もうひとつ、秋山のさりげない“プロ魂”を端的に示すエピソードを紹介しよう。 現役時代、秋山は塁に出ると、まるで儀式のように右手の手袋をはずし、左手に持ち替えた。盗塁する時も左手で手袋を掴んだままなのだ。 素人目には何ともしまらない格好に映った。「手袋をしっかりはめておかないと、ケガをするぞ」という指摘もあった。
この10年でレギュラーシーズン1位4回、Aクラス9回。ホークスは2000年代のパ・リーグで安定した強さを誇った。しかし、ここ数年、主力の移籍や高齢化、相次ぐ故障者などで、チームには転換期が訪れている。「ここ2、3年、(1軍を)経験した若手がいっぱいいる。そこで自分に何が足りないかを意識して練習に取り組む部分が見えてきた。彼らの成長に期待したい」。今季、2年目を迎える秋山幸二監督は、ニューヒーローの台頭を望んでいる。進んで多くを語らない指揮官は、いかなる野球哲学を持っているのか。二宮清純が迫った。
ロサンゼルス・エンゼルスの松井秀喜が14日、昨季まで在籍した古巣のニューヨーク・ヤンキースと公式戦で初めて顔を合わせた。「4番・DH」でスタメン出場した松井だったが、元同僚の先発左腕アンディ・ぺティットらの前に快音は聞かれず、5打数ノーヒットに終わった。試合もエンゼルスが終盤の猛追及ばず、5−7で敗れた。
近畿圏を拠点とする独立リーグである関西独立リーグ、ジャパン・フューチャーリーグ(JFBL)がそれぞれ開幕を迎えた。もともとは昨年発足した関西独立リーグが球団数を拡張していく予定だったが、旧運営会社の撤退や経営難などで方針が分かれ、三重スリーアローズと大阪ゴールドビリケーンズがリーグを脱退。新たにJFBLを立ち上げた。関西独立リーグも韓国人選手を中心とするコリア・ヘチを新球団に迎えて昨季と同じ4球団制を維持したが、リーグの目玉となっていた女子選手の吉田えり(元神戸9クルーズ)は退団し、米独立リーグ挑戦のため合意していた三重への入団もなくなった。現状では両リーグとも開幕からの観客動員は決して芳しくない。野球では阪神の人気が根強い土壌で、いかに草の根から認知度を高めていくかが大きな課題となっている。各球団の横顔を紹介したい。
四国・九州アイランドリーグの徳島インディゴソックスは13日、神戸総合運動公園サブ球場でオリックス2軍と交流試合を行った。徳島は初回、2回と1点ずつを奪って先行したが、4回以降、毎回失点を重ね、逆転を許す。7回には迎祐一郎、一輝の連続ホームランも飛び出し、リードを広げられた。徳島は最終回に3点をあげて反撃したものの、5−8で敗れた。
◇4月11日(日) (長崎1勝、住之江、618人) 大阪ゴールドビリケーンズ 1 = 000001000 勝利投手 石田(1勝0敗) 敗戦投手 酒井(0勝1敗) セーブ 小林(1S)
◇4月10日(土) (三重1勝、伊勢倉田山、393人) 長崎セインツ 0 = 000000100 勝利投手 洪(2勝0敗) 敗戦投手 藤岡(0勝1敗) セーブ 大島(1S)
四国・九州アイランドリーグの香川から東京ヤクルトに入団した三輪正義内野手が、9日の阪神戦(甲子園)に「1番・レフト」で出場。1軍初スタメンを果たした。これまで1軍で打席の経験もなかった三輪は初回の第1打席、阪神先発・安藤優也のスライダーをとらえ、センター前へ。プロ初打席で初ヒットをマークした。この出塁を足がかりにヤクルトは1点を奪い、三輪は先制のホームを駆け抜ける。
東京ヤクルトからニューヨーク・メッツに移籍した五十嵐亮太が9日、本拠地で行われたフロリダ・マーリンズ戦でメジャーリーグデビューを果たした。1−3と2点ビハインドの7回、先発投手の後を受けてマウンドに上がった五十嵐は、いきなり先頭打者に四球を与えてしまう。だが、昨季の首位打者ヘインリー・ラミレスを併殺打に打ち取り、ピンチを脱出。続くホルヘ・カントゥもセカンドフライに仕留め、1回を無失点で切り抜けた。試合は、そのまま1−3でメッツが敗れた。
メジャーリーグ通算51勝をあげ、昨季はクリーブランド・インディアンスに所属していた大家友和が古巣・横浜に入団することが決まった。大家にとっては12年ぶりの日本球界復帰となる。今季はメジャーでのプレーを目指し、一時、メキシコリーグの球団と契約を交わしていたが、1週間で自由契約となり、新天地を探していた。実績のある右腕だけに、尾花高夫監督は手薄な先発陣の一角として期待している。今年2月、自主トレ中の大家に当HP編集長・二宮清純がインタビューを行い、渡米のいきさつやメジャーでの経験を大いに語ってもらった。その一部を紹介しよう。
巨人からニューヨーク・メッツに移籍した高橋尚成が8日、本拠地で行われたフロリダ・マーリンズ戦でメジャーリーグデビューを果たした。6−6の延長10回に6番手としてマウンドに上がった高橋だったが、先頭打者にいきなりヒットを浴びると、得点圏に走者を進められ、代打のロニー・ポーリーノにセンター前に運ばれて1点を失った。結局、これが決勝点となり、メッツは6−7で敗戦。高橋は初登板で黒星がついた。
年代モノのワインのように、歳月を重ねるごとに独特の味わいをみせる選手がいる。巨人のセカンド・木村拓也もそのひとりだ。昨季は規定打席に及ばなかったものの、プロ18年目で.293と最高の打率を残した。今季も開幕スタメンの座こそ助っ人のエドガルド・アルフォンゾに譲ったが、8日の横浜戦に今季初先発を果たすと、ここまで打率.346の好成績を残している。何度もクビの危機に瀕しながら第一線でプレーし続ける男に二宮清純が迫った。
MLBの2010シーズンが日本時間6日、本格的にスタートし、各地で開幕戦が行われた。ニューヨーク・ヤンキースからロサンゼルス・エンゼルスに移籍した松井秀喜は地元でのオープニングゲームに「4番・DH」で先発出場。3−3の同点で迎えた5回、2死1、2塁のチャンスでライト前に勝ち越しタイムリーを放つと、8回には右中間へ移籍後第1号となるソロ本塁打を叩きこんだ。エンゼルスは主砲の2安打2打点の活躍で6−3と勝利。赤いユニホームを身にまとった背番号55が早速、アナハイムのファンから大歓声を浴びた。
3日、BCリーグが開幕し、各地で熱戦が行なわれた。4日とあわせて2試合が消化され、連勝した球団は0。リーグ創設4年目を迎えたリーグが群雄割拠の時代に突入し、今シーズンの優勝争いは混戦必至となりそうだ。
MLBの2010シーズンが日本時間5日、開幕し、ボストン・レッドソックスとニューヨーク・ヤンキースの試合では、4番手でマウンドに上がった岡島秀樹が勝ち投手になった。岡島は5−5の同点で迎えた7回、無死2、3塁のピンチでマウンドに上がったものの、内野ゴロの間に1点を勝ち越され、さらにタイムリーを浴びてしまう。しかし、直後に味方がダスティン・ペドロイアの2ランと相手のバッテリーミスで3点を奪って逆転に成功。結局、レッドソックスは9−7でオープニングゲームを制し、岡島は2008年以来、2度目の開幕戦勝利投手となった。
◇4月4日(日) (香川1勝、津、621人) 三重スリーアローズ 6 = 200000400 勝利投手 高尾(1勝0敗) 敗戦投手 石原(0勝1敗) セーブ 橋本(1S)
4月3日(土) ◇決勝 日大三(東京) 5 = 021002000000 (延長12回) 【本塁打】(日)平岩、大塚
日本で4番目となる野球独立リーグ、ジャパン・フューチャーベースボールリーグ(JFBL)が3日、開幕した。同リーグは昨季、関西独立リーグで前後期を制覇した大阪ゴールドビリケーンズと新規参入の三重スリーアローズによる2球団で構成され、直接対決24試合と、四国・九州アイランドリーグの5球団との交流戦30試合を含めた54試合のリーグ戦で優勝を争う。津市営球場で開催された記念すべき開幕戦は7−4で三重が大阪を破った。また同日はアイランドリーグ、BCリーグも同時に開幕した。
◇4月2日(金) (神戸2勝、大東龍間、58人) コリア・ヘチ 5 = 000003200 勝利投手 福泉(1勝0敗) 敗戦投手 金沢(0勝1敗) 本塁打 (コ)孫智煥2号2ラン
4月2日(金) ◇準決勝 大垣日大(岐阜) 0 = 000000000 【本塁打】(興)山川
◇準決勝 広陵(広島) 9 = 2000021 04 【本塁打】(広)丸子 (日)荻原
2シーズン目を迎える関西独立リーグが28日、開幕した。今季は昨年の前後期覇者・大阪が離脱し、ジャパン・フューチャーベースボールリーグへ移籍したが、韓国人主体による新球団コリア・ヘチが参入した。紀州、神戸、明石、コリアの4球団で初年度同様、前後期各36試合によるリーグ戦を展開する。開幕戦は神戸と紀州が勝利し、新規参入のコリアは敗れた。
徳島インディゴソックスは28日、西宮・阪神鳴尾浜球場で阪神2軍と交流試合を行った。徳島は初回、元千葉ロッテ・白川大輔の犠飛で1点を先行すると、先発の角野雅俊が6回を1失点の好投。終盤には相手のミスに乗じて得点を重ね、3−2で接戦をモノにした。
26日、プロ野球セ・リーグが開幕した。優勝候補筆頭に挙げられている巨人は東京ヤクルトに快勝し、4連覇に向けて好発進。また、昨季Bクラスに転じた阪神は新加入の城島健司が4打点をマークするなど、打線が奮起し、逆転勝利を収めた。野村謙二郎新監督のもと再建を目指す広島は、プロ4年目にして初の開幕投手を担った前田健太が攻守にわたり活躍。昨季2位の中日を下し、幸先よいスタートを切った。
彼は「聞き魔」なのだ。 石川は秋田市生まれ。小学3年で野球を始めた。背は低く、一番前が指定席。「前へならえ!」の号令がかかると、いつも腰に手をあてていた。 左利きの利点をいかしてピッチャーになったが、小柄な上にガリガリ。野球の名門・秋田商高への進学を希望すると中学の監督から「キミの体のことを考えると軟式の方があっている」と軟式野球部入りを薦められた。