三宅諒(フェンシング)<後編>「出合うべくして出合ったフェンシング」

「うわぁ、かっこいいなぁ!」  三宅諒がフェンシングと出合ったのは小学校入学の直前だった。その頃、三宅は母親の勧めにより、地元の千葉県市川市のカルチャーセンターにあったスイミングスクールに通っていた。そこでは一つずつ泳ぎをマスターしなければ、次に進級できないシステムになっていた。最初のクロールは難なくクリアした三宅だが、次の背泳ぎでつまづいた。どんなに練習しても、真っ直ぐに泳ぐことができない。「もう、やだなぁ……」。習い始めて1年が経とうとする頃、三宅はスイミングスクールを辞めたくて仕方がなくなっていた。そんな彼の目に飛び込んできたのが、同じカルチャーセンターに飾られてあったフェンシングクラブの写真だった。三宅は剣を突くその姿に一目ぼれした。

プロフェッショナルの条件 〜DODA連載コラム「二宮清純のビジネス×アスリート論〜

 転職総合サイト「DODA」では、スポーツを通してビジネスを語る連載コラム「二宮清純のビジネス×アスリート論」を好評連載中。スポーツの観点から取り上げられたエピソードをもとに、ビジネスマンとしての心得や転職活動の方法について、二宮清純が語ります。激しい競争世界で生き抜いてきたアスリートたちから学ぶことは多いはず。二宮清純がこれまでの取材で得た彼らの思考法、成功例をビジネスにあてはめて紹介します!

第45回 スポーツと政治の新たな船出

 2011年6月17日、スポーツ基本法が参議院本会議で成立しました。これまで日本のスポーツ政策の拠りどころとなっていたスポーツ振興法が制定されたのが1961年6月16日。ちょうど50年の時を経て、日本スポーツ界の新たな一歩を踏み出す機会に携われたことには感慨深いものがあります。

即戦力ルーキーの伊志嶺、榎田に注目!

 18勝4敗2分、勝率8割1分8厘と福岡ソフトバンクの圧勝で7年目の交流戦が幕を閉じたプロ野球は、24日から再びセ・パにわかれてのペナントレースが始まる。今季は例年以上にルーキーの活躍ぶりが目立っている。昨秋のドラフトで注目されたのは“早大トリオ”の斎藤佑樹(北海道日本ハム)、大石達也(埼玉西武)、福井優也(広島)、そして大学球界最速を誇った沢村拓一(巨人)だ。そのうち福井、沢村は既に先発ローテーション入りを果たし、チームに貢献している。二軍で調整していた斎藤の一軍復帰も間近だ。しかし、注目すべき“ドラ1ルーキー”は彼らだけではない。パ・リーグでは伊志嶺翔大(千葉ロッテ)、セ・リーグでは榎田大樹(阪神)が実力を発揮している。現在、ロッテは5位、阪神は4位。伊志嶺、榎田がチーム浮上のカギを握りそうだ。

若松勉「スイッチで打たせたい横浜・筒香」

 小さな大打者といえば、元ヤクルト監督の若松勉である。実際には166センチしかなかった体を最大限に生かし、卓越したスイングスピードとバットコントロールで.319の生涯打率を残した。これは4000打数以上では日本人トップの成績である。引退後もヤクルトでコーチ、監督として、岩村明憲(現東北楽天)、青木宣親、アレックス・ラミレス(現巨人)など、強打者の育成に力を注いだ。まさに打撃の職人とも言える若松に、監督時代の思い出と今後の希望を二宮清純が訊いた。

為末大、もう1度夢の舞台へ 〜BS朝日「勝負の瞬間」、26日放送〜

 当HP編集長の二宮清純がインタビュアーを務めるBS朝日の番組『勝負の瞬間(とき)』が6月26日(日)、21:00より放送されます。この番組では毎回、各競技から一流たちをお招きし、トップを極めた技術と、その思考法に迫ります。これまでのスポーツ番組とは一味違ったインタビュードキュメントです。今回は世界陸上男子400mハードルで2つの銅メダルを獲得している為末大選手をお招きします。

第140回 セリエA八百長事件、不透明な決着

 イタリア・セリエが再び八百長問題で揺れている。6月1日、元同国代表のジュゼッペ・シニョーリ氏ら16人が八百長に関わった疑いで捜査当局に、逮捕されたのだ。元スター選手の逮捕とあり、国内では衝撃が広がっている。さらに15日、イタリアサッカー協会はユベントスの元GMルチアーノ・モッジ氏ら3名を同国のサッカー界から永久追放処分することを決めた。モッジ氏はイタリアサッカー界史上最大最悪のスキャンダルと言われた06年の“カルチョ・スキャンダル”の主犯格とされた人物である。今回は5年前の八百長騒動を、当時の原稿で振り返りたい。

ヤクルト・畠山和洋「問題児が燕の4番になるまで」(後編)

 畠山の人並みはずれた長打力に目をつけたのが前監督の高田繁である。 「その頃、外国人のアダム・リグスもアーロン・ガイエルも不調で4番がいなかったんです。まぁ仕方なく使ったというのが真相ですよ。問題は守備。どんなに打っても守りのミスで試合を落とすことがある。使う側はどれだけ我慢できるかということでしょうね」  首脳陣の話を総合するとファーストはぎりぎり合格。サードは、ベンチがどれだけ目をつぶれるか。レフトは不適格――。これが守備の相場観だ。

開花し始めた“天才少女”に注目! 〜ウィンブルドン選手権〜

 今年も芝の季節到来だ。20日(現地時間)からウィンブルドン選手権(全英オープン)が行なわれる。日本人選手で注目すべきは、現在自己最高位、そして日本女子のトップである世界ランキング42位、森田あゆみだ。昨年のウィンブルドンで4大大会初勝利を挙げた森田は、今年1月の全豪オープンで3回戦に進出するなど、今最も勢いに乗っている。果たして、今年のウィンブルドンではどんなプレーを見せてくれるのか。

海底は「宝の隠し場所」

 日本の国土面積は約38万平方キロメートル。これは世界61位である。ところが排他的経済水域と領海を足した面積は447万平方キロメートル。一気に世界で6位に躍り出る。これで驚いていてはいけない。海の深さ、つまり海水の体積を比較すると世界4位にまでランクアップするのだ。

ソフトバンク、2年ぶりの交流戦優勝 〜プロ野球〜

6月15日(水) ◇交流戦 (ソフトバンク3勝0敗、ナゴヤドーム) 中日           3 = 000001020 勝利投手 和田(6勝1敗) 敗戦投手 チェン(2勝4敗) セーブ   馬原(1勝1敗8S) 本塁打  (中)グスマン3号ソロ、平田4号2ラン

ヤクルト・畠山和洋「問題児が燕の4番になるまで」(前編)

 セ・リーグの首位を走る東京ヤクルトの勢いがなかなか衰えない。投手陣では石川雅規、館山昌平と左右の2本柱を揃え、最後は林昌勇が締める。野手陣では新外国人のウラディミール・バレンティンが打率、本塁打でトップに立ち、ベテランの宮本慎也も元気だ。そして、何といっても4番に定着した畠山和洋の充実ぶりが光る。入団時から和製大砲と期待されながら伸び悩んでいた男が、飛躍を遂げた背景には何があったのか。二宮清純が取材した。

内川聖一「打率4割への挑戦」(後編)

 素質が一気に開花したのはプロ入り8年目、08年のシーズンである。  実はこのシーズンで納得のいく結果が残せなかった場合、内川はユニフォームを脱ぐ覚悟を決めていた。04年には17本塁打を放つなど、それなりの活躍を演じていた内川だが守備面の不安もあり、レギュラー定着には至らなかった。

三宅諒(フェンシング)<前編>「知ることから勝つことへ――2年目の挑戦」

 フェンシングという競技が国内で広く知れ渡ったのは、3年前の北京五輪である。太田雄貴が五輪では日本人初のメダル(銀)を獲得し、全国にその名を轟かせたことは記憶に新しい。だが、実はその約1年前、日本フェンシング史上初めて世界の頂点に立った日本人フェンサーがいることはあまり知られていない。三宅諒、当時17歳が世界ジュニア・カデ選手権(U−17)男子フルーレで優勝したのだ。各年代カテゴリーを通じて世界選手権を制した唯一の日本人フェンサー。それが三宅である。

競技の枠超え、スポーツの社会貢献へムーブメントを 〜「日本アスリート会議」設立〜

 アスリートが競技種目の枠を超えて集い、スポーツ振興や社会貢献活動を推進するための組織「一般社団法人 日本アスリート会議」が設立され、都内で発表会見が開かれた。これまでアスリートや指導者がNPO法人などを通じて個別に実施してきた活動をとりまとめ、支援する中間団体の役割を果たすことを目指す。同団体の発起人であり、日本アスリート会議の議員にも名を連ねる柳本昌一・元全日本女子バレーボール監督は「点を線で結んで、それぞれが補完しながらムーブメントを起こしていくことが必要。アスリート目線で大きなうねりを起こしていきたい」と今後の活動への意気込みを語った。

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