大野俊三

第90回 日本代表W杯メンバーの選考はノーサプライズ!?

 まずは4月15日に亡くなられたダニー石尾さんのご冥福を心よりお祈りいたします。ダニーさんはJリーグが開幕した1993年からカシマスタジアムのスタジアムDJとして、熱いシャウトで試合を盛り上げてくれました。あの慣れ親しんだダニーさんの声をスタジアムで聞けないのは残念で仕方ありません。ダニーさんは鹿島アントラーズを愛し、支え続けてくれました。独特の語り口調と力強い声は、時が経てば経つほど味が出てきていたように思います。今は、お疲れ様でしたと言いたいですね。

第88回 Jリーグ、今年も本命はサンフレッチェ広島

 いよいよ2014年のJリーグがスタートします。22日にはシーズン幕開けを告げる富士ゼロックス・スーパーカップで、サンフレッチェ広島(13年リーグ優勝)が横浜F・マリノス(同天皇杯優勝)に2対0で完勝。史上2クラブ目のリーグ3連覇に向け、順調な仕上がりを見せているといっていいでしょう。

第87回 夢を叶えた本田圭佑の覚悟

 日本サッカー界にとって、2014年最初のビッグニュースは、本田圭佑のACミラン入団だったのではないでしょうか。しかも背番号は10番。「日本人が、最高峰のセリエAの名門クラブで10番をつける時代が来たのか」と日本サッカーの進歩を改めて実感しました。インテルの長友佑都も含めて、日本人がビッグクラブでプレーできることは、それだけ世界に日本サッカーが認められてきたということ。子供たちにも夢が生まれます。

第86回 ザックジャパン、GL突破へのシナリオ

 ついにブラジルW杯グループリーグ(GL)の組み合わせが決まりました。ご存じのとおり、日本が入ったのはコートジボワール、ギリシャ、コロンビアのいるC組。5大会連続出場となる日本ですが、厳しい組に入ったかな、というのが正直な感想です。4カ国とも実力差がそこまで大きくなく、接戦が予想されます。

第86回 ジャパンスタイルを確立せよ!

 オランダ戦での2点目を見て、私は鳥肌が立ちました。「日本のサッカーもここまで来たか」と。日本はアタッキングサードで6本のパスをつないで、ゴールを陥れました。パスのほとんどがワンタッチ。そして、選手たちの動きも止まることがありませんでした。あれでは、オランダの守備陣も為す術がありませんでしたね。強豪相手、しかもアウェーで、連動した球離れの速いパス回しを展開できたことに、日本の大きな成長を感じました。

第84回 新方式導入のJ、本当に大事なこと

 Jリーグが大きな決断を下しました。2015年シーズンからの2ステージ制とポストシーズンの導入です。現行のままでは大幅な減益は避けられないというJリーグの緊急性は理解できます。ただ、私は1シーズン制を維持した方がよかったのではないか、というのが率直な感想です。やはり、最も多く勝ち点を稼いだチームが年間王者になることが、サッカーの本質であると考えるからです。

第82回 東アジア杯で光った柿谷ら攻撃陣

 称賛に値する優勝だったのではないでしょうか。みなさんご存知のとおり、日本代表が東アジアカップで初制覇を果たしました。代表では日の当たることが少なかった国内組が結果を出し、日本サッカーに少しずつ底力がつき、レベルアップが図られていると強く感じました。また今回は新戦力の発掘という大きなテーマが掲げられていましたから、その意味でも攻撃陣に新たな力を発見できたのは大きな収穫です。

第81回 コンフェデ杯、惨敗を糧にW杯モードへ!

 今月はブラジルW杯アジア最終予選、コンフェデレーションズカップと日本代表の話題に事欠きませんでした。みなさんがご存知のとおり、日本は4日のオーストラリア戦で5大会連続の本大会出場を決めました。日本サッカーは20年前にJリーグをつくると同時に、育成にも力を入れ始めました。その時に子供だった選手たちが5大会連続出場という歴史を築いたわけです。これは日本サッカーの取り組みの成果といえるでしょう。

第80回 日本代表、豪州戦は勝ちに行け!

 5月15日、Jリーグは開幕20周年を迎えました。その記念イベントとして、ファン・サポーターの投票による「Jクロニクルベスト」が発表され、ベストゴール部門の1位にレオナルド(当時鹿島)のリフティングシュートが選ばれました。私はそのシュートをチームメイトとしてピッチ上で目撃したのですが、まるで観客のように興奮してしまったことを今でも覚えています。レオがボールを奪われた時の守備を考えながらも「おっ、おっ、おおっ! すごい、入っちゃった!」と(笑)。これは今後もJリーグの歴史に残るゴールといえるでしょう。

第79回 大宮、横浜FMが好調な理由

 早いものでJリーグが開幕して2カ月が過ぎました。目下、J1の首位は大宮アルディージャ。6勝2分けで、昨季から続く連続無敗試合数を18まで伸ばし、スタートダッシュに成功しました。05年にJ1に昇格して以降、毎年、降格争いに巻き込まれていたチームの躍進に驚いている人も多いでしょう。なぜ、大宮は負けないのか。それはチームの戦い方が明確だからです。

第78回 ヨルダン戦で痛感した本田、長友の存在感

 みなさんがご存知のとおり、日本は26日に行われたブラジルW杯最終予選ヨルダン戦に1−2で敗れ、予選突破を確定させることができませんでした。ホームで6−0の大勝を収めた相手に、なぜ日本は敗れてしまったのか。最大の要因は、普段のザックジャパンの戦い方ができなかったことでしょう。

第75回 Jリーグ20年間の成果が現われた2012年

 ロンドン五輪での男女代表の躍進、サンフレッチェ広島のJリーグ初優勝、香川真司のマンチェスター・ユナイテッド移籍……。今年のサッカーシーンもさまざまな話題がありました。その中で私が強く感じたのはJリーグが創設以来、取り組んできた“育成”の成果が実を結び始めたということです。

第74回 ザックジャパン、前進し続ける要因

 鹿島アントラーズのナビスコ杯連覇、W杯最終予選のオマーン戦、そしてサンフレッチェ広島のリーグ初優勝……。この11月もサッカーの話題が目白押しでした。中でも私が印象に残っているのは、ザックジャパンがオマーンに勝利し、ブラジル行きに王手をかけたことです。アウェー、しかも気温30℃を超える厳しい環境で、勝ち点3を持ち帰った結果は大きく評価できます。

第73回 欧州遠征で明確になった世界との差

 収穫と課題の両方がみえた実りある欧州遠征だったのではないでしょうか。フランス、ブラジルとの2連戦は1勝1敗。ザックジャパンが現時点で世界に対して通用する部分とそうでない部分が明確になったと感じました。通用したのは組織立った戦い方、宿題として残ったのは攻守における速攻の対応力です。

第72回 ザックが目指す、日本版カテナチオ

 ブラジルW杯出場がはっきりと見えてきました。日本は11日に行われたブラジルW杯最終予選のイラク戦で勝利し、3位(2位以上が自動的に出場権獲得)との勝ち点差を8に広げています。なぜ、ザックジャパンはここまで順調に結果を残しているのか。守備の安定が大きいと私は見ています。

第71回 五輪から見えた日本サッカーの課題

 五輪を戦った男女の代表選手とスタッフのみなさん、お疲れ様でした。なでしこは決勝で米国に惜敗し、金メダルとはなりませんでしたが、日本女子初のメダルを獲得。男子もメダルには届かなかったものの、世界4位です。大会を通じて、日本サッカーのレベルの高さを世界に示せたのではないでしょうか。

第70回 エジプト戦はセットプレーに気をつけろ!

 ロンドン五輪でU-23日本代表が見事、ベスト8進出を果たしました。戦前はグループリーグ(GL)突破も厳しいとの声もある中、2勝1分で首位通過。なぜ、ここまで快調な戦いができているのか。それは、初戦のスペイン戦勝利に尽きると思います。優勝候補相手との一戦でチームがひとつになり、結果も出したことで選手たちは大きな自信を手にし、波に乗りました。

第69回 W杯最終予選、最大の収穫

 この結果は上出来と言えるでしょう。今月からスタートしたブラジルW杯最終予選、日本は最初のヤマ場である3連戦を2勝1分で終え、勝ち点7を獲得しました。日本とオマーン以外の国は1試合消化が少ないとはいえ、2位との勝ち点差は5。グループで上位2カ国がW杯出場を決める現状のシステムでは、上位国との勝ち点差を考えなくてはなりません。今後、他国は日本と対戦する時、さらに勝ち点差を広げられないよう慎重に戦わざるを得なくなってくるでしょう。日本としては、上位にいれば他国の勝敗を気にする必要はありません。その意味で、いいアドバンテージが得られたと感じています。

第68回 最終予選、“新生・本田”が日本を引っ張る!

 いよいよ、ブラジルW杯アジア最終予選が始まります。日本にとっては、いきなり3連戦というヤマ場です。運命の戦いを前に、果たしてザックジャパンの体制は万全なのか。すでにシーズンを終えた海外組のコンディショニング、バックアップ戦力の底上げはどうか……。これらを確認する先日のアゼルバイジャン戦は2−0の快勝。少なくとも、準備に不足はないと感じました。

第67回 五輪代表はスペイン相手でもスタイルを貫け!

 24日にロンドン五輪男女サッカーのグループリーグの組み合わせが決まりました。男子のU-23日本代表はスペイン(欧州1位)、ホンジュラス(北中米カリブ海2位)、モロッコ(アフリカ2位)と同組になりました。各大陸の王者級の国々が揃った非常に難しいグループである一方で、それだけやりがいがあるとも言えます。日本が決勝トーナメントに進出するためのカギは、やはりスペインとの初戦です。

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