1ラウンドの終盤あたりから、モハメド・アリはグローブで顔を覆い、ロープを背負った。不思議な光景だった。チャンピオンのジョージ・フォアマンはロープを背にしているアリをサンドバッグのように攻め立てたが、どのパンチも“ヌカに […]
32年ぶりの五輪出場を決めた水球日本代表は「ポセイドン・ジャパン」と呼ばれる。ポセイドンとはギリシャ神話に登場する海と地震を司る神。最高神ゼウスに次ぐ実力を誇ると言われる。 ところが、この愛称、監督の大本洋 […]
今年はヴィクトル・スタルヒン生誕100周年ということもあって、いくつものメディアが、この大投手に関する番組や特集記事を予定している。そんな折、北海道日本ハムが6月7日、旭川スタルヒン球場で行う広島戦を「スタルヒン氏生誕 […]
13日に肝不全のため55歳の若さで死去した元日本ハム投手の工藤幹夫は、1982年10月9日、右手小指を骨折していたにもかかわらず前期優勝の西武とのプレーオフ第1戦に先発したことから、引退しても“奇襲の人”とのイメージが […]
流通業界における革命児といえば、真っ先にダイエーを創業した中内功の名前が思い浮かぶ。徹底して消費者の側に立ち“価格破壊”を断行した。続いて文化事業にも熱心に取り組んだセゾングループの堤清二、そしてコンビニを10兆円市場 […]
カンカンと2回、乾いた音が鳴り響けば、残り10秒である。この拍子木に救われたと思った、その数秒後だ。パナマ人のレフトを顔面にくったWBA世界スーパーフェザー級王者・内山高志は腰からキャンバスに崩れ落ちた。具志堅用高が持 […]
<パラアスリート 大学が育てる>。4月26日付の朝日新聞に、このような見出しが躍っていた。スポーツの名門・日体大が「障害のあるトップアスリートの育成」に乗り出したというのだ。 これまでなら「パラアスリート」の […]
サンフランシスコ・シールズの傘下、ソルトレイクシティ・ビーズに所属していいたウォーリー与那嶺こと与那嶺要が来日していなければ、日本のプロ野球は5年、いや10年は遅れていたのではないか。ウォーリーこそは、日本における「ス […]
自身の銅像があるサッカー選手は、日本ではジーコくらいのものだろう。後に日本代表監督まで務めるジーコがブラジルからこの国にやってきたのは1991年5月のことである。Jリーグがスタートする2年前だ。 ジーコが極 […]
北四国大会で勝つことは甲子園で勝つことより難しい――。かつて、そう呼ばれた時代があった。 1948年から1975年まで愛媛県と香川県の夏の甲子園出場切符は2県で1枚だった。 その戦績がすごい。1県1代表の記 […]
フロアには扉がひとつもない。廊下は車椅子でも移動しやすいようにと硬い木製の素材が使われている。さらにはコピー機など事務機器も車椅子で使用するのにちょうどいい高さに設定されており、障がい者も不便を感じない。 […]
ホームベースは誰のものでもない。いわば公共物であり、そこへの走路は公道にあたる。捕手が占拠しようとすれば、走者は力ずくで排除にかかる。それがベースボールに迫力と緊張をもたらせていた。 だが物事には限度という […]
名古屋市に本社を置く東海テレビが制作したドキュメンタリー映画「ヤクザと憲法」は労作にして秀作である。カメラは長期にわたって大阪府堺市にある指定暴力団に密着する。暴力団員は銀行口座開設が不可能なため、子供の給食費すら引き […]
アトランタ、シドニー、アテネ。パラリンピック3大会で計20個(金15、銀3、銅2)のメダルを獲得し、「水の女王」の異名を欲しいままにした成田真由美が4大会目の北京でメダルなしに終わったのは実力が低下したからではない。大 […]
日本サッカー史上最高のストライカーと自他ともに認める釜本邦茂が、少年時代、野球に親しんだことは広く知られている。これがサッカーに生きたと日本経済新聞の名物コラム「私の履歴書」で書いていた。<私がヘディングの落下地点に苦 […]
民放が、まだ2つしかなかった愛媛の片田舎の少年にとって、その番組は画期的だった。その日に行なわれたプロ野球6試合の結果を、すべて解説付きで見ることができるのだ。 それまではニュースの枠内でせいぜい1試合か2 […]
いわゆる“スリーストライク・アウト・ルール”の初めての適用である。去る12日、MLB機構は、メッツのドミニカ人リリーバー、ヘンリー・メヒアに対し禁止薬物規定に関する3度目の違反があったとして永久追放処分を発表した。&n […]
いわゆる「点字ブロック」(正式名称は視覚障害者誘導用ブロック)には「誘導ブロック」と「警告ブロック」の2種類がある。恥ずかしながら過日、ブラインドサッカー日本代表の落合啓士との対談で初めて、そのことを知った。  […]
センバツ第1回大会優勝校の高松商業が20年ぶりに甲子園に帰ってくる。春2回、夏2回の全国優勝を誇る名門。OBからは宮武三郎、水原茂、牧野茂の3人が野球殿堂入りを果たしている。 伝統校ならではの儀式がある。プ […]
プロ野球の今季開幕は3月25日である。昨年の日本一・福岡ソフトバンクを天然芝にリニューアルした本拠地に迎える東北楽天の開幕戦の試合時間は薄暮の時間帯にあたる午後4時――。25日付の本誌記事で知った。 <気温が […]
この1年で関係者30人が起訴され、会長と副会長の2人が処分を受ければ、これはもう立派な反社会的勢力である。汚職の底無し沼と化したFIFAの再建は容易ではない。 2月にチューリヒで開かれる臨時総会に向け、独立 […]
1969年夏に勃発したエルサルバドルとホンジュラスの戦争は、「サッカー戦争」とも呼ばれる。だが字義通り、サッカーが戦争の主因だったわけではない。背景には両国間の国境問題、移民問題があり、双方のフラストレーションは臨界点 […]
2015年イングランドW杯で南アフリカを破るなど3勝をあげ、大躍進をとげたラグビー日本代表を陰で支えた人物として脚光を浴びたのが格闘家の高阪剛である。 彼の功績がいかに大きかったかは、FW真壁伸弥の次のコメ […]
アテネ市郊外にあるオリンピック・インドアホールが歌劇場と化したのは今から11年前のことだ。体操ニッポンの選手たちが鉄棒でピタリと着地を決めるたびにスタンドからは「ブラボー!」の声が上がった。団体総合28年ぶりの金メダル […]
今季限りでの引退を表明したサッカー元女子日本代表の澤穂希は「男の子に生まれたらよかったのに」と悔やんだことがある。 小学6年生の時のことだ。目標としていた「全日本少年サッカー大会」に「女子には出場資格がない」という理由 […]