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勝利への計画

第22回 「神の距離」を知る男(後編)

勝利への計画

 1ラウンドでファッシオの動きをあらかた把握した長谷川は2ラウンドに入り、じわじわと間合いを詰め始める。 そして1分25秒過ぎ、至近距離からの左ストレートがウルグアイ人の顔面を打ち抜いた。もんどり打っ
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第21回 「神の距離」を知る男(前編)

勝利への計画

 ボクシングのWBC世界バンタム級王者・長谷川穂積は日本人チャンピオンとしては歴代でも五指に入る名王者である。 日本ボクシング史上2位の連続防衛記録(9回)もスゴイが、その中身はもっとスゴイ。ここ4試
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第20回 夢への4年計画(後編)

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 ジャンボ鶴田は子供の頃から、ひとつの夢を抱いていた。日本代表としてオリンピックに出場することである。大学のバスケットボール部に入部した以上、その競技で日の丸のユニホームを着るのが現実的な目標だ。 し
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第19回 夢への4年計画(前編)

勝利への計画

 2000年5月に他界したプロレスラーのジャンボ鶴田はミュンヘン五輪レスリング・グレコローマンスタイルの代表であった。 五輪でレスリング競技に出場したプロレスラーは長州力、谷津嘉章、馳浩らたくさんいる
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第18回 たったひとつの誤算(後編)

勝利への計画

 2001年暮れ、ソルトレイクでのワールドカップ。大菅小百合が日本人として初めて38秒の壁を破ったレースを岡崎はスタンドから見ていた。 世代交代――。紙面にはそんな見出しが躍った。「でも私はワールドカ
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第17回 たったひとつの誤算(前編)

勝利への計画

「え゛っ!」という声がオーバルの空間を揺るがした。エに濁点である。ミクロの世界に生きる住人ならではの恐怖の叫び。間一髪のスタートを支える右足が後方にズルッと抜けてしまったのだ。 2002年2月14日、
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第16回 ヒールの計算(後編)

勝利への計画

 ブラッシーはカメラマンを見つけると、歯をヤスリで研いでみせた。私たちファンはその写真を見て、いつもこうやっているのだろうと震え上がった。 しかし、ブラッシーがヤスリを持ち出すのはカメラマンの前だけで
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第15回 ヒールの計算(前編)

勝利への計画

 プロレス史上、最強(凶)のヒールは誰かと言えば、それは“吸血鬼”の異名で恐れられたフレッド・ブラッシーだろう。 1962年4月に行われたWWA認定世界ヘビー級選手権では英雄・力道山を血祭りにあげ、日
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第14回 痛恨の采配(後編)

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 韓国の怒涛の逆襲が始まった。まず後半39分、右サイドで粘った李基珩のファーサイドへのセンタリングを、FWの崔龍洙がつなぎ、最後は途中から入った徐正源が頭で叩き込み同点。 さらにその3分
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第13回 痛恨の采配(前編)

勝利への計画

 サッカー日本代表にとって、最大にして最強のライバルは韓国代表である。これまで何度、煮え湯を飲まされてきたことか……。数ある悔しい試合の中で、一番と言えば、これだろう。 1997年9月28日。フランス
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