第95回 ガッティ時代に終焉

 7月14日、アトランティックシティに1万人近い観衆を集めて行なわれた再起戦で、アーツロ・ガッティは痛烈なKO負けを喫した。  これで2試合連続、ここ4試合でも3度目のKO負け。ドラマチックなファイトでアメリカのボクシングファンを楽しませ続けてくれたガッティだが、すでに多くのものを失ってしまったと見るべきか。  動きにキレがなくなった。心は折れなくても足が動かなくなった。自慢だったパンチ力と馬力も減退したように見える。もう、潮時である。 「次はファンの1人としてこの場所に戻って来たい」 試合直後、ガッティはそう声明を発表。あしかけ16年のボクシングキャリアの終焉、現役引退を表明した。

巨人の不在について

 先日発表されたオールスター・ファン投票の最終結果には、ある顕著な特徴があった。東北楽天の選手が8人も選ばれたこと? もちろんパ・リーグの特徴はそれに尽きるが、ここで話題にしたいのはセ・リーグである。首位を走る巨人の選手がやけに少ない。選ばれたのは中継ぎ投手の林昌範と捕手の阿部慎之助、三塁手・小笠原道大の3人だけ。楽天ではなく、久々に首位を快走する日本一の人気球団こそ、8つくらいのポジションを占めても不思議ではないのに。

第94回 ヤンキースに必要なのはイチローのような選手

 オールスターブレイクが近づいても、ヤンキースの不振は続いている。  7月4日の時点で39勝42敗、首位レッドソックスまで12ゲーム差。投手が良いときは打つ方が貢献できず、打線が点を取ったときは投手がそれを守りきれない。攻守がまったく噛み合わず、ここ10年以上も経験がないような悲惨な状況に陥ってしまっている。  10年連続の地区優勝はおろか、ワイルドカードでのプレーオフ進出にすら絶望感が漂い始めている今日この頃だ。

第89回「PRIDEはどうなる?」…まあ、そう焦る必要もない。

「PRIDEは、この先どうなってしまうのでしょうか」 「海外のトップ選手は、ボードックファイトやUFCに皆、流れてしまいますよ。日本人選手だってHERO’Sに行ってしまうんじゃないですか。田村潔司とかもHERO’Sに出るんでしょ?」 「今年に入ってからPRIDEは、まだ1回しか大会を開いていないじゃないですか。(地上波での)テレビ中継も無くなったし、ファンに忘れられてしまいますよ」  私の耳に届くのは、そんな声ばかりだ。色んな噂話も聞くが、まあ、そんなに焦らなくてもいいんじゃないかと私は思う。

第85回「商店街」 〜J2第23節、パブリック・ビューイング〜

 6月23日(土)、愛媛FCのアウェイ戦を応援するパブリック・ビューイングのイベントが松山市中央商店街にて行われた。これは、「愛媛サポートクラブ」が主催するイベントで、昨年は松山市内の大型ホールである愛媛県県民文化会館で行われ、この時は、800名を超える数の人々が詰め掛けるなど大盛況だった。

第30回 和製・マダックスは桑田しかいない!

 今月10日、ピッツバーグ・パイレーツの桑田真澄投手がメジャー昇格を果たしました。しかも球団から用意された背番号は「18」。このことからも、首脳陣の桑田投手への期待感が高いことが窺い知れます。  桑田投手は昨年9月に自身のホームページで巨人退団の意向を表明。その後、さまざまな憶測が飛び交う中、今年1月にパイレーツと正式契約を交わしました。当時は、「39歳という年齢では通用しないのでは?」「メジャーには昇格できないだろう」など否定的な意見も少なくありませんでした。

第69回 「フラはスポーツ!?」 

 ダンスは動きが激しく、スポーツに通じるものがある。その固有感覚や、身体のメンテナンスなど、ダンサーと話をしていても共有できるものが多い。ところが、フラダンスはどうだろう。あのスローで優雅なアクションを見ているとアクティブとは言いにくい感がある。ところが、最近は力強く斬新なフラがあり、アメリカ本土で話題を呼んでいるのだとか。そんなハラウ(ハワイ語で教室の意味)が日本にやってくると聞いて、持ち前の好奇心がむくむくと…日本公演に確認しに行った。

第93回 メイウェザー対コット戦への期待 〜ボクシング2大タイトル戦を終えて〜

 この1カ月強の間に、世界ボクシング界にとって重要な意味を持つ2つのタイトルマッチが行なわれた。  まずは5月5日、ここ10年間で最大規模の興行となったWBAジュニアミドル級タイトル戦、フロイド・メイウェザー対オスカー・デラホーヤがラスベガスで華々しく挙行された。そして先週末の6月9日には、WBAウェルター級タイトル戦、ミゲル・コット対ザブ・ジュダーが、マジソンスクウェア・ガーデンを大いに湧かせた。

第88回 緊張感が伝わってこなかった6.2『Dynamite!! USA』

 6月2日にロスアンジェルスへは行かなかった。1984年の五輪メイン会場であり、かつてはNFL(ナショナル・フットボールリーグ)LAレイダースの本拠地であったメモリアル・コロシアムで開催された『Dynamite!! USA』を私はテレビで観戦した。他の取材スケジュールが入っていたため行けなかったのだが、大会の直前になっても「どうしても現地で観なければ…」とは思えなかったからだ。昨年の5月、LAのステイプルズ・センターでホイス・グレイシーがマット・ヒューズと闘った(UFC60)。この時も別の予定が入っていたのだが直前になり、どうしても現地で観て取材しておきたいと思った。無理を言って、あるイベントの出演をキャンセルし飛行機に乗った。だが今回は違った、「どうしても…」という衝動は最後まで湧き上がってはこなかった。どうしてだろう?

日米二人のセットアッパー

 メジャーリーグで今一番注目されている日本人選手は誰だろうか。残念ながらアメリカに行ったことがないので、かの地の風土はよく知らないのだが、きっとダイスケ・マツザカではないだろう。もちろん、ヒデッキー・マツイでもない。おなじヒデッキーでも、レッドソックスの岡島秀樹なのではないだろうか。

第92回 ボンズの本塁打記録をどう捉えるべきか

 MLB通算本塁打記録更新に目前まで迫ったバリー・ボンズが、5月の最終週にニューヨークを訪れた。  ある程度予想されていたことではあったのだが、このメッツ3連戦でのニューヨーカーのボンズに対する反応は極めてネガティブなものだった。「まるでコンサートみたいだね」とボンズ本人も30日に語った通り、打席に立っても、守備についても、轟音のようなブーイングがその周囲を絶えず飛び交ったのだ。

第29回 「上原のクローザー」原監督の深謀遠慮

 現在、セ・リーグの首位を昨年のリーグ覇者・中日と争っている巨人。この好調さは、やはり投手陣にあると見ていいでしょう。先発陣の数が揃っていることに加え、上原浩治投手がクローザー役を見事に果たし、ここ数年にはなかった一つの勝ちパターンが確立しつつあります。

第91回 ヤンキースの前途が多難な3つの理由

 ヤンキースが不振に喘いでいる。  4月を終えた時点でアリーグ東地区の最下位に沈んだチームは、5月に入ってもなかなか浮上のきっかけを見出せない。首位を快走する宿敵レッドソックスにはすでに8.0ゲーム差(5月15日現在)。早くも地区10連覇に黄信号が灯り、地元ニューヨークにも危機感が漂っている。  もっともヤンキースは2年前にも、11勝19敗のスタートから逆転で地区優勝を飾ったことがあった。そんな実績を背景に楽観論を唱える向きも多い。だが今季の場合には具体的な中身を見ていっても、彼らの前途はかなり多難に思えてくる。今回はその不振の要因、さらに先行きが暗いと思える理由を3つピックアップして見ていきたい。

第68回「権利と責任・・・」

 このところ、自転車関係の話題が社会を賑わせている。  まず、自転車が車道を走るべきであるという見解が警視庁から出され、30年ぶりに道交法の改正を進める予定らしい。これに合わせて、国土交通省は自転車道を整備する方針を発表。また、時期を同じくして初の自転車危険走行に対する取り締まりが始まった。良くも悪くも自転車の置かれている社会的ポジションが変化してきた象徴的な出来事と行って良い。

第82回「交流」 〜トークショー&サイン会〜

 5月4日(金)、松山市内の百貨店(いよてつ島屋・8階スカイドーム)にて、「愛媛FC選手トークショー&サイン会」が開催された。ゴールデンウィーク真っ只中とあって、サポーターやファン、マスコミを含め400名近くの人々が詰めかけ、立ち見客が発生するほどの賑わいを見せた。

松坂は面白い

 年年歳歳花相い似たり、歳歳年年人同じからず――ちょっと気どってエッセイでも書こうかというとき、これほど便利に、頻繁に引用されてきた言葉もあるまい。これが出てくるだけで凡庸でステレオタイプな文章と断じてもいいくらいだが、恥ずかしながら、つい使ってしまいました。世の中は毎年何も変わらないように見えるけれども、人って結構変わるもんだ、ということですよね。よく知らないが。  そう。人は変わらないようで変わるものなのである。

第90回 松坂大輔対松井秀喜、メジャー初対決の夜

 開幕から1ヶ月弱が経過した4月27日―――。  昨冬に松坂大輔のレッドソックス入りが決まった直後から待望された対決が、この日についに実現した。  伝統の宿敵同士の主力選手として、松坂と松井秀喜が雌雄を決する。  2回裏、聖地ヤンキースタジアムのマウンドに松坂が上がり、打席には松井秀喜が立った。第1球が投じられたとき、球場中で炊かれた多数のフラッシュのおかげで、一瞬目の前が見えなくなった。

第87回 今後10年…『PRIDE』に求められること

「PRIDEは、どうなっちゃうんですか? もう日本で大会が開かれることはないんですか? アメリカに行っちゃうんですかね…」  先日、池袋東口にある「アントニオ猪木酒場」で仕事仲間と打ち合わせがてら呑んでいた時に、そんな風に話しかけられた。 「PRIDEが好きで、ずっと会場へ行き続けていたんです」  そう、淋しそうに話していた。

第81回「気迫」 〜J2第10節、京都サンガF.C.戦〜

 4月21日(土)、J2リーグ戦・第10節となる「愛媛FC対京都サンガF.C.」の一戦が愛媛のホーム(愛媛県総合運動公園陸上競技場)にて行われた。開幕戦からは、既に一ヶ月以上が経過しているにも関わらず、ホームでの勝利は未だにつかめず(4月20日時点)。サポーターたちも待ちくたびれ、痺れをきらしている様子だ。

第9回 「相手の心理の逆を突いた水野」 〜北京五輪最終予選〜

 18日、U-22日本代表がU-22シリア代表を2−0で下して北京五輪アジア最終予選進出を決めました。中東でのアウェー戦は何が起こるかわからないですから、その中で結果を出したことは評価されていいと思います。まずはおめでとうと言いたいですね。

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