四国・九州アイランドリーグは11月から高知、埼玉、大阪、福岡の4カ所で行われたトライアウトで特別合格となった8選手に加え、13日に福岡で行われた2次テストの最終合格者を決定し、入団交渉権を獲得するドラフト会議を行った。結果、17選手が指名を受けた。
かつてアマチュア球界ナンバーワン右腕と呼ばれた男がいる。山田秋親。各球団が争奪戦を繰り広げた結果、逆指名で福岡ダイエー(現ソフトバンク)に入ったのは9年前のことだ。ところが、順風満帆だった野球人生はここから暗転する。故障もあって期待通りの働きができず、もがき苦しんだ。そして、戦力外。どん底に叩き落とされた人間が復活の場として選んだのがアイランドリーグだった。1年間の福岡レッドワーブラーズでの生活を経て、このほど千葉ロッテへ入団を決めた31歳にNPB復帰までの道のりを語ってもらった。
横浜ベイスターズの新入団選手発表が8日、横浜市内のホテルで行われ、先のドラフト会議で5巡目指名を受けた香川オリーブガイナーズの福田岳洋投手も会見に臨んだ。背番号「49」のユニホームを初披露した福田は「ようやくユニホームに袖を通すことができた。早く1軍に上がって横浜ベイスターズの優勝に貢献し、尾花監督を胴上げしたいと思います」と力強く抱負を語った。
10月のドラフト会議で育成指名を受けた長崎セインツの松井宏次内野手が支度金200万円、年俸240万円で仮契約を結んだ。これで今回、アイランドリーグからドラフト指名された3選手の入団が決まった。松井は16日に仙台市内で行われる入団発表に臨む。また、横浜5巡目の福田岳洋投手は8日に横浜市内で入団発表を行う。北海道日本ハム6巡目の荒張裕司捕手は既に11月21日の「ファンフェスティバル2009」(札幌ドーム)の中で背番号「60」のユニホーム姿をお披露目しており、来季に向けた準備に入っている。
香川オリーブガイナーズは横浜1軍投手コーチとなった岡本克道コーチの後任として、BCリーグ福井ミラクルエレファンツの前監督、天野浩一氏の就任を発表した。天野新コーチは地元・香川県の出身。現役時代は広島の中継ぎとして5年間プレーし、2007年は1年間、香川にも在籍した。アイランドリーグでの成績は7勝6敗13セーブ。08年には指導者の道も視野に入れて、BCリーグに新規参入した福井の投手兼任コーチに。今季は監督としてチームを率いたが、前後期とも地区最下位に終わり、責任をとって辞任していた。
2010シーズンの新入団選手採用を目的とした合同トライアウトは23日、さいたま市のロッテ浦和球場で1次テストが行われた。11月15日の高知開催に続く首都圏での実施。この日は計126名の応募があり、そのうち投手37名、野手60名が夢への第一歩となる場へチャレンジした。この中から同会場での特別合格者(リーグ入り内定)と2次テスト(12月13日、福岡雁の巣球場)に進出する合格者が決定し、25日に発表される。
千葉ロッテマリーンズは20日、福岡レッドワーブラーズの山田秋親投手の入団が決まったと発表した。背番号は「48」で登録名は「秋親」となる。山田は01年から8年間、福岡ソフトバンクでプレーしており、アイランドリーグも含め、元NPBの選手が日本の独立リーグを経て復帰を果たすのは初のケースだ。リーグがドラフト指名を夢見る若手の育成所としてだけでなく、再チャレンジの場所としても機能することを示した形になった。
香川オリーブガイナーズの岡本克道コーチが来季より横浜の1軍投手コーチに就任することが決まった。ブルペン担当としてダイエー時代の師匠でもある尾花高夫新監督をサポートする。アイランドリーグの指導者が直接、NPBのコーチになるのは、福岡の森山良二監督が来季より東北楽天の投手コーチに就任するのに続いて5人目。横浜にはドラフト5巡目で福田岳洋投手の入団が決まっており、また高橋塁トレーナーもコンディショニング担当に内定している。選手、コーチ、スタッフと同じチームからそれぞれ違った立場で入団する珍しいケースとなった。
先月のNPBドラフト会議で横浜から5巡目指名を受けた香川オリーブガイナーズの福田岳洋投手が契約金1000万円、年俸600万円で契約を結んだ。背番号は未定で、12月に横浜で入団発表が行われる予定。また日本ハムから6巡目指名を受けた徳島インディゴソックスの荒張裕司捕手も契約金800万円、年俸480万円で仮契約を結んだ。11月21日の「ファンフェスティバル2009」(札幌ドーム)でファンに公開する形で入団発表が実施される。(金額は推定)
日本独立リーグ・グランドチャンピオンシップ2009は3日、高知球場で最終第5戦が行われ、四国・九州アイランドリーグチャンピオンの高知ファイティングドッグスはBCリーグチャンピオンの群馬ダイヤモンドペガサスを2−1で下し、対戦成績を3勝2敗として初の日本一に輝いた。高知は初回、古卿大知のタイムリーで先制。直後に同点に追いつかれたものの、5回に中村龍央の2塁打で1点を勝ち越す。投げては先発の野原慎二郎が3回以降、群馬打線を無安打に抑える完璧な内容で、完投勝利をおさめた。これでアイランドリーグ勢はチャンピオンシップがスタートした07年以降、昨年、一昨年の香川オリーブガイナーズに続いて3連覇を果たした。
日本独立リーグ・グランドチャンピオンシップ2009は2日、高知球場で第4戦が行われ、四国・九州アイランドリーグチャンピオンの高知ファイティングドッグスはBCリーグチャンピオンの群馬ダイヤモンドペガサスに逆転負けし、対戦成績が2勝2敗のタイになった。高知は初回、無死1、3塁のチャンスから併殺の間に1点を先行したものの、先発・伊代野貴照が3回に逆転2ランを許す。反撃したい高知だったが、初回途中からリリーフした2番手のキム・ジョンファンを最後までとらえきれず、1−2で接戦を落とした。
日本独立リーグ・グランドチャンピオンシップ2009は31日、高知球場で第3戦が行われ、四国・九州アイランドリーグチャンピオンの高知ファイティングドッグスはBCリーグチャンピオンの群馬ダイヤモンドペガサスに5−7で競り負け、このシリーズ初黒星を喫した。高知は3回、YAMASHINの先制3塁打などで3点を先行。しかし、先発の吉川岳が中盤以降、群馬打線につかまり、3−5と試合をひっくり返される。高知は7回にYAMASHINのソロ、8回には中平大輔の犠飛で同点に追いついたが、最終回にスクイズで勝ち越し点を献上。さらに1点を追加され、一気に3連勝で優勝を決められなかった。
愛媛マンダリンパイレーツ出身の福岡ソフトバンク・西山道隆投手が31日、球団から来季の契約を更新しない旨を通告された。リーグ出身選手では今オフ、既に千葉ロッテの小林憲幸投手、白川大輔内野手、東京ヤクルトの小山田貴雄捕手が戦力外となっており、これで4人目。今後は未定だが、当サイトの取材に対し、第一線から退く意向を示した。リーグ初のNPB選手として道を切り開いてきた男は、新たな人生を歩み始める。
四国・九州アイランドリーグは30日、記者会見を行い、福岡レッドワーブラーズが経営再建をはかるため、来季のリーグ戦に参加しないことを発表した。球団は存続させた形で2011年の復帰を目指す。来季は四国の4球団と長崎セインツを加えた5チームによるリーグ戦となる。日本に独立リーグがスタートしてから5年、球団が公式戦に参加できない形になるのは他のBCリーグ、関西独立リーグを含めても初めて。3選手のドラフト指名に沸いた前日から一転、リーグは厳しい現実に直面した。
四国・九州アイランドリーグは2009年シーズンの年間MVPとベストナイン、後期MVPを発表した。 年間MVPは4年ぶりに優勝を果たした高知ファイティングドッグスから、左腕の吉川岳に決定。吉川は後期のMVPにも輝いた。ベストナインには前日のドラフトで北海道日本ハムから6巡目指名を受けた荒張裕司捕手(徳島)、東北楽天から育成指名を受けた松井宏次二塁手(長崎)がそろって選出。三塁手のベストナインに輝いた智勝(香川)は4年連続の受賞(06、08年は二塁手、07年は遊撃手)となった。
29日に都内で行われたNPBドラフト会議で四国・九州アイランドリーグからは育成選手を含めて3名が指名を受けた。横浜が5巡目で福田岳洋(香川)、北海道日本ハムが6巡目で荒張裕司(徳島)を指名。育成選手枠で東北楽天が1巡目で松井宏次(長崎)を指名した。長崎は参入2年目で初のNPBプレーヤー誕生となり、リーグ全体でも創設以来5年連続で所属選手が指名を受け(育成含む)、“選手育成”を大きな理念に掲げる場所として確かな結果を残した。
日本独立リーグ・グランドチャンピオンシップ2009は25日、群馬・上毛新聞敷島球場で第2戦が行われ、四国・九州アイランドリーグチャンピオンの高知ファイティングドッグスはBCリーグチャンピオンの群馬ダイヤモンドペガサスを3−1で下し、2連勝で独立リーグ日本一に王手をかけた。1−1で迎えた9回、2死満塁のチャンスで4番・カラバイヨがタイムリー2塁打を放ち、2点を勝ち越し。投げては先発の元阪神・伊代野貴照が群馬打線を3安打に抑え、完投勝ちをおさめた。
今年の独立リーグ王者を決定する「日本独立リーグ・グランドチャンピオンシップ2009」が24日、群馬・藤岡球場で開幕した。第1戦、四国・九州アイランドリーグチャンピオンの高知ファイティングドッグスは先発の吉川岳が立ち上がりをBCリーグチャンピオンの群馬ダイヤモンドペガサスに突かれ、初回に2失点。しかし、3回にオ・ムヨルの一発で反撃を開始すると、続く4回に梶田宙、流大輔のタイムリーで3点を奪って逆転に成功する。その後も小刻みに得点を追加し、投げては吉川が151球の完投。6−2で初戦を制した。
みやざきフェニックス・リーグに参戦していた四国・九州アイランドリーグ選抜は21日、NPB混成チームのフューチャーズと最終戦を行った。リーグ選抜は2回、荒張裕司、神谷厚毅(いずれも徳島)らのタイムリーで4点を先制。その後も5回と7回に1点ずつを追加する。投げては4回を無失点に抑えた先発の土田瑞起(長崎)ら5投手のリレーで相手打線の反撃を2点に抑え、6−2で勝利した。リーグ選抜は4勝8敗(練習試合除く)で今年のフェニックス・リーグを終了。参加16チーム中14位の成績で昨年の3位から大きく順位を落とした。
みやざきフェニックス・リーグに参戦している四国・九州アイランドリーグ選抜は21日、巨人と対戦した。6連敗中のリーグ選抜は初回、末次峰明(長崎)のタイムリー2塁打、高田泰輔(愛媛)、西森将司(香川)の連打などで一挙6点を先制する。しかし、先発の元ソフトバンク・山田秋親(福岡)が2本塁打を浴びる大乱調。リーグ選抜も4回に3点を加えたものの、5回終了時で9−10と逆転を許す。しかし8回、末次の同点打が飛び出すと、大津慎太郎(愛媛)の2点3塁打で再び逆転。12−10で乱打戦を制し、連敗をストップした。同リーグ最終日となる22日は日南でフューチャーズ(NPB混成チーム)と試合を行う。
みやざきフェニックス・リーグに参戦している四国・九州アイランドリーグ選抜は20日、埼玉西武と対戦した。リーグ選抜は2回、銀仁朗のソロで1点を先制されると、3回、4回と立て続けに失点する苦しい展開。5回以降は投手陣が踏ん張り、西武打線をわずか1安打に封じたものの、得点も相手のミスによる1点のみで、1−5で敗れた。リーグ選抜は6連敗で、成績は3勝8敗。なお、この試合から伊代野貴照投手を除き、高知の5選手は24日から開催される独立リーググランドチャンピオンシップに向けて、宮崎を離れている。21日は西都で巨人と試合を行う。
東京ヤクルトの三輪正義内野手が19日、今季3度目の1軍出場選手登録を果たした。三輪は今季6月と7月に2度、1軍昇格し、代走で3試合に出場した。現在、ヤクルトはクライマックスシリーズ第1ステージを中日と争っているが、新型インフルエンザで離脱者が続出する緊急事態。内野の控え、代走要員として宮崎のフェニックス・リーグに参加していた三輪が招集を受けた。今シーズン、ファームではリーグトップの36盗塁をマーク。打撃面でもリーグ3位の打率.321を残し、着実な成長をみせている。この日も3−5とヤクルトが2点を追う8回、三輪は勝負どころで代走として出場したものの、後続が倒れて得点ならず。そのままベンチに退いた。
みやざきフェニックス・リーグに参戦している四国・九州アイランドリーグ選抜は18日、東京ヤクルトと対戦した。リーグ選抜は初回、カラバイヨ(高知)の満塁ホームランで先制したものの、3回までに追いつかれる。その裏、カラバイヨの2打席連続となる3ランで再び勝ち越したが、4回に2点、7回に3点を奪われて8−9で打撃戦を落とした。リーグ選抜は5連敗で、成績は3勝7敗。今回のフェニックス・リーグでの負け越しが決まった。次戦は20日に南郷で埼玉西武と試合を行う。
みやざきフェニックス・リーグに参戦している四国・九州アイランドリーグ選抜は17日、北海道日本ハムと対戦した。クライマックスシリーズ第2ステージに向けて調整中の日本ハムは田中賢介、稲葉篤紀、スレッジ、金子誠など主力がスタメンに名を連ね、藤井秀悟が先発した。リーグ先発は初回、稲葉、小谷野栄一のタイムリーで3点を先行される。打線は日本ハム・藤井の前に5回無得点に抑えられ、8回に好調の中村真崇(福岡)のタイムリーで1点を返すのがやっと。1−6で敗れ、4連敗となった。18日は西都で東京ヤクルトと試合を行う。
みやざきフェニックス・リーグに参戦している四国・九州アイランドリーグ選抜は16日、千葉ロッテと対戦した。リーグ選抜は2回、ロッテ・角中勝也(元高知)の2塁打をきっかけに2点を先行される。0−4とリードを広げられた4回には、中村真崇(福岡)のタイムリーで1点を返したものの、6回にも2点を追加され、結局3−6で敗れた。リーグ選抜は3連敗で成績は3勝5敗(練習試合含む)。17日は宮崎・生目の杜で北海道日本ハムと試合を行う。