金子達仁
発足したばかりのJ3が、23歳以下の選抜チームをリーグに加えると決めたとき、わたしはそれを大いに歓迎した。才能豊かな、しかし経験の足りない若い選手たちが、老練なアウトサイダーたちと切磋琢磨することにより、大きな飛躍が期 […]
バルセロナからメッシ、ネイマール、スアレスがいなくなったらどうなるか。あるいは、レアル・マドリードからクリロナ、ベンゼマ、ベイルがいなくなったら。 もはや別のチームである。 五輪サッカーは、だか […]
W杯の出場国が16から24に拡大された時、ベテラン記者たちは“水増し”によるレベルの低下を嘆いていた。実を言えば今回、欧州選手権に関してわたしが持っていた印象は、かつて先輩たちがW杯について抱いていたものと同じだった。 […]
何かの本で、英国にまつわるこんな小話を読んだ記憶がある。 ロンドンのさる豪邸に空き家に入った男が、その家に住む男の子と出くわしてしまった。無邪気な少年は、泥棒に言った。 「ぼく、フットボールが好き […]
まず安堵し、次に頭を抱える――手倉森監督の心中を察すれば、きっとそんなところか。 たとえばアルゼンチンでは、W杯前の最後のテストマッチをイスラエルと戦い、そこで敗れるのが本大会へ向けての吉兆と見なされていた […]
93年の発足当時、Jリーグは世界屈指の金満リーグだった。そのことは、欧州や南米で取材をしていると如実に実感することができた。というのも、こちらが日本人の記者だとわかると、必ずと言っていいほど、かけられる言葉があったから […]
いまにして考えれば思い上がりも甚だしいのだが、94年当時、わたしは米国のサッカーを完全に見下していた。当然、W杯米国大会は、ロクなものになるはずがないと思い込んでもいた。 まずもって、代表チームのサッカーそ […]
本来、スポーツとは祭りのようなものだとわたしは思っている。楽しいから、やる。興味がなければ、あるいはイヤなのであれば、参加しない自由もある。主たる権利は、あくまでも個人にある。 楽しみの中には、むろん、 […]
プロ野球の日本ハムが札幌ドームに代わる新しい本拠地球場建設の構想を進めている、と前日付のスポニチに載っていた。栗山監督に言わせれば「久々に体中がうれしさで埋めつくされた」気分なのだという。 それはそうだろう […]
学生時代、嫌いな教科と言えば数学だった人間が、ここのところ、古いデータや数字とにらめっこする毎日を送っている。以前からずっと興味を持っていたジャンルの仕事を、ついに始めることになったからである。 高校時代、 […]
ちょっとびっくりした。いまではすっかりお馴染みになった欧州CLのアンセム。導入されたのは96~97シーズンからだという。どういうわけか、チャンピオンズ“カップ”が“リーグ”へと移行したのと同時に導入されたものだと思い込 […]
古くは、2部リーグ、1部リーグ、そして欧州チャンピオンズカップを立て続けに制覇した「ノッティンガム・フォレストの三段跳び」がある。 ブンデスリーガならばカイザースラウテルン、日本ではレイソルやガンバなどが、 […]
「根性」という言葉を聞くと、オートマチックにアレルギー反応が出てしまうタチである。大切なのは技術であり戦術。根性なるもので勝てれば世話はない。中学生のころから、長くそう思い込んできた。 ただ、年をとるにつれ、 […]
W杯アジア最終予選の組み合わせが決まった。悪い組み合わせではない、というのが個人的な感想だ。最終予選である以上、そうそう簡単に勝てる試合などないことはわかった上で、それでも、ひとまず安心している自分がいる。 […]
先週の本欄で、岡崎について「高校卒業時、名うての目利きでもある恩師にプロ入り自体を反対された選手」と書いたところ、いまは台湾でユース年代の育成にあたられている「名うての目利きでもある恩師」――黒田和生さんからメールを頂 […]
プロ野球の世界に憧れ、しかしプロにはなれなかった若者たちが集まるクラブチームを取材した時の話である。 プロになれた者となれなかった者。その違いはどこにあるのか。プロ野球の経験者でもあるコーチから聞いた答え […]
伊達公子さんが激怒していたのは、確か、一昨年の年末だった。深夜、突如として自宅に押しかけてきたアンチ・ドーピング機構の調査員。その挑発的な態度は、伊達さんをして警察への出動要請を決断させるほどだった。顛末を […]
創成期のJリーグは引退寸前のロートルに大金をつぎ込み、欧州のメディアから冷笑されることもあった。ただ、先例がなかったわけではない。70年代後半の北米サッカーリーグ(NASL)などは、Jリーグよりはるかに大きなスケールで […]
地域密着をうたわないJリーグのクラブはない。ホームタウンを元気にしたい、勇気を与えたい、と口にする選手もたくさんいる。 だが、こんなことを宣言するクラブはなかった。 「いわき市を東北一の都市にする […]
強くなれば、人は群がる。なぜ強くなったのか。どうやって強くなったのか。秘密や理由を求める人も集まってくる。 弱くなれば、人は去る。なぜ。いかにして。秘密や理由は、探られることもなく放置される。& […]
確かに劇的な一戦ではあった。アジアの頂を争う戦いで、相手は韓国で、しかも0-2からの逆転である。間違いなく前代未聞にしてひょっとしたらもう二度とお目にかかれないぐらいに稀有な戦いでもあった。 だが、感動はな […]
苦しい試合だった。負け試合に等しい内容だった、と言ってもいい。それでも厳しい時間帯をしのぎきり、何とか勝利をつかむことができたのは、試合後の手倉森監督が口にしたように、チームに「大和魂」が宿っていたからなのだろう。リオ […]
五輪の出場資格が23歳以下に限定されたのは、92年のバルセロナ五輪からである。 わたしの勤めていたサッカー専門誌では、その4年前、ソウル五輪予選までは編集部のエースが特集を一手に引き受けていたが、出場資格に […]
大会終了後に発表された高校サッカー選手権の優秀選手のリストを見て驚いた。 FWがたった5人しかいなかったのである――GKは4人もいたのに! 高校サッカーの優秀選手を決定するのは、長く […]
毎年毎年この時期になると感じることを、今年もまた感じている。 選手が、小さい――。 高校野球を見ていると、そんなことはまるで感じない。昨年夏の話題をさらった清宮ジュニアに限らず、甲子園に出場して […]