泉礼花の実業団公式戦初登板は、ホロ苦いデビューに終わった。ルーキーながら日本リーグの開幕投手に指名された泉は、“自分のチェンジアップは打たれない”と自信満々でマウンドに上がったものの、ゲーム開始早々に2ランを浴びた。4 […]
「実るほど頭を垂れる稲穂かな」。これは泉礼花が高校時代の恩師から言われたことわざである。泉は香川県立高松南高を卒業してから6年経った今でも、試合で勝つたびにこの言葉を思い出している。 泉が2007年に入学した […]
小学1年生の時にソフトボールを始めた泉礼花は、父・満のスパルタ指導のもとで日々、練習に明け暮れた。毎日のトレーニングは、親が愛娘に課すメニューとは思えないほど厳しい内容だった。だが、負けん気の強い泉はへこたれなかった。 […]
今季の日本女子ソフトボールリーグ1部は、日立サンディーバ(昨季5位)と豊田自動織機シャイニングベガ(同3位)が開幕カードの第1試合を飾った。サンディーバの先発マウンドに立ったのは、エースの背番号「11」を付けた泉礼花で […]
高く飛ぶための準備はできていたはずだった。だが、そのチャンスは浮かんでは消え、浮かんでは消えてしまう。ここで気持ちがボキッと折れてもおかしくはない。岡林裕二にとって2013年は、そんな年だった。レスラーとして羽ばたく機 […]
「“やるんだったら今しかない”と、思い切って挑戦してみたんです」 自衛隊体育学校から部隊へと戻る岡林裕二は、既に腹を決めていた。バーベルを置いて、マットに立つ――。彼の挑戦には自衛隊側も背中を押した。岡林は部隊に配属され […]
「小学校の時はいじめられっ子でしたね。やられても何も言わなかった」。岡林裕二は、幼少期をそう振り返った。力はあったが、その拳を誰かに向けて振るうことはしない。母・ユリは土佐弁交じりで「ヤンチャやったけど、大人しかったです […]
その存在感はリングに立っているだけで圧倒されるものがある。男の名は岡林裕二。大日本プロレスに所属する看板レスラーだ。身長178センチ、体重120キロはプロレスラーとしては、特段大きいわけではない。それでも胸囲は130セ […]
2016年4月9日。武智洸史にとって大学3年目のシーズンが始動した。新たな戦力が加わった中央大学は春季関東大学リーグ初戦で今季から1部に昇格してきた日本大学と戦い、3-0でストレート勝ちを収めた。コート内で一際声を張り […]
レベルの高い環境に身を置いたとしても、そこで成功するかどうかはわからない。ライバルに負けじと伸びる者もいれば、一方で自信を失って腐る者もいる。星城高校に入学した武智洸史は前者だった。だが、彼もはじめからそうだったわけで […]
兄弟で同じスポーツを習うことは珍しくはない。姉の練習について行ったことがきっかけで、バレーに出合った武智洸史の場合も同じである。練習を見て“面白そう”と、見よう見まねで壁打ちをしていくうちに徐々にハマっていった。しかし […]
昨年12月に行われた天皇杯で、中央大学男子バレーボール部は快挙を成し遂げた。全日本代表メンバーが多く集まるV・プレミアリーグのサントリーサンバースを3対1で下した。番狂わせの一翼を担ったのが、ウィングスパイカーの武智洸 […]
宮崎早織の所属するJX-ENEOSサンフラワーズはWリーグ(バスケットボール女子日本リーグ)で19回、全日本総合選手権大会で20回の優勝を誇る。いずれも最多記録という女子バスケ界屈指の名門チームだ。数多くの日本代表を輩 […]
「お母さん、私上手くなったから」 愛媛での生活をはじめたばかりの頃、宮崎早織は母親に電話で近況を伝えた。母・寿美香によれば、電話越しに聞こえてきた娘の声は自信に満ちていたという。“一色(建志)先生に教わりたい”との思いで […]
宮崎早織にとって、バスケットボールは当たり前のように近くにあったものだった。5歳上の姉・優子がミニバスのチームに入っていたこともあり、物心がつく頃からバスケに見て、触れる機会は幾度もあった。「憧れで、目標だった」という […]
コートネームはユラ。どのような場面でも揺らぐことのない選手になるように名付けられた。Wリーグ(バスケットボール女子日本リーグ)の名門JX-ENEOSサンフラワーズに所属する宮崎早織は、スピードと思い切りの良さが売りのガ […]
故障から見事に復活を遂げた法兼駿だったが、すぐに名門・亜細亜大学のレギュラーを掴めたわけではない。法兼の1学年上には、阪神にドラフト6位指名された板山祐太郎、大学日本代表に選ばれた北村祥治、藤岡裕大など、実力者たちが揃 […]
部員が100人以上所属する四国の強豪・高知高でも、法兼駿は飛び抜けた存在だった。1年から遊撃手としてベンチ入りを果たすと、すぐにレギュラーを掴む。3年になると、県外出身者にもかかわらず主将に指名され、高校球児の“夢の舞 […]
小さい頃から運動神経抜群だった法兼駿は、小学5年まで野球、陸上、少林寺拳法の3つを習っていた。中でも野球は人数合わせでスタートしたものだったが、徐々に真剣に打ち込むようになり、いつしか“全国出場”という目標が生まれる。 […]
結果を残さなければ1部にはいられない。シビアな戦いが繰り広げられる東都大学野球リーグは、「戦国東都」と呼ばれる。全国各地で有数の選手が集まる東都で、昨秋、首位打者に輝いたのは亜細亜大学・法兼駿(3年)である。法兼は昨年 […]
新春の風物詩、「第92回東京箱根間往復大学駅伝競走」の号砲まで、あと1週間を切った。早稲田大学競走部の中村信一郎にとっては、大学最後のレースとなる。「(箱根駅伝は)4年間で1回走れればいい」と、敢えて強豪校に飛び込んだ […]
「東京箱根間往復大学駅伝競走」は、多くの学生長距離ランナーにとって特別である。中村信一郎にとっても、然りだった。小さい頃は姉と一緒に正月の箱根駅伝のTV中継にかじりついていた。順天堂大学の今井正人(現トヨタ自動車九州)に […]
「面白い子がいるなぁ」。中学3年時の中村信一郎を一目見て、当時、高松工芸高校陸上部の顧問を務めていた荒川雅之(現・小豆島高)は惹き付けられた。香川県高松市にある屋島陸上競技場で2人は出会う。そこで荒川は「ノビノビとしたダ […]
「4位で“健闘”と言われるのは嫌です……」 温厚な青年が覗かせた勝ち気な一面。早稲田大学競走部の中村信一郎(4年)は、伝統校の襷を掛けるプライドをにじませた。早大はオリンピック選手を多数輩出している名門である。「東京箱根 […]
「毎試合、点を取れるような選手になりたい」 藤本佳希は明治大学体育会サッカー部に入り、守備意識は格段に高まったとはいえ、根っこの部分はやはりストライカーである。「ほかでは味わえないです。サッカー以外の何と比べても、それは […]