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二宮清純「唯我独論」

第1029回 消えゆく歴史……哀しき“トマホーク・チョップ”

 照明の落ちた球場で、重低音の雄叫びとともに手にしたスマホを上下に振り降ろす。その独特の応援風景には、まるで暗闇を照らす光のシャワーのような趣がある。率直に言ってきれいだ。もっとも相手にすれば、葬送の
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二宮清純「プロ野球の時間」

第732回 噴火した筒香嘉智 休火山から活火山

「所変われば品変わる」ということわざがあるが、この選手の場合、所変わればバッティングまで変わってしまった。余程、ピッツバーグの水が合ったのだろう。<この原稿は2021年11月19号『週刊漫画ゴラク』に
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二宮清純「唯我独論」

第1027回 「That`s for Boss !」ハム新庄監督の「人格力」

 北海道日本ハムの監督に就任した新庄剛志の“掟破り”は、阪神時代に世間を驚かせた敬遠球に飛びついてのサヨナラヒットだけではない。 阪神からニューヨーク・メッツに移籍したばかりの2001年5月24日(現
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二宮清純「プロ野球の時間」

第729回 日米に夢を与えた野球少年の躍動(大谷翔平)

 米国ではオールスターゲームのことを「ミッドサマー・クラシック」(真夏の祭典)と呼ぶ。1試合しか行なわれないため、その盛り上がりは「フォール・クラシック」(秋の祭典)が別名のワールドシリーズにも引けを
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二宮清純「プロ野球の時間」

第728回 大谷翔平、MLBホームラン王なるか!?

 メジャーリーグの日本人パイオニアである野茂英雄がドジャース1年目の1995年、いきなり奪三振王と新人王に輝いたことは記憶に新しい。<この原稿は2021年9月号『経済界』に掲載されたものです> この時
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二宮清純「プロ野球の時間」

第726回 球宴で二刀流・大谷を可能にした特別ルール

 今年のメジャーリーグ・オールスターゲームは日本人にとって特別なイベントとなった。<この原稿は2021年8月2日号『金融財政ビジネス』に掲載されたものです> エンゼルスの大谷翔平が"前夜祭"のホームラ
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二宮清純「プロ野球の時間」

第725回 大谷翔平、キングへ一直線

 日本人選手が外国人選手の飛距離に驚き、目をパチクリさせるシーンはこれまで数え切れないほど見てきたが、その逆は初めてだ。<この原稿は2021年8月2、9日合併号『週刊大衆』に掲載されたものです> 7月
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二宮清純「唯我独論」

第1012回「追い込ませて」打つ大谷“大漁”の秘密

 手にしていたのはバットではなくゴルフのドライバーのように見えた。ア・リーグのホームランダービーのトップを走る大谷翔平(エンゼルス)の34号は、低い軌道で本拠地エンゼル・スタジアム・オブ・アナハイムの
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二宮清純「プロ野球の時間」

第724回 MLB“不正投球”取り締まり強化

 6月に入りメジャーリーグは粘着物質など異物を使用した不正投球に目を光らせている。<この原稿は2021年7月19日号『週刊大衆』に掲載されたものです> ダルビッシュ有(パドレス)や大谷翔平(エンゼルス
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二宮清純「唯我独論」

第1011回 海を越え聞こえる快音 “翔タイム”は日本の希望

 もし飛距離を競う五輪種目があるのなら大谷翔平(エンゼルス)は金メダルの有力候補だろう。そんな夢想に耽りながらオリンピックイヤーのホームランダービーを見ていた。なかなか贅沢な時間だった。 MLBのオー
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