金子達仁
圧巻の強さを見せつけた青森山田の選手たちが、最後の最後になって見せた若さ、いい意味での青臭さが印象に残っている。 スコアは4-0。逆転を喫する可能性はほぼない状態で獲得したコーナーキックを、彼らは得点を奪う […]
天皇杯効果なのか、高校サッカーがやけに楽しい。 元日に日本のトップクラスの試合を見る。その後で見る高校サッカーは、どうしても物足りなさというか、粗っぽさが目についてしまうところがあった。 だが、 […]
森保監督はダメだ。 そう言い切る後輩ライターがいる。理由はまあ、詳しく説明する必要もあるまい。試合内容に魅力がない。采配が遅い。あまりの不人気でファンの代表離れを呼んでいる……などなど。 大方の […]
プロ野球の世界で「ご意見番」と言えば、パッと名前と顔の思い浮かぶ方が何人かいる。そして、そのほとんどは自らもプロ野球の世界で活躍した方たちである。 翻って日本のサッカーはというと、長い間、自分の名前と責任に […]
東京五輪直前、「大切なのは中国人だ」とのたまって波紋を呼んだご仁がいた。おそらくは単なるいい間違いだろうし、本当に彼が「中国人」を大切に思っているかはわからない。ただ、中国政府を大切に思っているらしいことは、最近になっ […]
ホームで苦杯を喫した相手とアウェーで戦う。これはもう、絶対に警戒せざるをえない。まして、中国戦でまさかの引き分けを演じてしまったオマーンは、ここで勝たないと相当に苦しくなる。だから、くる。大阪で戦った以上に、彼らは出て […]
大改装が施されたいまはわからない。だが、1929年に建設された当時の風情を色濃く残していた頃のベティスのホーム、ベニートビジャマリンの正面の入り口には、大きな金属製のプレートが設置されていた。 「12-1」& […]
どんなチームにも“代えの利かない存在”とされる選手はいる。どれほど監督が優秀で、フロントに目利きが揃(そろ)っていたとしても、そのピースが失われただけで、チーム自体が崩壊の危機にさらされることもある。それは、最近のバル […]
他の競技はいざ知らず、ことサッカーだけは、早く始めるに越したことはない、と思っていた。他のスポーツを並行してやるのは一向に構わない。ただ、繊細なタッチを身につけるためには、できるだけ早い段階から、できるだけ多くボールに […]
ヤクルトと阪神のデッドヒート。29年前の記憶が甦る。 わたしが所属していた専門誌では、Jリーグ発足を翌年に控え、各チーム担当記者を決めよう、ということになった。 担当決めは、極めて単純な方法で行 […]
GKとしては会心の反応で弾いたプレーを、「GKがこぼしたところを……」と書かれてしまうことはよくある。立場、切り口によってサッカーの見え方はまったく違う物になってくる。 オーストラリア戦の開始3分、大迫のポ […]
正念場。性根場と書くこともあるらしい。性根を据えて向かう場面。据えねばやられる。やられれば奈落に落ちる。選手やスタッフは相当な思いでサウジに乗り込んでいるだろうし、わたし自身、久しぶりの緊張感とともに試合を迎えようとし […]
アテネ五輪の男子柔道100キロ超級で金メダルを獲得した鈴木桂治さんが、パリ五輪を目指す柔道男子の監督に選任されたという。 まず思い浮かんだのは「火中の栗」という言葉。地元の利のない3年後のパリで、この夏並み […]
世界で勝つためには、もっと多くのJリーガーが海を渡る必要がある――トルシエがそう言ってから、もう20年近くになる。 事あるごとに賛否両論を巻き起こしてきた彼ではあるが、この発言に関してはほとんど何の反発もな […]
知り合ったばかりの時期に、何げなく「W杯って戦争みたいなものでしょ」と口を滑らせたら、ストイコビッチに激怒された。 「お前は戦争の何を知っているんだ!?」 その後、彼の生まれ育った街や首都の惨状を […]
連敗は免れた。勝ち点3も獲得した。そのことに安堵した人は少なくないだろうし、実はわたしもその一人だ。だが、一晩明けて改めて考えてみると、結果以外はほとんど得るところのない試合だった、といわざるを得ない。 最 […]
フランス代表はプーマで、ブラジル代表は見たこともないブランドだった。つまり、彼らが着ていたユニホームは、A代表が使用するものとは明らかに違っていた。ブラインド・サッカーの話である。 仕方のない面はある。とい […]
ほんの50日ほど前、「開会式が始まれば人々は問題を忘れ大会を楽しむだろう」とのたまったのは、米NBCのシェルCEOだった。 なんと無神経な、というのが率直な感想だったが、彼の言葉には正しい部分もあった。わた […]
アルゼンチンの歴代センターバックの中で、わたしが一番好きなのはダニエル・パサレラ。W杯スペイン大会後に発売されたサッカーマガジンの増刊号には「キャプテンは死ぬまで闘った」というキャプションがあった。あとにも先にも、あん […]
メダルには届かなかった。 あれほどやったのに、これだけなのか。あれだけやったから、あと一歩だったのか。たぶん、どちらも正しく、どちらも正しくない。そして、どちらの言い分にも、汲むべきところはある。  […]
さて、一晩が明けて少し冷静にもなったので、改めてスペインとの準決勝を振り返ってみる。 ともに死線をくぐり抜けてきた者同士の準決勝。わたしが期待していたのは、五輪サッカー史上に残るような激闘、死闘だった。&n […]
青柳は少しおかしかった。栗林にいたっては明らかにいつもとは違っていた。案の定、2人はドミニカに得点を許し、日本は絶体絶命の危機に追いやられた。 なので、嫌な予感がした。先発に抜擢された上田と旗手。決勝トーナ […]
02年W杯日本代表の監督を務めたトルシエによると、あの大会における誤算、あるいは悔いは、1次リーグを1位で突破してしまったことだという。 「おかげで我々は、陸上トラックのあるスタジアムでトルコと戦わなければな […]
超満員の観衆。湧き上がる大歓声。マスクをしている人はほとんど見当たらない。それが、大谷翔平が出場したMLBオールスターゲームだった。 だが、コロラドの興奮は、熱狂は、東京五輪では見られない。改めて、失ってし […]
FCバルセロナでプレーするグリーズマン、ベンデレが2年前に来日した際の動画が流出した。ホテルの部屋で持参したテレビゲームをしようとした彼らが、設置に来たホテルのスタッフをカメラで撮影し、その容姿や言語を侮辱したとも取れ […]