が48カ国になること、そのうちアジア枠が最大9枠に増えることは、5年前の段階で決まっていた。 あのときも、多かったのは批判的な声だった。FIFAの行き過ぎた商業主義。本大会のレベル低 […]
香港戦と中国戦は有料の公開試合。評価の対象となるのは韓国戦のみ。そう決めてこの大会を眺めてきた。 それでいながら、中国戦の後はこめかみがヒクつきかけてしまったわたしである。結果は度外視といいながら、やはりど […]
確かシドニー五輪の前後だった。A代表だろうが五輪代表だろうが予選だろうが親善試合だろうが、日本代表というだけで会場が満員になってしまう状況を本欄で皮肉った記憶がある。 こんなのいまだけ、日本だけ、と。&nb […]
0-4。大敗である。公式戦であれば、この1敗だけで監督のクビが飛ぶことも考えられる結果である。 12日、タイのバンコクで行われたプレシーズンマッチで、リバプールがマンチェスターUに0-4で敗れた。  […]
80年代を生きるアメリカの高校生マーティにとって、日本車は高性能の象徴だった。タイムマシンに乗って出会った50年代の科学者ドクにとって、日本製は安かろう悪かろうの象徴だった。映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」で描か […]
サッカーは野球の敵。 いまとなっては信じられない気もするが、かつては、そう公言して憚らない人がこの国にはいた。 サッカーは日本人の国民性に合わない。サッカーは日本が培ってきた秩序と文化を破壊する […]
W杯日韓大会から20年、ということで、さまざまな媒体であの大会の特集が組まれている。わたし自身、雑誌の企画で川淵三郎さんと中田英寿さんにお話をうかがう機会をいただいた。自分自身の記憶と合わせて、同じ大会でも立場が違えば […]
チュニジア戦の惨敗を受け、しかし「失望はしたが絶望はしていない」と書いてから半日後、試合を報じる各メディアの論調を見て少しばかり気持ちが動いた。 より、暗くなった。 原因は、シュミット・ダニエル […]