第176回 福井・酒井忠晴監督「最後まで勝ちにこだわるゲームを」

 6日、石川ミリオンスターズに敗れ、20敗目を喫した福井ミラクルエレファンツは、後期2位以下が確定し、6年連続の後期優勝の可能性がなくなりました。残り3試合(9日現在)は、ファンに感謝の気持ちをもち、また個人それぞれの夢に向かって、一球、一振り、悔いのないようにプレーしてほしいと思っています。

第175回 石川・森慎二監督「後期優勝に向けたひとりひとりの成長」

 26日現在、石川ミリオンスターズは9勝10敗3分。富山サンダーバーズとの優勝争いは、まさに一進一退の攻防戦といったところです。チーム状態は決して悪くはありません。しかし、先発ピッチャーが不足しており、なかなか勝ち星が計算できません。それでも期待しているピッチャーは、それなりに成績を残していますので、自分たちの野球を貫き、勝てる試合を確実にモノにしていけば、自ずと優勝が見えてくると思っています。

第174回 富山・吉岡雄二監督「気持ちだけでは勝てないシーズン終盤」

 後期も折り返し地点に入り、いよいよ優勝争いも佳境に入ってきます。12日現在、富山サンダーバーズは17試合を終えて8勝8敗1分け、勝率5割。チーム状態は、良くも悪くもあるといったところです。波に乗り切れてはいませんが、それでも前期のように自滅したり、一方的な試合内容で落とすということはほとんどありません。特に7回以降の終盤には、違いを感じています。前期はたとえ1、2点差でリードしていても、最後に逆転されることが少なくありませんでした。それが今ではきっちりと守り切れています。その点では、前期と比較して確実にチームは成長しています。

第173回 信濃・大塚晶文監督「先発投手の再建」

 信濃グランセローズは開幕5連勝と、後期は幸先いいスタートを切ることができました。特に前期は2勝7敗と大きく負け越した新潟アルビレックBCに3連勝したことは、チームにとって大きかったですね。昨年から新潟に対して苦手意識があったというのが正直なところでしたが、これで選手たちは大きな自信を得たことでしょう。

第172回 新潟・内藤尚行監督「最強を目指して」

 5日から後期がスタートしました。前期はあと一歩のところで優勝することができませんでしたので、その悔しさを晴らしたいと思っています。最大のポイントは、やはり群馬ダイヤモンドペガサス戦でしょう。前期は、優勝した群馬に3勝7敗1分けと大きく負け越してしまいました。いかに群馬戦で白星を増やすことができるかがカギを握ってくるはずです。

第171回 福井・酒井忠晴監督「投打がかみ合った勝負強さ」

 いよいよ前期のクライマックスが近づいてきました。現在、福井ミラクルエレファンツは15勝18敗1分で北陸地区の首位。優勝マジック2が点灯しています。しかし、余裕はまったくありません。福井に残されているのは石川ミリオンスターズとの2連戦のみ。2位・富山サンダーバーズとは1ゲーム差の状態です。球団初の前期優勝まで、あともう一歩。必ず勝ち取りたいと思います。

第170回 群馬・川尻哲郎監督「3季ぶりの地区優勝へ」

 11日現在、群馬ダイヤモンドペガサスは18勝9敗1分で、上信越地区の首位をキープしています。残り8試合で2位・新潟アルビレックスBCとは2ゲーム差。いよいよこれからが正念場です。チーム状態は試合を重ねるたびに良くなってきています。特に打線は好調で、チーム打率は3割1分7厘とリーグトップです。連敗が引き分けをはさんでの1度しかないというのも、打線に因るところが大きいですね。

第169回 石川・森慎二監督「待たれる先発2番手の台頭」

 27日現在、石川ミリオンスターズは21試合を終えて8勝13敗と負け越している状況です。なかなか勝ち星を積み上げることができない原因のひとつは、やはり先発投手の不調が挙げられます。特に大きいのは、昨季までエースとしてチームの大黒柱だった南和彰(神港学園高−福井工業大−巨人−カルガリーバイパーズ)の調子が戻らないこと。開幕前の3月に痛めた右肩も本調子ではないものの、だいぶいい状態と聞いています。それでも、調子を上げることができていません。本人もはっきりした理由はわからないようですが、とにかく動きが良くありません。身体全体的に本来の柔軟性のある動きができていないのです。ただ、これまでもさまざまな状況に対応してきた経験豊富なピッチャーですから、必ず復調してくると信じています。

第168回 富山・吉岡雄二監督「見え始めた好転の兆し」

 14日現在、富山は16試合を終えて5勝11敗と、負けが込んで苦しい状況となっており、現在はさまざまなことを修正しているところです。しかし、チームの状態は徐々に良くなってきているという手応えを掴んでいます。投打ともに、選手たちに力はあります。それをどう試合に出していくかが、これからの課題です。

第167回 信濃・大塚晶文監督「“常に全力”で悲願の初優勝へ」

 監督として初めてのシーズンが開幕しました。信濃グランセローズは現在、2勝1敗1分という成績です。12日の富山サンダーバーズとの開幕戦では、選手がウイニングボールを手渡してくれました。これまで受け取った「初勝利」「初セーブ」のウイニングボールに、またひとつ宝物が増えたなと思うのと同時に、「いよいよ始まったんだな」という実感がわきました。

第166回 村山哲二代表「“世界一の育成リーグ”を目指して」

 2007年に産声をあげ、4球団でスタートした「ベースボール・チャレンジ・リーグ」(BCリーグ)も、今年で8年目を迎えました。この間、私たちが試行錯誤しながら取り組んできたのは、他にはない存在価値を見出すことです。なぜなら新興の独立リーグであるBCリーグが、80年の歴史をもつNPBと同じことをしていては生き残ることはできないからです。では、BCリーグが目指すべきものとは――。それは、「世界一の育成リーグ」です。

第165回 新潟・平野進也プレーイングコーチ「カギ握るリードオフマンの復活」

 今季よりバッテリーコーチを兼任することになりました、平野進也です。昨年、シーズン終了後は、いろいろと考えました。25歳という年齢もあり、正直そろそろ野球を辞める時期かなという考えも頭をよぎりました。しかし、両親をはじめ、周囲の方と相談するうえで、日本一奪回、そしてNPBを目指して現役を続けることにしました。球団から兼任コーチの打診があったのは、ちょうどその頃でした。「指導経験もない、こんな未熟な自分になぜ?」と最初は驚きしかありませんでした。しかし、1週間悩んだ末、引き受けることに決めました。もともと野球をもっと勉強したいという気持ちがあり、学ぶいいチャンスだと思ったからです。

第164回 福井・酒井忠晴監督「球団初の前期優勝へ」

 開幕までちょうど1カ月となりました。福井ミラクルエレファンツは4月12日、石川ミリオンスターズとの2連戦で2014シーズンがスタートします。開幕に向けて、2月24日からは合同自主トレーニングが始まりました。選手個々がオフにトレーニングをしてきたことは感じられたものの、やはり1年間を通して戦い抜く体力という点では、まだ追いこめていませんので、これからしっかりと開幕までにつけていきたいと思っています。

第163回 群馬・松永浩美コーチ「プレーの幅を広げる人間的成長」

 今季、群馬ダイヤモンドペガサスの野手総合コーチに就任した松永浩美です。今回の就任の話は、糸井丈之会長からいただいたものでした。実は糸井会長とは面識がありました。5、6年前になりますが、糸井会長が、私が埼玉県で行なっている野球塾「松永少年野球教室」(MBA)へ見学に来たのです。その糸井会長と、このようなかたちで再会するとは、人の縁というものは不思議ですね。

第162回 石川・山出芳敬コーチ「個々の選手育成がチーム力に」

 11日から、石川ミリオンスターズでは合同自主トレーニングが始まりました。2014シーズンの開幕に向けて、いよいよスタートです。昨季は2年ぶりのリーグ優勝、そして日本一を達成しましたが、決してすべてが良かったとは言えません。特に失策数がリーグ唯一の3ケタ(100)を数えた守備は、大きな反省材料です。最終的にはピッチャーを中心に守り勝つ野球で優勝することできましたが、今季はより堅実な守備を目指していきます。

第161回 富山・野原祐也プレーイングコーチ「指導者としても不可欠な好成績」

 富山サンダーバーズのプレーイングコーチとして、2シーズン目を迎えることとなりました。昨季はコーチ、選手の両面で頑張っていこうという気持ちでスタートを切ったものの、どちらも満足のいく仕事をするところまでには至りませんでした。今季は指導者としても、プレーヤーとしても、納得できるシーズンにしたいと思っています。

第160回 信濃・大塚晶文監督「人間的成長の末にある成功」

 明けましておめでとうございます。2014年も、BCリーグおよび信濃グランセローズの応援、どうぞよろしくお願いいたします。さて、昨オフに球団から発表された通り、今シーズンは監督としてチームの指揮を執ることになりました。昨シーズンはピッチャーとして入団し、復帰に挑みましたが、結局1度も実戦マウンドに上がることはできませんでした。楽しみにしてくれていたファンの皆さんには、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。その分も、今シーズンは創設以来悲願である初優勝を目指して頑張っていく所存です。

第159回 新潟・内藤尚行監督「2014年は一からのチームづくり」

 指導者として、そしてBCリーグでの初めてのシーズンが終わりました。自分としては、納得のいくシーズンを送ることができたと感じています。正直、開幕前は不安でした。指導者として初めてだったことに加え、現場から長く離れていたからです。しかし、終わってみれば、リーグ連覇を果たすことはできませんでしたが、レギュラーシーズンでは前後期ともに勝率7割台、通期(72試合)でリーグ歴代最多となる52勝を挙げることができました。選手のおかげで「オレでもできるじゃん!」と思うことができました。

第157回 石川・森慎二監督「“切り替え”によってつかんだ勢い」

 石川ミリオンスターズは2年ぶり2度目の独立リーグ日本一を達成しました。これで昨季の新潟アルビレックスBCを合わせると、BCリーグとしては3連覇となりました。それまでは四国アイランドリーグプラスには5連覇され、レベルの違いを感じてもいましたが、今や両リーグに力の差はありません。今回の徳島インディゴソックスとの独立リーグチャンピオンシップも、最後までどちらに転ぶかわからない好ゲームばかりでした。今後はさらに切磋琢磨して、独立リーグのレベルアップを図っていきたいですね。

第156回 信濃・岡本哲司監督「明確となった来季への課題」

 私にとって、BCリーグでの初めてのシーズンが終了しました。選手の育成や周りの環境など、NPBとはまた違った良さを体験することができました。特に、選手ひとり一人とじっくりと向きあうことができたのは、私にとっては非常にいい経験となりました。各選手を伸ばすためには、自分は何をしたらいいのか。そのことをたくさん考えたシーズンでもありました。

第155回 群馬・川尻哲郎新監督「伸びしろがある発展途上の投手陣」

 私にとって、BCリーグでの初めてのシーズンが終わりました。正直、野球のレベルは思った以上に高いものがありました。特にピッチャーは、各チームのエース級となると、球威、コントロールが良く、レベルの高さを感じました。その中で、来季は監督として指揮を執ることになりました。今季得たことをいかしながら、しっかりとしたチームをつくっていきたいと思っています。

第154回 富山・中山大コーチ「エース不在とリリーバー不足」

 今季、富山サンダーバーズは前後期ともに優勝争いをしたものの、いずれも北陸地区2位という結果に終わり、プレーオフに進出することができませんでした。大一番での試合で勝ち切ることができなかった課題や反省点はたくさんあります。しかし、その一方で自分で考える力を身に付け、引き出しが増えた選手は少なくありませんでした。来季につながる成長が見てとれ、指導者として手応えも感じています。

第153回 福井・酒井忠晴監督「最下位からの立て直し」

 現在、1位・福井ミラクルエレファンツと2位・富山サンダーバーズとの差は、1.5ゲーム差。いよいよ今日25日の直接対決で、後期の北陸地区チャンピオンが決定します。福井にとってはシーズン最終戦でもあるこの試合、これまでやってきたことを全て出し切って勝利を引き寄せたいと思います。

第152回 新潟・青木智史プレーイングコーチ「分岐点となった信濃4連戦」

 6日、新潟アルビレックスBCは後期の通算成績を22勝4敗1分とし、前期に続いて上信越地区を制しました。これで前後期優勝は2年連続、2011年後期から数えると5期連続です。今回は9試合を残し、8割4分6厘という勝率での優勝でした。正直、ここまで圧倒的に勝つとは思っていなかったので、驚いています。考え得る勝因はただひとつ。選手ひとり一人が自分の役割を認識し、それに基づいてプレーしていること。それがチームワークとなっているのです。

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