内村賢介(東北楽天ゴールデンイーグルス)<前編>「小さいことはハンデじゃない」

 163センチの小柄な体が大きな飛躍を遂げたシーズンだった。2010年、東北楽天の内村賢介は自己最多の111試合に出場し、規定打席未満ながら打率.304の好成績を残した。守備でも俊足を生かし、セカンド、ショート、外野と複数のポジションをこなした。 「チームは最下位でしたけど、個人の成績としては満足のいく1年になりました」  オフの契約更改では年俸も2100万円(推定)にジャンプアップした。

海老原有希(アジア大会女子やり投金メダリスト)<後編>「炎のスロワーに」

 現在、日本のやり投界の第一人者といえば、海老原とともにアジア大会を制した男子の村上幸史である。2009年の世界陸上ベルリン大会で、同種目では日本人初のメダル(銅)を獲得したのは記憶に新しい。アジア大会では83m15の自己ベストを投げ、今年の世界陸上大邱大会、来年のロンドン五輪でのビッグスローに期待が高まっている。

海老原有希(アジア大会女子やり投金メダリスト)<前編>「世界へつながるビッグスロー」

  記録を聞いて、一番驚いたのは本人だった。61m56。2010年11月25日、広州アジア大会の陸上女子やり投。最終6投目は日本記録を41cm更新するビッグスローだった。 「やりが飛んでいく姿が“きれいだな”とは感じたんですけど、さすがに61mも飛んでいるとは思わなかったんです」  記録を知ったのは競技後のインタビュースペース。「61mですか? 日本新ですか? 本当ですか?」。思わず聞き返してしまうほど興奮を抑えられなかった。

渡嘉敷来夢(JXサンフラワーズ)<後編>「ドリームズ・カム・トゥルー」

 今や日本の女子バスケットボール界の新星として期待を寄せられている渡嘉敷来夢だが、子供の頃からバスケットボール一筋というわけではなかった。初めてのスポーツは陸上の走り高跳びだった。小学6年の時、臨時の選手として借り出され、ほとんど本格的に練習しなかったにもかかわらず、結果は何と全国大会優勝。そのまま陸上選手としての期待の声も大きかったが、本人には全くその気はなかった。そして中学では軽い気持ちでバスケットボール部に入り、転校先の春日部東中で3年時には全国大会ベスト8入りする。ところが、彼女は中学卒業後はサッカーをやりたいと思っていたという。そんな彼女がなぜ、今もバスケットボールを続けているのか。そこには彼女らしい責任感の強さがあった。

渡嘉敷来夢(JXサンフラワーズ)<前編>「バスケ人生を変えた恩師との出会い」

 16歳で日本代表候補入りを果たすなど、高校時代から全国にその名をとどろかせ、将来を嘱望されてきた大型センター渡嘉敷来夢。彼女は今、実業団1年目のシーズンを送っている。所属するJXサンフラワーズは大神雄子や吉田亜沙美など多くの日本代表メンバーをそろえる強豪だ。昨シーズンは連覇を果たし、今シーズンも14日現在、14試合を終えて全勝を誇っている。そんな中、渡嘉敷は全試合に出場。12月4日のトヨタ自動車アンテロープス戦からは4試合連続で先発出場している。実業団のレベルや環境にも慣れ、彼女が本領を発揮するのはこれからだ。2012年ロンドン五輪の期待の星として注目されている渡嘉敷。現在の心境、そして彼女を支えてきた過去に迫った。

高木善朗(東京ヴェルディ)<後編>「悔しい敗戦から学んだこと」

 昨年10月、大きな期待を寄せられた日本代表が世界と戦うためにナイジェリアへと渡った。彼の地で開催させたのはU−17ワールドカップ。池内豊監督が率いるチームには才能溢れる選手が揃い、彼らは小野伸二、高原直泰、稲本潤一ら1979年生まれの「黄金世代」になぞらえて「プラチナ世代」と呼ばれている。この才能ひしめくチームの中に、高木善朗も名を連ねていた。グループリーグで戦う相手はブラジル、スイス、メキシコ。各年代の国際大会で場数を踏んできた若き日本代表は「自分たちは勝てるんだ」という強い気持ちでアフリカへと乗り込んでいった。

高木善朗(東京ヴェルディ)<前編>「J1昇格の鍵を握る17歳」

(このコーナーでは毎月、当サイトのスタッフライターがおすすめするスポーツ界の“新星”を紹介していきます。月2回更新です。どうぞご期待ください)  緑のユニフォームを身に纏った選手たちが、3年ぶりのJ1復帰に向けてラストスパートを駆けている。  11月7日に行われたJ2第33節カターレ富山対東京ヴェルディの一戦は劇的な結末を迎えた。2点のビハインドを背負ったヴェルディは前半ロスタイム、後半20分とゴールを決め同点に追いつく。そして、ドラマが待っていたのは試合終了間際のロスタイムだった。目安の4分をまもなく経過しようとした瞬間、左サイドから上がったクロスボールを柴崎晃誠が押し込み勝ち越しゴールが生まれたのだ。J1昇格を争うライバルが足踏みする中、ヴェルディは貴重な勝ち点3を積み上げ、ついにジェフユナイテッド千葉を上回り4位へと浮上した。昇格圏の3位へ、残りひとつのところまでやって来た。

チャーリー太田(OPBF東洋太平洋・日本スーパーウェルター級王者)<後編>「大切なのはディシプリン」

 バスッ、バスッ、バンバンバン……。  チャーリー太田がミット打ちを始めると、鋭い音がジムの練習場に響き渡る。その目は獲物を仕留める狩人のように鋭い。 「本当にチャーリーはパンチが強いよ。ジャブでこれだけ打てるんだから」  相手を務めた中屋廣隆会長はミットを外しながら、まだ衝撃の残る手をブルブルと振った。

チャーリー太田(OPBF東洋太平洋・日本スーパーウェルター級王者)<前編>「黒船、来る」

(このコーナーでは毎月、当サイトのスタッフライターがおすすめするスポーツ界の“新星”を紹介していきます。月2回更新です。どうぞご期待ください)  チャーリー太田というボクサーの魅力が凝縮されたような試合だった。  9月4日、OPBF東洋太平洋・日本スーパーウェルター級タイトルマッチ。王者・チャーリー太田(八王子中屋)対挑戦者・湯場忠志(都城レオスポーツ)。湯場は2000年の日本ライト級王座獲得を皮切りに、階級を上げ、スーパーライト級、ウェルター級を制覇した33歳だ。この試合で前人未到の4階級制覇を狙っていた。戦績は44戦37勝(28KO)5敗2分。経験豊富なサウスポーである。

*<特別対談>「勝つ」ために必要なことは何か 〜二宮清純×清宮克幸〜 vol.4(最終回)

 ラグビーのトップリーグのプレーオフ「マイクロソフトカップ」決勝でサントリーが勝利し、初優勝を果たした。チームを率いたのは早大を13年ぶりの大学日本一に導いた就任2年目の清宮克幸監督だ。昨夏に行われた清宮監督と二宮清純との対談から、サントリー・ラグビー部の「清宮革命」の本源を探る。(最終回) ※月刊「潮」06年10月号「<特別企画>リーダー革命 対談「『勝つ』ために必要なことは何か」にて掲載されたものを元に構成しています。

*<特別対談>「勝つ」ために必要なことは何か 〜二宮清純×清宮克幸〜 vol.3

 ラグビーのトップリーグのプレーオフ「マイクロソフトカップ」決勝が2月24日、東京・秩父宮ラグビー場で行われ、サントリーが今季14連勝の三洋電機を14−10で破り、初優勝を果たした。チームを率いたのは早大を13年ぶりの大学日本一に導いた就任2年目の清宮克幸監督。 昨夏に行われた清宮監督と二宮清純との対談から、サントリー・ラグビー部の「清宮革命」の本源を探る――。(今回はvol.3)

*女子は土佐、野口、中村に決定 男子は尾方、佐藤、大崎 〜北京五輪マラソン日本代表〜

 日本陸上競技連盟は10日、8月に行われる北京五輪の男女マラソンの日本代表各3選手を決定した。  日本勢の五輪3連覇を狙う女子は、前回大会金メダリストの野口みずき(シスメックス)をはじめ、昨夏の世界選手権大阪大会3位の土佐礼子(三井住友海上)、前日の名古屋国際を初マラソンで制した中村友梨香(天満屋)が選ばれた。野口、土佐は前回大会に続く選出。中村は初。

*初マラソンの中村が優勝! 高橋、27位も現役続行宣言 〜名古屋国際女子マラソン〜

 北京五輪女子マラソン代表最終選考を兼ねた名古屋国際女子マラソンが3月9日、愛知・瑞穂陸上競技場を発着点に行われ、21歳の中村友梨香(天満屋)が初マラソンながら2時間25分51秒で優勝、北京五輪代表の有力候補となった。2位には同じく初マラソンの尾崎好美(第一生命)、3位は加納由理(セカンドウィンドAC)、4位は原裕美子(京セラ)、弘山晴美(資生堂)は9位、アテネ五輪代表の坂本直子(天満屋)は10位だった。  注目されていた高橋尚子(ファイテン)は9キロ過ぎに先頭集団から遅れて27位でゴール。レース後の会見では、昨年8月に米国で膝の手術を受けていたことを明かした。

*高橋、坂本、弘山、原……実力者集結、激戦の行方は!? 〜名古屋国際女子マラソン、9日に号砲〜

 北京五輪女子マラソン代表選考の最終レースとなる名古屋国際女子マラソンが3月9日、愛知・瑞穂陸上競技場を発着点に行われる。  同五輪女子マラソン代表には、大阪世界選手権で銅メダルを獲得した土佐礼子(三井住友海上)が内定、昨年11月に行われた東京国際女子マラソンを大会新記録で制したアテネ五輪金メダリストの野口みずき(シスメックス)も代表入りが確実視され、残された切符は実質「1枚」。北京五輪へのラストチャンスとなる名古屋には、この大会の歴代優勝者4人を含む実力派ランナーが集結した。

*<特別対談>「勝つ」ために必要なことは何か 〜二宮清純×清宮克幸(サントリー・ラグビー部監督)〜 vol.2

 ラグビーのトップリーグのプレーオフ「マイクロソフトカップ」決勝が2月24日、東京・秩父宮ラグビー場で行われ、サントリーが今季14連勝の三洋電機を14−10で破り、初優勝を果たした。チームを率いたのは早大を13年ぶりの大学日本一に導いた就任2年目の清宮克幸監督。 昨夏に行われた清宮監督と二宮清純との対談から、サントリー・ラグビー部の「清宮革命」の本源を探る――。(今回はvol.2)

*大崎が日本人最高の3位。優勝はシャミ 〜びわ湖毎日マラソン〜

 北京五輪男子代表の最終選考会を兼ねた第63回びわ湖毎日マラソンが3月2日、大津市の皇子山陸上競技場を発着点とする42.195キロのコースで行われ、世界選手権2位でケニア出身のムバラク・シャミ(カタール)が2時間8分23秒で初優勝した。ヤレド・アスメロン(エリトリア)が2時間8分34秒で2位、大阪世界選手権6位の大崎悟史(NTT西日本)が2時間8分36秒で日本人トップの3位に入り、五輪代表候補に名乗りをあげた。  北京五輪マラソン代表は10日の日本陸連理事会・評議員会で決定する。

*ラグビーマイクロソフトカップ、サントリーが初優勝! <特別対談>二宮清純×清宮克幸「『勝つ』ために必要なことは何か」 vol.1

 ラグビーのトップリーグ上位4チームによるプレーオフ、マイクロソフトカップは2月24日、東京・秩父宮ラグビー場で決勝を行い、リーグ2位のサントリーが同1位の三洋電機を14−10で破り、初優勝した。  サントリーは前半7−10と三洋電機にリードを許して折り返したが、後半20分、WTB小野沢のトライで逆転。その後も追加点を与えず、リーグ創設5シーズン目での悲願を達成した。  初優勝を逃した三洋電機は今季初黒星となり、リーグ戦からの連勝は14で止まった。  プレーオフの最高殊勲選手には小野沢が選出された。

*エチオピアが4年ぶりの優勝! 日本は2位 〜横浜国際女子駅伝〜

 第26回横浜国際女子駅伝は2月24日、横浜市の横浜赤レンガ倉庫を発着点とする6区間、42.195キロのコースで7カ国の代表など14チームが参加して行われ、エチオピアが2時間14分47秒で4年ぶり2度目の優勝を飾った。日本は2時間16分41秒で2位、3連覇を狙ったロシアは3位、4位には九州選抜が食い込んだ。

*18歳錦織、ツアー初制覇の快挙! 〜男子テニス・デルレービーチ国際選手権〜

 17日(現地時間)、米国フロリダ州で開催されたデルレービーチ国際選手権男子シングルス決勝に進出した錦織圭が第1シードのジェームズ・ブレーク(米国)を下し、ツアー初優勝の大金星を挙げた。日本男子のツアー優勝は1992年4月の韓国オープンの松岡修造以来、実に16年ぶり2人目。

*ロスリンが初優勝、日本人最高は藤原。諏訪は4位 〜東京マラソン〜

 東京の都心を3万人ものランナーが走り抜ける第2回東京マラソンが17日、東京都庁前から東京ビッグサイトまでの42.195キロで行われ、男子はビクトル・ロスリン(スイス)が2時間7分23秒で初優勝した。一般参加の藤原新(JR東日本)が2時間8分40秒で日本人選手最高の2位に入り、北京五輪代表候補に名乗りを上げた。  アテネ五輪、大阪世界選手権代表の諏訪利成(日清食品)は4位、入船敏(カネボウ)は5位。昨年優勝のケニア出身のダニエル・ジェンガ(ヤクルト)は13位に終わった。 

*小林、小島らがナショナルチーム入り  〜横浜国際女子駅伝記者発表〜

 2月24日に開催される横浜国際女子駅伝(横浜赤レンガ倉庫発着・6区間42.195キロ)の概要発表と記者会見が12日、東京都内で行なわれた。3年ぶり10度目の優勝を狙う日本チームから選手を代表して、1500メートル日本記録保持者の小林祐梨子(豊田自動織機)、初の代表チーム入りとなる小島一恵(立命大)が会見に出席し、意気込みを語った。

*「五輪とは、一番高いところに立つ舞台」 〜棟田康幸インタビュー〜

 井上康生、鈴木桂治といった日本が誇る五輪金メダリストが相次いで敗れるなど、日本勢の不振が続いた昨年の世界柔道選手権(2007年9月13〜16日、ブラジル・リオデジャネイロ)。最終日に登場した男子無差別級の棟田康幸(警視庁)が、5試合オール一本勝ちという充実の内容で優勝を果たした。日本男子に唯一の金メダルをもたらすとともに、北京五輪代表権争いでも大きくアピールした棟田に、二宮清純がインタビュー。北京五輪に向けての思いなどを語ってもらった。

*時津風元親方ら4人を逮捕 〜力士急死事件〜

 大相撲の時津風部屋の序ノ口力士・時太山(本名・斉藤俊さん、当時17歳)が昨年6月、稽古後に急死した事件で、愛知県警は7日、当時の時津風親方と3人の兄弟子を傷害致死容疑で逮捕した。元親方らはビール瓶や金属バット等で斉藤さんの体中を殴り、暴行の末、死亡させた疑いがもたれている。

*伝説のボクサー、森岡栄治氏を描いた映画『子猫の涙』が公開! 

 オリンピック・ボクシングの最後のメダリスト、森岡栄治氏の栄光と挫折の人生を映画化した『子猫の涙』が、1月26日より公開された。そして27日、大阪・梅田ガーデンシネマにて、栄治氏の甥で監督の森岡利行、治子役・藤本七海、ヤクザ松永役の唐渡亮ら出演者による舞台挨拶が行われ、映画への思い入れを語った。

*破れなかった“善戦”の壁 〜ハンドボールアジア予選再試合・田崎健太特別レポート〜

 1月30日、代々木体育館を埋め尽くした1万人以上の観客はハンドボールという競技の醍醐味を感じていただろう。  前代未聞の五輪予選やり直しの日本対韓国は、ハンドボールの歴史上最も盛り上がった試合であった。国際試合らしい序盤から緊迫した、いい試合だった。  ただ、僕は試合が28対25で終わった瞬間、またかと天を仰いだ。  

Back to TOP TOP