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二宮清純「唯我独論」

第1112回 プライドが衝突 マウンドは“人間交差点”

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

 投手にとって最高の良薬は白星である。しかも678日ぶりとあらば、喜びもひとしおだろう。 さる23日(日本時間24日)、ツインズの前田健太がタイガース戦に先発し、今季初勝利をあげた。3対0とリードした
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二宮清純「唯我独論」

第1111回 “精密機械・北別府”生んだ「怪物」への対抗心

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

 先週の金曜日に65歳で帰らぬ人となった元広島のエース北別府学さんは「技巧派」や「軟投派」と呼ばれることを嫌っていた。「その言い方には逃げたりかわしたりしているイメージがある」。こちらにそんなつもりは
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二宮清純「唯我独論」

第1110回 未来にタネを蒔く「ナレッジシェア」

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

 技術は「教わる」ものではなく「盗む」もの――。昭和のプロ野球では、こうした言説が幅をきかせていた。 その典型が400勝投手の金田正一と317勝投手の鈴木啓示の関係である。直球しか投げられなかった若き
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二宮清純「唯我独論」

第1109回 ジャイアント馬場がプロ野球に残っていたら

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

 プロレスアナウンサー時代、数々の名文句を生み出した古舘伊知郎。その中のひとつに“ひとり民族大移動”というものがある。身長223センチ、体重236キロの“大巨人”アンドレ・ザ・ジャイアントが花道をのっ
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二宮清純「唯我独論」

第1108回 GHQの“政策”だった2リーグ制導入

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

 球界再編問題を奇貨として2005年にスタートしたプロ野球セ・パ交流戦は、今年で18回目を迎えた。制度設計の際、参考にしたのが1997年に始まったア・リーグとナ・リーグによるMLBインターリーグ。こち
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二宮清純「唯我独論」

第1107回 修行者に上下なし“名伯楽”中西太イズム

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

「コーチはね、そのチームで一番下手くそな選手と仲良くせにゃいかん」。それが、さる11日、90歳で世を去った中西太の持論だった。「なぜですか」と私。「(意識の)進んでいる子はギャアギャア言わんでも、ひと
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二宮清純「唯我独論」

第1106回 日本サッカー夜明け前 迷走の象徴 赤いユニホーム

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

 Jリーグを運営する社団法人日本プロサッカーリーグが発足したのは、新リーグ開幕1年半前の1991年11月のことだ。初代チェアマンには剛腕で鳴る川淵三郎が就任した。この時期は、いわば日本サッカーにおける
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二宮清純「唯我独論」

第1105回 「Jリーグ百年構想」に込めたW杯優勝より大きな夢

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

 この15日に満30歳を迎えるJリーグ。10クラブでスタートし、現在はJ1、J2、J3合わせて60クラブの大所帯に発展した。 30年たっても色褪せることのないスローガンがある。「Jリーグ百年構想 ~ス
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二宮清純「唯我独論」

第1104回 西武・中村剛也の2000三振で思い出す”水戸っぽ”豊田泰光の言葉

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

 プロ野球解説の草分けと言えば「そりゃーもう、なんと申しましょうか」の口ぐせで知られる小西得郎にとどめを刺す。独特の話法に豊かな表現力が加わり、NHKの放送席になくてはならない存在だった。  数ある小
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二宮清純「唯我独論」

第1103回 つないでほしい阪急由来ブルーウェーブ神話

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

 山がポツン、ポツンとある程度なら「山地」だが、高峰が連なっていれば「山脈」である。 誰が名付けたか知らないが「オリックス山脈」は言い得て妙だ。 オリックスのエースと言えばWBCでも活躍した山本由伸。
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