名古屋グランパスが3試合を残してクラブ史上初のリーグ優勝を果たしました。ドラガン・ストイコビッチ監督がクラブを率いて3年目。今シーズンは積極的な補強を行い、自分たちのサッカーを1年通して続けられたように感じました。
アルベルト・ザッケローニ新監督が指揮を執った10月の代表2連戦はホームでアルゼンチンに勝利し、アウェーで韓国に引き分けました。新監督にとって選手を見極める大切な試合で、結果も出してみせたのはさすがだなと感じました。
今月4日のパラグアイ戦、7日のグアテマラ戦は2連勝という結果でした。アルベルト・ザッケローニ新監督が采配を執ることはかないませんでしたが、原博実監督代行の下でよい結果を残しました。このチームのベースにあったのは間違いなく南アフリカW杯で浸透した守備の意識。グループリーグを突破した自信が随所に表れ、自分たちのやるべきことに対する意識統一ができていたように思います。
日本代表の新監督がようやく決まりました。アルベルト・ザッケローニ監督は9月に行われる2試合で指揮を執ることはかなわないそうですが、今回選ばれた23名には新監督へアピールできる場を与えられたわけです。監督が決まらないまま4日の試合を迎えていたら、選手たちにとってどこにモチベーションを持っていけばよいかわからず、とても困難な試合になっていたでしょう。
スペインの優勝で幕を閉じた南アフリカワールドカップは、高地での試合が数多く組まれ大会前にはミドルシュートや直接フリーキックが多く決まるのではないかとの予測がありました。
南アフリカW杯開幕まであと10日あまりです。先日、日本代表の23名が発表され、親善試合も2試合消化しました。本大会を前に足元の覚束ない日本ですが、このまま本大会に突入してしても、大丈夫なのでしょうか。
開幕から約2カ月が過ぎたJリーグ。実力上位のクラブが順位を上げてきました。昨年から継続した戦いのできているクラブが好調を維持しています。特に清水エスパルスの安定振りは素晴らしいものがありますね。長谷川健太監督6年目のシーズンですが、今季は小野伸二が加わり、昨シーズン以上の強さを感じます。
リーグ4連覇を目指す鹿島アントラーズが3勝1分の勝ち点10と素晴らしいスタートを切りました。アジアチャンピオンズリーグ(ACL)でもグループリーグで4連勝。いい出足となった要因は代表選手の存在にあるように感じます。
今月上旬に行なわれた東アジア選手権で日本代表は1勝1敗1分けの3位に終わりました。海外組がいない状況でのベストメンバーで臨んだ試合でしたが、DF面で不安を残した上に、攻撃のバリエーションも少なく、課題と不満の残る内容でした。
年が明けて2010年になりました。ついにワールドカップイヤーのスタートです。6月には世界中の視線が南アフリカへ向けられることになるでしょう。 日本代表にとって大切な1年の幕開けは2月2日のベネズエラ戦と6日から始まる東アジア選手権の国内4連戦になります。
ついに南アフリカW杯のグループリーグ組み合わせが決定しました。日本が入ったのはカメルーン、オランダ、デンマークのいるE組。岡田武史監督が“ベスト4”を目標にしていますが、E組の顔ぶれを見る限り『運がなかった』と思わずにはいられません。
いよいよクライマックスが近づいてきた09シーズンのJリーグ。すでにJ1から大分トリニータ、ジェフユナイテッド千葉、柏レイソルの降格が決定した一方、ベガルタ仙台、セレッソ大阪のJ1復帰が確定しています。今季J2で圧倒的な強さを示した2クラブだけに、来季の戦いぶりが楽しみです。そして、J1優勝争いもいよいよ2クラブに絞られました。鹿島アントラーズの3連覇なるか、それとも川崎フロンターレの悲願達成なるか――。注目の大一番は今週末に開催されます。
先月に続き、今月も代表戦がありました。10月8日から14日にかけての国内3連戦。しかし、先月のオランダ遠征とは異なり、対戦相手のレベルには疑問符が付きました。初戦の香港戦はアジアカップ予選ということで、やむを得ないところがありますが、続くスコットランド、トーゴといったチームはメンバー構成がひどかった。あのメンバーと対戦したところで本当に強化試合と言えるのでしょうか。
9月上旬に行なわれたオランダでの日本代表の2試合は、現状の力を把握するには非常にいい機会になりました。初戦のオランダ戦では0−3の完敗、2戦目のガーナ戦は4−3の逆転勝ち。スコアだけをみると、1勝1敗の五分ですからまずまずの結果と言えるのかもしれません。しかしその結果以上に、2試合から見えた課題や手応えが、岡田ジャパンの方向性を示してくれたように感じます。
夏場をいかに乗り切ることができるか――。これはJリーグを戦う上で非常に大切なことです。8月が終わろうとしている今、冒頭の言葉の持つ意味が各クラブの成績にはっきりと表れています。
W杯アジア最終予選を終え、Jリーグが再開してから約1カ月が経ちました。現在、リーグトップを快走しているのは鹿島アントラーズ。2位との勝ち点差を10にまで広げ、早くも独走態勢に入っています。鹿島の強さはどこにあるのでしょうか。
今月6日に行なわれた南アフリカW杯アジア最終予選ウズベキスタン戦で、日本代表は4大会連続のW杯出場を決めました。この試合はアウェーの過酷な環境で行なわれました。それでも岡田武史監督をはじめ、選手やスタッフが一丸となって勝ちを奪い取った。得点は僅差でしたが、敵地で勝ちを得るのは難しいことです。しっかりと結果を出したことは立派でした。
27日に行われた日本対チリ戦は4−0で日本が完勝しました。ただ、相手はW杯南米予選3位の強豪とはいえ、欧州やメキシコリーグに所属する中心選手は皆無でした。あの試合の位置付けは難しいですね。4得点は素晴らしい結果ですが、最終予選にむけての試合としてはあまり意味のある1戦とはいえませんでした。
今月に入り、南アW杯アジア最終予選は中休みに入っています。しかしながら、Jリーグに目を向けると各クラブとも4月に5試合ずつが組まれ、各地で熱戦が繰り広げられています。この過密日程は5月まで続き、2カ月間でJリーグだけでも10試合。さらにACL組はグループリーグの日程が重なるわけですから、非常に厳しいスケジュールになっています。
28日に行なわれた南アフリカW杯アジア最終予選バーレーン戦は、日本が終始ボールを持ち続け、試合の主導権を握りました。しかし、ゴール前でシュートを放つ場面は多く見られませんでした。本数だけを見れば前半に8本、後半に6本のシュートを放っていますが、惜しいと思える場面も少なく、ほとんど枠に行きませんでしたね。中村俊輔(セルティック)のフリーキックが1本入ったために、勝ち点3を収めましたが、バーレーンからすれば日本の攻撃はそれほど怖くなかったのではないでしょうか。
11日の南アW杯アジア最終予選オーストラリア戦は日本にとって必ず勝たなければいけない試合でした。みなさんご存知の通り、結果は0−0の引き分け。岡田ジャパンはホームで勝ち点3を手にすることはできませんでした。
アジアカップ予選の2試合を通じて、代表チームには共通の理解がなかったように見受けられました。海外組が合流せず若手主体で臨んだとはいえ、チームの完成度は低かった。岡田ジャパンは南アフリカへの勝負の年、不安の残るスタートを切ってしまいました。
一年通して大混戦だったJリーグ2008シーズン。終盤に3連勝を収めた鹿島アントラーズが見事に連覇を果たしました。2シーズン続けての優勝は00、01年以来になりますね。昨年の優勝でつけた自信が戦いぶりに表れた印象があります。開幕当初は小笠原満男、本山雅志といった経験豊富な選手たちがきっちりと仕事をしました。そこに若い選手たちが勢いをつけ、混戦から抜け出しました。
W杯最終予選第3戦は、敵地できっちりと勝ち点3を奪うことに成功しました。負傷者も多くアウェーでは苦戦も予想されていましたが、終わってみれば3−0の完勝。岡田武史監督のコンセプトが徐々に浸透してきたようです。カタール戦は楢崎正剛(名古屋)、中澤佑二(横浜FM)といった、これまでチームの中核を担ってきた選手が欠場しました。そのような状況の中、チーム全体がどのように動くかが注目すべきポイントでした。
W杯最終予選で、容易に勝ち点3を挙げることのできる相手はいないでしょう。だからといって、10月15日に行われたウズベキスタン戦のような戦い方をしてはいけません。岡田武史監督が試合後に指摘していたとおり、「相手が積極的にボールを奪いにきたことで臆病になって」いました。試合開始から選手たちには、もっと果敢に攻めの姿勢をみせてほしかったです。