陸上男子ハンマー投げ決勝が行われ、アテネ五輪金メダリスト室伏広治(ミズノ)は80.71メートルで5位に終わり、同種目の連覇はならなかった。優勝は82.02メートルでプイリモジュ・コズムス(スロベニア)だった。
体操男子種目別決勝で、床運動に出場した内村航平(日体大)は15.575で5位に終わった。内村はラストの3回ひねり宙返りをピタリと決めたものの、途中で難度の高い技を抜かしたことや、2回目のシリーズでの着地ミスが響き、得点が伸びなかった。
17日、女子レスリングの63キロ級と72キロ級が行なわれ、63キロ級に出場した伊調馨は連覇を成し遂げた。72キロ級に出場した浜口京子も連続銅メダルを獲得した。この結果、北京五輪の女子レスリングの成績は、吉田沙保里と伊調馨が金、伊調千春が銀、浜口京子の銅とアテネと全く同じ成績を維持した。
ソフトボールの1次リーグ第6戦が行われ、4勝1敗の日本は既に3敗を喫しているベネズエラと対戦した。日本は2点を先行される苦しい展開だったが、5回に一挙4点を奪って逆転に成功。そのまま5−2で勝利した。この結果、リーグ戦1試合を残して、決勝トーナメント進出(1次リーグ4位以上)が決まった。
17日、卓球女子団体3位決定戦が行われ、日本は銅メダルをかけ韓国と対戦したが、0−3で敗れメダルに手が届かなかった。 3位決定戦 日本(平野早矢香、福原愛、福岡春菜) 0− (1−3、1−3、0−3)
17日に行われた競泳の男子400メートルメドレーリレーで日本(宮下純一、北島康介、藤井拓郎、佐藤久佳)は3分31秒18の日本新記録で3位に入り、銅メダルを獲得した。2泳の平泳ぎ・北島がトップに立つと、バタフライの藤井が2位の好位置をキープ。最終の自由形・佐藤が粘って3位を守りぬいた。日本は2大会連続の銅メダル。
【レスリング】 <女子フリースタイル63キロ級> 決勝 ○伊調馨 判定 ×カルタショワ(ロシア) (1−0、2−0)
陸上の女子マラソンが17日、天安門広場をスタートし、国家体育場をゴールとするコースで行われ、日本勢は中村友梨香(天満屋)の13位が最高で大会3連覇と5大会連続のメダルを逃した。中村は途中までは2位集団につけていたが、30キロ手前で離され、2時間30分19秒でゴール。昨夏の世界選手権で銅メダルを獲得した土佐礼子(三井住友海上)は15キロ過ぎから遅れ、25キロ過ぎで途中棄権した。優勝は20キロ手前から抜け出したコンスタンティナ・トメスク(ルーマニア)でタイムは2時間26分44秒だった。
10日目の注目はなんといっても早朝にスタートする女子マラソンだ。前回大会金メダル・野口みずき(シスメックス)の欠場は残念だが、日本勢の(三井住友海上)、(天満屋)の2選手が出場する。世界トップのレベルを誇る日本の女子マラソン、3大会連続金と5大会連続メダルへの期待は大きい。
16日、男子バレーボール1次リーグ予選第4戦で日本は五輪初出場のベネズエラと対戦。いずれのセットも接戦を演じた日本だったが、最後までベネズエラの攻撃を封じることができず、ストレート負けを喫した。これで4連敗となった日本は、最終の米国戦を残して予選敗退が決定した。 −0 日本 (25−23、25−21、25−23)
野球1次リーグ第4戦が行われ、日本は韓国に3−5と接戦を落として2敗目(2勝)を喫した。2−2の同点で迎えた9回、岩瀬仁紀が勝ち越しのタイムリーを浴び、ミスも重なって3点を勝ち越された。
16日、男子100メートル準決勝が行なわれ、五輪初出場の塚原直貴(富士通)が第2組に登場した。好スタートを切った塚原は、世界のハイレベルなレースにも前半を3位の位置につける。しかし後半は徐々に失速し、自己記録を0.01秒下回る10秒16で7着でゴールした。
16日、自転車トラック競技ケイリン男子決勝が行われ、永井清史選手が銅メダルを獲得した。ケイリンで日本人がメダルを獲得したのは、シドニーオリンピックで正式種目になってから初めて。自転車競技では、前回のアテネ大会ではチームスプリントで銀メダルを獲得している。
16日、全階級金メダル独占が期待される女子レスリングが開幕した。先頭を切ってメダルに挑んだのは48キロ級の伊調千春と55キロ級の吉田沙保里。伊調は惜しくも銀メダルに終わったが、吉田は圧倒的な強さで決勝を制し、見事金メダルを獲得した。
16日、女子卓球団体敗者復活2回戦が行われ、日本は3−2で香港を下し、3位決定戦進出を決めた。 敗者復活2回戦 −2 香港 (0−3、3−2、3−2、1−3、3−0)
ソフトボールの1次リーグ第5戦が行われ、日本は地元の中国と対戦した。日本は3回に佐藤理恵の3ランで先制。追加点は奪えなかったがエースの上野由岐子が6回を無失点に抑え、3−0で勝利した。
【レスリング】 <女子フリースタイル55キロ級> 決勝 ○吉田沙保里 フォール ×許莉(中国) (2−0、5−0)
16日、女子200メートル背泳ぎ決勝では中村礼子(東京SC)が2分07秒13でアテネに続いての銅メダルを獲得。自己記録を大幅に更新し、今大会女子競泳で初のメダリストとなった。前半を抑え気味に入った中村は100〜150メートルでスピードを上げ、猛追する。最後の50メートルはやや疲れが見えたものの、気力で泳ぎきり、3着を確保した。
9日目は全階級制覇を目指す女子レスリングがスタートする。先陣をきるのはアテネの覇者・55キロ級のと、銀メダルに泣いた48キロ級の(共に綜合警備保障)だ。吉田は女王としてのプライドをかけ、伊調は前回の雪辱を晴らすため金へのマットに上がる。2人揃って表彰台のてっぺんに立つ姿が見られるか。
15日、女子バレーボール1次リーグ予選第4戦で日本は強敵・キューバと対戦。既に決勝トーナメント進出を決めているキューバに終始圧倒された日本は、1セットも奪うことができずストレート負けを喫した。 −0 日本 (25−17、25−22、25−22)
15日、サッカー女子準々決勝4試合が行われた。日本は地元の中国を2−0で下し、準決勝進出を決めた。 【女子サッカー】 準々決勝 −0 中国代表 【得点】 [日]澤穂希(15分)、永里優季(80分)
柔道男子100キロ超級に出場した石井慧(国士大)が決勝でタングリエフ(ウズベキスタン)を優勢勝ちで退け、五輪初出場で初優勝を成し遂げた。日本勢は鈴木桂治(平成管財)に続き、この階級2連覇。北京では不振を極めた男子柔道だったが最後は最高の結果で大会を締めくくった。
野球の1次リーグ第3戦が行われ、日本はオランダを6−0で破り、連勝をおさめた。立ち上がりの初回、今大会そろってノーヒットだった3番・森野将彦、4番・新井貴浩の連続タイムリーなどで4点を先制。3人の投手リレーでオランダに得点を与えなかった。これで通算成績は2勝1敗。
陸上競技が15日よりスタートし、男子ハンマー投げでは前回大会金メダルの室伏広治(ミズノ)が登場した。室伏は第1投で予選通過ラインを越える78メートル16をマークし、予選5位で余裕の決勝進出を決めた。決勝は17日に行われる。
ソフトボールの1次リーグ第4戦が行われ、日本は五輪3連覇中の米国と対戦した。日本は初回に2本の本塁打などで4点を先行されると、4回にもホームラン攻勢で3点を追加され、0−7で5回コールド負けを喫した。