第305回 満を持して「日の丸」を背負う安打製造機 横浜・内川聖一内野手

 これまで、プロ野球における右打者の最高打率は1999年、横浜のロバート・ローズが記録した3割6分9厘。それを超えての首位打者獲得がほぼ確実になった。  横浜の内川聖一が打ちまくっている。10月8日現在、132試合に出場して打率3割7分8厘。打率に加え、安打数(185本)、得点圏打率(4割5分)もリーグ最高。打ち出の小槌を持っているようなものだ。

第301回 「日米摩擦」まで引き起こすアマ最強右腕 新日本石油・田澤純一投手

「日米の国交は断絶だ。日本のメジャーリーガーは全員引き揚げさせる」  いやはや凄まじい怒りだ。  今秋のドラフトの超目玉で、アマチュア球界ナンバーワン右腕といわれる田澤純一(新日本石油ENEOS)がボストン・レッドソックスに狙われていると知った巨人・滝鼻貞雄オーナーのセリフだ。

第300回 甲子園の有望株は?

 今夏の甲子園は大阪桐蔭(北大阪代表)の17年ぶり2度目の優勝で幕を閉じた。決勝で常葉学園菊川(静岡)戦は21安打で17点を奪った。ここの打線は火がついたら止められない。中田翔(北海道日本ハム)がいた昨年はチームのスケールは大きかったが脆さも同居していた。今年はどこからでも点の取れる打線に成長していた。エースの福島由登を中心に守りもしっかりとしていた。

第298回 “一番”に天職を見出したイチローの祝「3000本安打」

「センター前ヒットなら、いつでも打つことができる」。日本でプレーしている頃、イチロー(マリナーズ)はそう語っていた。  それが証拠に日米で積み上げた3000本安打の内訳を見るとレフト方向に668本、センター方向に820本、ライト方向に740本(ホームランと内野安打を除く)とセンター方向が最も多い。イチローのバッティングはあくまでもセンター返しが基本なのだ。

第297回 北京から「日本球界」を狙う巨漢の好打者 韓国代表・金東柱内野手

 野球韓国代表の中軸・金東柱(キム・ドンジュン、斗山ベアーズ)といえば、今や日本の野球ファンにも、すっかりお馴染みである。  体重98キロの巨漢。実際にはもっとあるだろう。いかにもパワーのありそうな体つきだが、見た目以上にバッティングは器用だ。

第295回 野茂を「殿堂」に押し上げる「良きオヤジ」 元ドジャース監督 トミー・ラソーダ

 現役引退を表明した野茂英雄に「殿堂入りの有力候補になる」と明言し、久しぶりに存在感を示したのが元ドジャース監督のトミー・ラソーダ。  メジャーリーグ通算123勝は野球殿堂入りには足りない数字だが、日本プロ野球時代の78勝を足せば201勝になる。

第293回 体を張って野球の王道を貫く「世界の王」 福岡ソフトバンクホークス・王貞治監督

 その姿は怒っているというよりも必死になって訴えかけているように映った。  さる7月8日、西武ドームでの埼玉西武対福岡ソフトバンク戦。7回二死一塁から中西健太が左越えの2ベースを放ち、一塁走者の代走・明石健志は一気に本塁を狙った。

第291回 エースナンバーが似合う「野球の申し子」 広島東洋カープ・前田健太投手

 プロ野球は何年かに一度、黄金世代が出現する。古くは「江川(卓)世代」、「桑田(真澄)&清原(和博)世代」、最近では「松坂(大輔)世代」、最も新しいのは「ハンカチ王子(斎藤佑樹)&マー君(田中将大)世代」か。  カープの若きホープ前田健太は斎藤や田中と同学年。PL学園時代から野球選手としてのセンスはズバ抜けていた。

第289回 怪童の導きで開眼した屈強な新リーダー 東京ヤクルト・田中浩康内野手

 巨人相手に開幕3連勝を飾った時には「ひょっとすると、ひょっとするかも」と思わせたスワローズだが、ここにきて低空飛行を余儀なくされている。6月20日現在、28勝34敗と6つの借金。クライマックスシリーズ出場を果たすためにはもう負けられない。

第287回 片鱗は見えるが……制球力を磨き「大器」へ 東北楽天・片山博視

 どんなピッチャーなのか気になっていた。甲子園で投げていた姿はかすかに覚えている。キャンプでのピッチングもチラリと見た。  しかしプロに入ってからは泣かず飛ばず。192センチの長身。「未完の大器」と呼べば聞こえはいいが、そう呼ばれたピッチャーのほとんどが「未完」のままで終わっている。

第284回 阪神、中日が強い本当の理由

 予想どおりと言えば予想どおりだが、セ・リーグでは阪神と中日の2強の力が抜きん出ている。  5月13日現在、阪神が24勝12敗1分けで首位、中日が21勝14敗3分けで2位。以下、東京ヤクルト、巨人、広島、横浜と続くが、3位以下はいずれも勝率5割を切っている。“2強4弱”の様相だ。

第283回 星野監督との「ホットライン」に注目! 北京五輪野球日本代表 山本浩二コーチ

 昨年12月に行われた野球の北京五輪アジア地区予選におけるハイライトシーンといえば、台湾戦でのサブロー(千葉ロッテ)のスクイズバントだろう。  7回表無死満塁の場面。日本は6回裏、台湾の主砲・陳金鋒に逆転2ランを許し、1対2と1点ビハインドを背負っていた。

第282回 新コミッショナーに望みたい“ボールの番人”の威信回復

 プロ野球に下田武三氏(故人)以来2人目の外交官出身のコミッショナーが誕生する。前駐米大使の加藤良三氏だ。  加藤氏は2006年、日本が初代王者となったWBCの2次リーグ、日本対米国戦で始球式を務めたほどの野球通。メジャーリーグに対する知識も豊富で国際的な問題が山積する今のNPB(日本プロ野球組織)コミッショナーにはうってつけの人物と言えるだろう。

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