<突然ですが、あまり良くないニュースがございます。自分の体に悪性リンパ腫が見つかり、来年から闘病生活を余儀なくされることになりました>。元プロレスラー垣原賢人からメールが入ったのは、街がにぎわう昨年のクリスマスのことだ。折り返し電話を入れ、病状を聞いた。
「グラウンドにはゼニが落ちとる」 との名言で知られる南海の元監督・鶴岡一人が生きていたら、「守備だけでゼニが取れる選手やな」と目を丸くしたのではないか。 広島のセカンド菊池涼介の守備は、見ているだけで視線が痙攣する。名セカンドといえば、高木守道や土井正三、辻発彦、近年では荒木雅博(中日)や藤田一也(東北楽天)らの名前が思い浮かぶが、菊池のプレーは異次元である。
“10秒の壁”は、ついに破られるのか。この3月、桐生祥秀が米国の大会で追い風参考ながら100メートル9秒87の好タイムを叩き出した。これまで数多の日本人スプリンターたちが挑んだものの、公認記録での9秒台にはまだ誰ひとり到達できていない。1998年に伊東浩司がマークした10秒00の日本記録は、約16年半も更新されぬままだ。初の9秒台へ、桐生に向けられる周囲の期待は大きい。かつて100メートルの日本記録を保持していた朝原宣治と井上悟も、“10秒の壁”に挑戦した日本人スプリンターである。2人の韋駄天の物語を、18年前の原稿で紹介しよう。
このところ、菊地涼介について書く機会が増えてきた。出版社からの執筆依頼も多い。 つくづく思うのは、これほどの逸材が、なぜ高校時代は無名だったのかということだ。 周知のように菊池は長野県にある武蔵工大二高(現東京都市大塩 […]
米国とキューバが急ピッチで国交正常化を進めている。キューバといえば葉巻やラム酒ばかりでなく野球選手の宝庫でもある。今季開幕時、MLBのロースターに入った選手は18人。これはドミニカ共和国の83人、ベネズエラの65人に次ぐ。国交が正常化されれば、さらに増えることは間違いない。
腰をくねらせながら前進する競歩は、見た目にはコミカルに映る。公園で練習していると、見知らぬジョガーに次々と抜き去られる。 「走って抜き返してやろうと思うこともありますよ」 ソウル五輪男子20キロ競歩代表の酒井浩文が、かつて、そう語っていたことを、ふと思い出した。
米国では二遊間を「キーストーンコンビ」と呼ぶ。文字どおり二塁は要石。その付近は地政学上の要衝というわけだ。強いチームは例外なく、ここがしっかりしている。 では名手を2人揃えれば、最強のキーストーンコンビができあがるのか。答えは否だろう。時代は異なるが、たとえば吉田義男と高木守道、あるいは大橋穣と辻発彦。阿吽の呼吸が成立するまでには、それなりの時間が必要なはずだ。
対戦するバッターの多くは、自らの子どもくらいの年齢である。今年の高卒ルーキーとは31も齢が違う。 中日の山本昌が32年目のシーズンを迎えた。この8月11日で50歳になる。
須藤豊が西武のヘッドコーチに就任したのは、3年目のオフだった。その教えは新鮮だった。 「右は右、左は左。人格を変えなさい」 それを口を酸っぱくして言われた。
17安打で6得点。実に13残塁。言葉は悪いが、試合後、“残尿感”のようなものを払拭できなかった。 3月31日の対横浜DeNA戦のことだ。初回にいきなり先発の大瀬良大地がアーロム・バルディリスに満 […]
振り返れば、波乱万丈の格闘人生だ。大相撲で13年、プロレスで39年。「もう腹いっぱい」。先頃、独特の言い回しで、この11月限りでの現役引退を発表した天龍源一郎の口から興味深い発言が飛び出した。「あれは先代の天竜さんが起こした春秋園事件と同じくらいの衝撃をプロレス界に与えたと思いますよ」
人事異動の季節である。去る人もいれば、来る人もいる。会社や役所では別れを惜しんで送別会花盛りだ。 球団間のトレードは、いわばプロ野球界における人事異動である。本来は双方に利をもたらすものであるにもかかわらず、かつては「放出」という言葉が示すように、どちらかというとネガティブなイメージが強かった。
4年前にはトップリーグ入替戦に出場したチームが、日本一に上りつめたのだから、これは快挙である。 去る2月28日、ラグビー日本選手権決勝でヤマハ発動機がサントリーを下し、創部31年目で初優勝を飾った。
昨季、118試合で37本塁打を放ち、セ・リーグのホームラン王に輝いたブラッド・エルドレッドは右ヒザの負傷により、開幕には間に合わない見通しだ。 好不調の波が激しいエルドレッドだが、一振りで勝負を決められる破格のパワーは […]
80年の歴史を誇るプロ野球にあって、8年連続で打率3割超えを達成した右打者はひとりもいない。今季、この知られざる大記録に挑むのが福岡ソフトバンクの内川聖一である。
ゴツンからスパンへ――。 現役では最長となる8年連続打率3割以上を目指す福岡ソフトバンク内川聖一の今のテーマがこれだ。
22年目を迎えるベテランが今季、新たな挑戦をする。東北楽天の松井稼頭央が内野手から外野手への転向を決めた。ショートで4度ゴールデングラブ賞に選ばれた松井が、外野手でも同賞を獲得すれば、NPB史上4人目の快挙となる。1994年にドラフト3位で西武に入団した松井は、3年目から両打ちに転向。以降、ベストナインを7度受賞するなど、日本を代表するスイッチヒッターとなった。04年からは米国に渡り、メジャーリーグで7年プレーした。11年に日本に戻ってからは毎年100安打以上を記録し、NPB通算2000本安打まで、あと80本と迫っている。10月には不惑を迎えるスイッチヒッターの極意に迫った。
先日報じられたトルコのエルドアン大統領が暗殺を恐れ、専門家に食事の“毒味”をさせているとのニュースにはびっくりした。もし一昨年9月、アルゼンチンのブエノスアイレスで開かれた2020年五輪・パラリンピック開催都市を決めるIOC総会でイスタンブールが勝利していたら、世界の視線は、もっと厳しいものになっていただろう。国家元首が毒殺を警戒する国で開催される五輪の、どこが“平和の祭典”なのか。
なぜか右手をひらひらとさせながらファーストに送球する。長嶋茂雄のサードの守備には華があった。 少年時代、この“右手ひらひら”を真似したご同輩は少なくないのではないか。 かくも現役時代はサービス精神旺盛なミスターだったが、実はこれ、単なるパフォーマンスではなかった。
丸佳浩は選球眼のいいバッターである。昨季、選んだ四球数100は、セ・リーグでトップ。出塁率4割1分9厘はウラディミール・バレンティン(東京ヤクルト)とわずか3糸差のリーグ2位だった。 侍ジャパンでもレギュラー格の丸に、 […]
決定した会場は北海道が1つ、東北が1つ、関東が3つ、中部が2つ、近畿が2つ、九州が3つ。中国・四国からは1つも選ばれなかった。無理もない。ハナっから開催都市に名乗りを上げなかったのだから……。
昨季のプロ野球の公式戦平均試合時間は3時間17分(9回)で、東日本大震災に見舞われ、電力不足が懸念された2011年と比較すると、11分も長い。
今季の明治安田生命J1リーグは7日に開幕する。初のJ1に挑む松本山雅FCは2010年の王者・名古屋と対戦する。松本は分厚い戦力とは言えないだけに、反町康治監督の手腕がかかる部分は大きい。反町は新潟、湘南、松本と3クラブで指揮を執り、J1昇格に導いた。北京五輪代表監督を務めるなど、指揮官としての経験は豊富だ。現役時代はMFとしてプレー。リーグがプロ化されても、あえてアマチュアであることを選んだ。異色のプレーヤーだった反町のメンタリティーを、93年の原稿で振り返る。
劇画『巨人の星』の主人公・星飛雄馬は左腕を故障し、一度は球界を去るが、数年後、右投手として復活を果たす。続編の『新・巨人の星』では父・一徹が「野球に有利」という理由で物心つく前にサウスポーに変えたが、元々は右利きという設定だった。 キャンプ地の沖縄で“韓国版飛雄馬”が現れた。18日、宜野湾球場で行われた横浜DeNA2軍対韓国・ハンファ戦。チェ・ウソクという右投手が左打者の下園辰哉に対し、いきなりサウスポーに変身したのだ。
角界からプロレス入りし、39年間にわたってリング狭しと暴れ回った天龍源一郎が、今年11月限りでの現役引退を発表した。 引退の理由は65歳という年齢からくる衰えではなく、妻・まき代さんの看病。記者会見では「身をひいて今度は私が支えていく番じゃないかと思った」と静かに語った。