金子達仁
脳震盪。大会中にやってしまったら、その選手のW杯はほぼ終わる。やったことのない選手は少ないだろうし、やった経験のある者であれば、最低でも12日間の休養が義務づけられている。トレーニングが開始できるのは休養期間が明けてか […]
わたしだったら、最後のリーグ戦での出来を重視するかもしれない。わたしが代表監督で、選手選考に頭を悩ませているとしたら。 サッカー選手にとって、W杯でプレーすることの意味は大きい。「将来はWBCでプレーしたい […]
日本では代表人気の低下を嘆く声が聞こえるが、レアル・マドリードのペレス会長からすればかわいい悩みかもしれない。彼が頭を悩ませているのは、サッカー人気そのものの低下、若者のサッカー離れだからである。 確かに、 […]
馬として生まれなければ騎手にはなれない。それが日本サッカー界である。 何を言っているのかわからない、という方のためにご説明を。その昔、イタリアの名門ACミランが、プロサッカー選手としての経験が一切ない人物を […]
NHK大阪が制作した「阪神矢野 どん底からのラストデイズ」という番組を見た。今季の阪神矢野監督に密着したドキュメンタリーである。 おそらくは今年こそ阪神が優勝するのでは、との期待を前提に企画されたものだと思 […]
長谷部の力を借りない手はない。カタールで戦う相手の一つがドイツに決まった時から、そう思ってきた。 彼には経験があり、浸透圧の高い言葉がある。チームに迎え入れることで、得られるメリットは計り知れない。そう思っ […]
このトシになってやっとわかってきた。わたしには、世界大会のたび、相手にバイアスをかけてしまう傾向がある。 強いチームをより強く、弱いチームをより弱く認識したがってしまう。 W杯カタール大会での対 […]
知ってはいた。体験したわけではないけれど、先輩たちから聞かされてわかったつもりになっていた。 スポーツの国際大会を招致するにはカネがかかる。 招致を争うライバルの中には、だいぶグレーというか、ほ […]
必ずしも未来に直結しているわけではない。それは、過去の歴史が証明している。ワールドユース。今で言うところのU-20W杯。第1回大会の優勝国はソ連だった。ガーナが優勝したこともあるし、前回大会の覇者はウクライナだった。8 […]
仙台育英が夏の甲子園を制した。宮城の、東北の悲願がついに叶った。須江監督の優勝インタビューも印象的で、はや「青春って密」を流行語大賞に、なんて声もあるようだ。わかる。わたしもアレにはグッときた。 今回の優勝 […]
今回はちょっと自信なさげに書きます(笑)。 殺人。近代社会における絶対悪。明治だろうが大正だろうが昭和だろうが平成だろうが、断じて許されることではありません。なので、令和の世を生きるわたしたちが明治や大正の […]
26年のW杯本大会出場国が48カ国になること、そのうちアジア枠が最大9枠に増えることは、5年前の段階で決まっていた。 あのときも、多かったのは批判的な声だった。FIFAの行き過ぎた商業主義。本大会のレベル低 […]
香港戦と中国戦は有料の公開試合。評価の対象となるのは韓国戦のみ。そう決めてこの大会を眺めてきた。 それでいながら、中国戦の後はこめかみがヒクつきかけてしまったわたしである。結果は度外視といいながら、やはりど […]
確かシドニー五輪の前後だった。A代表だろうが五輪代表だろうが予選だろうが親善試合だろうが、日本代表というだけで会場が満員になってしまう状況を本欄で皮肉った記憶がある。 こんなのいまだけ、日本だけ、と。&nb […]
80年代を生きるアメリカの高校生マーティにとって、日本車は高性能の象徴だった。タイムマシンに乗って出会った50年代の科学者ドクにとって、日本製は安かろう悪かろうの象徴だった。映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」で描か […]
サッカーは野球の敵。 いまとなっては信じられない気もするが、かつては、そう公言して憚らない人がこの国にはいた。 サッカーは日本人の国民性に合わない。サッカーは日本が培ってきた秩序と文化を破壊する […]
W杯日韓大会から20年、ということで、さまざまな媒体であの大会の特集が組まれている。わたし自身、雑誌の企画で川淵三郎さんと中田英寿さんにお話をうかがう機会をいただいた。自分自身の記憶と合わせて、同じ大会でも立場が違えば […]
チュニジア戦の惨敗を受け、しかし「失望はしたが絶望はしていない」と書いてから半日後、試合を報じる各メディアの論調を見て少しばかり気持ちが動いた。 より、暗くなった。 原因は、シュミット・ダニエル […]
さすがはブラジル、というべきか。試合が終わって数日が経っても、あちこちであの試合について聞かれる。 一番よく聞かれたのは「ブラジルは本気だったんですか」ということ。これ、良くも悪くも日本人ならではの疑問だと […]
パラグアイ、ブラジル、ガーナ、チリまたはチュニジア。このコロナ禍にあって、よくぞこれだけの対戦相手を揃えたものだと思う。疑似W杯、とまではいかないものの、疑似コパアメリカもしくは疑似アフリカン・ネーションズカップの水準 […]
高原直泰がブンデスリーガ初ゴールをあげた19年前の2月9日、日本人メディアは大騒ぎだった。わたしもそのうちの一人だった。マジか! 信じられない! それが正直な気持ちだった。 たかが1ゴールで? と思う若い方 […]
アトランタ五輪を題材にした初めての単行本を書いた当時31歳のわたしにとって、メキシコ五輪は歴史上の出来事でしかなかった。第2次大戦や関東大震災のように、知っていても自分との直接的な関係は感じることのできない事象だった。 […]
欧州の21~22シーズンもいよいよ最終盤にさしかかってきた。各国でさまざまなドラマが展開されている。 まず感動的だったのは4月23日に行われたスペイン国王杯の決勝だった。ベティス対バレンシアは、1-1のまま […]
なぜイビチャ・オシムはかくも多くの日本人から惜しまれるのだろう。 指導を受けた選手やスタッフ、ジェフのファンが嘆くのはわかる。だが、日本代表監督としてのオシムはわずか20試合を戦ったにすぎず、W杯本戦で指揮 […]
サッカーの歴史は、クラブチームから動き出す。 世界を驚かせた74年W杯のクライフとオランダは、60年代後半のアヤックスから始まった。南米のアウトサイダーだったコロンビアを見る目が一変したのは、80年代後半の […]