サッカー

「バルサ型」脱却 ビエルサ監督の挑戦

 現在のバルセロナにつながるサッカーの源流は、70年代のアヤックスとオランダ代表によって作られたといっても過言ではない。  リヌス・ミケルスが編み出し、ヨハン・クライフによって具現化された新しいスタイルは、武将の一騎打ち的な要素を持っていたそれまでのサッカーを、セピア色の思い出へと変えた。たっぷりとした時間と空間の中で思う存分に才能を発揮してきたブラジルの芸術家たちは、“ボール狩り”と呼ばれた集団歩兵戦法によって圧殺された。

第176回「プレミア」 〜高円宮杯U-18プレミアリーグ第12節〜

 9月18日(日)、愛媛FCユースは、高円宮杯U-18プレミアリーグ(WEST)の第12節となる対立正大淞南高校戦へと臨んだ。  試合会場は、北条スポーツセンター陸上競技場(松山市)。朝方、低く垂れ込めていた雨雲も試合前には遠のき、残暑を思わせる強い日差しが戻ってきた。  今日の対戦相手の立正大淞南高校(島根県)は、年初の第89回全国高校サッカー選手権大会においてベスト4入りした強豪校。ピッチコンディションも整い、好ゲームが期待できそうである。

賛成 J2のナビスコ杯参加

 J1だけで行われていた大会にJ2も加えようというナビスコ杯の変更案が、一度は決まったかに思われたものの、再び振り出しに戻ったという。  変更案を全面的に支持したというJ2側の論理も、反対したクラブが多かったというJ1の立場もわかる。J2側からすれば、目下のところ天皇杯で勝ち進むことでしか実現しないJ1勢との対決が、定期的に行えることになる。観客動員で大苦戦しているクラブが多いJ2にとっては、起死回生にも近いアイデアに見えることだろう。

清武“将軍”中心に度肝抜かれた開始15分

 開始15分間のサッカーにはいささか度肝を抜かれた。出し手、受け手に加えて第三の選手が攻撃にからむ。結成当時、永井の速さ以外に武器が見当たらなかったチームは、どこからでも決定的な形をつくれる集団に変貌を遂げていた。早い時間帯で先制点を奪えたことで、そこからはペースとレベルを落としてしまったものの、いい時間帯のサッカーは、これならば五輪でもメダルが狙えると確信させてくれるものだった。

松木安太郎(サッカー解説者)<後編>「北朝鮮での仰天体験」

: 松木さんの実家は日本橋にあるうなぎ屋「近三(きんさん)」。人気の老舗ですね。 : 明治初期から四代続いています。僕は東京生まれですが、もともと松木家は近江がルーツだそうです。それで四代前の曾祖父が上京してうなぎ屋を始めたと聞いています。

なでしこ、五輪のカギは新たな「思い」

 まずは、ロンドン行きのチケットを獲得したなでしこたちに拍手を贈ろう。明らかに力の落ちる相手だったタイとの初戦をも含め、自分たちの良さを出せた試合、時間帯はほとんどなかった。特に、韓国、北朝鮮戦などは黒星がついていてもおかしくない内容だったが、終わって見れば周囲が期待した通りの首位通過である。さすがというしかない。

第48回 日本でプレーしたブラジル人たちのその後<Vol.5>

 数年前からブラジルサッカー界は、国の好況の影響を受けて、高年俸の選手が増えている。その象徴が、08年12月にコリンチャンスへ移籍したロナウドだった。彼の月収は180万レアル、日本円に換算して約9000万円になる。  ロナウド以降、デコ、フレッジなど代表クラスの選手たちが次々と母国のクラブに帰国した。彼らの月収は50万レアル(約2500万円)を超えている。  しかし、こうした給料を支払えるのはごく一部のクラブだけである。

ザック監督が「アジア」を知ったことが収穫

 アジア杯準決勝の韓国戦は、ザッケローニ監督にとって教訓に満ちた試合だった。あの試合で、彼はイタリア人と日本人の基本的なメンタリティーの違いを理解した。時に専守防衛をも美学とするイタリアの常識が、日本では必ずしも常識ではないことを学び、以後、カテナチオの信奉者が見たら卒倒しかねない攻撃的なスタイルに重心を傾けてきた。あの試合は、間違いなくザッケローニ体制にとってのターニング・ポイントだった。

松木安太郎(サッカー解説者)<前編>「ザックジャパンは油断大敵!」

: 9月は男子のW杯アジア3次予選に五輪アジア最終予選、なでしこジャパンの五輪アジア最終予選とサッカーの注目試合が続いています。松木さんと楽しくサッカー談議ができればと思っています。 : 雲海は昔からよく飲んでいました。そば焼酎って、一番合うのはそば湯割りなんですよ。夏場はぬるめのそば湯に、そば焼酎を入れると本当においしい。おそば屋さんに行くと、必ずそば焼酎とそば湯をセットで頼みますね。

第175回「苦闘」 〜2011愛媛県サッカー選手権大会決勝〜

 8月21日(日)、2011愛媛県サッカー選手権大会(第91回天皇杯県代表チーム決定戦)の決勝が、ニンジニアスタジアムにて行われた。   7月からスタートしたトーナメント戦で、ここまで勝ち上がってきたのは「愛媛FCしまなみ」(四国社会人リーグ)と「久枝FC」(愛媛県社会人リーグ)。奇しくも、昨年の決勝戦と同一カードとなった。

北朝鮮戦 大きな意味を持つ遠藤の力

 週末のJリーグで素晴らしいゴールを決めた柏の田中順也が日本代表に招集された。おそらくは、当の本人以上に周囲の仲間の方が驚き、興奮しているのではないか。それまで代表に縁のなかった選手であっても、内容と結果を残せばすぐにチャンスが与えられる。柏の選手たちは、その実例を目の当たりにしたからだ。当たり前のようで、長く日本のサッカー界では当たり前でなかったことが、ついに当たり前になりつつある。

「美しく勝つ」国になれるのかの分水嶺

 ロンドンを目指すなでしこと五輪代表の予選が始まる。ザッケローニ監督が“ブラジルでのファイナリスト”という壮大な目標を掲げたA代表の戦いも始まる。9月は、日本サッカーにとって大きな意味を持つ戦いが目白押しである。  これまで、日本サッカーにとっての予選とは、世界中の圧倒的多数がそうであるように、結果のみが求められる舞台だった。内容は二の次。とにかく勝てばいい。どれほど乏しい内容であろうとも、勝てばすべてが許される。選手や関係者だけでなく、ファンやメディアの中にも、そして私自身の中にも、そうした感情があった。

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