ボクサーにとって、リーチ差はともかく、身長差は必ずしも競争優位性を保証しない。短駆のボクサーが貝のようにガードを固め、低い姿勢を保った場合、攻め口を見つけるのは難しい。 たとえば1970年代後半から80年代 […]
1月にラグビー日本代表ヘッドコーチ(HC)に再就任したエディー・ジョーンズが記者会見やトークショーのたびに気の利いたことを言うのは昔からだ。 1月15日のメディアブリーフィングでは、ゴリラを持ち […]
ある大手出版社の編集者から、翻訳本の解説文を依頼されたのは2003年の秋のことだ。本のタイトルは『マネー・ボール』。主人公はビリー・ビーンというMLBアスレチックスのGMで、セイバーメトリクスと呼ばれる統計学的手法を駆 […]
日米通算203勝の黒田博樹、NPB史上最多3021試合出場の谷繁元信の野球殿堂入りを報じる紙面の片隅に、掛布雅之の落選を伝える記事が小さく載っていた。 <この原稿は2023年2月16日号『週刊漫画 […]
巨人のV9は1965年から73年にかけてだ。内野のレギュラーは一塁・王貞治、二塁・土井正三、三塁・長嶋茂雄、ショート黒江透修。背番号は順に「1」「6」「3」「5」。この中で、最も後発のレギュラーは黒江で、入団当初は「6 […]
全米ボクシング記者協会(BWAA)が選出する2023年の「シュガー・レイ・ロビンソン賞」(年間最優秀選手)に、日本人として初めて井上尚弥が輝いた。 これを受け、井上は「世界中の記者の方々からの評 […]
スポーツにおけるドーピングは試合の公正性を阻害するだけでなく、選手に重大な健康被害をもたらす。どちらも深刻だが、廃人に至るケースもある後者は取り返しがつかないだけに、より深刻だと言えよう。 さる1月29日、 […]
大ベテランの先発投手か、中堅のリリーフ投手か。どちらの選択が正解だったか、それはシーズン後でなければわからない。いや、数年後に判断すべきものかもしれない。いずれにしても、ミソをつけたのは人的補償を行う側の球団だった。& […]
今日1月31日は、ジャイアント馬場(本名・馬場正平)の25回目の命日だ。享年61。本日、都内では故人を偲ぶトークショーが催される。 ケガによりプロ野球を追われた馬場が、力道山が興した日本プロレスに身を投じ、 […]
台湾の総統選で初当選した与党・民主進歩党の頼清徳氏は大の野球ファンとして知られる。贔屓チームは統一ライオンズ。なぜ台湾北部の新北市出身の頼氏が台南市に本拠を置く統一を応援するのか。 「1970年代から80年代 […]
大方の予想通り、ラグビー日本代表ヘッドコーチ(HC)に、前オーストラリア代表HCのエディー・ジョーンズが就任した。約8年ぶりの代表HC復帰だ。 エディーが指揮を執った2015年W杯イングランド大 […]
なぜ古来、雷が鳴り始めると日本人はヘソを隠したのか。人体の中心に位置するヘソを取られることは、命を落とすことを意味する。雷はそれくらい恐ろしいものだという言い伝えが“ヘソ伝説”を生んだと思われる。 もっとも […]
FA権を利用してエンゼルスからドジャースに移籍した大谷翔平の報酬は、10年総額7億ドル(約1015億円)。 <この原稿は2024年1月19日号『週刊漫画ゴラク』に掲載されたものです> […]
石川県で最大震度7を観測した能登半島地震から1週間がたった8日、七尾市とサポートタウン協定を結んでいる男子プロバスケットボールB3金沢武士団(サムライズ)の中野秀光社長からLINEを通じて動画が送られてきた。  […]
5万3264人の大観衆を集めて東京・国立競技場で行われた東京ヴェルディ対清水エスパルスの昇格プレーオフ決勝は、後半のアディショナルタイムにヴェルディが1対1と追い付き、16年ぶりのJ1復帰を果たした。 &nb […]
昨年、映画字幕翻訳者の戸田奈津子さんから話を聞く機会があった。「字幕は一画面に最大2行。それも1秒に出せる字数は3~4字。制約がある中、どうやって観客の皆様に映像を楽しんでもらうか。私たちは原文を直訳しているわけではな […]
改革に副作用は付き物である。それを最小限にとどめるための手立ては必要だが、副作用を恐れて前に踏み出さなければ、道行きには現状維持という名の停滞が待っているだけである。 Jリーグは2026~27シーズンから秋 […]
日本におけるプロレスの創始者とも言える力道山が世を去って、この12月15日で丸60年になる。享年39だった。 世を去る1週間前の8日、力道山は赤坂のナイトクラブ「ニュー・ラテンクォーター」で暴力 […]
本拠地のドジャースタジアムで行われた大谷翔平のドジャース入団会見で、最も印象に残ったのは「オーナーを含めて、ドジャースが経験してきたこの10年間を、彼らは全く成功だと思っていない」という発言だった。 ドジャ […]
プロ野球の世界には「格」が存在する。これを無視した采配を振るうと、人間関係に亀裂が走るだけでなく、組織全体の空気も悪くなる。 <この原稿は2023年12月15日号『週刊漫画ゴラク』に掲載されたもの […]
角界はモンゴル力士全盛の時代を迎えている。横綱は白鵬を筆頭に3人ともモンゴル出身。彼らは、なぜ強いのか。留学生から関取となった異才が、その秘密を明かす。 <この原稿は2015年3月5日号の『ビッグコミック […]
スポーツ庁は「する」「みる」「支える」を、スポーツ立国戦略の中枢に位置付けている。<アスリートのプレーを「みる」、ボランティアにより「支える」といったところから、「する」スポーツへの興味が喚起され行動へとつながることが […]
誰が考えたのか知らないが、見る側にまで痛みが伝わってくる絶妙なネーミングである。その名も「脳天唐竹割り」。 ジャイアント馬場が得意にした必殺技のひとつで、「16文キック」や「32文ロケット砲」と […]
12月15日で、力道山没後60年となる。古橋広之進、長嶋茂雄と並ぶ、戦後最大のスポーツヒーローの死は、未だに多くの謎に包まれている。 東京・赤坂の高級クラブで暴力団員に腹部を刺されたのが12月8日の夜10時 […]
38年ぶり、2度目の日本一を達成した阪神。岡田彰布監督は杉山健博オーナーとの会談で「FAとかは眼中にない」と明言した。 <この原稿は2023年12月4日号『週刊大衆』に掲載されたものです>&nbs […]