金子達仁
大谷翔平は、サッカー界におけるペレのような存在だと勝手に思っている。100年に1度、何の前触れもなく、唐突に現れる不世出の存在。国籍や肌の色、文化の違いを超え、そのスポーツを愛する全世界の人々から畏怖され、愛される存在 […]
かたや「FCハリウッド」と呼ばれたこともある世界的なビッグクラブ。かたや人口わずか5万人、日本で言うなら福岡県田川市とほぼ同程度の街を本拠地とするスモールクラブ。試合を迎えるにあたって、目利きの揃ったブックメーカーがこ […]
全国大会の常連校と当たることが決まった。戦う前から、もう負けたような気分になってしまう。 強豪ではあるが、全国には行ったことのないチームとぶつかることになった。戦う前から負けたような気分、にはならなかった。 […]
元スペイン代表のセスク・ファブレガスがスペイン紙「マルカ」で語った現代フットボール論がちょっとした論争を生んでいる。 長いインタビューをものすごくザックリ要約させてもらうと、「現代のサッカーは味気ないものに […]
行くか、行かないか。 行かないのではないか、とわたしは思っていた。先発メンバーに浅野の名前が記されたと聞いて、なおさらそう思った。FWとしての能力に期待するというより、前線から猛烈なチェイスをかけることによ […]
2週間前のこの欄で「プーチンを止めるのは武力でも経済制裁でもない、ロシア国民の声だ」と書いた。届くはずのないのだけれど、つまりはロシア国民を煽った。自らは安全な場所に位置しながら、立ち上がれ、立ち向かえと煽った。&nb […]
日本のパラアスリートにとって、4年に一度のパラリンピックは最大にして唯一となるアピールの舞台である。どれだけ認知度を高めることができたかが、スポンサー契約の獲得や延長が鍵だった。 自分に関する限り、今回のパ […]
1カ月前、いや、10日前なら言えた。迷うことなく、軽く言い切ることができた。 戦争は悪だ。いかなる理由があろうとも悪だ、と。 いまは、もう言えない。どんな戦争も悪だというのであれば、ロシアに抵抗 […]
長く海外で生活してきた知人に聞いたことがある。 「海外のサッカーでも、日本で問題になってるようなパワハラ騒動ってあるの?」 間髪入れずに彼は言った。 「なかったですね」 「ミスをした選手も日本み […]
貰っても嬉しくないだろうし、そもそも意味がわからないだろうが、それでも座布団をあげたくなった。 イッツォク・スマティックさん。76年、スロベニアのマリボール生まれ。 北京五輪スノーボード男子ハー […]
わたしにとってのスキージャンプと言えば、うっすらと記憶に残る札幌での“日の丸飛行隊”と、あとは何といっても、長野での「ふなきぃ~」である。昨年、その主役でもあった原田雅彦さんにお話しをうかがう機会があったのだが、リレハ […]
なぜJリーグは生まれたのか。 負けたから、だった。 ロス五輪予選では、タイのピアポンにハットトリックを食らった。 W杯メキシコ大会予選では韓国に手も足もでなかった。 2年後、雨の国立 […]
さあ、いよいよ今年最初のW杯最終予選!……のはずなのだが、テレビを見ても、新聞を開いても、ネットを眺めても、なぜかいつもに比べて熱量が低めな気がする。日本代表が置かれている立場、状況を考えれば、もっとピリピリした空気、 […]
圧巻の強さを見せつけた青森山田の選手たちが、最後の最後になって見せた若さ、いい意味での青臭さが印象に残っている。 スコアは4-0。逆転を喫する可能性はほぼない状態で獲得したコーナーキックを、彼らは得点を奪う […]
天皇杯効果なのか、高校サッカーがやけに楽しい。 元日に日本のトップクラスの試合を見る。その後で見る高校サッカーは、どうしても物足りなさというか、粗っぽさが目についてしまうところがあった。 だが、 […]
森保監督はダメだ。 そう言い切る後輩ライターがいる。理由はまあ、詳しく説明する必要もあるまい。試合内容に魅力がない。采配が遅い。あまりの不人気でファンの代表離れを呼んでいる……などなど。 大方の […]
プロ野球の世界で「ご意見番」と言えば、パッと名前と顔の思い浮かぶ方が何人かいる。そして、そのほとんどは自らもプロ野球の世界で活躍した方たちである。 翻って日本のサッカーはというと、長い間、自分の名前と責任に […]
東京五輪直前、「大切なのは中国人だ」とのたまって波紋を呼んだご仁がいた。おそらくは単なるいい間違いだろうし、本当に彼が「中国人」を大切に思っているかはわからない。ただ、中国政府を大切に思っているらしいことは、最近になっ […]
ホームで苦杯を喫した相手とアウェーで戦う。これはもう、絶対に警戒せざるをえない。まして、中国戦でまさかの引き分けを演じてしまったオマーンは、ここで勝たないと相当に苦しくなる。だから、くる。大阪で戦った以上に、彼らは出て […]
大改装が施されたいまはわからない。だが、1929年に建設された当時の風情を色濃く残していた頃のベティスのホーム、ベニートビジャマリンの正面の入り口には、大きな金属製のプレートが設置されていた。 「12-1」& […]
どんなチームにも“代えの利かない存在”とされる選手はいる。どれほど監督が優秀で、フロントに目利きが揃(そろ)っていたとしても、そのピースが失われただけで、チーム自体が崩壊の危機にさらされることもある。それは、最近のバル […]
他の競技はいざ知らず、ことサッカーだけは、早く始めるに越したことはない、と思っていた。他のスポーツを並行してやるのは一向に構わない。ただ、繊細なタッチを身につけるためには、できるだけ早い段階から、できるだけ多くボールに […]
ヤクルトと阪神のデッドヒート。29年前の記憶が甦る。 わたしが所属していた専門誌では、Jリーグ発足を翌年に控え、各チーム担当記者を決めよう、ということになった。 担当決めは、極めて単純な方法で行 […]
GKとしては会心の反応で弾いたプレーを、「GKがこぼしたところを……」と書かれてしまうことはよくある。立場、切り口によってサッカーの見え方はまったく違う物になってくる。 オーストラリア戦の開始3分、大迫のポ […]
正念場。性根場と書くこともあるらしい。性根を据えて向かう場面。据えねばやられる。やられれば奈落に落ちる。選手やスタッフは相当な思いでサウジに乗り込んでいるだろうし、わたし自身、久しぶりの緊張感とともに試合を迎えようとし […]