メジャーリーグ

第282回 2014年のFighter of the Year(年間MVP)は誰か

 2014年は歴史に残るようなビッグファイトは行なわれず、ボクシング界全体がやや盛り上がりに欠けた感は否めなかった。現役最強を欲しいままにするフロイド・メイウェザーも、マルコス・マイダナとの2度の対戦では衰えを隠し切れなかった。ただ、そんな1年の中でも、特筆すべき実績を残した王者、知名度を一気にアップさせたライジングスターは存在する。

第281回 ブルックリンの光は消えるのか 〜移転3年目にして停滞、ネッツの未来〜

「大半の読者はほとんどブルックリン・ネッツに興味がない。ネッツには好選手はいるけど、一般の関心を呼べるスターがいない。唯一面白いのはケビン・ガーネットくらいだが、最近はあまりメディアと話さないからね」  NBAの2014-15シーズンが始まって約1カ月の11月下旬のこと――。ネッツの報道を減らす方向だというある大手メディアの記者が、筆者にそう語ってくれた。その彼は、同じニューヨーク市内でも比べものにならないほどに話題豊富なニックスの番記者に転向するという。

第280回 怪物が帰還したキャブズ、連覇目指すスパーズ 〜NBA2014-15シーズン2大注目チーム〜

 NBAの2014-15シーズンが開幕し、もうすぐ1カ月――。今年も多くの実力派チーム、フレッシュな新鋭チームが台頭し、全世界のファンを喜ばせている。  中でも最高級の注目チームを選ぶなら、イースタン・カンファレンスではクリーブランド・キャバリアーズ(以下・キャブズ)、ウェスタン・カンファレンスではサンアントニオ・スパーズだろう。今回はこの2つのパワーハウスの可能性を探りながら、今シーズンのNBA全体の行方も占っていきたい。

テキサスの右殺し 建山義紀

 元メジャーリーガーの建山義紀が現役引退を表明した。今季は途中から阪神に入団したものの、登板はわずかに8試合。ポストシーズンのロースター入りを果たせなかったことで、選手生活の幕引きを決断した。右サイドハンドの建山はドラフト2位で1999年に日本ハムに入団。主に中継ぎとして、2007年の日本一に貢献した。11年には米国に渡り、レンジャーズでリーグ優勝を経験している。日米で活躍したリリーバーとしての誇りを、2年前の原稿で見てみよう。

第279回 亀田和毅、アメリカでの未来を考える

 大舞台で2度の指名戦をクリアしたこの半年間において、実績だけを考えれば、WBO世界バンタム級王者・亀田和毅はすでにアメリカで最も成功した日本人ボクサーになったと言ってよい。  7月12日にはラスベガスのMGMグランドガーデン・アリーナで、元WBO世界バンタム級王者、当時同級1位だったプンルアン・ソー・シンユー(タイ)に7ラウンド1分35秒でTKO勝利。11月1日には、シカゴで暫定王者のアレハンドロ・ヘルナンデス(メキシコ)に2−1ながら明白な判定勝ちを収めた。

ジャイアンツ、1点差制して2年ぶり世界一 〜ワールドシリーズ〜

 メジャーリーグのワールドシリーズは30日、最終第7戦が行われ、サンフランシスコ・ジャイアンツがカンザスシティ・ロイヤルズに3−2で勝利し、4勝3敗で2年ぶり8度目のシリーズ制覇を達成した。ジャイアンツは2−2の同点で迎えた4回、マイク・モースのタイムリーで1点を勝ち越し。この僅少差を5回から第5戦で完封勝利したマディソン・バムガーナーを投入する継投で守り切った。ロイヤルズは29年ぶりの世界一を逃した。2番・ライトで先発出場した青木は3打数0安打だった。

ロイヤルズ、大勝で逆王手 青木もタイムリー 〜ワールドシリーズ〜

 メジャーリーグのワールドシリーズは29日、第6戦が行われ、カンザスシティ・ロイヤルズがサンフランシスコ・ジャイアンツに10−0で大勝し、3勝3敗としてシリーズの決着は最終第7戦に持ち込まれた。ロイヤルズは2回、1点を先制すると、青木宣親が三遊間を破るシリーズ初安打で追加点。これで打線がつながり、計8安打を集中して一挙7点を奪う。その後も小刻みに得点を重ねると、投げてはヨーダノ・ベンチュラが7回3安打無失点と相手打線を封じ込めた。2番・ライトで4試合ぶりに先発出場した青木は3打数1安打1打点。6回の守備からベンチに退いた。

ジャイアンツ、バムガーナー完封で王手 〜ワールドシリーズ〜

 メジャーリーグのワールドシリーズは27日、第5戦が行われ、サンフランシスコ・ジャイアンツがカンザスシティ・ロイヤルズに5−0で勝ち、3勝2敗として2年ぶりのシリーズ制覇に王手をかけた。ジャイアンツは2回、内野ゴロの間に先制点をあげると、4回にはブランドン・クロフォードのタイムリーで1点を追加。8回にはフアン・ペレスの二塁打などでリードを広げてダメを押した。投げては左腕のマディソン・バムガーナーが相手打線を4安打完封した。ロイヤルズの青木宣親は3試合連続でスタメン落ち。8回からライトの守備についたが、打席は巡ってこなかった。

ジャイアンツ、大勝で2勝2敗 〜ワールドシリーズ〜

 メジャーリーグのワールドシリーズは26日、第4戦が行われ、サンフランシスコ・ジャイアンツがカンザスシティ・ロイヤルズに11−4で大勝し、2勝2敗のタイとした。ジャイアンツは序盤、3点のビハインドを背負ったが、5回にハンター・ペンスのタイムリーなどで4−4の同点に追いつく。6回にはパブロ・サンドバルの勝ち越し打が生まれ、以降は相手投手陣を打ち崩して2ケタ得点を記録した。ロイヤルズの青木宣親は6回、無死一塁の場面で代打で登場するも、併殺打に倒れた。

ロイヤルズ、接戦制して連勝 青木は出番なし 〜ワールドシリーズ〜

 メジャーリーグのワールドシリーズは25日、第3戦が行われ、カンザスシティ・ロイヤルズが第2戦に続いてサンフランシスコ・ジャイアンツに3−2で連勝し、2勝1敗とリードした。ロイヤルズは初回に先制すると、6回にはアレックス・ゴードン、エリク・ホズマーのタイムリーで3−0とリードを広げる。その裏、ジャイアンツに1点差に詰め寄られたが、強力ブルペン陣で相手を封じ込め、逃げ切った。2戦連続で無安打だったロイヤルズの青木宣親はスタメンを外れ、出番がなかった。

ロイヤルズ、1勝1敗に 青木は2戦連続無安打 〜ワールドシリーズ〜

 メジャーリーグのワールドシリーズは23日、第2戦が行われ、初戦を落としたカンザスシティ・ロイヤルズが7−2でサンフランシスコ・ジャイアンツを破って1勝1敗のタイとした。ロイヤルズは2−2の同点で迎えた6回、ビリー・バトラーのタイムリーで勝ち越し。オマー・インファンテの2ランも飛び出すなど、一挙5点をあげて突き放した。ロイヤルズの青木宣親は2番・ライトで先発出場したが、3打数0安打で6回の守備から途中交代した。

ジャイアンツ先勝、ロイヤルズ青木は無安打 〜ワールドシリーズ〜

 今季のメジャーリーグのフィナーレを飾るワールドシリーズが22日、開幕し、第1戦はナショナルリーグ優勝のサンフランシスコ・ジャイアンツが、アメリカンリーグ覇者のカンザスシティ・ロイヤルズを7−1で破って先勝した。ジャイアンツは初回、ハンター・ペンスの2ランなどで3点を先制。4回には相手の押し出し四球などもあって追加点を奪うと、7回には4番パブロ・サンドバルのタイムリーで突き放した。ロイヤルズはポストシーズン初黒星。2番・ライトで先発出場した青木宣親は、4打数0安打だった。

第278回 新怪物ゴロフキン、人気の理由

 17連続KO勝利を続けるWBA世界ミドル級王者、ゲンナディ・ゴロフキンがリングに戻って来る。10月18日、ロスアンジェルス郊外のホームデポセンターで対するのはWBC世界ミドル級暫定王者のマルコ・アントニオ・ルビオ。カザフスタンの怪物パンチャーにとって、これが12度目の防衛戦となる。

ジャイアンツ、サヨナラでリーグV 〜MLBプレーオフ〜

 メジャーリーグのナショナルリーグのチャンピオンシップは17日、第5戦が行われ、サンフランシスコ・ジャイアンツがセントルイス・カージナルスに6−3でサヨナラ勝ちし、4勝1敗で2年ぶり23度目のリーグ優勝を決めた。ジャイアンツは2−3と1点ビハインドで迎えた8回、代打マイク・モースのソロアーチで同点に追いつく。さらに9回、1死一、二塁のチャンスでトラビス・イシカワがライトスタンドへ優勝を決める一発を放った。22日からスタートするワールドシリーズではアメリカンリーグ覇者のカンザスシティ・ロイヤルズと対戦する。ワイルドカード同士によるシリーズは2002年のロサンゼルス・エンゼルス−ジャイアンツ以来、史上2度目となる。

ロイヤルズ、4連勝でリーグV! ジャイアンツは王手 〜MLBプレーオフ〜

 メジャーリーグのアメリカンリーグのチャンピオンシップは16日、第4戦が行われ、カンザスシティ・ロイヤルズがボルチモア・オリオールズに2−1で勝利し、4連勝で29年ぶり3度目のリーグ優勝を決めた。これでワイルドカードゲームから怒涛の8連勝。ポストシーズン初戦からの連勝記録を更新した。ロイヤルズは初回、2番・ライトの青木宣親が死球を受けるなどして1死二、三塁のチャンスをつくると、エリック・ホズマーの一塁ゴロで三塁走者が先制のホームイン。本塁への送球をキャッチャーが弾く間に青木も二塁から一気に生還して2点を先取する。このリードを先発のジェーソン・バルガスから4人の投手リレーで相手の反撃を1点に封じ、逃げ切った。青木は2打数0安打で途中交代した。

ロイヤルズ、3連勝でリーグVへ王手 ジャイアンツはサヨナラ勝ち 〜MLBプレーオフ〜

 メジャーリーグのアメリカンリーグのチャンピオンシップは15日、第3戦が行われ、ロイヤルズがオリオールズに2−1で勝利した。連勝中のロイヤルズは2回に先制を許したものの、その後はマイク・ムスターカスが好守を見せるなど堅い守備で追加点を与えない。ホームの声援で勢いに乗るロイヤルズは4回裏に追いつくと、6回には青木宣親のヒットを起点に1死一、三塁のチャンスを作る。この好機に5番ビリー・バトラーがきっちり犠牲フライを放ち、勝ち越しに成功。残り3イニングを盤石のリリーフ陣で、強打のオリオールズをシャットアウトし、逃げ切った。これでロイヤルズは通算成績を3勝とし、29年ぶりのリーグ優勝へ王手をかけた。青木は2番ライトで先発し、3打数1安打で途中交代した。

カージナルス、サヨナラで1勝1敗に 〜MLBプレーオフ〜

 メジャーリーグのナショナルリーグのチャンピオンシップは13日、第2戦が行われ、セントルイス・カージナルスが5−4のサヨナラ勝ちでサンフランシスコ・ジャイアンツを破り、1勝1敗のタイに持ち込んだ。カージナルスは2点を先制したものの、中盤以降、失点を重ね、逆転を許す。しかし、7回、8回と2本のソロホームランで再逆転。最終回、抑えのトレーバー・ローゼンタールが乱調で追いつかれたが、直後にコルテン・ウォンのサヨナラ弾が飛び出してシーソーゲームを制した。

ロイヤルズ、連勝 ジャイアンツ先勝 〜MLBプレーオフ〜

 メジャーリーグのアメリカンリーグのチャンピオンシップは12日、第2戦が行われ、カンザスシティ・ロイヤルズが、ボルチモア・オリオールズに6−4で競り勝ち、連勝を収めた。ロイヤルズは初回、2番・ライトでスタメン出場した青木宣親のヒットを足掛かりに、エリク・ホズマーのタイムリーで2点を先制する。その後はロイヤルズが突き放すとオリオールズが追いつく展開となったが、最終回にロイヤルズがアルシデス・エスコバル、ロレンゾ・ケーンのタイムリーで2点を勝ち越し。裏の攻撃を守護神のグレグ・ホランドが締めて勝利した。青木は3打数1安打で途中交代した。

ロイヤルズ、延長制して先勝 〜MLBプレーオフ〜

 メジャーリーグのアメリカンリーグチャンピオンシップが12日、スタートし、カンザスシティ・ロイヤルズ(ワイルドカード)が、ボルチモア・オリオールズ(東地区優勝)を延長の末、8−6で破って先勝した。ロイヤルズは3回、アレックス・ゴードンの走者一掃の3点タイムリーなどで4点を先制し、5−1と一時は4点差をつける。しかし、オリオールズは5回に3点を返すと、6回にアレハンドロ・デアザの内野安打で同点に追いつく。試合はその後、両軍譲らず、延長戦に。迎えた10回、ロイヤルズは2本のホームランが飛び出して勝ち越し。裏の反撃を1点でしのいだ。2番・ライトで先発出場した青木宣親は3打数1安打で途中交代した。

カージナルス、ジャイアンツともにリーグチャンピオンシップへ 〜MLBプレーオフ〜

 メジャーリーグのディビジョンシリーズは8日、ナショナルリーグでセントルイス・カージナルスとサンフランシスコ・ジャイアンツがリーグチャンピオンシップ(12日〜)進出を決めた。カージナルスは2点ビハインドの7回、マット・アダムスが逆転3ランを放ち、3−2で勝利。対戦成績を3勝1敗として、4年連続のチャンピオンシップ進出を決めた。

カージナルス、王手 ナショナルズは踏みとどまる 〜MLBプレーオフ〜

 メジャーリーグのディビジョンシリーズは7日、ナショナルリーグでセントルイス・カージナルスが本拠地でロサンゼルス・ドジャースを3−1で下し、2勝1敗としてリーグチャンピオンシップ進出に王手をかけた。カージナルスは1−1で迎えた7回、コルテン・ウォンの2ランで勝ち越し。最後は抑えのトレーバー・ローゼンタールが走者を背負いながらも締めた。

ロイヤルズ、3連勝でリーグチャンピオンシップへ 青木は3安打 〜MLBプレーオフ〜

 メジャーリーグのディビジョンシリーズは6日、アメリカンリーグでカンザスシティ・ロイヤルズと、ボルチモア・オリオールズがともに3連勝を収め、リーグチャンピオンシップ(11日〜)進出を決めた。ロイヤルズはロサンゼルス・エンゼルスに1点を先行された初回、アレックス・ゴードンが満塁の走者一掃となる3点二塁打を放って逆転に成功。3回にはエリク・ホズマーの2ランでリードを広げる。その後も6回に青木宣親のタイムリーが飛び出すなど、着々と得点を重ね、8−3で勝利した。2番・ライトの青木は3打数3安打、1四球と全打席に出塁する活躍だった。

ジャイアンツ、延長18回の熱戦制して王手 〜MLBプレーオフ〜

 メジャーリーグのディビジョンシリーズは5日、ナショナルリーグでサンフランシスコ・ジャイアンツが、ワシントン・ナショナルズを延長18回の末に2−1で破って連勝で王手をかけた。ジャイアンツは0−1で迎えた最終回、2死無走者から粘り、パブロ・サンドバルのタイムリー二塁打で追いつく。その後は両チームの投手陣が踏ん張り、ゼロ行進が続いたが、18回、ブランドン・ベルトがライトスタンドに勝ち越し弾を叩き込み、ポストシーズンゲーム史上最長となる6時間23分の激闘を制した。

ロイヤルズ、連夜の延長制して王手 〜MLBプレーオフ〜

 メジャーリーグのディビジョンシリーズは4日、アメリカンリーグでカンザスシティ・ロイヤルズ(ワイルドカード)と、ボルチモア・オリオールズ(東地区優勝)がともに連勝し、リーグチャンピオンシップ進出に王手をかけた。この日からシリーズがスタートしたナショナルリーグではセントルイス・カージナルス(中地区優勝)と、サンフランシスコ・ジャイアンツ(ワイルドカード)が初戦をモノにした。ロイヤルズはロサンゼルス・エンゼルス(西地区優勝)に対し、1−1で迎えた延長11回、エリク・ホズマーの2ランで勝ち越し。ワイルドカードゲームから3試合連続の延長戦を制した。2番・ライトで先発した青木は4打数0安打だった。

第277回 “運命のチーム”はどこか 〜2014年MLBプレーオフ大予想〜

 2014年のMLBも大詰めに差しかかり、今週から全米各地でプレーオフが始まっている。ヤンキース、レッドソックス、ブレーブスという伝統チームが揃って出場しないポストシーズンは1989年以来。本命不在の大混戦模様だ。  9月30日に行なわれたアメリカン・リーグのワイルドカードゲームではロイヤルズとアスレチックスが延長12回にもつれ込む死闘を演じ(ロイヤルズがサヨナラ勝ち)、いきなり全米のベースボールファンを堪能させた。今後もこのような大接戦が続きそうな中、覇権に最も近い位置にいるのはどのチームか。今回は世界一の本命、対抗馬、穴を選び、その行方を占ってみた。

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