少々、意地悪な物の見方をしてみる。仮にWBC東京ラウンドの主催者が読売新聞社ではなく中日新聞社だったとする。果たして中日の候補選手5人全員が代表入りを辞退するなんてことがありえただろうか。今回の中日の“集団ボイコット”に球団エゴの匂いが消えないのは、そんな背景が見え隠れするからだ。
「いくらチャンピオンズリーグとはいえ3階席で37ポンドだよ。日本円で約6000円(当時)。これじゃフットボールは“庶民のスポーツ”とは言えないな」。過日、川淵三郎氏と会食する機会があった。この10月、オールド・トラフォードでマンチェスター・ユナイテッド対セルティック戦を観戦した時の話。日本人観光客にチケットの値段を聞いたところ、先の答えが返ってきたという。プレミアリーグの入場料は平均8000円。高騰する年俸が入場料にはね返る。
幾多の名勝負を繰り広げてきたGL決戦。2008年の日本シリーズも見ごたえのある戦いだった。 GL決戦はこれまで10度行われ、ライオンズの7勝(西鉄時代の3勝も含む)、ジャイアンツの3勝。ちなみにジャイアンツが日本シリーズで負け越しているのはライオンズだけだ。
暴論を承知で書く。石井慧よ、“吸血鬼”を目指せ! 何も相手に噛みつけと言っているわけではない。“吸血鬼”の異名で恐れられたプロレスラー、フレッド・ブラッシー(故人)ばりの暴言術を身をつけろと言いたいのだ。
「後医は前医を批判せず」。医療の世界にはこんな不文律がある。元々は貝原益軒の「たとえ誤るとも、前医をそしるべからず」という言葉に端を発している。 良心的に解釈すれば病状は日々刻々、変化する。医師はその場その場で全力を尽くしているのだから、後で診た者がああだこうだと治療法の是非を論じるのはアンフェアだということなのだろう。かつてはこの姿勢を貫くことこそが医師の美徳とされてきた。
「北京の流れから(WBCを)リベンジの場ととらえている空気があるとしたら、チームが足並みを揃えることなど不可能」。目の覚めるような正論だ。一部に「一選手が言うべきことではない」との声もあるが、誰かが言わなければならなかったことだ。イチローの男気に敬意を表したい。
教師が答案用紙に採点結果を書いて生徒に返すだけでは教育とは呼べない。指導とも呼べない。なぜこの点数になったのか、冷徹な検証が必要である。 今季のプロ野球は「試合時間マイナス6%」を目標にスタートした。過去10年間の平均試合時間は3時間18分。つまり12分短縮の3時間6分が目標だった。
ホームラン王というタイトルが打撃部門にあるのだったら「最少被本塁打王」というタイトルが投手部門にあってもいいのではないか。規定投球回数に達した投手の中で、最もホームランを打たれなかった投手は誰か。これは興味がある。
「洋行帰り」に箔がつくのは何もビジネスの世界に限った話ではない。野球界でもコーチ留学、コーチ修行といえば、取りも直さずそれは渡米を指す。翻って韓国球界や台湾球界で禄を食んでいると聞くと、つい「都落ち」という言葉を思い浮かべてしまう。埼玉西武・渡辺久信監督の成功は、球界がそうした偏見を捨て去るきっかけになるのではないか。
「地位が人をつくる」とは、よく言ったものだ。クライマックスシリーズ出場を巡り、中日と熾烈な3位争いを演じる広島の4番・栗原健太の活躍を目にするたびに、つくづくそう思う。
鋭い立ち合いから前みつをとり、速攻の寄り――。横綱・三重ノ海の相撲にはスピード感があった。磨きに磨きあげた技術が横綱としてはさして大きくない体を支えた。
日本代表チームのことを「ジャパン」と呼んだのはラグビーが最初ではなかったか。とりわけラグビーファンのみならず多くの国民に親しまれたのが「宿沢ジャパン」だ。
日本のスコアラーの技術レベルは、ある意味、世界一かもしれない。先頃、NHKが「とどかなかったメダル 〜星野監督が語る北京での戦い〜」という番組を放送した。三宅博スコアラーを中心としたロジスティックス部隊の奮闘をサイドストーリー的に描いた特集だが、彼らがとってきた情報は驚くほど正確で、恐ろしいほど精緻だった。しかし、残念ながら星野ジャパンがそれらを最大限に生かし切ることはできなかった。
北京五輪で金メダルが期待されながらメダルなしに終わった星野ジャパン。韓国、キューバ、米国、すなわち表彰台に上がった3カ国に対しては0勝5敗。力負けと言わざるをえない。
中国はさすがに統制国家である。国民には法令順守の精神が叩き込まれている。それが証拠に救急車までが信号を守るのだ。
モスクワから南南東の方角へ約2時間半。切り立った短剣のようなカフカスの山々を越えると、赤茶けた大地が見えてくる。 私が初めてグルジアを訪れたのは1989年2月のことだ。当時はソビエト連邦を構成する15の共和国のひとつ。別の顔である格闘技王国の実相を探るのが目的だった。
報われない死闘を演じ続けたボクサーがいる。元東洋太平洋バンタム級王者の村田英次郎だ。 世界王座に4度挑み、2分け2敗。2度のドローは村田に軍配が上がってもおかしくない試合だった。紙一重の差に泣き続けた。引退後、村田は私にこう語った。「これが私の運命ですよ。自分がいくら強くたって、それ以上に強いチャンピオンがいたら世界はとれない。それがボクシングですよ」
日本サッカーの舵取り役は川淵三郎氏から犬飼基昭氏へ――。政治にたとえていえば小泉(純一郎)政権の後に竹中(平蔵)政権が誕生したようなものだ。サッカー関係者へのメッセージは「改革続行」である。
もう随分前の話だが、現役引退を表明した野茂英雄に「野球をやっていて一番うれしかったシーンは?」と聞いたことがある。メジャーリーグでの2回のノーヒッターか、はたまたドジャース時代の2回の地区優勝か、あるいは近鉄時代の思い出か……。返ってきた答えは意外なものだった。
会釈をしない。相手の目を見て話さない。相手が近くにいるのに、わざわざメールで用件を伝える。そんな若手社員が増えているという話を、ある企業の人事担当者から聞いた。「通信機器が発達するにつれ、人間本来が持つコミュニケーション能力は逆にどんどん劣化しているような気がする」。そうも言った。時代の風潮といえばそれまでだが、なんだか寂しくもある。
シチズンホールディングスが「環境のために時間短縮すべきこと」と題して行ったアンケートによれば1位はネオンやライトアップの点灯時間(49%)、2位は24時間営業(36%)、そして3位は国会審議(35%)――。プロ野球の試合時間も11位(8.5%)に顔を出していた。要するに「長過ぎる」ということだろう。
43の国と地域が参加した南アフリカW杯アジア地区予選で、最終予選にコマを進めたのは日本、豪州、バーレーン、ウズベキスタン、カタール、韓国、イラン、サウジアラビア、北朝鮮、UAEの10カ国。W杯出場経験があるのはこのうち7カ国だが、組み分け抽選の結果、A組に入ったのは日本と豪州のみ。この事実ひとつをとっても日本はクジ運に恵まれたといえる。W杯未出場国が悲願をかなえるのは、我が日本代表の苦闘の歴史が物語るように容易なことではない。
現実主義者の私でも双手を挙げて賛成する気にはなれない。また問題が先送りされるだけだ。さて法務省は、どんな判断を下すのか。 今に始まった話ではないが日本代表FWのゴール前の非力さは目を覆うばかりだ。
広島カープには、古くから「3文字の姓のピッチャーは大成する」との言い伝えがある。身長1メートル67の小柄ながら通算197勝をあげ「小さな大投手」と呼ばれた長谷川良平(故人)。2リーグ制以降、3度のノーヒッター(うち1度は完全試合)を達成した唯一の投手で、75年の初優勝の立役者でもある外木場義郎。沖縄出身初のプロ野球選手で巨人キラーの異名をとった安仁屋宗八。球団史上初の200勝投手で、沢村賞に2度も輝いた北別府学。近年では史上6人目となる100勝100Sを達成した佐々岡真司。
米国においてモータリゼーションが始まったのは20世紀初頭である。これにより市民生活の向上や産業振興がはかられたが、当初から将来の環境汚染や広域犯罪の発生、事故の多発を懸念する声が相次いでいた。実際、そうした懸念のほとんどが現実のものとなった。しかし、だからといって再び馬車の時代には戻れない。歴史上、人類が手に入れた最先端の科学技術を手放したことは一度もない。