水泳・陸上

第2回 五輪選考会、笑顔の裏に涙あり

 残り約3カ月に迫ったロンドン五輪。約1カ月後の5月18日には聖火が英国入りする予定だ。現在、“五輪モード”に突入している世界のスポーツ界では激しい代表争いが繰り広げられている。国内では5月5日に選考会を兼ねて行なわれる体操NHK杯、20日にボートロンドン五輪最終予選、そして19日からは女子バレーボール世界最終予選、6月2日からは男子の世界最終予選が行なわれる。4年間の努力を発揮するべく大舞台。そこには笑顔もあれば、悔し涙もある。今月初旬に行なわれた競泳日本選手権でも、さまざまな選手たちの姿があった。

“トビウオジャパン”の目標はメダル8個 〜ロンドン五輪競泳日本代表発表会見〜

 9日、公益財団法人日本水泳連盟はロンドン五輪の競泳日本代表選手を発表した。今月2〜8日に行なわれた日本選手権の結果、男子13名、女子14名の計27名が日の丸を胸に、ロンドンの舞台に立つことが決定した。今回の競泳チームは4大会連続出場で最年長となった北島康介(アクエリアス)やアテネ大会以来となる寺川綾(ミズノ)といった経験者がいる一方で、萩野公介(御幸ヶ原SS)や渡部香生子(JSS立石)、大塚美優(スウィン大宮)、内田美希(スウィン館林)と4人の高校生が入るなどフレッシュなメンバーも多い。「センターポールに日の丸を」をスローガンに、“トビウオジャパン”がチーム一丸となってメダルを狙う。

藤井、メドレーリレーで五輪出場 〜第88回競泳日本選手権〜

 8日、ロンドン五輪選考会を兼ねた第88回競泳日本選手権最終日が行なわれた。この日決勝が行なわれたのは男子1500メートル自由形、男子50メートル自由形、女子50メートル自由形、男子100メートルバタフライ、女子200メートル背泳ぎの計5種目。しかし、いずれの種目でも派遣標準記録を突破することができず、個人での代表は誕生しなかった。男子100メートル自由形に続いて同バタフライでも優勝した藤井拓郎(KONAMI)は、400メートルメドレーリレーメンバーに入った。女子背泳ぎ200メートルを制した酒井志穂(ブリヂストン)は、派遣標準記録にわずか0秒13届かず、100メートルとともに五輪の切符を逃した。これで全種目が終了し、ロンドン五輪代表には男子13名、女子14名が決定した。

15歳の渡部、初の五輪出場決定! 〜第88回競泳日本選手権〜

 7日、ロンドン五輪選考会を兼ねた第88回競泳日本選手権6日目が行なわれ、男子200メートル背泳ぎ決勝では、入江陵介(イトマン東進)が同100メートルに続いて優勝し、2枚目の切符を獲得。2位の渡邉一樹(セントラルスポーツ)も派遣標準記録を突破し、初の五輪は2種目での出場となった。女子200メートル平泳ぎ決勝は鈴木聡美(山梨学院大)が自己記録を更新して優勝し、同100メートルに続いて五輪出場を決めた。15歳の渡部香生子(JSS立石)も派遣標準記録を突破し、初の五輪切符を獲得した。男子200メートル個人メドレーは萩野公介( 御幸ヶ原SS )が同400メートルと2冠を達成し、五輪出場権を獲得。2位には北京で5位入賞の高桑健(自体校)が入り、2大会連続の五輪出場を決めた。

北島、2冠達成! 〜第88回競泳日本選手権〜

 6日、ロンドン五輪選考会を兼ねた第88回競泳日本選手権5日目が行なわれ、男子200メートル平泳ぎ決勝では、同100メートルでは日本新での五輪出場を決めた北島康介(アクエリアス)が優勝し、2枚目の切符を獲得。2位の立石諒(NECGSC玉川)も派遣標準記録を突破し、初の五輪は2種目での出場となった。男子200メートルバタフライ決勝は松田丈志(コスモス薬品)が優勝し、200メートル自由形に続いて五輪出場を決めた。2位に入った金田和也(金田SC)も派遣標準記録を突破し、初の五輪切符を獲得した。女子100メートル自由形は上田春佳(キッコーマン)が自身の持つ日本記録を0秒33更新して優勝。200メートル自由形で出場した北京に続き2大会連続で五輪代表となった。男子100メートル自由形は藤井拓郎(KONAMI)が優勝するものの、48秒27の派遣標準記録の壁を破ることはできず、同種目での五輪代表は誕生しなかった。

寺川綾、2大会ぶりの五輪出場! 〜第88回競泳日本選手権〜

 5日、ロンドン五輪選考会を兼ねた第88回競泳日本選手権4日目が行なわれ、女子100メートル背泳ぎ決勝では、寺川綾(ミズノ)が59秒10と自身がもつ日本記録を0.03秒更新し、アテネ大会以来となる五輪出場を決めた。女子200メートルバタフライ決勝では昨年の世界選手権4位の星奈津美(スウィン大教)が自身の日本記録を大幅に上回る2分04秒69で優勝し、北京に続いての五輪出場。女子200メートル個人メドレー決勝では加藤和(山梨学院大)が初めて五輪の切符を獲得した。

100背泳ぎ・入江、2大会連続五輪出場! 〜第88回競泳日本選手権〜

 4日、ロンドン五輪選考会を兼ねた第88回競泳日本選手権3日目が行なわれ、昨夏の世界水泳代表の入江陵介(イトマン東進)と古賀淳也(第一三共)が男子100メートル背泳ぎ決勝に出場した。レースは入江が52秒91で優勝し、北京に続き2大会連続の五輪出場を決めた。100メートル一本に絞り、このレースに全てをかけていた古賀は2位に入ったものの派遣標準記録を突破することはできず、今回も五輪切符獲得はならなかった。また男子200メートル自由形決勝では、松田丈志(コスモス薬品)が唯一派遣標準記録を突破する1分45秒96で優勝し、アテネから3大会連続の五輪出場を決定。女子100メートル平泳ぎ決勝で優勝した鈴木聡美(山梨学院大)と2位の松島美菜(セントラルスポーツ)がともに初の五輪代表の座を射止めた。なお、女子200メートル自由形決勝では派遣標準記録を突破した選手がおらず、個人での五輪代表内定者は生まれなかった。  女子100メートル背泳ぎの寺川綾(ミズノ)は準決勝を1位で終え、明日5日の決勝に駒を進めた

北島、日本新で4大会連続五輪出場! 〜第88回競泳日本選手権〜

 3日、ロンドン五輪選考会を兼ねた第88回競泳日本選手権2日目が行なわれ、アテネ、北京に続いての3大会連続金メダルが期待される北島康介(アクエリアス)が男子100メートル平泳ぎ決勝に臨んだ。北島は58秒90の日本新記録で優勝し、シドニーから4大会連続の五輪出場を決めた。2位・立石諒(NECGSC玉川)も派遣標準記録を突破し、初の五輪切符を獲得した。女子100メートルバタフライ決勝では加藤ゆか(東京SC)が57秒77の日本新記録で優勝し、北京に続き2大会連続の五輪出場を決めた。そのほか、男子100メートル背泳ぎでは昨夏の世界水泳代表の入江陵介(イトマン東進)と古賀淳也(第一三共)が、揃って明日4日の決勝に進出した。

第29回 ネイチャーテクノロジーをスポーツに

 近年、ものづくりの分野で注目されている概念に「ネイチャーテクノロジー」がある。東北大学の石田秀輝教授が提唱した概念で、自然や生き物が備えている高度、かつ環境にやさしい機能を研究することで、科学技術の世界にそれを応用しようという試みだ。山本化学工業も、今後、この「ネイチャーテクノロジー」を活用しようと考えている。

4人が五輪出場決定! 北島はトップで決勝へ 〜第88回競泳日本選手権〜

 2日、ロンドン五輪選考会を兼ねた第88回競泳日本選手権が開幕。男子400メートル個人メドレー決勝では、予選をトップ通過した高校3年の萩野公介(御幸ヶ原SS)が昨年の世界選手権銅メダリストの堀畑裕也(日本体育大)をおさえて4分10秒26の日本新記録で優勝。女子400メートル個人メドレー決勝では同じく高3の大塚美優(スウィン大宮)が高校新記録の4分36秒64をマークし、日本女王となった。2位には高橋美帆(日体大)が入った。萩野、堀畑、大塚、高橋は派遣標準記録を突破し、見事ロンドン五輪出場を決めた。男子で高校生での五輪出場は2000年のシドニー大会での北島康介(平泳ぎ100メートルおよび200メートル)と三木二郎(200メートル個人メドレー)以来となる。そのほか、男子100メートル平泳ぎ準決勝では予選を全体のトップで通過した北島(アクエリアス)がこのレースでも全体の1位通過。2位には立石諒(NECGSC玉川)が入った。決勝は明日3日に行なわれる。

第28回 これからの日本社会を見据えて

 景気が低迷し、社会全体に閉塞感がただよう日本。しかし、高齢者の中には充実した生活を送るべく汗を流し、日々体を鍛えている人たちがたくさんいる。その代表的な大会としてマスターズ水泳が挙げられる。一般的な競泳とは違い、年齢別に5歳ごとに分け、それぞれの目標に向け泳ぎを楽しむ。国内では18歳から24歳までの区分が最も若いカテゴリーとなり、25歳から5歳ごとにカテゴリーが存在する。90歳から94歳、さらに95歳以上というカテゴリーもある。ちなみに自由形50メートルの日本記録は65から69歳では33秒47。これは45から49歳の記録と4秒しか違わないというのだから、高齢者の頑張りには恐れ入る。

第27回 新たな可能性へ発想の転換を

 素材メーカーが医療機器を作る――。前代未聞の挑戦が始まったのは今から3年前のことだ。これまで素材メーカーとして高い技術を誇り、水着やウェットスーツなどで革命を起こしてきた山本化学工業が、ついにその挑戦を結実させた。素材メーカーが医療分野へと歩を進めた理由はなんだったのか。

第26回 低体温を防ぐ温熱バイオラバー

 以前、当コーナーでは“静脈還流”を促進させる山本化学工業の『メディカルバイオラバー』について紹介した。この製品は厚生労働省から医療機器製造販売の許可を得て、昨年11月より一般発売されている。医療分野にも領域を広げた同社が、このほど新たな医療機器を開発した。それが「温熱バイオラバー」である。体を温めるだけでなく、冷やすこともできる画期的な製品について、山本富造社長に紹介してもらった。

第25回 日本でCEOトライアスロンを!

 前回、当コーナーで紹介したように、山本化学工業も協賛した第3回「大健康チャリティーウオークin中之島」が11月20日、開催され、秋晴れの中、1,123人が大阪の街を歩いた。スポーツイベントの支援にも力を入れている同社が来年、また新たな大会に協力しようとしている。それが各企業の経営者たちによるCEOトライアスロンだ。日本では例のない試みについて、引き続き山本富造社長に当HP編集長の二宮清純が訊いた。

北島康介、3大会連続金への課題 〜競泳・平井コーチインタビュー〜

 あと8カ月と迫ったロンドン五輪。4年に1度の大舞台に向けて注目を集めそうなのが競泳男子平泳ぎの北島康介だ。前人未到の3大会連続2冠を狙う。だが、7月の世界水泳では200mで銀メダルを獲得したものの、100mで4位に沈み、同種目では10年ぶりにメダルを逃した。先日開催されたワールドカップ東京大会でも100mが3位、50mと200mは5位と結果は出なかった。まだ来年に向けて調子を上げる段階とはいえ、北島の現状はどうなのか。中学時代から彼を指導してきた競泳日本代表ヘッドコーチの平井伯昌に二宮清純が訊いた。

第24回 正しく歩く3つのコツ

 山本化学工業ではバイオラバーなどの商品開発や販売のみならず、「ひとりでも運動を楽しむ人が増えるように」と市民参加型スポーツイベントの支援も行っている。20日に大阪城公園を発着点に開催される「大健康チャリティーウオーク」もそのひとつだ。昨年は2000人を超える参加者が5キロ、10キロ、15キロのコースをそれぞれ歩き、心地よい汗を流した。大会を協賛する狙いを前回に引き続き、山本富造社長に当HP編集長の二宮清純が訊いた。

第23回 スポーツの秋に「温熱バイオラバー」

 前々回に当コーナーで紹介した山本化学工業の医療機器「温熱バイオラバー」が、10月1日から全国で発売された。この機器にはバイオラバー素材に取り外し可能な温熱ジェルパックがついている。ジェルパックを加熱することで温熱治療が行えるだけでなく、パックを冷却することで消炎鎮痛処置を施せるという。この画期的な医療機器に関する今後の展開について、当HP編集長の二宮清純が、「ゼロポジションスイムウェア」のさらなる展開について訊ねた。

第22回 バイオラバーで放射線被曝を軽減

 以前、当コーナー内で山本化学工業が今回の福島第一原発での事故を踏まえ、放射線を防ぐ素材やウェアを開発中であるとの山本富造社長の発言を紹介した。そして、この5月にはバイオラバーRSM「放射線遮蔽ウェア」、6月には放射線遮蔽の「バイオラバーRSM WP-16」が相次いで発表されている。

第21回 温熱バイオラバーでケガ防止を!

 以前、当コーナーでは“静脈還流”を促進させる山本化学工業の『メディカルバイオラバー』について紹介した。この製品は厚生労働省から医療機器製造販売の許可を得て、昨年11月より一般発売されている。医療分野にも領域を広げた同社が、このほど新たな医療機器を開発した。それが「温熱バイオラバー」である。体を温めるだけでなく、冷やすこともできる画期的な製品について、山本富造社長に紹介してもらった。

第20回 森川由加里さん実践のエクササイズ「空」と強力コラボ!

 運動はしたいけど、激しく動いて苦しいのはイヤ……。  人は身勝手と言えば身勝手な生き物である。山本化学工業では、そんな人間のわがままに応えるべく、ラクに泳げる水着「ゼロポジションスイムウェア」の開発や、バイオラバーを活用した気軽にできる体操「バイオラバーヘルシーエクササイズ」を考案してきた。そして今回、人々が楽しみながら体を動かす機会を少しでも増やそうと、また新たなコラボレーションが始まろうとしている。それが森川由加里さんが取り組んでいるエクササイズ「空(くう)」だ。

第19回 楽しく泳げる人をひとりでも

 当コーナーで何度か紹介した「ゼロポジションスイムウェア」は、4月8日に第1弾が発表された。まず選手のトレーニング用に主眼を置いた浮力の小さい『Z-po05』を先行して発売し、今後は順次、『Z-po10』『Z-po15』と浮力の大きな一般向けの水着を世に送り出していく予定だ。前回に引き続き、山本富造社長に当HP編集長の二宮清純が、「ゼロポジションスイムウェア」のさらなる展開について訊ねた。

第18回 大震災を踏まえた新製品

 東日本大震災を受け、山本化学工業もさまざまな復興支援活動を展開していることを前回、紹介した。中でも甚大な津波被害を踏まえて、緊急開発された浮力と保温性を兼ね備えた災害用胴衣は、4月28日に発表されている。今回は山本富造社長に、この胴衣、そして、さらなる新製品について当HP編集長の二宮清純が訊ねた。

第17回 災害用救命胴衣をすべての人に

 先月発生した東日本大震災は多くの犠牲者や被害を出し、その影響は今もなお続いている。 「報道を見聞きしていると、被災者の方にお見舞いを申し上げるどころの話ではない。我々にもできることがあるなら、何かやらなければ……」  大阪に本社がある山本化学工業は16年前、阪神・淡路大震災を経験している。山本富造社長は地震の翌日、自身のブログを更新し、次のように呼びかけた。

第16回 無限の可能性を秘めた水着

: 山本社長とお話するとなれば、やはり水着のお話を聞かないわけにはいきません。以前にもお聞きした“ゼロポジション水着”は商品化に向けて動いているそうですね。 : 先日、あるスポーツジムの方とお会いして、そこでもゼロポジションの浮く水着の話になりました。いろいろな方と話をする中で、最もよく上がってくる要望は、中年からご高齢の方まで、「運動をしたいけども、運動したいときに何をすべきなのかわからない」というんです。ある程度の年齢に達している方は、少なからず体に心配ごとを抱えています。やはり多いのは関節や腰への不安です。そこに負担をかけないという点では、やはり水泳が適しています。ただし、泳ぎが得意ではないという人は非常に多い。また、泳げたとしても毎日プールに行くという人は少ない。やはり、水に入るというのはハードルの低いことではないようです。

第15回 ゴムからスーツを作る!? 新発想の一着が誕生

 様々な分野に素材を提供してきた山本化学工業が新しく開発したのは、これまでにない製品だ。その名も。2年の歳月をかけて開発した力作について、山本富造社長が解説してくれた。話はゴム素材の持つ性能の素晴らしさからハイブリッドスーツの可能性、さらにはゴム素材を使った新製品の提案まで多岐におよんだ。

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