第24回 真冬の夢 〜1975,December〜

 一世を風靡したプロレスラー、ビル・ロビンソンの代名詞といえば「人間風車」だ。得意技のダブル・アーム・スープレックスで、弧を描くように相手を宙に舞わせ続けた。華麗なる大技を駆使する一方で、シュートレスリングにも滅法強く、誰からも一目置かれた。

第23回 グラウンドは戦場だった 〜1989,September〜

 プロ入団以来、優等生だった清原和博が牙をむき出しにしたことがある。  1989年9月24日、西武球場。ロッテ・平沼定晴の140キロ台のストレートが左ヒジを直撃した瞬間、清原の血相が一変、握り締めたバットを“加害者”目がけて投げつけたのだ。

第18回 他流試合の真髄 〜1976.June〜

 野坂昭如さんは大好きな作家だが、小説を読むようになったきっかけは新聞に出たコメントだった。多くの識者が凡戦と評する中、野坂さんだけが「あんな緊張感のある試合は初めて観た」とのコメントを寄せたのだ。「この人はスゴイ!」。高校1年生だった私は直感的にそう思った。

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