金子達仁
アテネ五輪の男子柔道100キロ超級で金メダルを獲得した鈴木桂治さんが、パリ五輪を目指す柔道男子の監督に選任されたという。 まず思い浮かんだのは「火中の栗」という言葉。地元の利のない3年後のパリで、この夏並み […]
世界で勝つためには、もっと多くのJリーガーが海を渡る必要がある――トルシエがそう言ってから、もう20年近くになる。 事あるごとに賛否両論を巻き起こしてきた彼ではあるが、この発言に関してはほとんど何の反発もな […]
知り合ったばかりの時期に、何げなく「W杯って戦争みたいなものでしょ」と口を滑らせたら、ストイコビッチに激怒された。 「お前は戦争の何を知っているんだ!?」 その後、彼の生まれ育った街や首都の惨状を […]
連敗は免れた。勝ち点3も獲得した。そのことに安堵した人は少なくないだろうし、実はわたしもその一人だ。だが、一晩明けて改めて考えてみると、結果以外はほとんど得るところのない試合だった、といわざるを得ない。 最 […]
フランス代表はプーマで、ブラジル代表は見たこともないブランドだった。つまり、彼らが着ていたユニホームは、A代表が使用するものとは明らかに違っていた。ブラインド・サッカーの話である。 仕方のない面はある。とい […]
ほんの50日ほど前、「開会式が始まれば人々は問題を忘れ大会を楽しむだろう」とのたまったのは、米NBCのシェルCEOだった。 なんと無神経な、というのが率直な感想だったが、彼の言葉には正しい部分もあった。わた […]
アルゼンチンの歴代センターバックの中で、わたしが一番好きなのはダニエル・パサレラ。W杯スペイン大会後に発売されたサッカーマガジンの増刊号には「キャプテンは死ぬまで闘った」というキャプションがあった。あとにも先にも、あん […]
メダルには届かなかった。 あれほどやったのに、これだけなのか。あれだけやったから、あと一歩だったのか。たぶん、どちらも正しく、どちらも正しくない。そして、どちらの言い分にも、汲むべきところはある。  […]
さて、一晩が明けて少し冷静にもなったので、改めてスペインとの準決勝を振り返ってみる。 ともに死線をくぐり抜けてきた者同士の準決勝。わたしが期待していたのは、五輪サッカー史上に残るような激闘、死闘だった。&n […]
青柳は少しおかしかった。栗林にいたっては明らかにいつもとは違っていた。案の定、2人はドミニカに得点を許し、日本は絶体絶命の危機に追いやられた。 なので、嫌な予感がした。先発に抜擢された上田と旗手。決勝トーナ […]
02年W杯日本代表の監督を務めたトルシエによると、あの大会における誤算、あるいは悔いは、1次リーグを1位で突破してしまったことだという。 「おかげで我々は、陸上トラックのあるスタジアムでトルコと戦わなければな […]
超満員の観衆。湧き上がる大歓声。マスクをしている人はほとんど見当たらない。それが、大谷翔平が出場したMLBオールスターゲームだった。 だが、コロラドの興奮は、熱狂は、東京五輪では見られない。改めて、失ってし […]
FCバルセロナでプレーするグリーズマン、ベンデレが2年前に来日した際の動画が流出した。ホテルの部屋で持参したテレビゲームをしようとした彼らが、設置に来たホテルのスタッフをカメラで撮影し、その容姿や言語を侮辱したとも取れ […]
ハンス・オフトとロベルト・ファルカン。どちらが日本代表にとって優秀な監督だったか、人によって答えは分かれるだろう。けれども、どちらが結果を残したかといえば、これはもう、間違いなくオフトである。 現役時代の実 […]
面白かった。というか、腑に落ちた。23日付のスポニチに載っていた川淵三郎氏のインタビュー。 基本的に、意見というものには「違い」はあっても「間違い」はない、とわたしは思っている。掲載されていた川淵氏の意見に […]
朝日新聞が社説で東京五輪の中止、延期を主張した際、「だったら高校野球も中止に」という声があがった。なるほど、一理ある。ただ、だとすると、わたしも立派なダブスタ野郎である。 開幕へのカウントダウンが始まったい […]
年齢を重ねることの利点の一つは、若いころに比べると気持ちが揺れなくなること、ではないかと思う。 そろそろ四捨五入すると60歳になるわたしは、だから、笹生優花の全米女子オープン優勝を、穏やかな気持ちで受け止め […]
カネがなかったんだろうな、としみじみ思う。1週間後には、W杯予選が香港で始まる。12月の香港と日本とでは、季節も違えば芝生の状態も違う。できることなら、前乗りして体を慣らしておきたい。実際、近年の日本代表はずいぶんと早 […]
女性蔑視とも取られる森さんの発言が問題になった時、当初、IOCは我関せず、の姿勢だった。態度を一変させたのは、欧米のメディアが取り上げたから――とわたしは見ている。 だから、驚いた。 バッハ会長 […]
一般紙の取材を受けた。 「なぜ日本のアスリートは自分の意見を言わない?」 ん~、一概にそうとはいえない気もするけど、欧米のアスリートに比べていささか控えめなのは事実だし……と、あたりさわりのない答 […]
長年、というよりはこの競技が誕生して以来ずっと、ダービー・マッチはサッカーの華であり続けてきた。優勝争いやビッグクラブ同士の対決に負けないぐらいの重みを持つこともある、その国のサッカーにとって特別なイベントだった。&n […]
お風呂の洗剤は、単品ではそれほどの毒性はなくとも、混ぜると人を死に追いやるほどの猛毒に変質することがある。 最初に洗剤をまいたのはバッハさん。緊急事態宣言が発せられたと聞いて「五輪には関係ない」とのたまった […]
これでまた一歩、W杯優勝に近づいた――。 月曜日の朝、嗚咽まじりに言葉を絞り出す中嶋常幸さんにもらい泣きしながら、そう思った。本気で思った。 未来永劫出場することなどかなわないのでは、と思うこと […]
日曜日、わたしの涙腺は息子の幼稚園卒園式以来の大決壊を起こしてしまった。いや、本当に凄かった。池江璃花子さん。わたしだけでなく、ヨメまで号泣。息子だけがキョトン。 個人的には、アスリートの口から、「希望を与 […]
ラーメン! 26年前、留学してすぐに頭から離れなくなったのがコレだった。バルセロナにはラーメン屋がない。いや、厳密にいえばあるだけはあったのだが、一度足を運ぶと選択肢の中から消えた。 あのころは […]