16日(日本時間)、FIFAワールドカップブラジル大会のグループE第1節で、スイスがエクアドルに2−1で勝利した。スイスは前半22分、エクアドルのエネル・バレンシアに先制ゴールを決められたものの、後半3分にFWアドミル・メーメディのゴールで同点。その後は拮抗した展開が続いたが、スイスが後半アディショナルタイムにFWハリス・セフェロビッチの得点で逆転した。 (ブラジリア) 【得点】 [ス] アドミル・メーメディ(48分)、ハリス・セフェロビッチ(90分+3) [エ] エネル・バレンシア(22分)
15日(日本時間)、FIFAワールドカップブラジル大会のグループC第1節で、日本代表(FIFAランキング46位)はコートジボワール代表(同23位)に1−2で敗れ、初戦を落とした。日本は前半16分、FW本田圭佑のファーストシュートが決まって先制。しかし、その後は個人技で押し込まれ、危ない場面を何度もつくられる。何とかしのいでいた日本だが、後半に入ってコートジボワールがエースのFWディディエ・ドログバを投入すると、立て続けに相手のFW陣に2点を決められ、逆転を許す。日本はFW大久保嘉人、FW柿谷曜一朗をピッチに入れて攻撃の活性化を図ったが、同点に追いつけなかった。 (レシフェ) 【得点】 [コ] ウィルフリード・ボニー(64分)、ジェルビーニョ(66分) [日] 本田圭佑(16分)
15日(日本時間)、FIFAワールドカップブラジル大会のグループD第1節で、イングランド代表(FIFAランキング10位)とイタリア代表(同9位)が対戦した。試合は前半35分、イタリアがMFクラウディオ・マルキージオのミドルシュートで先制に成功する。しかし、直後にイングランドに同点に追いつかれた。後半開始早々、FWマリオ・バロテッリのゴールが生まれ、イタリアが再びリードを奪う。残り時間を堅い守りで逃げ切ったイタリアが2−1で勝利。優勝経験のある強豪同士の対決は、4度の優勝を誇るイタリアに軍配が上がった。 (マナウス) 【得点】 [イン] ダニエル・スターリッジ(37分) [イタ] クラウディオ・マルキージオ(35分)、マリオ・バロテッリ(50分)
15日(日本時間)、FIFAワールドカップブラジル大会のグループD第1節で、コスタリカ代表(FIFAランキング28位)がウルグアイ代表(同7位)に3−1で逆転勝ちを収めた。前回大会4強のウルグアイは前半24分、PKを獲得し、FWエディンソン・カバーニが決めて先制する。しかし、後半に入ってコスタリカがFWジョエル・キャンベル、DFオスカル・ドゥアルテが立て続けにゴールをあげて逆転に成功。39分にも途中出場のFWマルコス・ウレーニャがダメを押し、公式戦で初めてウルグアイを下した。 (フォルタレーザ) 【得点】 [ウ] エディンソン・カバーニ(24分) [コ] ジョエル・キャンベル(54分)、オスカル・ドゥアルテ(57分)、マルコス・ウレーニャ(84分)
15日(日本時間)、FIFAワールドカップブラジル大会のグループC第1節で、コロンビアがギリシャに3−0で勝利した。コロンビアは開始早々の前半5分、DFパブロ・アルメロのゴールで先制に成功する。その後もリズム良くギリシャゴールに迫り、追加点は奪えなかったものの、主導権を掴んだまま試合を折り返した。コロンビアは後半13分にFWテオフィロ・グティエレスが追加点。終了間際にはMFハメス・ロドリゲスのゴールでダメを押した。 (ベロオリゾンテ) 【得点】 [コ] パブロ・アルメロ(5分)、テオフィロ・グティエレス(58分)、ハメス・ロドリゲス(90分+3)
日本から約35時間をかけて、ザックジャパンの初戦の舞台・レシフェに到着した。南半球のブラジルは暦の上では冬。ブラジルの南部に位置するサンパウロは少し肌寒かった。しかし、北部のレシフェに降り立った瞬間に筆者の口から出た言葉は「暑い」。日本の約22.5倍の国土を誇るブラジルの広さを文字通り、肌で感じた。
14日(日本時間)、FIFAワールドカップブラジル大会のグループB第1節で、チリ代表(FIFAランキング14位)がオーストラリア代表(同62位)に3−1で勝利した。チリは前半12分にFWアレクシス・サンチェスのゴールで先制。14分にはMFホルヘ・バルディビアが得点をあげて2点リードを奪う。しかし、オーストラリアは35分にFWティム・ケイヒルがクロスに頭で合わせて1点を返し、反撃を開始。後半に入ってもオーストラリアが押し気味に試合を展開する。だが、同点に追いつくには至らず、アディショナルタイムにチリがダメ押し点をあげて試合を決めた。 (クイアバ) 【得点】 [チ] アレクシス・サンチェス(12分)、ホルヘ・バルディビア(14分)、ジャン・ボーセジュール(90+2分) [オ] ティム・ケイヒル(35分)
14日(日本時間)、FIFAワールドカップブラジル大会のグループB第1節で、オランダがスペインを5−1で下した。オランダは前半27分、MFシャビ・アロンソにPK弾を決められて先制を許した。しかし、44分、FWロビン・ファンペルシーのゴールで同点にして試合を折り返した。迎えた後半はオランダのワンサイドゲームとなり、8分にFWアリエン・ロッベンのゴールで逆転。19分にDFステファン・デ・フライ、27分にファンペルシーの得点でリードを広げた。35分にはロッベンのダメ押し弾も生まれた。オランダが10年南アフリカW杯決勝で敗れたスペインに、リベンジを果たした。 (サルバドール) 【得点】 [ス] シャビ・アロンソ(27分) [オ] ロビン・ファンペルシー(44分、72分)、アリエン・ロッベン(53分、80分)、ステファン・デ・フライ(64分)
14日(日本時間)、FIFAワールドカップブラジル大会のグループA第1節で、メキシコがカメルーンを1−0で下した。メキシコは前半、持ち前のパスワークから攻撃のかたちをつくったものの、ゴールを奪えずに試合を折り返した。後半もメキシコペース。すると後半16分、FWオリベ・ペラルタが先制ゴールを奪った。その後は終盤に攻勢を強めたカメルーンに押し込まれたが、守備陣がしっかりとゴールを死守。メキシコが初戦で勝ち点3を獲得した。 (ナタル) 【得点】 [メ] オリベ・ペラルタ(61分)
今回のブラジル大会で、FIFAワールドカップは20回目を迎えた。南米では5回目の開催だが、優勝国はウルグアイが2回、ブラジルとアルゼンチンが1回ずつ。ヨーロッパ勢は1回も頂点に立っていない。
今、W杯の開催地ブラジルにいる。 南米大陸の約半分近くを占める広大な国は縦に大きく、南と北とでは気候もかなり違ってくる。筆者は7日夜、サッカー日本代表が事前合宿を行ったアメリカ・フロリダからサンパウロ入りした。
FIFAワールドカップブラジル大会が13日(日本時間)、開幕した。サンパウロでのオープニングマッチは、グループリーグA第1節で開催国のブラジル代表(FIFAランキング3位)とクロアチア代表(同18位)が対戦。ブラジルが3−1で白星発進した。先制したのはクロアチア。前半11分、相手のオウンゴールでリードを奪う。苦しい立ち上がりとなったブラジルだが、29分にFWネイマールの鮮やかなミドルシュートで同点に追いつく。後半はブラジルが押し気味に試合を進め、26分にPKを獲得。これをネイマールが確実に決めて勝ち越しに成功する。さらに終了間際、MFオスカルがダメ押しゴールをあげて勝ち点3を手にした。 (サンパウロ) 【得点】 [ブ] ネイマール(29分、71分)、オスカル(90+1分) [ク] オウンゴール(11分)
このグループも混戦が予想される。今大会のダークホースと目されるベルギー、名将ファビオ・カペッロ率いるロシア、北アフリカの新興勢力アルジェリア、“アジアの虎”韓国。大本命はいないものの、タレントが揃うベルギー、組織力の高いロシアの突破が有力と見る。
今大会で最も激戦が予想されるグループだ。3大会連続ベスト4以上のドイツ、バロンドール受賞者のクリスティアーノ・ロナウド擁するポルトガル、“ブラック・スターズ”ガーナ、スポーツ大国の米国。どの国にもグループリーグ突破のみならず、上位に進出する実力が備わっている。
各チームのメンバー構成を見ると、やはりアルゼンチンが頭ひとつ抜けている印象だ。この南米の雄を軸に、ナイジェリア、ボスニア・ヘルツェゴビナがグループリーグ突破を争う。イランは初のベスト16進出を狙うも、目標達成は困難だろう。
7日(日本時間)、ブラジルW杯に向けて米国で事前合宿中のサッカー日本代表はタンパでザンビア代表と国際親善試合を行ない、4対3で勝利した。前半、日本はザンビアの攻勢に押し込まれた。前半9分、MFクリストファー・カトンゴのゴールで先制されると、28分にはMFネイサン・シンカラに追加点を奪われた。反撃したい日本は40分、MF本田圭佑のPK弾で差を縮める。迎えた後半は日本が優勢に試合を展開し、28分にMF香川真司、30分には本田のゴールで逆転。44分にMFルバンボ・ムソンダに同点弾を奪われたものの、アディショナルタイムにFW大久保嘉人が決勝点を決めた。 (タンパ) 【得点】 [日本] 本田圭佑(40分、75分)、香川真司(73分)、大久保嘉人(90分+1) [ザ] クリストファー・カトンゴ(9分)、ネイサン・シンカラ(28分)、ルバンボ・ムソンダ(89分)
意外と盛り上がっていないというのが正直な実感だった。 ワールドカップ直前のブラジルを感じたいと思い、ぼくは先月半ばまで約3週間、ブラジルにいた。この国にとってW杯は特別である。
選手層の厚い1998年W杯王者・フランスが頭ひとつ抜けている。それに続くのは好選手を擁するスイス。エクアドルはこの2カ国から勝ち点を拾えるかが、グループリーグ突破のカギを握る。ホンジュラスは3回目の出場で悲願のW杯初勝利を目指す。
優勝経験のある3カ国が顔を揃えた“死の組”と呼ぶにふさわしいグループだ。1W杯初代王者で優勝2度(30年、50年)のウルグアイ、4度の優勝(34年、38年、82年、06年)を誇るイタリア、66年に母国開催を制したイングランド。この3カ国が決勝トーナメント進出をかけて火花を散らす中で、コスタリカは粘り強く勝ち点獲得を狙う。
5日、日本サッカー協会(JFA)はカズこと元日本代表FW三浦知良(横浜FC)をJFAアンバサダーとしてブラジルW杯へ派遣することを発表した。JFAが梅田邦夫駐ブラジル大使からの要請を受け、横浜FCとカズにブラジル行きを打診。J2はW杯期間中も中断しないが、カズが負傷で治療中ということもあり、クラブと本人が了承した。カズは日本の“顔”として現地で行われる式典等に出席する。しかし、一部報道にあった日本代表チームへの関与については、会見に出席した大仁邦彌JFA会長が「一切関与しない」と否定した。
5大会連続での出場となった日本が入ったグループC。日本にとっては過去4大会と比べて最も実力が拮抗する中での戦いになる。コートジボワール、ギリシャ、コロンビア、そして日本とどこが決勝トーナメント進出を果たしてもおかしくはない。
グループBの組み合わせには、世界中が驚いたに違いない。前回王者のスペイン、同準優勝のオランダがいきなりグループリーグで激突するのだ。この2強に対し、チリ、オーストラリアがいかにして牙城を崩すかが見どころだ。
3日(日本時間)、ブラジルW杯に向けて米国で事前合宿中のサッカー日本代表はタンパでW杯出場国のコスタリカ代表と国際親善試合を行ない、3対1で勝利した。日本は序盤からボールを支配してチャンスをつくりだしたが、ゴールを奪うことができない。すると前半31分、FWブライアン・ルイスに先制点を奪われ、1点ビハインドで試合を折り返した。それでも日本は後半も主導権を握り、後半15分にMF遠藤保仁のゴールで追いつくと、35分、MF香川真司の得点で逆転した。終了間際にはFW柿谷陽一朗のゴールでダメを押した。日本は7日(同)にザンビア代表とテストマッチを行った後、ブラジルに向かう。 (タンパ) 【得点】 [日本] 遠藤保仁(60分)、香川真司(80分)、柿谷曜一朗(90分+2) [コ] ブライアン・ルイス(31分)
ホスト国で優勝候補のブラジル、5大会連続16強入りを果たしているメキシコ、98年フランス大会3位のクロアチア、アフリカの雄・カメルーンと、興味深い顔ぶれが揃ったグループだ。順当にいけば、ブラジルが首位、残り3カ国が決勝トーナメントに進める2位を争う展開になるだろう。
ザックジャパンは過去最高の成績を残せるか!? 優勝は開催国で下馬評の高いブラジルか。それとも連覇のかかるスペインか……。 当HPではW杯特集ページ『王国蹴球紀行』を開設! 編集長の二宮清純をはじめ、当HPお馴染みの“ザゲイロ”大野俊三氏、南米のサッカー事情に精通するノンフィクションライター田崎健太氏、スポーツライター二宮寿朗氏ら豪華布陣が書き下ろしコラムを執筆。さらに開幕戦から決勝戦まで全64試合を完全速報! 世界中から注目が集まる祭典の全てをお届けします。お楽しみに!