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田崎健太「国境なきフットボール」

第226回 オシムに愛された男 ~要田勇一Vol.12~

 部屋の受話器を取ると、「おう、俺だ、納谷だ」という、だみ声が聞こえてきた。 まだ日は昇っておらず、窓の外は真っ暗だった。納谷とはいったい誰だ。そんな知り合いがいただろうかと要田勇一は首を傾げた。そも
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田崎健太「国境なきフットボール」

第225回 オシムに愛された男 ~要田勇一Vol.11~

 2002年1月、日本人留学生のコーチでもあった、リチャード・モワールの手配により、要田勇一はデポルティーボ・ラコルーニャのBチームの練習に加わることになった。「(デポルティーボの本拠地であるリアソル
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田崎健太「国境なきフットボール」

第224回 オシムに愛された男 ~要田勇一Vol.10~

 2002年1月13日の夜――。 ぼくは要田勇一と共にスペインの北西部、ガリシア州のラコルーニャのバールにいた。日曜日の夜ということもあり、店内はがらんとしており、テレビにレアル・マドリード対バレンシ
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田崎健太「国境なきフットボール」

第223回 オシムに愛された男 ~要田勇一Vol.9~

 2002年1月10日、東京は朝から冬の青い空が広がっていた。ぼくは成田空港からフランクフルト行きのルフトハンザに乗った。正月明けの客たちだろうか、ほぼ満席だった。フランクフルトで飛行機を乗り換えてマ
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田崎健太「国境なきフットボール」

第222回 オシムに愛された男 ~要田勇一Vol.8~

 2000年シーズン、横浜FCは2年連続でJFLを優勝し、J2昇格を決めた。背番号10を与えられた要田勇一は10試合出場、3得点という成績だった。 シーズン終了後、要田を重用していた監督のピエール・リ
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田崎健太「国境なきフットボール」

第221回 オシムに愛された男 ~要田勇一Vol.7~

 1999年3月、要田勇一が東京行きの準備をしていたとき、ヴィッセル神戸でチームメイトだった神野卓哉から連絡があった。 70年生まれの神野は修徳高校から、横浜マリノスの前身となる日産自動車サッカー部に
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田崎健太「国境なきフットボール」

第220回 オシムに愛された男 ~要田勇一Vol.6~

 予兆は全くなかった、という――。 1997年10月、要田勇一にとってヴィッセル神戸に入って2年目となるシーズンが終了した。神戸はファーストステージ17チーム中14位、セカンドステージは最下位に沈んだ
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田崎健太「国境なきフットボール」

第219回 オシムに愛された男 ~要田勇一Vol.5~

 要田勇一は1996年4月にヴィッセル神戸に入っている。 前回で触れたように阪神淡路大震災の余波で、メインスポンサーとして予定していたダイエーが撤退。厳しい経営状態にあった。その影響はチーム構成にも及
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田崎健太「国境なきフットボール」

第218回 オシムに愛された男 ~要田勇一Vol.4~

 1995年夏、高校3年生となっていた要田勇一は、進路を決める時期となった。 兵庫県内ではそれなりに名前を知られる選手にはなっていたが、所属する神戸国際大学附属高校ではインターハイ、高校選手権ともに全
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田崎健太「国境なきフットボール」

第217回 オシムに愛された男 ~要田勇一Vol.3~

 子どもの時に受けた強い印象が、躯の奥底にまで染みこんで、一生を左右することがある。要田勇一はそんな人間のひとりである。 彼が初めて憧れたサッカー選手は、ブラジルから読売クラブに加入したばかりの細身の
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