第368回 投手としてのハンデを逆手に取った「遅球王」

 プロ野球のピッチャーにとってボールの遅さは致命的である。  たとえばルーキーがキャンプ地のブルペンに初めて入ったとしよう。両脇で150キロの剛速球をビュンビュン投げている先輩がいる。  翻って自分のストレートは130キロそこそこ。もうそれだけで「オレはこの世界では喰っていくのはムリ」と自信を喪失してしまう。

第364回 準硬式から育成という「隠れたエリート」 巨人育成ドラフト5位・神田直輝投手

 今秋のプロ野球ドラフト会議では83人の選手が指名を受けた。最後に名前を呼ばれたのが、ジャイアンツ育成5位の神田直輝である。  彼が異色なのは国立大学の教育学部出身というだけではない。準硬式の野球部員なのだ。

第360回 野手転向で「ミスター赤ヘル」の継承者へ 中京大中京高・堂林翔太投手

 夏の甲子園の優勝投手で野手に転向して成功した例はたくさんある。西田真二(PL学園−法大−広島)、愛甲猛(横浜高−ロッテ−中日)、金村義明(報徳学園−近鉄−中日−西武)、畠山準(池田高−南海・ダイエー−大洋・横浜)らがそうだ。  その流れをくむのが今夏の優勝校、中京大中京のエース堂林翔太だ。  6試合すべてに登板、うち5試合に先発し、同校の43年ぶりの全国制覇に貢献した。

第359回 球界の常識を覆す左から右への転向

 リーグ3連覇を達成した巨人の“新・若大将”といえば、入団3年目、21歳の坂本勇人だ。昨季、ショートのレギュラーとしてフル出場を果たすと、今季は5月からリードオフマンに定着、打率3割1分4厘、18本塁打、60打点をマークし、リーグ優勝に貢献した(9月24日現在)。

第356回 打って走れる「100キロ超級」の時代へ 亜細亜大学・中田亮二内野手

 身長171センチ、体重115キロ。  このサイズを見て思い出すのは「ドカベン」こと香川伸行である。  名門・浪商(現大阪体育大学浪商)の主砲として甲子園で活躍し、南海にドラフト2位で入団したのが1980年。10年間のプロ生活で通算460安打、78本塁打を記録した。

第355回 イチローが94年から大リーガーだったら

 イチロー(マリナーズ)がさる9月13日、メジャーリーグ(MLB)史上初となる9年連続の200安打を達成した。  それまでの記録は1894から1901年にウィリー・キーラーによる8年連続。ただし、当時はファールをストライクとカウントしないルールだったため、打者ははるかに優位な立場だった。70年代を中心に活躍し、通算10度の200安打をマークしているピート・ローズでさえ3年連続が最高である。この連続記録がいかに偉業であるかが理解できよう。

第352回 「動く野球の教科書」もそろそろ見納め…… 中日・立浪和義内野手

 ナゴヤドームでこのベテランが打席に向かうと、もう、それだけで、割れんばかりの拍手が起こる。  今季限りで引退することをファンが知っているからだが、もちろんそれだけではない。  立浪和義ならなんとかしてくれるとの期待感がファンにはあるのだ。

第351回 夜空と天然芝を取り戻せ!

 巨人の高橋由伸といえばゴールデングラブ賞7度受賞の名外野手だが、1塁へのコンバートプランが持ち上がっている。「今のジャイアンツは1塁で大いに苦労している。チーム状況と腰への負担を考えて、1塁をやってみてはどうか」と伝えた原辰徳監督。早ければシーズン中にも「ファースト高橋由伸」が実現しそうな見通し。

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