メジャーリーグ
「このサイズで、これだけの動きができる日本人選手がいるのか……」 今季の米大学バスケットボールシーズン開幕直後、渡邊雄太を初めて観たとき、そのプレーの質に少なからず驚かされることになった。身長203cmという長身ながら、スムーズに左右に動き、シュート力、スキルまで備えている。そんなジャパニーズには、これまでほとんどお目にかかったことがなかったのだ。
テキサス・レンジャーズのダルビッシュ有が、痛めている右ヒジ靭帯を修復する「トミー・ジョン手術」を受けることを発表した。復帰には約1年を要することから今季の登板は絶望的だ。ダルビッシュはレンジャーズ移籍後3年連続で2ケタ勝利をあげ、今季もチームの中心としての働きが期待されていた。昨季はア・リーグ西地区最下位に沈んだレンジャーズにとっては大きな痛手となる。
NBAの2014-15シーズンも終盤を迎え、プレーオフに向けてシード順が気になる季節に差しかかっている。 例年、この時期には強力な本命、対抗馬が浮上しているのが通常だが、今季は特に群雄割拠のウェスタン・カンファレンスには複数の優勝候補が存在すると評判高い。そんな中で、今回は筆者が独断で優勝の可能性がある4チームを選出してみた。“4強”の戦力と不安材料を検証し、大混戦の争いを抜け出すポイントを探っていきたい。
2015年も球春間近――。間もなくフロリダ、アリゾナで春季キャンプが始まり、メジャーリーガーたちは開幕に向けて本格的な準備を開始する。 2年連続でプレーオフ逸という屈辱を味わったヤンキースも、逆襲に向けて再スタートを切る。ただ、前評判は必ずしも芳しくない。チームの象徴だったデレク・ジーターも引退し、オフにも大掛かりな補強は行なわなかった。
2月4日、マディソン・スクウェア・ガーデン(MSG)で次期防衛戦の発表会見に臨んだWBA、IBF、WBO世界ヘビー級王者ウラディミール・クリチコ(ウクライナ)は、周囲の誰もが驚くほどに上機嫌だった。壇上では常に笑顔を浮かべ、ついにはフランク・シナトラの有名曲「ニューヨーク・ニューヨーク」の歌詞まで口をついて出たほど。 「“ニューヨークでやれるなら、どこでもやっていける”。この場所で再び戦うことができてとても幸せだ」
ニューヨーク・ヤンキースをFAになり、マイアミ・マーリンズと1年契約を結んだイチローが29日、都内で入団会見を行った。会見にはデイビット・サムソン球団社長ら幹部が来日して同席。メジャーリーグ通算2844安打の実績を誇るヒットマンに最大限の誠意を示す場となった。イチローは「ただただ恐縮」と第一声を発し、「球団のやたら熱い思いが伝わってきた。この思いに応えたいという気持ち」と新天地での活躍を誓った。
アメリカでは近年、ケーブルテレビ限定のコンテンツとなっていたボクシングが、地上波に戻ってくる。1月14日、ニューヨークのNBCオフィスビルにおいて、新テレビシリーズ「プレミア・ボクシング・チャンピオンズ(PBC)」の開始が発表された。
昨今のニューヨーク・スポーツ界が“暗黒の時代”を迎えているのは否定できない事実なのだろう。 MLBのヤンキース、メッツはともに過去2年連続でプレーオフを逃し(メッツは8年連続)、NFLのジャイアンツ、ジェッツも今季の成績はどちらも負け越しで終わった。シーズン中盤を迎えたNBAでもニックス、ネッツが勝率5割以下で低迷し、プレーオフ上位進出はあり得そうもない。
2014年は歴史に残るようなビッグファイトは行なわれず、ボクシング界全体がやや盛り上がりに欠けた感は否めなかった。現役最強を欲しいままにするフロイド・メイウェザーも、マルコス・マイダナとの2度の対戦では衰えを隠し切れなかった。ただ、そんな1年の中でも、特筆すべき実績を残した王者、知名度を一気にアップさせたライジングスターは存在する。
「大半の読者はほとんどブルックリン・ネッツに興味がない。ネッツには好選手はいるけど、一般の関心を呼べるスターがいない。唯一面白いのはケビン・ガーネットくらいだが、最近はあまりメディアと話さないからね」 NBAの2014-15シーズンが始まって約1カ月の11月下旬のこと――。ネッツの報道を減らす方向だというある大手メディアの記者が、筆者にそう語ってくれた。その彼は、同じニューヨーク市内でも比べものにならないほどに話題豊富なニックスの番記者に転向するという。
NBAの2014-15シーズンが開幕し、もうすぐ1カ月――。今年も多くの実力派チーム、フレッシュな新鋭チームが台頭し、全世界のファンを喜ばせている。 中でも最高級の注目チームを選ぶなら、イースタン・カンファレンスではクリーブランド・キャバリアーズ(以下・キャブズ)、ウェスタン・カンファレンスではサンアントニオ・スパーズだろう。今回はこの2つのパワーハウスの可能性を探りながら、今シーズンのNBA全体の行方も占っていきたい。
元メジャーリーガーの建山義紀が現役引退を表明した。今季は途中から阪神に入団したものの、登板はわずかに8試合。ポストシーズンのロースター入りを果たせなかったことで、選手生活の幕引きを決断した。右サイドハンドの建山はドラフト2位で1999年に日本ハムに入団。主に中継ぎとして、2007年の日本一に貢献した。11年には米国に渡り、レンジャーズでリーグ優勝を経験している。日米で活躍したリリーバーとしての誇りを、2年前の原稿で見てみよう。
大舞台で2度の指名戦をクリアしたこの半年間において、実績だけを考えれば、WBO世界バンタム級王者・亀田和毅はすでにアメリカで最も成功した日本人ボクサーになったと言ってよい。 7月12日にはラスベガスのMGMグランドガーデン・アリーナで、元WBO世界バンタム級王者、当時同級1位だったプンルアン・ソー・シンユー(タイ)に7ラウンド1分35秒でTKO勝利。11月1日には、シカゴで暫定王者のアレハンドロ・ヘルナンデス(メキシコ)に2−1ながら明白な判定勝ちを収めた。
メジャーリーグのワールドシリーズは30日、最終第7戦が行われ、サンフランシスコ・ジャイアンツがカンザスシティ・ロイヤルズに3−2で勝利し、4勝3敗で2年ぶり8度目のシリーズ制覇を達成した。ジャイアンツは2−2の同点で迎えた4回、マイク・モースのタイムリーで1点を勝ち越し。この僅少差を5回から第5戦で完封勝利したマディソン・バムガーナーを投入する継投で守り切った。ロイヤルズは29年ぶりの世界一を逃した。2番・ライトで先発出場した青木は3打数0安打だった。
メジャーリーグのワールドシリーズは29日、第6戦が行われ、カンザスシティ・ロイヤルズがサンフランシスコ・ジャイアンツに10−0で大勝し、3勝3敗としてシリーズの決着は最終第7戦に持ち込まれた。ロイヤルズは2回、1点を先制すると、青木宣親が三遊間を破るシリーズ初安打で追加点。これで打線がつながり、計8安打を集中して一挙7点を奪う。その後も小刻みに得点を重ねると、投げてはヨーダノ・ベンチュラが7回3安打無失点と相手打線を封じ込めた。2番・ライトで4試合ぶりに先発出場した青木は3打数1安打1打点。6回の守備からベンチに退いた。
メジャーリーグのワールドシリーズは27日、第5戦が行われ、サンフランシスコ・ジャイアンツがカンザスシティ・ロイヤルズに5−0で勝ち、3勝2敗として2年ぶりのシリーズ制覇に王手をかけた。ジャイアンツは2回、内野ゴロの間に先制点をあげると、4回にはブランドン・クロフォードのタイムリーで1点を追加。8回にはフアン・ペレスの二塁打などでリードを広げてダメを押した。投げては左腕のマディソン・バムガーナーが相手打線を4安打完封した。ロイヤルズの青木宣親は3試合連続でスタメン落ち。8回からライトの守備についたが、打席は巡ってこなかった。
メジャーリーグのワールドシリーズは26日、第4戦が行われ、サンフランシスコ・ジャイアンツがカンザスシティ・ロイヤルズに11−4で大勝し、2勝2敗のタイとした。ジャイアンツは序盤、3点のビハインドを背負ったが、5回にハンター・ペンスのタイムリーなどで4−4の同点に追いつく。6回にはパブロ・サンドバルの勝ち越し打が生まれ、以降は相手投手陣を打ち崩して2ケタ得点を記録した。ロイヤルズの青木宣親は6回、無死一塁の場面で代打で登場するも、併殺打に倒れた。
メジャーリーグのワールドシリーズは25日、第3戦が行われ、カンザスシティ・ロイヤルズが第2戦に続いてサンフランシスコ・ジャイアンツに3−2で連勝し、2勝1敗とリードした。ロイヤルズは初回に先制すると、6回にはアレックス・ゴードン、エリク・ホズマーのタイムリーで3−0とリードを広げる。その裏、ジャイアンツに1点差に詰め寄られたが、強力ブルペン陣で相手を封じ込め、逃げ切った。2戦連続で無安打だったロイヤルズの青木宣親はスタメンを外れ、出番がなかった。
メジャーリーグのワールドシリーズは23日、第2戦が行われ、初戦を落としたカンザスシティ・ロイヤルズが7−2でサンフランシスコ・ジャイアンツを破って1勝1敗のタイとした。ロイヤルズは2−2の同点で迎えた6回、ビリー・バトラーのタイムリーで勝ち越し。オマー・インファンテの2ランも飛び出すなど、一挙5点をあげて突き放した。ロイヤルズの青木宣親は2番・ライトで先発出場したが、3打数0安打で6回の守備から途中交代した。
今季のメジャーリーグのフィナーレを飾るワールドシリーズが22日、開幕し、第1戦はナショナルリーグ優勝のサンフランシスコ・ジャイアンツが、アメリカンリーグ覇者のカンザスシティ・ロイヤルズを7−1で破って先勝した。ジャイアンツは初回、ハンター・ペンスの2ランなどで3点を先制。4回には相手の押し出し四球などもあって追加点を奪うと、7回には4番パブロ・サンドバルのタイムリーで突き放した。ロイヤルズはポストシーズン初黒星。2番・ライトで先発出場した青木宣親は、4打数0安打だった。
17連続KO勝利を続けるWBA世界ミドル級王者、ゲンナディ・ゴロフキンがリングに戻って来る。10月18日、ロスアンジェルス郊外のホームデポセンターで対するのはWBC世界ミドル級暫定王者のマルコ・アントニオ・ルビオ。カザフスタンの怪物パンチャーにとって、これが12度目の防衛戦となる。
メジャーリーグのナショナルリーグのチャンピオンシップは17日、第5戦が行われ、サンフランシスコ・ジャイアンツがセントルイス・カージナルスに6−3でサヨナラ勝ちし、4勝1敗で2年ぶり23度目のリーグ優勝を決めた。ジャイアンツは2−3と1点ビハインドで迎えた8回、代打マイク・モースのソロアーチで同点に追いつく。さらに9回、1死一、二塁のチャンスでトラビス・イシカワがライトスタンドへ優勝を決める一発を放った。22日からスタートするワールドシリーズではアメリカンリーグ覇者のカンザスシティ・ロイヤルズと対戦する。ワイルドカード同士によるシリーズは2002年のロサンゼルス・エンゼルス−ジャイアンツ以来、史上2度目となる。
メジャーリーグのアメリカンリーグのチャンピオンシップは16日、第4戦が行われ、カンザスシティ・ロイヤルズがボルチモア・オリオールズに2−1で勝利し、4連勝で29年ぶり3度目のリーグ優勝を決めた。これでワイルドカードゲームから怒涛の8連勝。ポストシーズン初戦からの連勝記録を更新した。ロイヤルズは初回、2番・ライトの青木宣親が死球を受けるなどして1死二、三塁のチャンスをつくると、エリック・ホズマーの一塁ゴロで三塁走者が先制のホームイン。本塁への送球をキャッチャーが弾く間に青木も二塁から一気に生還して2点を先取する。このリードを先発のジェーソン・バルガスから4人の投手リレーで相手の反撃を1点に封じ、逃げ切った。青木は2打数0安打で途中交代した。
メジャーリーグのアメリカンリーグのチャンピオンシップは15日、第3戦が行われ、ロイヤルズがオリオールズに2−1で勝利した。連勝中のロイヤルズは2回に先制を許したものの、その後はマイク・ムスターカスが好守を見せるなど堅い守備で追加点を与えない。ホームの声援で勢いに乗るロイヤルズは4回裏に追いつくと、6回には青木宣親のヒットを起点に1死一、三塁のチャンスを作る。この好機に5番ビリー・バトラーがきっちり犠牲フライを放ち、勝ち越しに成功。残り3イニングを盤石のリリーフ陣で、強打のオリオールズをシャットアウトし、逃げ切った。これでロイヤルズは通算成績を3勝とし、29年ぶりのリーグ優勝へ王手をかけた。青木は2番ライトで先発し、3打数1安打で途中交代した。
メジャーリーグのナショナルリーグのチャンピオンシップは13日、第2戦が行われ、セントルイス・カージナルスが5−4のサヨナラ勝ちでサンフランシスコ・ジャイアンツを破り、1勝1敗のタイに持ち込んだ。カージナルスは2点を先制したものの、中盤以降、失点を重ね、逆転を許す。しかし、7回、8回と2本のソロホームランで再逆転。最終回、抑えのトレーバー・ローゼンタールが乱調で追いつかれたが、直後にコルテン・ウォンのサヨナラ弾が飛び出してシーソーゲームを制した。