近藤隆夫

第158回 IBF、WBO加盟で変わりゆく日本ボクシング界

「新垣諭は入れるべきではないか」  そんな話をしたのは、もう約四半世紀も前のことである。  1989年当時、私は『ゴング格闘技』(日本スポーツ出版社)誌の副編集長だった。「昭和」から「平成」に元号が移り、それを機に増刊号『昭和の名ボクサー伝説の100人』を編むことになる。

第155回 石井慧が見せた「可能性」と、露呈した「勝負弱さ」 〜12.31『INOKI BOM-BA-YE2012』を観た後で〜

 迷った。迷いに迷って、なかなか決断することができなかった。12月30日、『KEIRINグランプリ』の取材を終え、京王閣競輪場を出た後も、まだ迷っていた。大晦日、さいたまスーパーアリーナへ行くか、両国国技館へ行くべきかをである。

第154回 2012大晦日を「格闘技人気復活!」の序章に

 暑い日がいつまで続くのかと思っていたら、アッという間に空気が冷え込んだ。年々、秋の時間が短くなっているような気がする。もうすぐ大晦日だ。  今年も、さいたまスーパーアリーナで格闘技イベントが開催される。当初は大会の継続はなされるものの、大きな後ろ盾もなく、マッチメークは厳しいものになるのではないかと予想していた。だが、様相が一変した。地上波でテレビ中継されないのが勿体ないくらいの見応え十分なビッグ&ロングイベントとなる。

第151回 10.14両国国技館、K-1復活! 格闘技再興に向けて

 新生K-1の日本大会が近づいている。  10月14日、両国国技館において、無差別級トーナメント1回戦8試合が組まれている『K-1 WORLD GP FINAL16』が開催されるのだ。ミルコ・クロコップ(クロアチア)らが参戦予定。日本におけるヘビー級を中心としたK-1の大会開催は、2010年12月11日、有明コロシアム大会以来、実に1年10カ月ぶりのことである。

第150回 「ジュリー制度」について思うこと 〜五輪・柔道を観た後で〜

「ジュリー制度」が批判を浴びている。  7月28日に始まったロンドン五輪・柔道競技の話である。  この「ジュリー制度」とは、誤審を避けるために設けられたもの。主審、副審以外に畳の外に審判委員(ジュリー)を配置、時にビデオも用いて試合のチェックを行うのである。

第149回 後楽園ホール50周年……忘れ難きは高橋ナオトvs.マーク堀越

「ボクシングの殿堂」、時に「プロレスの聖地」として格闘技ファンに愛され続ける後楽園ホール(東京・文京区)が今年、開場50周年を迎えた。  東京ドームシティ内「青いビル」の5階にある後楽園ホールは決して大きな会場ではない。立ち見も含めて最大収容数約2000人。よって、テレビ中継で高視聴率をマークするようなビッグマッチが行なわれることは少ないが、どの席からでもリングがよく見えるのがよい。また、刻まれた歴史が醸す独特な雰囲気を味わえるスタジアムでもある。

第147回 WBA、WBC、IBF、WBO……団体乱立の中で「世界最強」を名乗るには

「亀田興毅は、(プロ)ボクシングのバンタム級世界チャンピオンなんでしょ。ということは、バンタム級では世界一強いんですよね?」  先日、ある大学の陸上競技部の取材を終え、雑談をしていた時に、ひとりのコーチから、そんな風に聞かれた。

第145回 「競技」の確立と「ドキドキ感」の喪失 〜2.26『UFC JAPAN』を観た後に〜

「もうドキドキするようなことはないですね。オクタゴン(金網に囲まれた八角形のリング)を生で観たらドキドキできるのかと思いましたけど、やっぱり無理でした。あの頃のアルティメット大会は特別だったんですね」  2月26日、『UFC JAPAN』のメインエベントが終わり、さいたまスーパーアリーナから外へ出ると、一緒に観戦していた友人が、まだ明るい空を見上げながら、そう言った。私も同じことを考えていた。

第144回 『UFC』は日本人スターを生み出す舞台! 14年前、オクタゴンで輝き始めた桜庭和志

 UFCの日本開催(2月26日、さいたまスーパーアリーナ)が近づいてきた。日本でUFCが開かれるのは2000年12月の「29」(ディファ有明)以来、実に約11年ぶりである。今回は日本人ファイターも多数参戦。カードも早くから発表されており、選手たちもコンディションづくりに余念がない。好勝負が期待できそうだ。

第143回 2度目のビッグチャンスを逃した石井慧 〜12.31『元気ですか!! 大晦日!! 2011』を観た後に〜

 9時間に及んだロング格闘技イベント『元気ですか!! 大晦日!! 2011』(さいたまスーパーアリーナ)は、地上波でのテレビ放映はなかったが、見応え十分だった。いや、テレビ放映がなかったことが逆に良かったのかもしれない。  前年までのように「打倒! 紅白歌合戦」を掲げてテレビの視聴率を気にする必要はない。よって、タレントが大晦日だけのにわかファイターに扮して登場することはなく、落ち着いてリングを観ることができた。

第142回 『元気ですか!! 大晦日!! 2011』への期待

 今年は大晦日に『Dynamite!!』は開催されない。代わって『元気ですか!! 大晦日!! 2011』が、さいたまスーパーアリーナで開かれる。この大会には、『Dynamite!!』をTBSとともにつくり上げてきたFEGは絡んでおらず、DREAMとIGFの共催イベントとなるようだ。ゼネラルプロデューサーはアントニオ猪木が務める。

第141回 さようなら、ミルコ・クロコップ

 かつて『PRIDE』のリングで活躍したファイターたちが、いま『UFC』の舞台で精彩を欠いている。また、引退をしていく者もいる。何とも淋しい気もするが、時の流れには逆らえないのか。  10月29日(現地時間)、米国ラスベガスのマンダレイ・ベイ・イベント・センターで開催された『UFC137』でミルコ・クロコップ(クロアチア)は敗れ、彼も闘いの舞台を去ることを決意した。

第139回 「プロレス」と「リアルファイト」、それは似て非なるもの

 ジェロム・レ・バンナ(フランス)が藤田和之を相手にプロレスのリングで動いている姿を見ながら、いろいろ考えてしまった。8月27日、『IGF』が開催されていた両国国技館でのことである。  キックボクサーであるバンナは、昨年まWORLD GP王者を目指して、K-1のリングに上がっていた。いまもK-1が正常な状態にあったならば、彼は生粋のキックボクサーであり続けていただろう。

第138回 「皇帝ヒョードル復活ならず」に想う

 ストップは少し早かったように思う。あの続きが見たかった。しかし、現在のMMA(ミクスド・マーシャルアーツ=総合格闘技)のレギュレーションを考えれば、仕方がないかもしれない。  7月30日(現地時間)、米国シカゴで開催された『Strikeforce』でのエメリヤエンコ・ヒョードル(ロシア)vs.ダン・ヘンダーソン(米国)を観ながら感じたことである。

第137回 27秒TKO負け……惨敗したヴァンダレイ・シウバに想う

 オクタゴンの中央でマットに崩れゆくヴァンダレイ・シウバ(ブラジル)の姿を見ながら、寂しさを感じずにはいられなかった。  7月2日(現地時間)、米国ネバダ州ラスベガス、MGMグランドガーデンで開催された『UFC132』のセミファイナルに登場したシウバは、クリス・レーベン(米国)と対戦し、試合時間は僅か27秒、TKOで敗れた。

第136回 ヒョードル、復活! 7.30ヘンダーソン戦は見逃せない

 エメリヤーエンコ・ヒョードル(ロシア)の復帰戦が決定した。  7月30日(現地時間)、米国イリノイ州シカゴのホフマンエステイツシアーズセンターで開催される『Strikeforce(以下SF)』、対戦相手は元PRIDEウェルター&ミドル級王者で、現在はSFライトヘビー級王者のダン・ヘンダーソン(米国)だ。

Back to TOP TOP