まずは先週木曜日に決まったW杯アジア最終予選の組み合わせについて。 どこも簡単な相手ではないし、特に、インドネシアには国としての勢いを感じる。序盤戦でひとつでも番狂わせを演じるようなことがあると、そのま […]
先週末、度肝を抜かれるゴールがJリーグであった。浦和対鹿島。1-2で迎えたアディショナルタイム。敵陣左サイドの深い位置でFKを得た浦和は、ほぼ全員がペナルティーエリアに入り、もちろん、鹿島もそれに対応する。キッカーは武 […]
アフリク・ツベイバという名前をどれだけの方が覚えていらっしゃるだろうか。80年代後半から90年代にかけてのソ連、旧CIS(独立国家共同体)代表にして、ガンバ大阪のセンターバック。知名度では同時期に所属していたアレイニコ […]
三笘薫が、タイ・リーグワンのチョンブリに移籍する……なんてことになったら、ファンはどのような反応を示すだろうか。 チョンブリのファンが喜ぶのは間違いない。W杯でも活躍した、アジアを代表する選手の一人が、首都 […]
クラブ史上初のACL制覇を目指した横浜F・マリノスの夢が散った。刀折れ矢尽き、としか表現のしようがない、壮絶な轟沈だった。 ただ、試合内容、結果以上に衝撃的だったのは、ハッザ・ビン・ザイード・スタジアムの雰 […]
30年前の5月18日、アテネで行われた欧州チャンピオンズリーグ決勝で、バルセロナはACミランに0-4で敗れた。バルセロナ隆盛の礎を築いたクライフにとっては、“終わりの始まり”とも言うべき衝撃的な惨敗だった。 […]
韓国に衝撃が走っている。男子サッカーがパリ行きの切符を取り逃しただけでなく、女子のサッカー、男女のバスケットもバレーも、ことごとくアジアの壁を突破できなかった。結局、パリ行きが決まった球技は女子ハンドボールのみ。パリに […]
28年前、日本は28年ぶりの五輪出場を果たした。あのとき、銅メダルを獲得した68年メキシコ五輪のことを、ほとんど江戸時代の出来事のように感じていたわたしには、いまの若い世代にアトランタ五輪の重要性を説いたところで、響く […]
日本の23歳以下代表が、無事にパリ五輪出場権を勝ち取った。まずは、大変な重圧の中、目標を達成したチームに賛辞を贈りたい。 1次リーグで韓国に敗れたことで、一時は予選突破自体を危惧する声もあった。大岩監督に対 […]
パリ五輪を目指す23歳以下日本代表の前途が、怪しくなってきている。カタールかインドネシアか。準々決勝の相手を選択することになる1次リーグ最終戦で、韓国に敗れた日本は開催国カタールとの対戦が決まった。 敗れた […]
前半の早い段階で退場者を出し、絶体絶命の状況に追い込まれた日本を救ったのが、GK小久保だったことに疑いの余地はない。特に、後半開始早々に訪れた1対1でのストップは、まさにビッグセーブだった。彼の活躍なくして、この勝利は […]
サッカーだけは大丈夫、と無邪気に信じていた時代があった。 72年のミュンヘン五輪。パレスチナ過激派のテロにより、イスラエルの選手11人が殺害された。2年後、W杯西ドイツ大会でテロは起きなかった。 […]
1年前までアマチュアだった選手たちが、立場をプロと変えただけで見違えるようなプレーをするようになったのが、Jリーグ初年度だった。大観衆に見守られ、自分たちだけでなく、ファンもが勝敗にこだわるようになったことで、日本のサ […]
どれほど仲のいい、あるいは付き合いの長い友人であっても、好きな映画や音楽が完全に一致することなどありえない。なので、代表監督が誰を選ぼうが、その選考に異をはさもうとは、基本的に思わない。あいつは俺の好きなジューダス・プ […]
キロガ、クビヤス、そして超新星と期待されたウリベ。80年代のペルー代表を特集したYouTubeを見ていたら、監督が「DT」と表記されていた。 DT。ディレクトール。日本語に訳すと、指揮者、指導者、映画や演劇 […]
“シャンパン・サッカー”。誰が言い出したのかはわからない。初めて聞いたのは、たぶん、わたしが10代の終わりにさしかかったころだったと思う。入手できる映像はほとんどなく、そもそもシャンパーニュ自体を味わったこともなかったは […]
苦しい、苦しすぎる90分とアディショナルタイム5分だった。 前半を終えた段階で、日本の選手たちには余裕めいた感触があったはずだ。相手にほぼ攻撃の形を作らせず、終了直前の決定機にはGK山下が“山下の4ステップ […]
前代未聞、言語道断というしかない。五輪出場をかけた一大決戦の会場が決まらない。平壌で戦う心づもりをしていたら大連かも、という情報が流れ、開催まで5日を切った段階でジッダに決まった。 「あってはならないことだと […]
奥寺康彦をケルンに引っ張ったことでも知られるバイスバイラーは、元来、小さな田舎クラブにすぎなかったボルシアMGを、魅力的な攻撃サッカーで欧州屈指の強豪に育て上げたドイツ屈指の名伯楽である。 国を越えた選手や […]
極論すれば、“監督論”なるものは、好き嫌いということに落ち着く。その人のサッカーが好き。または、嫌い。 わたしは、サンフレッチェ時代に森保監督のやっていたサッカーが好きだった。だから、代表監督になっても支持 […]
アジアサッカー連盟(AFC)が29日に発表したところによると、カタールで行われてアジアカップの観客動員数が、11試合を残した時点で史上最多を記録したという。 ちなみに、これまでで一番多かったのは04年の中国 […]
スペイン語圏には、GKというポジションを表現する単語の一つに“ポルテーロ”というものがある。直訳すれば「門番」。実社会では、門の前に立ちはだかり、住人たちを守る存在である。 仮に門番が強盗の侵入を許してしま […]
専門誌で高校サッカーを担当するようになったころ、わたしにはお気に入りの選手がいた。バイエルンに所属していたデンマーク代表のブライアン・ラウドルップ。重心の低いドリブル。柔らかい膝と広い視野。ドイツの人気投票で1位に輝い […]
おめでとうございます、と軽々しく口にするのが憚られるような年明けになってしまった。被害にあわれた方、平穏な日常を取り戻すべく奮闘している方々に思いを馳せつつ、今年の筆を始めたい。 まずは元日に行われたタイと […]
世界のサッカー界の生き字引から、もしこんなことを言われてしまったら。 「日本のあの選手は、ペレにも比肩しうる」 ペレ、がピンとこない方は、クリロナだろうがメッシだろうがエムバペだろうが、好きな人物 […]