ニューヨーク・ヤンキースの田中将大が15日、敵地でのニューヨーク・メッツ戦に先発し、メジャーリーグ移籍後初完投を完封勝利で飾り、無傷の6勝目をあげた。これでレギュラーシーズンは日本時代から34連勝。この日の田中は緩急をうまく使い、凡打の山を築く。無四球とコントロールも安定し、114球で相手打線をシャットアウトした。ナショナルリーグ本拠地でのインターリーグのため、打席にも立った田中は9回の第4打席でセンター前ヒットを放ち、メジャー初安打もマークしている。ヤンキースは4−0で勝利し、連敗を4で止めた。
テキサス・レンジャーズのダルビッシュ有が10日、本拠地でのボストン・レッドソックス戦に先発し、9回2死まで無安打に抑える快投をみせた。あとひとりでノーヒットノーランというところでデイビッド・オルティスにライト前ヒットを打たれ、日本人では野茂英雄以来となるメジャーリーグでの快挙達成はならなかったが、9回3分の2、126球を投げて12奪三振、2四球の内容で今季3勝目(1敗)をあげた。試合はレンジャーズが8−0で快勝した。
ニューヨーク・ヤンキースの田中将大が4日、本拠地でのタンパベイ・レイズ戦に先発し、7回途中8安打3失点で無傷の4勝目をあげた。この日の田中は4回までに2本塁打を浴び、3点を奪われる展開。それでも中盤以降は立ち直ると、打線が逆転に成功した。試合はヤンキースが9−3で勝利し、連敗を3で止め、再びア・リーグ東地区首位に立った。同じくヤンキースのイチローは8番・ライトで先発出場し、4打数2安打1打点を記録している。
ニューヨーク・ヤンキースの田中将大が28日、本拠地でのロサンゼルス・エンゼルス戦に先発し、7回途中5安打2失点で勝敗はつかなかった。この日の田中は相手打線にボールを見極められ、5四死球を与える苦しい内容。それでも11奪三振を奪う力投で、4回の内野ゴロの間と、6回のソロアーチによる失点にとどめた。試合は田中降板時には1点ビハインドだったヤンキースが逆転し、3−2で勝利した。同じくヤンキースのイチローは9番・レフトで先発出場し、3打数無安打ながら1打点を記録している。
ニューヨーク・メッツの松坂大輔が25日、本拠地でのセントルイス・カージナルス戦で3点リードの9回に登板。1回を3者凡退に抑え、メジャー移籍後初セーブを記録した。現地時間16日付でメジャー昇格を果たした松坂はここまでリリーフで3試合に投げ、防御率は2.08。メッツはクローザーが故障や不調で定まっておらず、テリー・コリンズ監督は中継ぎで結果を出していた右腕に代役としてテストする意向を示していた。
ニューヨーク・ヤンキースの田中将大が23日、敵地でのボストン・レッドソックス戦に先発し、8回途中7安打2失点で無傷の3勝目をあげた。試合は9−3でヤンキースが快勝した。田中は4回に相手の主砲デイビッド・オルティス、マイク・ナポリに連続ホームランを浴びたが、それ以外は低めにボールを集め、危なげないピッチングでレッドソックス打線を抑えた。同じくヤンキースのイチローは8番・ライトで出場し、4打数2安打、レッドソックスの田澤純一は9回に登板して1回1安打無失点だった。
ニューヨーク・ヤンキースの田中将大が17日、本拠地でのシカゴ・カブス戦に先発し、8回2安打無失点で2勝目をあげた。試合は3−0でヤンキースが勝利した。前日のナイトゲームが雨で流れ、デーゲームでのスライド登板となった田中だが、その影響を全く感じさせず、2試合連続で2ケタ奪三振(10個)を記録。メジャー3試合目で初の無失点ピッチングで相手打線を寄せ付けなかった。
ニューヨーク・ヤンキースの田中将大が10日、本拠地でのボルチモア・オリオールズ戦に先発し、7回7安打3失点で勝敗はつかなかった。今季2度目の先発でヤンキースタジアムでのデビュー登板となった田中は、2回に先制3ランを浴びたものの、以降はランナーを出しながらも追加点を許さない。7回を投げてメジャーリーグ移籍後、初の2ケタ奪三振(10個)を記録し、3−3の同点の場面で降板した。試合は救援陣が最終回に勝ち越しを許し、4−5で敗れた。また、ヤンキースのイチローが9回に代走で登場し、日米通算3018試合出場となって、野村克也氏の持つ日本最多記録(3017試合)を上回った。
東北楽天からポスティングシステムでニューヨーク・ヤンキースに移籍した田中将大が5日、敵地でのトロント・ブルージェイズ戦でメジャーリーグ初登板を果たし、7回6安打3失点で初勝利を記録した。日本人投手がメジャー初登板で初勝利を収めたのは2012年のダルビッシュ有(テキサス・レンジャーズ)以来、9人目。新天地でスタートを切る1勝が、自身にとってはプロ通算100勝目となる節目の白星となった。
ニューヨーク・ヤンキースの黒田博樹は3日、敵地でのヒューストン・アストロズ戦で今季初先発し、6回2失点で負け投手となった。黒田は初回、先頭のデクスター・ファウラーに右中間にいきなりソロアーチを浴びる。3回には1死三塁のピンチでロビー・グロスマンの打球を一塁手がはじく不運(結果は失策)もあり、追加点を奪われた。ただ、中盤以降は立ち直り、4回以降は無失点。試合をつくったものの、打線の援護がなく、ヤンキースは1−3で敗れた。これでチームは開幕連敗スタート。イチローも2試合連続で出場機会がなかった。
MLBの2014シーズンが本格的に開幕し、日本人では9名がメジャーリーグ登録枠に入った。ピッチャーでは東北楽天からポスティングシステムで移籍したニューヨーク・ヤンキースの田中将大が日本時間5日のトロント・ブルージェイズ戦でデビュー登板を迎える。同じくヤンキースの黒田博樹は3日のヒューストン・アストロズ戦で先発予定。ヤンキースのイチローは2日の同カードでスタメン落ちし、故障者リスト(DL)入りした2009年を除いてメジャー14年目で初めて開幕戦に出番がなかった。
ポスティングシステムを利用して東北楽天からメジャーリーグ移籍を目指していた田中将大が23日、ニューヨーク・ヤンキースへの入団で合意した。ヤンキースの公式サイトによると、契約内容は7年で総額1億5500万ドル(約161億円)。4年目の2017年シーズン後には契約を破棄でき、トレードを拒否できる条項も含まれる見込みという。年俸総額は日本人選手はもちろん、メジャーリーグのピッチャーでも史上5番目の高額となる。
メジャーリーグ機構(MLB)は現地時間16日付で、日本野球機構(NPB)と協議していた新たなポスティングシステムが合意に達したと発表した。新しいシステムでは選手の移籍を認めたNPB球団が、2000万ドル(約20億円)を上限に入札金額を設定。その金額で入札した全チームと交渉可能になる。ポスティングは11月1日〜翌2月1日までに実施し、交渉期間は入札が選手側に公示された翌日から30日間。合意を受け、動向が注目されていた東北楽天の田中将大は、球団に新システムを利用してMLBへ移籍したい意向を伝えた。
ミルウォーキー・ブルワーズは現地時間5日、青木宣親をカンザスシティ・ロイヤルズへトレードすると発表した。左腕ウィル・スミスとの交換トレード。メジャー2年目の青木は今季、155試合に出場し、打率.286、8本塁打、37d点、20盗塁の成績でリードオフマンに定着。ブルワーズとは10月に契約延長していたが、外野手とトップバッターを補強したいロイヤルズがトレードを申し入れ、話がまとまった。
今季のメジャーリーグで、最も活躍した投手に贈られるサイ・ヤング賞が14日、発表され、アメリカンリーグでは最多勝(21勝)をあげたマックス・シャーザー(デトロイト・タイガース)が選ばれた。ア・リーグではダルビッシュ有(テキサス・レンジャーズ)、岩隈久志(シアトル・マリナーズ)が揃って最終候補に挙がっていたが、日本人初の栄誉はならなかった。ナショナルリーグでは、クレイトン・カーショー(ロサンゼルス・ドジャース)が2度目の受賞を果たした。
メジャーリーグのワールドシリーズは31日、第6戦を迎え、ボストン・レッドソックスがセントルイス・カージナルスを6−1で下し、4勝2敗として6年ぶり8回目のシリーズ制覇を決めた。レッドソックスは3回、ジェーン・ビクトリノが満塁の走者一掃のタイムリー二塁打を放って3点を先制。続く4回にはスティーブン・ドルーのソロ本塁打などで3点を追加してリードを広げる。1点を返された7回には、2死満塁の場面で田澤純一がマウンドへ。田澤は4番のアレン・クレイグをファーストゴロに仕留めてピンチを切り抜けた。そして5点リードのまま9回は抑えの上原浩治が登板。絶対的守護神となった右腕は3者凡退で完璧な投球をみせ、歓喜の瞬間を迎えた。
メジャーリーグのワールドシリーズは29日、第5戦を迎え、ボストン・レッドソックスがセントルイス・カージナルスを3−1で下し、3勝2敗としてシリーズ制覇に王手をかけた。レッドソックスは1−1と同点の7回、デビッド・ロスの二塁打で勝ち越し。ジャコビー・エルズベリーにもタイムリーが飛び出して2点リードを奪う。投げてはエースのジョン・レスターが8回途中まで1失点の好投をみせ、8回2死二塁の場面から抑えの上原浩治が登板する。上原は代打のマット・アダムスを3球三振に仕留めると、9回も三者凡退に抑える完璧な内容で2試合連続セーブをあげた。
メジャーリーグのワールドシリーズは28日、第4戦を迎え、ボストン・レッドソックスがセントルイス・カージナルスを4−2で下し、対戦成績を2勝2敗のタイに戻した。レッドソックスは1−1と同点の6回、ジョニー・ゴームズの3ランで勝ち越し。2点差に詰め寄られた7回には2死一、二塁の場面で田澤純一がマウンドに上がり、打者ひとりを抑えてピンチを切り抜ける。最終回は抑えの上原浩治が登板してヒット1本を打たれたものの、最後は一塁走者を牽制で刺してゲームセット。ワールドシリーズ初セーブをあげた。
メジャーリーグのワールドシリーズは27日、第3戦を迎え、セントルイス・カージナルスがボストン・レッドソックスに5−4でサヨナラ勝ちし、対戦成績を2勝1敗とした。カージナルスは2−2と同点の7回、マット・ホリデーが田澤純一から二塁打を放って2点を勝ち越し。直後にレッドソックスもすぐさま同点に追いついたが、9回、カージナルスは1死二、三塁のサヨナラ機をつくる。続くジョン・ジェイを上原浩治が内野ゴロに仕留めるも、三塁走者の本塁タッチアウト後、三塁手と二塁走者が交錯したプレーが走塁妨害とみなされ、カージナルスに決勝点が入った。
メジャーリーグのワールドシリーズは25日、第2戦を迎え、セントルイス・カージナルスがボストン・レッドソックスに4−2で勝ち、1勝1敗のタイとした。カージナルスは1点ビハインドの7回、相手の守りのミスもあって逆転に成功。さらに1点を加えて突き放した。レッドソックスでは2点ビハインドながら、最終回に抑えの上原浩治がシリーズ初登板。1回をパーフェクトに抑えた。田澤純一は7回、逆転を許した直後に3番手として登板。中軸のマット・ホリデーをセカンドゴロに打ち取って追加点を与えなかった。
今季のメジャーリーグのフィナーレを飾るワールドシリーズが24日、開幕し、第1戦はアメリカンリーグ優勝のボストン・レッドソックスが、ナショナルリーグ覇者のセントルイス・カージナルスを8−1で破って先勝した。レッドソックスは序盤に5点を奪って試合の主導権を握ると、終盤にも追加点をあげてダメを押した。レッドソックスの田澤純一は8回2死無走者の場面で2番手で登板。2番のジョン・ジェイを見逃し三振に斬って取った。田澤は、このひとりだけをアウトにして降板。クローザー・上原浩治の出番はなかった。
メジャーリーグのプレーオフ・リーグチャンピオンシップは20日、アメリカンリーグでボストン・レッドソックスがデトロイト・タイガースに5−2で勝利し、4勝2敗で6年ぶり13度目のリーグ優勝を収めた。1点を先制しながら、6回に逆転を許したレッドソックスだが、7回に満塁のチャンスでシェーン・ビクトリノが再逆転のグランドスラムを放つ。3点リードで最終回は抑えの上原浩治がマウンドへ。走者を出しながら危なげなくゼロに抑え、胴上げ投手となった。上原はこのシリーズ3セーブ目でチャンピオンシップMVPにも輝いた。田澤純一は7回のピンチで強打者のミゲル・カブレラを打ち取り、直後の逆転を呼び込んで勝ち投手になった。ナショナルリーグ覇者のセントルイス・カージナルスとのワールドシリーズは24日から始まる。
メジャーリーグのプレーオフ・リーグチャンピオンシップは19日、ナショナルリーグでセントルイス・カージナルスがロサンゼルス・ドジャースに9−0で大勝し、4勝2敗で2年ぶり19度目のリーグ優勝を決めた。本拠地に戻ってきたカージナルスは打線が爆発。3回にヤディエル・モリーナ、シェーン・ロビンソンのタイムリーなどで4点を先制する。5回にはマット・アダムスの二塁打などで一挙5点をあげて試合を決めた。投げては先発のマイケル・ワカが相手打線を7回までわずか2安打に封じる快投をみせ、継投で反撃を許さなかった。カージナルスは24日から始まるワールドシリーズで2年ぶりの世界一を目指す。
メジャーリーグのプレーオフ・リーグチャンピオンシップは18日、アメリカンリーグでボストン・レッドソックスがデトロイト・タイガースに4−3で勝利し、3勝2敗としてワールドシリーズ進出に王手をかけた。試合は2回にレッドソックスがマイク・ナポリのソロを皮切りに3点を先制。3回にもナポリの二塁打をきっかけに1点を追加する。中盤以降はタイガースが反撃を開始し、3点差になった6回には田澤純一がピンチでマウンドへ。タイムリーを許して1点を失ったものの、後続を併殺打に仕留める。田澤は7回も連打で無死一、三塁と走者を背負ったが、強打者のミゲル・カブレラをダブルプレーに打ち取り、その間の1失点で食い止めた。レッドソックスは8回途中から抑えの上原浩治を早めの投入。1点差でイニングをまたぐプレッシャーのかかる登板ながら、上原は見事に打者5人をパーフェクトに封じて逃げ切り勝ちに貢献した。
メジャーリーグのプレーオフ・リーグチャンピオンシップは17日、アメリカンリーグでデトロイト・タイガースがボストン・レッドソックスに7−3で勝利し、2勝2敗のタイに戻した。試合は打順を組み替えたタイガースの打線がつながり、2回にトリー・ハンターの2点二塁打、ミゲル・カブレラのタイムリーなどで一挙5点を先行。4回にもカブレラが2打席連続タイムリーを放って2点を加え、序盤でリードを広げた。レッドソックスは後半に1点ずつを返したものの及ばず、上原浩治、田澤純一の出番はなかった。