大野俊三

第96回 G大阪、快進撃の要因

 アギーレジャパンは11月の2試合(14日=ホンジュラス、18日=オーストラリア)に連勝し、2014年の実戦を終えました。今回、注目されたのはMF遠藤保仁やMF今野泰幸といったザックジャパンで主力を張った選手の代表復帰です。日本サッカー協会内に10月までの4試合(1勝2敗1分け)に対する不満が見え隠れする中、ハビエル・アギーレ監督には11月の2試合でどうしても勝利が必要な状況でした。そこで遠藤や今野といった経験ある人材を招集したと私は見ています。その意味で、アギーレ監督としては計算どおりの連勝だったのではないでしょうか。

第95回 アギーレジャパン、ブラジル戦の意義

 10月10日のジャマイカ戦、14日のブラジル戦を終えて、アギーレジャパンの戦績は1勝2敗1分けとなりました。勝ったジャマイカ戦を除いた3試合は2失点以上を喫しており、“守れないと勝てない”という事実が如実に表れています。ディフェンスの組織化はまだまだで、4失点を喫したブラジル戦では前線からの守備に改善の必要性を強く感じました。

第94回 アギーレに築いてほしい守備の礎

 ハビエル・アギーレ監督率いる新生日本代表は、ウルグアイに0−2で敗れ、ベネズエラと2−2で引き分けました。初陣で準備期間が短かったこともあり、監督も選手も思い通りのサッカーができなかったように映ります。しかし、焦る必要はありません。大事なのは2試合を通じて出た課題、チーム内の意識のズレなどを今後、いかに修正していくかです。

第93回 柴崎に狙ってほしい代表レギュラー

 J1も後半戦に入り、優勝争い、残留争いが過熱しつつあります。その中で上位は団子状態です。1位の浦和レッズから4位・川崎フロンターレまでの勝ち点差はわずか2。例年同様、今季も最終節まで決着がもつれ込む可能性も充分あり得ます。上位チームで、私が注目するのは鹿島アントラーズです。W杯中断期間前の第14節から8戦負けなし。現在、4連勝中です。鹿島の好調の要因、それは若手の台頭にあると私は見ています。

第91回 ザックジャパン、初戦までに万全の準備を

 ブラジルW杯開幕が、すぐそこまで迫ってきました。27日のキプロス代表戦、日本代表は1対0の辛勝。これを受けて「大丈夫か?」と不安になった方もいるでしょう。しかし、アルベルト・ザッケローニ監督にとっては、想定内の“苦戦”だったと思います。鹿児島合宿での過酷なフィジカルトレーニングの影響で、選手たちの動きにキレがないことは織り込み済み。W杯本番でも、連戦や移動によって疲労が蓄積していきます。ザッケローニ監督はそういった状態を想定してキプロス戦に臨み、どれくらい戦えるのかを確認した。私はそう見ています。

第90回 日本代表W杯メンバーの選考はノーサプライズ!?

 まずは4月15日に亡くなられたダニー石尾さんのご冥福を心よりお祈りいたします。ダニーさんはJリーグが開幕した1993年からカシマスタジアムのスタジアムDJとして、熱いシャウトで試合を盛り上げてくれました。あの慣れ親しんだダニーさんの声をスタジアムで聞けないのは残念で仕方ありません。ダニーさんは鹿島アントラーズを愛し、支え続けてくれました。独特の語り口調と力強い声は、時が経てば経つほど味が出てきていたように思います。今は、お疲れ様でしたと言いたいですね。

第88回 Jリーグ、今年も本命はサンフレッチェ広島

 いよいよ2014年のJリーグがスタートします。22日にはシーズン幕開けを告げる富士ゼロックス・スーパーカップで、サンフレッチェ広島(13年リーグ優勝)が横浜F・マリノス(同天皇杯優勝)に2対0で完勝。史上2クラブ目のリーグ3連覇に向け、順調な仕上がりを見せているといっていいでしょう。

第87回 夢を叶えた本田圭佑の覚悟

 日本サッカー界にとって、2014年最初のビッグニュースは、本田圭佑のACミラン入団だったのではないでしょうか。しかも背番号は10番。「日本人が、最高峰のセリエAの名門クラブで10番をつける時代が来たのか」と日本サッカーの進歩を改めて実感しました。インテルの長友佑都も含めて、日本人がビッグクラブでプレーできることは、それだけ世界に日本サッカーが認められてきたということ。子供たちにも夢が生まれます。

第86回 ザックジャパン、GL突破へのシナリオ

 ついにブラジルW杯グループリーグ(GL)の組み合わせが決まりました。ご存じのとおり、日本が入ったのはコートジボワール、ギリシャ、コロンビアのいるC組。5大会連続出場となる日本ですが、厳しい組に入ったかな、というのが正直な感想です。4カ国とも実力差がそこまで大きくなく、接戦が予想されます。

第86回 ジャパンスタイルを確立せよ!

 オランダ戦での2点目を見て、私は鳥肌が立ちました。「日本のサッカーもここまで来たか」と。日本はアタッキングサードで6本のパスをつないで、ゴールを陥れました。パスのほとんどがワンタッチ。そして、選手たちの動きも止まることがありませんでした。あれでは、オランダの守備陣も為す術がありませんでしたね。強豪相手、しかもアウェーで、連動した球離れの速いパス回しを展開できたことに、日本の大きな成長を感じました。

第84回 新方式導入のJ、本当に大事なこと

 Jリーグが大きな決断を下しました。2015年シーズンからの2ステージ制とポストシーズンの導入です。現行のままでは大幅な減益は避けられないというJリーグの緊急性は理解できます。ただ、私は1シーズン制を維持した方がよかったのではないか、というのが率直な感想です。やはり、最も多く勝ち点を稼いだチームが年間王者になることが、サッカーの本質であると考えるからです。

第82回 東アジア杯で光った柿谷ら攻撃陣

 称賛に値する優勝だったのではないでしょうか。みなさんご存知のとおり、日本代表が東アジアカップで初制覇を果たしました。代表では日の当たることが少なかった国内組が結果を出し、日本サッカーに少しずつ底力がつき、レベルアップが図られていると強く感じました。また今回は新戦力の発掘という大きなテーマが掲げられていましたから、その意味でも攻撃陣に新たな力を発見できたのは大きな収穫です。

第81回 コンフェデ杯、惨敗を糧にW杯モードへ!

 今月はブラジルW杯アジア最終予選、コンフェデレーションズカップと日本代表の話題に事欠きませんでした。みなさんがご存知のとおり、日本は4日のオーストラリア戦で5大会連続の本大会出場を決めました。日本サッカーは20年前にJリーグをつくると同時に、育成にも力を入れ始めました。その時に子供だった選手たちが5大会連続出場という歴史を築いたわけです。これは日本サッカーの取り組みの成果といえるでしょう。

第80回 日本代表、豪州戦は勝ちに行け!

 5月15日、Jリーグは開幕20周年を迎えました。その記念イベントとして、ファン・サポーターの投票による「Jクロニクルベスト」が発表され、ベストゴール部門の1位にレオナルド(当時鹿島)のリフティングシュートが選ばれました。私はそのシュートをチームメイトとしてピッチ上で目撃したのですが、まるで観客のように興奮してしまったことを今でも覚えています。レオがボールを奪われた時の守備を考えながらも「おっ、おっ、おおっ! すごい、入っちゃった!」と(笑)。これは今後もJリーグの歴史に残るゴールといえるでしょう。

第79回 大宮、横浜FMが好調な理由

 早いものでJリーグが開幕して2カ月が過ぎました。目下、J1の首位は大宮アルディージャ。6勝2分けで、昨季から続く連続無敗試合数を18まで伸ばし、スタートダッシュに成功しました。05年にJ1に昇格して以降、毎年、降格争いに巻き込まれていたチームの躍進に驚いている人も多いでしょう。なぜ、大宮は負けないのか。それはチームの戦い方が明確だからです。

第78回 ヨルダン戦で痛感した本田、長友の存在感

 みなさんがご存知のとおり、日本は26日に行われたブラジルW杯最終予選ヨルダン戦に1−2で敗れ、予選突破を確定させることができませんでした。ホームで6−0の大勝を収めた相手に、なぜ日本は敗れてしまったのか。最大の要因は、普段のザックジャパンの戦い方ができなかったことでしょう。

第75回 Jリーグ20年間の成果が現われた2012年

 ロンドン五輪での男女代表の躍進、サンフレッチェ広島のJリーグ初優勝、香川真司のマンチェスター・ユナイテッド移籍……。今年のサッカーシーンもさまざまな話題がありました。その中で私が強く感じたのはJリーグが創設以来、取り組んできた“育成”の成果が実を結び始めたということです。

第74回 ザックジャパン、前進し続ける要因

 鹿島アントラーズのナビスコ杯連覇、W杯最終予選のオマーン戦、そしてサンフレッチェ広島のリーグ初優勝……。この11月もサッカーの話題が目白押しでした。中でも私が印象に残っているのは、ザックジャパンがオマーンに勝利し、ブラジル行きに王手をかけたことです。アウェー、しかも気温30℃を超える厳しい環境で、勝ち点3を持ち帰った結果は大きく評価できます。

第73回 欧州遠征で明確になった世界との差

 収穫と課題の両方がみえた実りある欧州遠征だったのではないでしょうか。フランス、ブラジルとの2連戦は1勝1敗。ザックジャパンが現時点で世界に対して通用する部分とそうでない部分が明確になったと感じました。通用したのは組織立った戦い方、宿題として残ったのは攻守における速攻の対応力です。

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