19日、レスリングは男子フリースタイルの2階級が行なわれ、55キロ級の松永共広は決勝でセジュード(アメリカ)に敗れ、男子レスリング陣のソウル五輪以来20年ぶりの金メダル獲得はならなかった。60キロ級の湯元健一は準決勝でバルザルグレエフ(キルギス)を下して銅メダルを獲得。松永と湯元は五輪初出場でメダルを獲得する快挙を成し遂げた。
19日、女子バレーボール準々決勝で日本は世界ランキング1位のブラジルと対戦した。第1、2セットを連取されたものの、第3セットの序盤はリードを奪った日本。だが、中盤以降、ブラジルの高速サーブにレシーブを乱され、逆転された。結局、このセットも奪うことができず、ストレート負けを喫し、アテネに続いて5位に終わった。 −0 日本 (25−12、25−20、25−16)
19日、女子走り幅跳び予選が行なわれ、初出場の池田久美子(スズキ)は6メートル47で全体の20位。決勝進出することはできなかった。 自らがもつ日本記録の6メートル86を更新し、メダル獲得に挑んだ池田だったが、1回目6メートル44、2回目6メートル47、そして最後の3回目はファールに終わり、予選通過ラインの6メートル75に遠く及ばなかった。決勝進出の上位12人にも入ることができず、予選敗退となった。
18日、男子バレーボール1次リーグ予選最終戦で日本はランキング3位の米国と対戦した。米国の正確なブロックに苦戦した日本は、1セットも奪うことなくストレート負けを喫し、16年ぶりの五輪の舞台での戦いを終えた。 −0 日本 (25−18、25−12、25−21)
18日、女子サッカー準決勝が行われ、日本はアメリカに2−4で敗れ決勝進出はならなかった。日本はFW大野忍のゴールで先制したが、前半40分過ぎに2失点を喫し逆転される。さらに後半にも2点を奪われ4失点。終了間際のロスタイムに1点返したものの、実力差を見せつけられての完敗だった。
18日夜に行なわれた男子200メートル2次予選では高平慎士(富士通)が出場した。予選と同じく好スタートを切った高平は、課題だった前半から積極的に飛ばした。3着でコーナーをまわった高平だったが、最後の直線でズルズルと順位を下げ、20秒63で7着に終わった。
ソフトボール1次リーグ最終戦が行われ、既に決勝トーナメント進出を決めている日本はカナダに6−0で勝利し、通算成績を6勝1敗で終えた。1次リーグは全勝の米国に次いで2位となり、決勝トーナメントで逆転の金メダルを目指す。
18日に行われたトライアスロン女子で、井出樹里(トーシンパートナーズ・チームケンズ)が5位となり、オリンピック史上男女合わせて、日本人初の入賞を果たした。
野球1次リーグ第5戦が行われ、日本はカナダを1−0の接戦で下し、3勝目(2敗)をあげた。両チーム無得点で迎えた5回、稲葉篤紀のソロホームランで先制。先発の成瀬善久から藤川球児、上原浩治とつないで虎の子の1点を守りきった。
18日、陸上男子200メートル1次予選では高平慎士(富士通)と末続慎吾(ミズノ)が出場した。まず第2組に登場した高平は好スタートを切り、3コーナーまで3位争いを演じた。最後の直線で5、6番目に落ちるも、ゴール直前で4位まで順位を上げ、シーズンベストの20秒58マーク。全体の9番目に入り、2次予選進出を決めた。第7組に登場した末続は本来の走りを見せることができず、20秒93で同組6着に終わり、1次予選敗退となった。
17日、女子バレーボール1次リーグ予選最終戦で日本はアテネ金メダルチームの地元・中国と対戦した。序盤に最大9ポイントもの大差をつけてリードを奪った第1セットを逆転負けした日本は、そのショックから立ち直ることができず、18本ものブロックを決められるなど中国に完敗。1セットも奪うことができずにストレート負けを喫し、A組4位が確定した。 −0 日本 (26−24、25−16、25−14)
陸上男子ハンマー投げ決勝が行われ、アテネ五輪金メダリスト室伏広治(ミズノ)は80.71メートルで5位に終わり、同種目の連覇はならなかった。優勝は82.02メートルでプイリモジュ・コズムス(スロベニア)だった。
体操男子種目別決勝で、床運動に出場した内村航平(日体大)は15.575で5位に終わった。内村はラストの3回ひねり宙返りをピタリと決めたものの、途中で難度の高い技を抜かしたことや、2回目のシリーズでの着地ミスが響き、得点が伸びなかった。
17日、女子レスリングの63キロ級と72キロ級が行なわれ、63キロ級に出場した伊調馨は連覇を成し遂げた。72キロ級に出場した浜口京子も連続銅メダルを獲得した。この結果、北京五輪の女子レスリングの成績は、吉田沙保里と伊調馨が金、伊調千春が銀、浜口京子の銅とアテネと全く同じ成績を維持した。
ソフトボールの1次リーグ第6戦が行われ、4勝1敗の日本は既に3敗を喫しているベネズエラと対戦した。日本は2点を先行される苦しい展開だったが、5回に一挙4点を奪って逆転に成功。そのまま5−2で勝利した。この結果、リーグ戦1試合を残して、決勝トーナメント進出(1次リーグ4位以上)が決まった。
17日、卓球女子団体3位決定戦が行われ、日本は銅メダルをかけ韓国と対戦したが、0−3で敗れメダルに手が届かなかった。 3位決定戦 日本(平野早矢香、福原愛、福岡春菜) 0− (1−3、1−3、0−3)
17日に行われた競泳の男子400メートルメドレーリレーで日本(宮下純一、北島康介、藤井拓郎、佐藤久佳)は3分31秒18の日本新記録で3位に入り、銅メダルを獲得した。2泳の平泳ぎ・北島がトップに立つと、バタフライの藤井が2位の好位置をキープ。最終の自由形・佐藤が粘って3位を守りぬいた。日本は2大会連続の銅メダル。
陸上の女子マラソンが17日、天安門広場をスタートし、国家体育場をゴールとするコースで行われ、日本勢は中村友梨香(天満屋)の13位が最高で大会3連覇と5大会連続のメダルを逃した。中村は途中までは2位集団につけていたが、30キロ手前で離され、2時間30分19秒でゴール。昨夏の世界選手権で銅メダルを獲得した土佐礼子(三井住友海上)は15キロ過ぎから遅れ、25キロ過ぎで途中棄権した。優勝は20キロ手前から抜け出したコンスタンティナ・トメスク(ルーマニア)でタイムは2時間26分44秒だった。
16日、男子バレーボール1次リーグ予選第4戦で日本は五輪初出場のベネズエラと対戦。いずれのセットも接戦を演じた日本だったが、最後までベネズエラの攻撃を封じることができず、ストレート負けを喫した。これで4連敗となった日本は、最終の米国戦を残して予選敗退が決定した。 −0 日本 (25−23、25−21、25−23)
野球1次リーグ第4戦が行われ、日本は韓国に3−5と接戦を落として2敗目(2勝)を喫した。2−2の同点で迎えた9回、岩瀬仁紀が勝ち越しのタイムリーを浴び、ミスも重なって3点を勝ち越された。
16日、男子100メートル準決勝が行なわれ、五輪初出場の塚原直貴(富士通)が第2組に登場した。好スタートを切った塚原は、世界のハイレベルなレースにも前半を3位の位置につける。しかし後半は徐々に失速し、自己記録を0.01秒下回る10秒16で7着でゴールした。
16日、自転車トラック競技ケイリン男子決勝が行われ、永井清史選手が銅メダルを獲得した。ケイリンで日本人がメダルを獲得したのは、シドニーオリンピックで正式種目になってから初めて。自転車競技では、前回のアテネ大会ではチームスプリントで銀メダルを獲得している。
16日、全階級金メダル独占が期待される女子レスリングが開幕した。先頭を切ってメダルに挑んだのは48キロ級の伊調千春と55キロ級の吉田沙保里。伊調は惜しくも銀メダルに終わったが、吉田は圧倒的な強さで決勝を制し、見事金メダルを獲得した。
16日、女子卓球団体敗者復活2回戦が行われ、日本は3−2で香港を下し、3位決定戦進出を決めた。 敗者復活2回戦 −2 香港 (0−3、3−2、3−2、1−3、3−0)
ソフトボールの1次リーグ第5戦が行われ、日本は地元の中国と対戦した。日本は3回に佐藤理恵の3ランで先制。追加点は奪えなかったがエースの上野由岐子が6回を無失点に抑え、3−0で勝利した。