第151回 石川・深澤季生コーチ「若手を育てるベテラン木田の存在」

 前期に地区優勝した石川ミリオンスターズは、後期はチームの勝利に加えて若手育成にも力を入れています。なかでも成長著しいのが、ピッチャーの上條優太(八千代東高)です。1年目の昨季は8試合に登板し、0勝1敗、防御率9.00。投げれば、四球を出すというピッチングで、正直いつクビになるかといったような状態でした。ところが、今季は29試合に投げて2勝2敗1セーブ、防御率は1.88です。8月10日の信濃グランセローズ戦では6回2/3を投げて1安打10奪三振で無失点。7回2死まではノーヒットノーランという快投で2勝目を挙げました。

第150回 信濃・田中幸雄コーチ「右肩上がりの投手陣」

 後期もほぼ半分を消化し、信濃グランセローズは現在、16試合を終えて10勝6敗で上信越地区の2位につけています。後期に入って、チーム状態は前期に比べて非常に良くなってきています。7月から8月にかけては7連勝しました。その最大の要因は、打線が先制をして、それを守り切るという勝ちパターンが確立できていたこと。8回はサミー(アストロズ−メキシコ・アグアカリエンテス)、9回は篠田朗樹(春日部共栄高−武蔵大)と安定したピッチャーが後ろには控えている現在の信濃の強みでもあります。

第149回 富山・野原祐也プレーイングコーチ「取り戻しつつある“泥臭さ”」

 富山サンダーバーズは前期、あと一歩のところで優勝を逃してしまいました。優勝を意識していくうちに、徐々にチーム全体の動きがかたくなってしまったのです。また、それまでは必死に目の前の1勝を目指していたのが、前期の終盤には「勝てるだろう」という雰囲気がチーム全体に広がっていたことも否めません。それは後期に入ってからも続き、4連敗を喫しました。しかし、連勝をした19、20日では、ようやく本来の必死さが見えました。選手たちは忘れかけていたものを取り戻しつつあるようです。

第148回 群馬・川尻哲郎コーチ「後期優勝へ、土台づくりに手応え」

 BCリーグは6日から後期がスタートしました。群馬ダイヤモンドペガサスは、同じ上信越地区の新潟アルビレックスBCと信濃グランセローズに連敗してしまいましたが、2球団との実力差はほとんど変わりません。後期こそは優勝して、2年ぶりのプレーオフ進出を目指します。

第147回 福井・酒井忠晴監督「後期に向けての課題」

 前期も残すところ、あと5試合となりました。福井ミラクルエレファンツは7勝20敗4分で、北陸地区の最下位という成績です。選手はやるべきことを必死にやっているのですが、ここまではなかなか私が考えていた、ピッチャーを中心に固い守りで締まった試合という展開の野球ができていません。

第146回 新潟・内藤尚行監督「開幕4試合目でつかんだ確信」

 いよいよ前期も佳境に入ってきました。新潟アルビレックスBCは12日現在、26試合を終えて17勝8敗1分け。8日には優勝マジックが点灯し、現在は5となっています。野球の現場を離れて15年、指導者としては初めての私でも、なんとか采配できているというのが、一番の実感といったところです。

第145回 石川・森慎二監督「ひと山越え、安定してきた打線」

 21日現在、石川ミリオンスターズは8勝8敗2分、トップの富山サンダーバーズと1.5ゲーム差で北陸地区2位につけています。5月に入り、6連敗を喫してしまいましたが、その後に3連勝し、なんとか借金を返すことができました。現在、勝率はちょうど5割。これからが本当の勝負です。

第144回 信濃・岡本哲司監督「チーム力アップにつながる若手の成長」

 BCリーグが開幕して、約1カ月が経とうとしています。現在、信濃グランセローズは6勝5敗と1つ勝ち越している状態です。若く、新加入の選手が多い中、どう戦力化していくかが課題のひとつだったわけですが、少しずつ戦力として機能し始めているという手応えを感じています。

第143回 富山・進藤達哉監督「2年目高塩、エースへの期待」

 いよいよ、今シーズンも13日に開幕しました。富山サンダーバーズは開幕で信濃グランセローズに2−5で敗れ、白星スタートとはなりませんでしたが、翌日の信濃戦で初勝利を挙げました。しかし、そこから勝利を挙げることができていません。24日現在、1勝2敗1分け。いい時と悪い時との差が、少しあるかなと感じています。

第142回 群馬・五十嵐章人監督「得点力のカギは主砲の前後」

 いよいよBCリーグの開幕が数日後に迫ってきました。チームはオープン戦で実戦を踏みながら、順調に開幕の準備を進めています。特に打者は、主砲として長打力を期待している大松陽平(日南学園高−横浜商科大−香川オリーブガイナーズ−三重スリーアローズ)にはホームランが出ていますし、新人の三田俊輔(前橋工業高−東北福祉大−佐久コスモスターズ硬式野球部クラブ)はコンスタントにヒットが出るなど、しっかりとバットも振れており、結果も出ています。いい状態でシーズンに入ることができそうです

第141回 福井・織田一生コーチ「考える野球でリーグ初優勝を」

 2013シーズンの開幕まで約2週間となりました。福井ミラクルエレファンツは、2月の合同自主トレーニングに続いて、今月15日からは春季キャンプがスタートしました。現在は各選手が課題をもって、練習に励んでいます。今季のスローガンは「Thinking」。ミラクルエレファンツは、昨季同様にバッテリーを中心とした守り勝つ野球を目指していきます。その過程の中で、各選手が「うまくなるために」「優勝するために」「NPBに行くために」、ひとつひとつのことに対して「なぜそうなったのか」を自分自身で考えていき、さらなるレベルアップを図ります。

第140回 新潟・青木智史プレーイングコーチ「連覇に向けた“継続”と“進化”」

 昨季は初のリーグ優勝、そして日本一を達成した新潟アルビレックスBCですが、決して満足はしていません。主力選手のほとんどが残っていますから、昨季のチーム力を継承しながら、それにどれだけ上積みして進化していくことができるかが重要です。今季は内藤尚行新監督の下、連覇を目指していきます。

第139回 石川・森慎二監督「スパルタ指導で王座奪還!」

 石川ミリオンスターズでは、今月15日から自主トレーニングがスタートしました。雨や雪で天候に恵まれず、なかなかボールを使った練習をすることはできていませんが、それでも選手たちのやる気は非常に感じられます。また、動きもいいですね。新人選手は地元で練習をしてきたようですし、既存の選手では特にコロンビアリーグに参加した4選手が快活な動きを見せてくれています。

第138回 信濃・岡本哲司監督「“ゴール”と“道筋”の明確化」

 今季より信濃グランセローズの監督に就任した岡本哲司です。私は昨年10月、臨時コーチとして約1カ月間、信濃の選手を指導しました。その後、球団から正式にオファーをいただいたのですが、監督を引き受けた理由は、「自分がやりたいことがここにはある」とやりがいを感じたこと、そしてそれが球団の考えと一致したことでした。

第137回 富山・中山大コーチ「復権のカギは投手の底上げにあり!」

 球団職員、選手、コーチとして、球団創設以来6年間、お世話になった新潟アルビレックスBCを離れ、今季より富山サンダーバーズの投手コーチに就任しました。実は新潟県外での生活自体初めてということもあり、多少の不安はあるものの、それ以上に今は期待の方が大きいですね。これまで新潟で経験し、得てきたことが、どれだけ自分のスキルとなっているのか、そしてどれだけ選手たちに伝えていくことができるのか。コーチとしての自分を本当の意味で試すことができるチャンスだと感じています。

第136回 福井・酒井忠晴監督「チームの成長を感じた地区チャンピオンシップ」

 明けましておめでとうございます。今年もBCリーグおよび福井ミラクルエレファンツへのご声援、よろしくお願い申し上げます。さて、監督1年目の昨季は、他球団はもちろん、エレファンツにおいてもどんな選手がいて、どんな野球をするのかを把握するところから始まりました。自分自身が監督として初めてのシーズンだったということもあり、どうすれば勝てるのか、模索の1年でした。その中で、後期に優勝、そしてプレーオフでは石川ミリオンスターズとのチャンピオンシップを制し、北陸地区で優勝することができました。

第135回 群馬・五十嵐章人監督「伝えきれなかった“考える”ことの重要性」

 今シーズンは群馬ダイヤモンドペガサスにとっては、苦しい戦いの日々が続きました。他球団と比べて、戦力が劣っているということは決してありませんでした。ただ、新人選手が20人と、昨シーズンまでとはガラリとメンバーが入れ替わった中、私自身も監督1年目であり、全てが手さぐり状態。そうした中で選手の力を発揮させることができなかったことが一番の要因だったと思っています。

第134回 新潟・清野友二前主将「アルビレックス、日本一への道のり」

 上信越地区優勝、リーグ初優勝、そして独立リーグ日本一……2012年は新潟アルビレックスBCにとって、最高のシーズンとなりました。これも地域の皆さんの温かい声援があったからこそだと、改めて感謝の気持ちでいっぱいです。僕が入団したのは球団創設2年目の08年。この5年間で、チームは本当に成長したと思います。その基盤をつくっていただいたのが昨季の橋上秀樹元監督であり、それを基に伸び伸びと野球をやらせてくれたのが今季の高津臣吾前監督でした。

第133回 石川・山出芳敬コーチ「来季優勝へのカギは“原点回帰”」

 2012年シーズンは、石川ミリオンスターズにとって不甲斐ない結果となりました。前期こそ地区優勝を果たしたものの、後期は球団創設以来初の最下位。プレーオフでは福井ミラクルエレファンツに0勝2敗1分で敗れ、3年連続のリーグチャンピオン、そして2年連続での独立リーグ日本一の道が断たれました。来シーズンは今シーズンの反省を踏まえて、チームづくりをしたいと思っています。

第132回 村山哲二代表「世界の育成拠点へ」

 6年目のシーズンとなった今季は、新潟アルビレックスBCの強さが際立ちました。リーグではもちろん、独立リーググランドチャンピオンシップで対戦した四国アイランドリーグplusの覇者・香川オリーブガイナーズと比べても、新潟のチーム力、メンタル面の強さは群を抜いていました。新潟の強さは決して野球の技術に限ったことではありませんでした。一野球選手として、そして一人の人間として、選手全員が地域の子どもたちのお手本となっており、チームが地域と一体化していたのです。そして、BCリーグの目指すべき姿が、そこにはありました。

第131回 富山・進藤達哉監督「改善点と課題点」

 監督就任1年目のシーズンが終了しました。今季の富山サンダーバーズは、前期は16勝19敗1分で北陸地区3位、後期は13勝21敗2分で同2位という成績でした。正直、「苦しいシーズンだった」と言わざるを得ません。特に後期は、新潟アルビレックスBCには福井ミラクルエレファンツ、石川ミリオンスターズ同様、1勝も挙げることができず、圧倒されてしまいました。まさに力を見せつけられたという感じです。

第130回 福井・酒井忠晴監督「連敗からの巻き返し」

 9月29日〜10月2日の石川ミリオンスターズとの地区チャンピオンシップでは、レギュラーシーズン以上に、選手が集中力を発揮し、「絶対に勝つ」という勝利への執念を前面に出して戦ってくれました。その結果、接戦を制し、初のリーグチャンピオンシップへと進出することができました。しかし、そのリーグチャンピオンシップでは新潟アルビレックスBCに連敗を喫し、後がない状態です。13日からはホームでの試合ですから、全員で巻き返しを図りたいと思っています。

第129回 信濃・佐野嘉幸監督「手応えを感じたレギュラーシーズン」

 23日にレギュラーシーズンが終了しました。信濃グランセローズは19勝17敗で前期に続いて2位。29日からは上信越地区王座をかけて新潟アルビレックスBCとのチャンピオンシップが始まります。その新潟には、前期は1勝6敗と大きく負け越しましたが、後期は4勝4敗の五分。内容的には信濃が上回っていた試合もあったとも感じていますので、初のリーグチャンピオンシップ進出を目指し、チーム一丸となって戦いたいと思います。

第128回 村山哲二代表「新潟、脅威的な強さの裏側にあるモノ」

 6年目を迎えた今季、後期も佳境を迎えています。前期は上信越地区では新潟アルビレックスBCが、北陸地区では石川ミリオンスターズが、ともに6割以上という過去にないほどの高い勝率で優勝しました。しかし後期では、新潟がさらにとんでもない勝率で独走しています。11日現在、29試合を終えた新潟の勝率は、なんと8割2分8厘。前期に続いて後期も驚異的な強さを見せつけて優勝しました。後期は、わずか5回しか負けていないのです。

第127回 群馬・青木清隆コーチ「打線に欲しい粘り強さと積極性」

 後期に入って、群馬ダイヤモンドペガサスは18試合を終えて7勝10敗1分。まだ3つの借金を抱えている状態ではありますが、前期に比べれば、徐々に打線もよくなってきている傾向にあります。11連敗を喫した前期の成績を受け止め、選手一人一人が練習に励んでいる証拠でしょう。とはいえ、勝利への意識は他球団に比べても決して高いとは言えません。

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