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田崎健太「国境なきフットボール」

第111回 プレーで名を売った中高生時代 ~安永聡太郎Vol.2~

 1976年4月20日、安永聡太郞は山口県宇部市で生まれている。 最初の転機となったのは、中学3年生のときだったという。「全国9地域から集まる、地域ユース対抗戦という大会があったんです。ぼくはまず中国
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田崎健太「国境なきフットボール」

第110回 少年のようにサッカーを愛する男 ~安永聡太郎Vol.1~

 あいつはどうしているのだろう。 ふとしたとき、記憶の奥底からゆらゆらと顔が浮かんでくるような知人が誰にでもいるはずだ。決して親しくはない。しかし、何かが引っかかり、気になる人間――。 安永聡太郞はぼ
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田崎健太「国境なきフットボール」

第109回 流浪のストライカーが選んだ道 ~松原良香Vol.17~

 松原良香が望月重良から電話を貰ったのは、2015年11月のことだった。 元日本代表の望月は松原より1つ年上にあたる。静岡市生まれで清水商業の望月に対して、松原は浜松市生まれで東海第一高校。同じチーム
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田崎健太「国境なきフットボール」

第108回 順調だったセカンドキャリア…… ~松原良香Vol.16~

 松原良香が静岡FCの監督を引き受けることになったのは、2004年シーズンが終わった後のことだった。 松原によると、あるサッカー関係者に欺されて、それまで貯めていた金を失っていたという。そんな松原の窮
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田崎健太「国境なきフットボール」

第107回 後ろ盾を失ったかりゆしFC ~松原良香Vol.15~

(写真:かりゆしFC退団後、静岡FCに移籍した松原) 2004年シーズン前、松原良香は今年もかりゆしFCでプレーすべきか、心が揺れていた。 前シーズンが始まったばかりの頃、身体が思ったように動かなか
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田崎健太「国境なきフットボール」

第106回 チームメイトとのギャップ ~松原良香Vol.14~

 2003年11月、松原良香の所属する『かりゆしFC』はJFL昇格を掛けて、全国地域リーグ決勝大会に駒を進めていた。そして第1リーグ初戦、関西代表の高田FCと対戦、3対1で勝利した。 その夜、ぼくはか
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田崎健太「国境なきフットボール」

第105回 1年半のブランク ~松原良香Vol.13~

 取材は縁と運が必要だというのがぼくの考えだ。例えば、ある人物を取材したいとこちらが熱望していても、向こうにその気がないことがある(もちろん、それでも周辺を調べて書くという手法もあるが)。その場合、ぼ
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田崎健太「国境なきフットボール」

第104回 希望を胸に恩師の元へ…… ~松原良香Vol.12~

 2001年シーズン途中、松原良香はJ1のアビスパ福岡に加わった。 福岡には元日本代表の三浦泰年、後に日本代表にも選出されるフォワードの山下芳輝などが所属していた。前年の2000年シーズン、アルゼンチ
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第103回 移籍とはタイミングや巡り合わせ ~松原良香Vol.11~

 元ブラジル代表の故・ソクラテスがぼくにこう教えてくれたことがある。「移籍というのは、結婚と同じだよ。選手もそれぞれ個性があり、受け入れる側のクラブにも事情がある。どんなにいい選手であっても、必ず移籍
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第102回 代理人とのすれ違い ~松原良香Vol.10~

 言葉、風習の違う国へ移籍する場合、鍵となるのは代理人である。 代理人の職務は、選手と代理人契約を結び、選手の代わりにクラブと交渉して契約をまとめることだ。契約成立の暁には、契約金あるいは年俸から一定
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