不世出のストライカーでありながら、釜本邦茂さんは「天才」と呼ばれることを誰よりも嫌った。「確かに親からもらったものが優れていたかもしれない。しかし僕が人の見ていないところで、どれだけ努力していたかを知っている人は少ない […]
「高校野球の7不思議」のひとつと私は考えている。なぜ佐賀の公立(県立)高は夏の甲子園に強いのか―。 高校野球は随分前から“私高公低”が続いている。2000年代に入ってから、夏の甲子園を制した公立校は07 […]
西本幸雄さんが“悲運の名将”と呼ばれるのは、大毎で1回、阪急で5回、近鉄で2回、計8回もチームをパ・リーグ優勝に導きながら、日本シリーズで1度も勝てなかったからである。 西本さんが日本シリーズで喫した3 […]
ロックバンドのベーシストからプロレスラーに転じたハルク・ホーガン氏のリングネームは、米国の人気アニメ『超人ハルク』にちなむ。身長201センチ、体重137キロの巨躯。リング上でトレードマークの黄色のTシャツを、丸太のよう […]
もう時効だから書いてもいいだろう。1995年7月10日(現地時間)夜、私が宿泊していたダラス市内のホテルに、ヒューストン日本国総領事館に勤務する外交官を名乗る人物から電話がかかってきた。要件はこうだった。「明日のMLB […]
今から50年前の1975年、“セ・リーグのお荷物”と揶揄された広島カープが、球団創設26年目にして初優勝を遂げた。 広島の悲願達成には、東海道新幹線の延伸が寄与したと言われる。開幕前の3月 […]
1960年代後半から70年代中盤にかけて“日本人キラー”の異名をほしいままにした韓国人ボクサーがいた。OPBF東洋太平洋の前身OBF東洋フェザー級王者のハーバート康(康春植=カン・チョンシク)だ。 &nb […]
ゲームはシーソーのように読売ジャイアンツに傾いたり、大阪タイガースに傾いたりしながら、ついに9回裏まできた。スコアは4対4。タイガースのマウンドには7回途中からルーキーの村山実さんが立っていた。 &nbs […]
多くのプロ野球関係者が「飛距離は天性のもの」と口を揃える。努力にも限りがあるということか。 ソフトバンクから巨人に移籍したリチャ―ドの打席は、見ているだけでワクワクする。ついでに言えば、ドキドキとハラハラも伴う。打球 […]
1948年といえば、国連で世界人権宣言が採択された年である。第1条に「全ての人間は、生まれながらにして自由であり、かつ、尊厳と権利とについて平等である」と謳われている。 この年の6月25日、ボクシングのヘビー級王者ジ […]
ドナルド・トランプ米国大統領の2期目就任から4月29日(日本時間30日)で、ちょうど100日を迎えた。政権スタート直後の100日は「ハネムーン期間」と呼ばれ、支持率は概ね維持傾向にあるのが相場だが、トランプ政権は2月の […]
6年前に他界した無頼派作家の安部譲二さんは、高校野球の指導者がしばしば口にする「野球は教育の一環」という言葉を忌み嫌っていた。古い取材ノートに、独特のダミ声が聞こえてきそうな“安部節”の一部が残されていた。 「野球用語 […]
「象をも倒すパンチ」を持つ男が、ハンターに急所を射抜かれた巨象のようにキャンバスに崩れ落ちる――。世に言う“キンシャサの奇跡”の劇的なフィニッシュシーンだ。 さる3月21日、キンシャサで引き […]
任期満了で退任するトーマス・バッハ氏の後継を決める国際オリンピック委員会(IOC)会長選挙が、3月20日、ギリシャ・コスタナバリノでのIOC総会で実施される。投票権を持つのは約100人のIOC委員。日本人として初めて立 […]
NF(国内競技連盟)とはいっても、パラスポーツの場合、ほとんどが弱小だ。2015年6月にパラリンピックサポートセンター(パラサポ)が都内の日本財団ビル内に開設される前は、多くの団体が、役員の自宅を事務所代わりに使ってい […]
今年は日本人メジャーリーガーの実質的なパイオニアである野茂英雄が海を渡って30年の節目の年にあたる。 MLBの95年シーズンは、前年8月に始まった選手会のストライキの影響で、開幕が大幅に遅れた。近鉄を任 […]
ワールドラグビー(WR)理事会における日本協会の投票権が、従来の2票から3票に増えたのは、最上位カテゴリーのハイパフォーマンスユニオンに加わった2023年5月からだ。昨年11月に行われたWR会長選で、日本はオーストラリ […]
極真空手を創設した大山倍達総裁は「力なき正義は無力なり、正義なき力は暴力なり」という言葉を好んで使った。若き日、パスカルの「パンセ」を読んだ影響が見て取れる。 ある程度予想されたこととはいえ「トランプ2 […]
高校野球が大きく変わろうとしている。9回制から7回制への変更の他、DH制やビデオ検証の導入についても議論されているという。 高野連がこうしたルール改正を検討している背景として、少子化による部員数の減少、 […]
2025年がスタートした。今年は戦後80年の節目の年にあたる。さらには「昭和100年」を迎えるということもあり、いくつかの雑誌から「昭和の名勝負」と題した特集の執筆依頼を受けた。 私事で恐縮だが、この2 […]
この話題に最初に接した時は『黄金バット』の米国版でもできるのか、と思った。野球に関する話だと聞いて、目が点になった。 その名も「ゴールデン・アットバット」。これは打順にかかわらず、監督が好きな打者を、好 […]
守備の名手に贈られる三井ゴールデン・グラブ賞をセ・リーグ捕手部門で初受賞した山本祐大(横浜DeNA)は「ベースボール・チャレンジ・リーグ」の滋賀ユナイテッドBC(現在は消滅)の出身である。独立リーグ出身者としては、初の […]
今年は戦後最大のヒーロー力道山の生誕「100年」にあたる。カギカッコ付きにしたのは、日本統治下の朝鮮・咸鏡南道(ハムギョンナムド)で生まれた力道山(本名・金信洛)の朝鮮戸籍には、別の生年月日が記されていたからだ。 &n […]
「ボス」と「リーダー」は違う――。霊長類学者でゴリラ研究の第一人者として知られる山極壽一さんの持論だ。 ざっくり言うと、こういうことだ。ボスは、力と権威によって群れを統率する。自らの地位を脅かそうとする者 […]
野球における盗塁は70~80%の確率で成功しないと、チームにとってはマイナスだと言われている。仮に盗塁の「損益分岐点」なるものがあるとすれば、少なくとも70%は超えていなければならない。 「失敗した場合の […]